西梅田で大人の文化祭 [観劇(他)]
今日も暑かったですが、夏というより秋晴れって感じで、
さわやかな暑さの中、いつもお世話になってる知り合い
のLizさんの習い事(ヘルマンハープ)の発表会が、今年
も西梅田の毎日新聞大阪本社地下のオーバルホールで開
催されるってことで、ちょいとお邪魔をしてきました。
発表会は昼過ぎからってことで、ちょうど近くにある国
立国際美術館で始まった、日本・オーストリア外交樹立
150周年記念の特別展「ウィーン・モダン クリムト、シ
ーレ世紀末への道」を覗いてみました。
今回、クリムトとシーレが目玉てことでしたが、地下に
降りて会場に入ると、いきなり目の前に、マルティン・
ファン・メイテンスが描いた巨大なマリア・テレジアの
肖像画“マリア・テレジア(額の装飾画:幼いヨーゼフ
2世)”が飾ってあって、ハプスブルク家の女帝マリア
・テレジアの権勢を見せつけられた感じです。
そして、モーツァルトやフリーメイソンのロッジなどウ
ィーンの光と影って感じで、ちょいと怪しげで魅惑的な
世界も紹介してありました。そして、歴史的な意味合い
というより“会議は踊る”でお馴染みのウィーン会議の様
子などを描いた絵も展示してあり、なんだかいきなり想
定以上の面白さです。
絵ばかりではなく、後のモダニズムにつながる日常生活
に実用的な美を見出すビーダーマイアーがらみの展示で
は、椅子や食器などの工芸品も多数飾ってあったんです
が、これがめちゃおしゃれで格好良い!今売られていて
も斬新なデザインに思えるくらいの品ばかりでした。
工芸品ってわけではないですが、ヴィルヘルム・アウグ
スト・リーダーが描いた作曲家シューベルトの肖像画と
一緒にシューベルトが愛用していたシンプルで小ぶりの
眼鏡も飾ってありました。(解説曰く、シューベルトは
寝起き直ぐにでも作曲ができるように眼鏡をかけて寝て
いたそうです)
地下鉄なども通り、近代化と都市化が進むウィーンで、
古典主義とモダニズムが融合したような近未来的な美し
さを醸し出す建築家オットー・ヴァーグナーを紹介した
後、今回の目玉、クリムトとウィーン分離派とシーレの
展示。
グスタフ・クリムトは、下書きやポスターや服なども含
めて20点ほどが飾ってあたんですが、中でも“愛”の原画
と“エミーリエ・フレーゲの肖像”の幻想的な美しさは心
に残りました。
エゴン・シーレの方は、中指と薬指の間をVの字に開い
たお馴染みの“自画像”と、縦長の枯れた“ひまわり”が耽
美的雰囲気でイイ感じでした。
お腹一杯になるほどの展示の中で、思たより工芸品が面
白かったなという感想です。絵としてはマクシミリアン
・クルツヴァイルの“黄色いドレスの女性(画家の妻)”
が印象的でした。
地下2階では、常設展としてジャコメッティの第2弾「ジ
ャコメッティとⅡ」をやってました。
ジャコメッティと親交のあった矢内原伊作のブロンズ像
“ヤナイハラⅠ”と、それができるまでを撮った写真が展示。
これ以外に加藤泉さんの怪しげな絵画、棚田康司さんの
少年の木彫、トーマス・ルフさんの巨大証明写真、ロレ
ッタ・ラックスさんの人形のような少女の写真、石内都
さんの傷の写真、北野謙さんの多重ポートレート、内藤
礼さんの小さな死者のための枕、オノデラユキさんの古
着のポートレート、米田知子さんの眼鏡とテキスト、小
沢剛さんの野菜の銃などなど、こちらも好きな作品が多
くて大満足の展示でした。
会場の一番奥では、テリーサ・ハバードさん/アレクサ
ンダー・ビルヒラーさんの“フローラ”と言う裏表の映像
作品が上映されていて、ジャコメッティとフローラ・メ
イヨの写真を題材にし、息子さんへのインタビューの声
と映像の裏でフローラの物語を映像化した作品が流れる
面白い映像インスタレーションでした。
そしてイイ時間になったので、今日の本命「まいぶんフ
ェス2019 毎日文化センター会員発表会」へ。
昼過ぎから夕方まで、ステージでは13講座の方々の発表。
ホールの外では、生け花やパッチワークキルトの作品展
示と占いをやってました。
目的のヘルマンハープの演奏時間より少し早めにホール
に入ったら、ちょうど“大人のハーモニカ教室”の方々の
演奏が始まるところでした。ハーモニカって小学校の時
に数回吹いたくらいで、なんとなく子供のおもちゃ観が
あったんですが、バッハの主よ人の望みの喜びよやカー
ペンターズのsing、上を向いて歩こうなど、ちょっと素
朴で素敵な演奏を聞かせてもらいました。
次は“歌謡曲舞踊”という聞き慣れない不思議なステージ
が始まりました。演歌みたいな歌をBGMに着物を着て日
本舞踊のような雰囲気の踊りを踊るんですが、そもそも
元歌も初めて聞くモノばかりで、踊りも詳しくないので、
ご年配の女性の方々が力強く舞う姿にただただ関心して
ました。
そして、ステージにテーブルと椅子がセッティングされ
ていよいよ“いきいき楽しむヘルマンハープ”の演奏の始
まり。
ハープなんですが、木の箱に共鳴する音なので軽やかさ
と深みの混ざった温かみのある素敵な音色で、こぎつね、
ホーム・スイートホーム、朝、上を向いて歩こう、美女
と野獣、最後はムーンリバーの6曲を聞かせてもらいま
した。
講座の紹介もかねての演奏ってことで、曲の間に講師の
先生のヘルマンハープの解説も入りました。ドイツのヘ
ルマンさんって方が、1987年にダウン症の息子さんの
ために開発した新しい弦楽器で、本体と弦の間に楽譜
(ジグザグの線がひいてある)を挟み、楽譜の上の弦
をはじくだけで曲が弾けるというもので、オタマジャ
クシの楽譜が読めなくても大丈夫だそうです。
目的のヘルマンハープの後、“名曲を歌おう”と“殺陣フ
ィットネス”のステージも拝見させてもらいました。
勢いあまって拍手の前にアンコールをはじめてしまっ
たコーラスも素敵でしたし、殺陣フィットネスは迫力
もあり笑いも混ざったステージを楽しませてもらいま
した。
全部は見れませんでしたが、感想としては、いくつに
なっても女性は元気でイキイキしてて素晴らしいなっ
てことでした。それにしてもおっさんは何してるんだ
ろう?
さわやかな暑さの中、いつもお世話になってる知り合い
のLizさんの習い事(ヘルマンハープ)の発表会が、今年
も西梅田の毎日新聞大阪本社地下のオーバルホールで開
催されるってことで、ちょいとお邪魔をしてきました。
発表会は昼過ぎからってことで、ちょうど近くにある国
立国際美術館で始まった、日本・オーストリア外交樹立
150周年記念の特別展「ウィーン・モダン クリムト、シ
ーレ世紀末への道」を覗いてみました。
今回、クリムトとシーレが目玉てことでしたが、地下に
降りて会場に入ると、いきなり目の前に、マルティン・
ファン・メイテンスが描いた巨大なマリア・テレジアの
肖像画“マリア・テレジア(額の装飾画:幼いヨーゼフ
2世)”が飾ってあって、ハプスブルク家の女帝マリア
・テレジアの権勢を見せつけられた感じです。
そして、モーツァルトやフリーメイソンのロッジなどウ
ィーンの光と影って感じで、ちょいと怪しげで魅惑的な
世界も紹介してありました。そして、歴史的な意味合い
というより“会議は踊る”でお馴染みのウィーン会議の様
子などを描いた絵も展示してあり、なんだかいきなり想
定以上の面白さです。
絵ばかりではなく、後のモダニズムにつながる日常生活
に実用的な美を見出すビーダーマイアーがらみの展示で
は、椅子や食器などの工芸品も多数飾ってあったんです
が、これがめちゃおしゃれで格好良い!今売られていて
も斬新なデザインに思えるくらいの品ばかりでした。
工芸品ってわけではないですが、ヴィルヘルム・アウグ
スト・リーダーが描いた作曲家シューベルトの肖像画と
一緒にシューベルトが愛用していたシンプルで小ぶりの
眼鏡も飾ってありました。(解説曰く、シューベルトは
寝起き直ぐにでも作曲ができるように眼鏡をかけて寝て
いたそうです)
地下鉄なども通り、近代化と都市化が進むウィーンで、
古典主義とモダニズムが融合したような近未来的な美し
さを醸し出す建築家オットー・ヴァーグナーを紹介した
後、今回の目玉、クリムトとウィーン分離派とシーレの
展示。
グスタフ・クリムトは、下書きやポスターや服なども含
めて20点ほどが飾ってあたんですが、中でも“愛”の原画
と“エミーリエ・フレーゲの肖像”の幻想的な美しさは心
に残りました。
エゴン・シーレの方は、中指と薬指の間をVの字に開い
たお馴染みの“自画像”と、縦長の枯れた“ひまわり”が耽
美的雰囲気でイイ感じでした。
お腹一杯になるほどの展示の中で、思たより工芸品が面
白かったなという感想です。絵としてはマクシミリアン
・クルツヴァイルの“黄色いドレスの女性(画家の妻)”
が印象的でした。
地下2階では、常設展としてジャコメッティの第2弾「ジ
ャコメッティとⅡ」をやってました。
ジャコメッティと親交のあった矢内原伊作のブロンズ像
“ヤナイハラⅠ”と、それができるまでを撮った写真が展示。
これ以外に加藤泉さんの怪しげな絵画、棚田康司さんの
少年の木彫、トーマス・ルフさんの巨大証明写真、ロレ
ッタ・ラックスさんの人形のような少女の写真、石内都
さんの傷の写真、北野謙さんの多重ポートレート、内藤
礼さんの小さな死者のための枕、オノデラユキさんの古
着のポートレート、米田知子さんの眼鏡とテキスト、小
沢剛さんの野菜の銃などなど、こちらも好きな作品が多
くて大満足の展示でした。
会場の一番奥では、テリーサ・ハバードさん/アレクサ
ンダー・ビルヒラーさんの“フローラ”と言う裏表の映像
作品が上映されていて、ジャコメッティとフローラ・メ
イヨの写真を題材にし、息子さんへのインタビューの声
と映像の裏でフローラの物語を映像化した作品が流れる
面白い映像インスタレーションでした。
そしてイイ時間になったので、今日の本命「まいぶんフ
ェス2019 毎日文化センター会員発表会」へ。
昼過ぎから夕方まで、ステージでは13講座の方々の発表。
ホールの外では、生け花やパッチワークキルトの作品展
示と占いをやってました。
目的のヘルマンハープの演奏時間より少し早めにホール
に入ったら、ちょうど“大人のハーモニカ教室”の方々の
演奏が始まるところでした。ハーモニカって小学校の時
に数回吹いたくらいで、なんとなく子供のおもちゃ観が
あったんですが、バッハの主よ人の望みの喜びよやカー
ペンターズのsing、上を向いて歩こうなど、ちょっと素
朴で素敵な演奏を聞かせてもらいました。
次は“歌謡曲舞踊”という聞き慣れない不思議なステージ
が始まりました。演歌みたいな歌をBGMに着物を着て日
本舞踊のような雰囲気の踊りを踊るんですが、そもそも
元歌も初めて聞くモノばかりで、踊りも詳しくないので、
ご年配の女性の方々が力強く舞う姿にただただ関心して
ました。
そして、ステージにテーブルと椅子がセッティングされ
ていよいよ“いきいき楽しむヘルマンハープ”の演奏の始
まり。
ハープなんですが、木の箱に共鳴する音なので軽やかさ
と深みの混ざった温かみのある素敵な音色で、こぎつね、
ホーム・スイートホーム、朝、上を向いて歩こう、美女
と野獣、最後はムーンリバーの6曲を聞かせてもらいま
した。
講座の紹介もかねての演奏ってことで、曲の間に講師の
先生のヘルマンハープの解説も入りました。ドイツのヘ
ルマンさんって方が、1987年にダウン症の息子さんの
ために開発した新しい弦楽器で、本体と弦の間に楽譜
(ジグザグの線がひいてある)を挟み、楽譜の上の弦
をはじくだけで曲が弾けるというもので、オタマジャ
クシの楽譜が読めなくても大丈夫だそうです。
目的のヘルマンハープの後、“名曲を歌おう”と“殺陣フ
ィットネス”のステージも拝見させてもらいました。
勢いあまって拍手の前にアンコールをはじめてしまっ
たコーラスも素敵でしたし、殺陣フィットネスは迫力
もあり笑いも混ざったステージを楽しませてもらいま
した。
全部は見れませんでしたが、感想としては、いくつに
なっても女性は元気でイキイキしてて素晴らしいなっ
てことでした。それにしてもおっさんは何してるんだ
ろう?
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