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春のおめでたい狂言 [能・狂言]

花冷えって感じの土曜日。今日は、五世茂山千作(千五郎改メ)
さんと十四世茂山千五郎(正邦改メ)さんの襲名披露記念公演
「古典と遊ぶ 春爛漫 茂山狂言会 千作 千五郎 襲名披露記念公
演」を観に兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールに行ってき
ました。
茂山狂言.jpg 
昨年9月に千五郎さんが五世千作、正邦さんが十四世千五郎を襲
名され、春に行われる芸文恒例の茂山狂言会で揃ってのご出演と
なったみたいです。

本日の演目。先ずは、茂山千五郎(正邦改メ)さんの“三番三”。
能の翁の中で狂言方が舞う舞で、よく目にするのは三番叟と言
う文字ですが、大蔵流では三番三と書くそうです。黒い尉の面
を付けての舞は、迫力の中にも厳かな雰囲気の漂う素晴らしい
ものでした。

そして、茂山宗彦さんが登場し今日の演目をユーモアを交えな
がら楽しくわかり易く解説してくれました。狂言は能と違って
そのまま見ててもだいたい理解はできるんですが、この解説が
あると見所がわかって倍楽しめる感じです。

次は、茂山千作(千五郎改メ)さんが太郎冠者を務める“縄綯”。
太郎冠者の主人(茂山あきらさん)が博打に負け、博打の相手
(茂山七五三さん)に借金のかたで太郎冠者を取られる羽目に。
それとも知らず手紙を持って相手のところに赴いた太郎冠者だ
ったが、真相を知りへそを曲げてまったく働こうとしない。
相手は主人に文句をつけるが、そんなことはないと、いったん
戻して働きっぷりを見てもらおうとする。が、相手が見ている
とも知らず悪口をあげつらね。って話。五世千作さんの太郎冠
者がなんとも良い感じで、笑わせてもらいました。

最後は、茂山茂さんが髭男、その女房を茂山逸平さんが務める
“髭櫓”。自慢の髭のおかげで宮中儀式の大役を仰せつかった男。
儀式のために衣装を新調しなければいけないと女房に頼むが、
貧乏でそんな金は無い、だいたいそんな髭を生やしているから
こんなことになったんだから髭を剃れと言い出し大喧嘩。家を
たたき出された女房は、近所の女房達を引き連れて反撃に出る
が、男も負けてたまるかと髭に櫓を付けて応戦する。って話。
能のパロディや反撃する女房達の武器も面白かったんですが、
何より髭に付けた櫓にはビックリ!大笑いさせてもらいました。
扉まで開く仕掛けです!笑

観劇前の腹ごしらえは、西宮北口にある「curry&bar INDIGO」
さんでサンボア風カレーなるモノをいただきました。
17626370.jpg 17629803.jpg 
30年ほど前に西宮北口にあったカレー屋の味を再現したカレー
だそうで、シャバシャバでスパイシーなルートと薄いカツにキャ
ベツと酸っぱいドレッシングがあいまって、混沌とした味のカレ
ーでした!元祖を知らないので懐かしいと言う気持ちはありませ
ん。が、嫌いじゃないかも!笑

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