久々の顔見世 [歌舞伎]
今日はちょっと早起きして、すっかり冷え込んだ師走の京都へ。
2年間の耐震改修工事を終えた南座の新開場記念で、先月から
2ヶ月の間開催されている顔見世興行の第2弾、12月分の公演
「京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」
を観に行ってきました。
南座としては3年ぶりの顔見世だそうですが、私の方は京都は
ちょいと遠いのとチケット(土日の安い奴)が取り難いってこと
で、久しく顔見世に行ってなかったので、さらに懐かしさを感
じました(後でブログを見返したら2011年以来なので7年ぶり
の顔見世でした)。久しぶりですが、顔見世=師走の京都って
感じで、まねきの上がった南座はやっぱり風情がありますね。
顔見世に行ったときのルーチンを思い出し、先ずは八坂神社に
参拝。
さすがに朝早めなだったので、観光客も少なくゆっくりお参り
ができました。
そうこうしているうちに開場の時間になったので南座に戻って
リニューアルした劇場に入り、不慣れな感じで席についたんで
すが、席の幅がめちゃ狭くて膝が入らない!こんなに狭かった
っけ?涙
演目は、菅原伝授手習鑑の寺子屋、鳥辺山心中、ぢいさんばあ
さん、恋飛脚大和往来の新口村。
先ずは、“寺子屋”。松王丸に芝翫さん、武部源蔵は愛之助さん、
源蔵の妻戸浪には扇雀さん、松王丸の妻千代には魁春さん。
恩のある菅丞相への忠義のために菅丞相の子供菅秀才を救おう
と、松王丸と千代が自分の子供小太郎を身代わりに立ってると
言う話。歌舞伎、文楽ともに何回も観ている寺子屋ですが、毎
回、涙してしまいます。
次は、半七捕物帳で有名な岡本綺堂作の“鳥辺山心中”。祇園や
四条河原が舞台の京都の話で、半九郎には梅玉さんでお染には
孝太郎さん、そして源三郎は右團次さんで市乃助は左團次さん。
祇園のお茶屋でくだらない言い争いから親友市乃助の弟源三郎
と喧嘩になり切ってしまった半九郎がお染と心中すると言う話。
四条河原の舞台は美しいですが、話自体は、なんのこっちゃ?!
って感じです。
そして、森鴎外作の“ぢいさんばあさん”。10年前の同じ南座の
顔見世で玉三郎さんと仁左衛門さんで拝見させてもらった舞台。
今回は仁左衛門さんと時蔵さんで楽しませてもらいました。
これも事件の発端が、京都の鴨川の床なんですが、37年ぶりに
再会する老夫婦の風情が、可愛くって切なくって、素敵なお芝
居でした。
最後は、恋飛脚大和往来の“新口村”。この話も文楽と歌舞伎で
何回も観てて、若干説明的な文楽の舞台の方が印象に残ってい
るので、歌舞伎の方はなんとなく新鮮に観させてもらいました。
忠兵衛は藤十郎さんで梅川は扇雀さん、そして孫右衛門には鴈
治郎さんという親子三人でのお芝居、素晴らしかったです。
こちらの楽しみ!幕間のお弁当は、南座東側の「矢倉寿し志満
家」さんのちらし寿司。そして、こちらは南座西側の「祇園饅
頭」さんの六方と栗蒸しようかん。
どちらも久しぶりに食べました。が、美味しい(特にここの六
方大好きです)!
長丁場ってことで、お弁当以外に売店で井筒八ッ橋本舗さんの
南座印の井筒の三笠(生八ッ橋入り)なんてのも買って、幕間
に頬張りながら観劇させてもらいました。
顔見世の後、「SWITCH 特集 今ぞ、梅佳代」の刊行記念とし
て、TOBICHI京都さんでやっている梅佳代さんの写真展に立ち
寄ってみました。
梅佳代さんの故郷能登で今年の夏に撮った新作が、少しだけで
すが展示してありました。子供たちの笑顔が素敵な写真です。
会場では、壁には鉛筆で梅佳代さんが書いた挨拶や落書き?も
楽しめますよ!
同じ階にあるギャラリーギャラリーさんでは、フィンランドの
テキスタイル作家NINA NISONENさんの刺繍作品が展示され
てました。
めちゃおしゃれな雰囲気です。
日が落ちて冷え込んできたので、師走の寒い京都をそそくさと
後にして大阪に戻りました。
久々の顔見世、独特の風情でやっぱり良かったです。
2ヶ月の間開催されている顔見世興行の第2弾、12月分の公演
「京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」
を観に行ってきました。
南座としては3年ぶりの顔見世だそうですが、私の方は京都は
ちょいと遠いのとチケット(土日の安い奴)が取り難いってこと
で、久しく顔見世に行ってなかったので、さらに懐かしさを感
じました(後でブログを見返したら2011年以来なので7年ぶり
の顔見世でした)。久しぶりですが、顔見世=師走の京都って
感じで、まねきの上がった南座はやっぱり風情がありますね。
顔見世に行ったときのルーチンを思い出し、先ずは八坂神社に
参拝。
さすがに朝早めなだったので、観光客も少なくゆっくりお参り
ができました。
そうこうしているうちに開場の時間になったので南座に戻って
リニューアルした劇場に入り、不慣れな感じで席についたんで
すが、席の幅がめちゃ狭くて膝が入らない!こんなに狭かった
っけ?涙
演目は、菅原伝授手習鑑の寺子屋、鳥辺山心中、ぢいさんばあ
さん、恋飛脚大和往来の新口村。
先ずは、“寺子屋”。松王丸に芝翫さん、武部源蔵は愛之助さん、
源蔵の妻戸浪には扇雀さん、松王丸の妻千代には魁春さん。
恩のある菅丞相への忠義のために菅丞相の子供菅秀才を救おう
と、松王丸と千代が自分の子供小太郎を身代わりに立ってると
言う話。歌舞伎、文楽ともに何回も観ている寺子屋ですが、毎
回、涙してしまいます。
次は、半七捕物帳で有名な岡本綺堂作の“鳥辺山心中”。祇園や
四条河原が舞台の京都の話で、半九郎には梅玉さんでお染には
孝太郎さん、そして源三郎は右團次さんで市乃助は左團次さん。
祇園のお茶屋でくだらない言い争いから親友市乃助の弟源三郎
と喧嘩になり切ってしまった半九郎がお染と心中すると言う話。
四条河原の舞台は美しいですが、話自体は、なんのこっちゃ?!
って感じです。
そして、森鴎外作の“ぢいさんばあさん”。10年前の同じ南座の
顔見世で玉三郎さんと仁左衛門さんで拝見させてもらった舞台。
今回は仁左衛門さんと時蔵さんで楽しませてもらいました。
これも事件の発端が、京都の鴨川の床なんですが、37年ぶりに
再会する老夫婦の風情が、可愛くって切なくって、素敵なお芝
居でした。
最後は、恋飛脚大和往来の“新口村”。この話も文楽と歌舞伎で
何回も観てて、若干説明的な文楽の舞台の方が印象に残ってい
るので、歌舞伎の方はなんとなく新鮮に観させてもらいました。
忠兵衛は藤十郎さんで梅川は扇雀さん、そして孫右衛門には鴈
治郎さんという親子三人でのお芝居、素晴らしかったです。
こちらの楽しみ!幕間のお弁当は、南座東側の「矢倉寿し志満
家」さんのちらし寿司。そして、こちらは南座西側の「祇園饅
頭」さんの六方と栗蒸しようかん。
どちらも久しぶりに食べました。が、美味しい(特にここの六
方大好きです)!
長丁場ってことで、お弁当以外に売店で井筒八ッ橋本舗さんの
南座印の井筒の三笠(生八ッ橋入り)なんてのも買って、幕間
に頬張りながら観劇させてもらいました。
顔見世の後、「SWITCH 特集 今ぞ、梅佳代」の刊行記念とし
て、TOBICHI京都さんでやっている梅佳代さんの写真展に立ち
寄ってみました。
梅佳代さんの故郷能登で今年の夏に撮った新作が、少しだけで
すが展示してありました。子供たちの笑顔が素敵な写真です。
会場では、壁には鉛筆で梅佳代さんが書いた挨拶や落書き?も
楽しめますよ!
同じ階にあるギャラリーギャラリーさんでは、フィンランドの
テキスタイル作家NINA NISONENさんの刺繍作品が展示され
てました。
めちゃおしゃれな雰囲気です。
日が落ちて冷え込んできたので、師走の寒い京都をそそくさと
後にして大阪に戻りました。
久々の顔見世、独特の風情でやっぱり良かったです。
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