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落語のまつりと不思議な映画 [映画]

今日は、毎年楽しみにしている落語家さんのファン感謝祭
「第29回 上方はなし 彦八まつり」を見に生國魂神社に行
ってきました。
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雨が降るみたいな予報でしたが良い感じに晴れてて(予報
通りに午後から雨が降りましたが・・・)、けっこう暑か
ったので、塩鯛さんの屋台で冷やし鯛焼きを買って頬張り
ながら、他の屋台もひやかした後、生國魂神社に参拝。
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いつものように境内にある“浄瑠璃神社”にもお参り。
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そして、これまた境内にある今週の大雨でエライ事になっ
ている佐賀武雄市や大町町近くにある祐徳稲荷神社の御分
霊“稲荷神社”に参拝し、被災された方々が一日も早く復興
されることをお祈りさせてもらいました。
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境内にはステージも設えてあって落語家さんたちの地車囃
子や住よし踊や大道芸の生玉辻舞台などの奉納が行なわれ
てました。
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しばし、落語家さんたちの本業の落語とは違う芸を楽しま
せてもらいました。

昼ごはんは、谷町九丁目にある台湾料理の店「蘭亭」さん
で日替わり定食(エビと玉子のチリソース)をいただきま
した。
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ほのかに甘くピリッとしたチリソースのからんだプリプリ
のエビとふんわりの玉子、めちゃ美味しかったです。

落語のお祭りの後は、梅田スカイビルにあるシネ・リーブ
ル梅田で上映しているミッシェル・オスロ監督のアニメー
ション映画「ディリリとパリの時間旅行(吹替)」を拝見。
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上映中なので詳しくは書けませんが、19世紀末パリ万博で
賑わうベル・エポックのパリが舞台で、フランス人とニュ
ーカレドニア人の血をひく褐色の肌の少女ディリリ(吹替
:新津ちせちゃん)と、三輪車配達屋の青年オレル(吹替
:斎藤工さん)が、オペラ歌手のエマ・カルヴェ、化学者
のマリ・キュリー、女優のサラ・ベルナールに助けられな
がら男性支配団に誘拐された少女たちを救うという話。

写真からおこしたと言う背景がとにかく細密で美しく、モ
ンマルトルの丘、エッフェル塔、オペラ座、凱旋門、チュ
イルリー公園、ヴァンドーム広場、ムーラン・ルージュ、
アイリッシュ・アメリカン・バー、地下鉄の入口、ミュシ
ャのポスターなどなど世紀末の美しいパリを散策している
ような映像が秀逸でした。(細密な背景にちょっとのっぺ
りとした2次元的な雰囲気のキャラクターが動くのが不思
議な雰囲気のアニメです。)

風景だけではなく、脇役も豪華で、ピカソ、マティス、ル
ソー、モネ、ルノアール、ロートレック、サティ、ドビュ
ッシー、ラ・グーリュ、ポール・ポワレ、プルースト、ジ
ッドなどなど。犬に噛まれたオレルを助けるのは細菌学者
のパスツールだったり、ツェッペリン伯爵から飛行船の材
料を調達したり、なんだか芸術家の博覧会って風情も楽し
めます。

吹替え版は判りやすかったんですが、翻訳風の台詞と絵の
雰囲気に少し違和感があったので、フランス語版を見れば
良かったかな?って気もしました。
それはともかくとにかく絵が美しかったのと、移民や人種
差別や女性差別など社会問題にも切り込んでいて素敵な映
画でした。

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アート山を下る [美術館]

猛烈な暑さもひと段落したかな?って感じの今日は、阪神
なんば線開業10周年記念で開催されている「阪神なんば線
アート・プロジェクト」の一環として、六甲ミーツ・アー
ト芸術散歩がプロデュースするアートイベント「阪神なん
ば線ミーツ・アートinあまがさき」を観に行ってきました。
※西九条駅では、淀川テクニックさんがプロデュースする
“みんなでつくるエコアート”と言う展示も行なわれている
みたいです。
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阪神尼崎の駅界隈に設置された9ヶ所のアートポイントを
スタンプラリー形式で散策しながら尼崎の街の魅力を再発
見しようと言う企画で、15組あまりのアーティストの方々
の作品やパフォーマンスを見ることができます。

駅前のあまがさき観光案内所には、いときんさんのえべっ
さんのタペストリーと衣装が展示してありました。なんだ
かおめでたい雰囲気が漂っています。
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尼崎中央公園では、アーティスト名はわかりませんが黒い
竹馬のお化けの出現で、子供が泣き叫んでました!笑
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それと松本かなこさんのだまし絵の様な可愛らしいチョー
クアートも見ることができます。
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今年の春に再建された尼崎城では、震災を思い起こすブル
ーシートで作られた久保寛子さんの繊細な指がお堀の水面
にやさしく触れていました。
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開明中公園には、風間天心さんの仏壇のポートレートと前
田真治さんのフェンスに絡むおもちゃと、この公園の土地
代分ある外れ馬券の山!シュールです。
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寺町にある大覚寺の能舞台には、深尾尚子さんのカワイイ
りんごのウサギが飛び跳ね。神仏習合よろしく風間天心さ
ん水引の神棚も設えてありました。
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貴布禰神社にも久保寛子さんの作品が展示してあるんです
が、こちらは青いビッグフット“泥足”!中に入って撮影で
きます。
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降りたシャッターに震災の時の写真が飾ってある三和市場
では、入口に松本かなこさんのチョークアート、中央付近
には栗真由美さんの商店街の記憶を照らすランタン、本多
大和さんの三角帽子と言葉が飛び出す穴の体験型アート、
現代美術二等兵さんの駄洒落満載の“尼ゾン”が店開きをし
ていました(見笊、言わ笊、聞か笊などなど)。
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尼崎えびす神社の大鳥居の上には、深尾尚子さんのたい焼
きが飾ってありました。一匹だけ下に置いてあって、かか
えていっしょに撮影も可能です。けっこうデカイ!
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アート散策の最後、駅構内には鈴木なるみさんの尼崎の歴
史を可愛くってユーモラスな絵で綴った絵巻の様な作品が
展示してありました。
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ギャラリーのA-Labがあるので、たまに尼崎には行くんで
すが、街を楽しむことはしてませんでした。今回、六甲の
山頂からディープな街尼崎に降りてきたアートをきっかけ
に、尼崎の魅力の一端を垣間見た感じで楽しかったです。


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瀬戸芸2019夏<小豆島(土肥山、中山)>

あまりの暑さとお盆休みの間は混んでるかな?と思いなが
ら二の足を踏んでいたんですが、お盆休みも終わり、なん
だか都合良く暑さも若干和らぎ、瀬戸内国際芸術祭2019の
夏会期も明日で終わりってことで、今日は小豆島に行って
きました。

春から三たびの小豆島。今回も姫路港から1時間半ほどフェ
リーに揺られて福田港に到着。
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フェリー乗り場のチケット売り場で売っているオリーブバ
スの一日乗車券(1000円)を買って路線バスでのアートめ
ぐり開始。
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バスを乗り継いで、先ずは、土肥山・中山にある王文志(ワ
ン・ウェンチー)さんの竹の秘密基地“小豆島の恋”。
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王文志さんの竹の作品は好きなんですが、前回の芸術祭では
タイミングが合わずに見れずじまいだったので、今回は是非
ともと思った次第です。美しい棚田を見上げるように設置さ
れた竹のドームの中は爽やかな風が通り抜けていました。

そして、廃校になった小学校のプールを、ジャコモ・ザガネ
ッリさんが素麺箱のプランターを使って庭園にリノベーショ
ンした“フルイーレ”。
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高学年用と低学年用の大小のプールや足洗い場などなんだか
懐かしい思い出がこみ上げてきます。

齋藤正人さんの特撮ヒーローが守る猪鹿避けの石積み“猪鹿
垣の島”を拝見。
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石積みのピラミッドの上の小さなお城がカワイイ!

中山と土肥山の農村歌舞伎の舞台では、24日と25日に上演
する“トラと呼ばれたサル”と“サナトリウムの春”と言う演劇
の稽古&準備中でした。
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山間の棚田の風情と小さな神社に隣接する農村歌舞伎の舞台
の風情がなんとも素敵です。

そして、昼ごはんは中山にある古民家カフェ「こまめ食堂」
さんでそうめん定食をいただきました。
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小豆島名物のシコシコの素麺とふっくら棚田米のおにぎり、
めちゃ美味しかったです。食材が良いのはもちろん、水が美
味しいからかなって気もします。

そして、春会期の時にも立ち寄ったんですが、装置の不調で
見られなかった醤の郷にある朱哲琴さんの鐘の音の波紋を見
る“鐘舎(Bell Shelter)”を拝見。
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暗い倉庫の2箇所に置かれた磬子を鳴らすと水が揺れて中央
の装置に模様が浮かび上がって幻想的な雰囲気でした。

同じ醤の郷で夏から展示が始まって是非見たいと思っていた
ハンス・オプ・デ・ビークさんの灰色の世界“静寂の部屋”も
覗いてみました。
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灰色の醤油樽の椅子の置かれた灰色の庭では灰色の子供たち
が遊び、灰色のピアノと本棚、その横には灰色の僧侶が瞑想
する灰色の蓮の池、色の無い部屋にはメメント・モリの世界
が広がっていて、思っていた以上に凄かったです。

これで、私の瀬戸芸夏はおしまい!坂手港からジャンボフェ
リー(猫仕様?)にのって、肉うどんをすすりながら神戸に
戻りました。
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9月28日からはじまる秋会期では、楽しみにしている西の島
と瀬戸芸の本丸って感じの直島(混んでいるので微妙に避け
ている)に挑みます!

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京橋で伝統と革新 [美術館]

お盆休み明け初っ端から東京出張。せっかく東京に行っ
たんですが、月曜ってことで美術館はほとんどお休み!
だからってことでもないですが、仕事終わりにギャラリ
ーでも覗いて帰ろうと、京橋にあるLIXILギャラリーで
やっている「クリエーションの未来 more than Reaso
n 隈研吾+山口一郎(NF/サカナクション)+森永邦彦(AN
REALAGE)展」を拝見。
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ファッションと建築が融合したように部屋全体に広がる
白と黒の服の世界を、入口にあるQRコードで読み込ん
た音楽をスマホで聞きながら楽しむインスタレーション。
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張り詰めたような空気漂う空間がなんとも刺激的でした。

LIXILギャラリーの別の部屋では九谷焼の陶芸家中田雅巳
さんの個展「中田雅巳展-SEN-」も行なわれていました。
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九谷焼五彩と言われる伝統的な緑・黄・紫・紺青・赤の
色をシャープなデザインの器にほどこした焼物で、九谷
焼のイメージではない斬新な作品でした。

そして、すぐ近くになるポーラミュージアムアネックス
で開催している博多人形師の中村弘峰さんの個展「SUM
MER SPIRITS」も覗いてみました。
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こちらも手法は伝統的な博多人形の技術を使いながら、
野球やアーチェリーをやっている人形だたり、サイやゴ
リラやシマウマなどの動物の人形などなど。
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従来の博多人形には無いデザインの作品が展示してあり、
非常に新鮮で面白かったです。

今回は珍しく東京駅近くで仕事ってことで、昼ごはんは、
八重洲地下街にあるスパゲッティ屋「CHAYA」さんで、
じゃがいもとズッキーニのトマトソーススパゲッティを
いただきました。
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ホクホクのジャガイモとモチモチの生麺が、めちゃ美味
しかったです。

ってことで、仕事+いつものようにアートも楽しんで、
崎陽軒のシウマイをつまみながら大阪に戻りました。
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今年も西宮で絵本 [美術館]

今日でお盆休みも終わりですが、残暑きびしく相変わらず
暑いってことで、美術館で涼もうと西宮市大谷記念美術館
で始まった「2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
を観に行ってきました。
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毎年楽しみにしている展覧会で、今年は、世界各国(62ヶ
国)から応募された2901点の中から選ばれた、日本人10人
を含む76人の作家さんの作品が展示してありました。
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展示室に入ると、先ずは、今年のパンフの表紙を担当した
イーゴリ・オレイニコフさんの作品、鳥に乗って空を飛ぶ
世界各国の高層建築が緻密に描かれていました。

そこから色々な国の方々の作品が展示してあったんですが、
とりあえず日本の方々の作品(別段、日本人の作品がかた
めて展示しているわけではないです)を、ご紹介。
ちとせちとせさんの熊やワニなどが画面いっぱいに描かれ
た“ごちそう”。
平佐実香(MICAO)さんの“イソップものがたり”は絵と刺
繍が融合した作品。
イケガミヨリユキさんの“石のこえ”は化石のように女の子
が石に閉じ込められています。
グラフィックな雰囲気の井上陽介さんの“ふたつのきもち”。
工藤あゆみさんの“大丈夫だよ。”は、カラフルな和紙にペ
ンで描かれていました。
まえだよしゆきさんの“カクレカクノミ”は何者かが三角形
に隠れている楽しい作品。
間中ムーチョさんは山の神か鬼が怒っている“にんげんさま
へ”。
ミヤタタカシさんの“まいごのうさぎ”は力強い線画が印象
的です。
素朴な雰囲気のたなかやすひろさんの“花は咲いている”。
消しゴムはんこで描いている鳥が可愛くって美しい東郷な
りささんの“きょうはたびびより”の10作品。

これ以外に、神話と迷路が合わさって楽しめるヤン・バイ
トリクさんの“アリアドネの糸 迷路の神話”、細密に描かれ
たチェン・ヨイカイさんの“木”、果物人間がちょっと不気
味な雰囲気のサンドロ・バッシさんの“ナショネイリアン”、
デザイン的なマエ・エルナンデスさんの“夜と蛾”、刺繍で
描かれたタイ・ユィトンさんの“プルル”はラーメンを食べ
ている風情がカワイイ、クリスティン・ロスキフテさんの
“数えてみよう”、ちょっと不気味で笑えるヴィルジニー・
プフェフェールさんの“からだを探検していよう!”、フェ
ルトで作ったミニチュア写真ホルマン・ウォンさんの“パ
パは仕事じょうず”、リ・ユンチュエン“信じる”、サンテ
ィアーゴ・ヴァルダック“ネズミ狩り”などなど、素敵な作
品が多数並んでいました。
あくまで私見ですが、台湾の作家さんが面白い作品を出し
ていたな!って感想です。

特別展示では、2018年の入選者マーシャ・チトワさんの
ワークショップが紹介されていたり、昨年、第9回ボロー
ニャSM出版賞を受賞したヴェンディ・ヴェルニッチさん
の記念絵本“動物園”の原画約20点が展示してありました。

梅田の地下もどんどん変わっていきますが、そんな中、平
成どころか昭和の風情が残る阪神梅田の改札の横にあるカ
レースタンド「カレーショップ ミンガス」に久しぶりに立
ち寄って、昼ごはんにカツカレーをいただきました。
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大阪は甘辛系やスパイスカレーなど個性的カレーがたくさ
んありますが、ここのカレーはウスターソースや福神漬が
合う、イイ意味で普通のカレーって感じで美味しいです。

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お盆っぽい映画 [映画]

第七藝術劇場とシアターセブンの共同企画。ヴィジュア
ル・フォークロアの制作のした民俗ドキュメンタリー映
画14本を、7月から10月まで4期に分けて紹介する「映
像×民俗(ヴィジュアル・フォークロア)」の第2講として
上映された、宗教史から民俗学まで幅広く活躍するの中
沢新一さんが脚本を務め、北村皆雄さんが監督した2007
年の作品「精霊の山ハヤマ」を観に、昨日につづき今日
も十三に行ってきました。
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ハヤマ(端山・羽山・葉山)と呼ばれる村の裏山の様な
独特の形の低い山を対象とした山岳信仰を題材にした作
品で、国の重要無形文化財にも指定されている福島の“木
幡の旗祭り”と“金沢の羽山ごもり”、山形の“山寺の夜行
念仏”と“三森山のモリ供養”を追いかけたドキュメンタリ
ー映画でした。

出羽三山、特に月山のつながる信仰がベースになってい
て、東北では、村で亡くなった人は、先ずは身近な低い
山に魂が登り、その後徐々に高い山に移って、最後は月
山にたどり着くと考えられていて、ハヤマはその入口の
様な場所として信仰の対象になっているそうです。
福島の旗祭りと羽山ごもりは、山=女性と言う思想がベ
ースになって、ハヤマで生まれ変わって成人になる儀式
や豊年や子孫繁栄を願う儀式、夜行念仏とモリ供養の方
は、亡くなってハヤマに昇った魂と再会する行事でした。
形式としては、仏教や神道の形をとっていますが、見え
ないものと心をつなげるような、もっと原始的な信仰の
様な感じがしました。

上映後に北村監督のレクチャーも開催され、最初に少し
だけこの映画を制作した経緯である千歳栄さんとの出会
いについて話をされた後、お客さんの質問に答える形で、
映画の背景や撮影秘話(羽山ごもりの撮影はかなりハー
ドルが高かったことなど)などを詳しく伺うことができ
て、非常に面白かったです。(質問している方々も宗教
や民俗学系に詳しい方ばかりみたいで、自説もからめた
質問が飛んでいました)

古くからの山岳信仰と神仏習合があいまって形作られた
伝統が、明治の廃仏毀釈でいったん崩壊しそうになった
のを、なんとか踏みとどまって今日まで受け継いでいる
そうですが、残念なことに、近年の過疎と高齢化には勝
てず継続が難しい状況だそうです。日本各地に残る伝統
行事はおおむねそのような環境に置かれているそうです。

監督は違いますが、昨年拝見した同じ東北のドキュメン
タリー映画“廻り神楽”もヴィジュアル・フォークロアの
制作だそうで、その話もお客さんとのやり取りの中で少
しだけ出てきました。

しっかし、暑いですね~!こんな時は思わずアイスが食
べたくなります(下戸で甘党なので)ってことで、森永
乳業の北海道あずき。
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練乳の風味とつぶ感のある小豆が絶妙に美味いです。

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虚構と現実が交差する映画 [映画]

今回は雨台風と言う感じだった大阪方面。台風一過で蒸し
暑さが戻った本日。
SNSなどで話題になっている映画。ノンフィクションであ
る望月衣塑子さんの“新聞記者”を原案に、藤井道人監督が
撮ったフィクション映画「新聞記者」を観に、十三の第七
藝術劇場に行ってきました。
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上映中なので内容は詳しく書けませんが、東都新聞に届い
た大学新設に関する秘密文書の担当になった記者吉岡エリ
カ(シム・ウンギョンさん)、文書の裏づけ取材を進めて
いたが、上層部からの圧力で頓挫。
一方、内閣情報調査室の杉原拓海(松坂桃李さん)は、政
府による情報操作の仕事に疑問を感じつつも日々の業務に
追われていた。が、久しぶりに会った昔の上司神崎(高橋
和也さん)の自殺の真相を探る中で、大学新設の取材を一
人で続けていた吉岡と出会う。
2人は真相を暴くべく協力をするが・・・って感じの話な
んですが、一時期ワイドショーを騒がせたけど、なんとな
くうやむやに終わった観のある森友学園や加計学園の問題、
伊藤詩織さんの事件など、昨今のニュースとリンクする内
容で、虚構と現実が交差する面白い映画でした。

映画前の腹ごしらえは、大阪駅前ビルにあるロシア料理の
店「MOCKBA+7(モスクワプリュスシェミ)」さんで、洋
風ハンバーグのランチをいただきました。
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ホイル焼きのジューシーなハンバーグも美味しかったんで
すが、なんと言ってもボルシチ美味しい!

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真夏の中之島でフィンランド [美術館]

大阪も台風の影響でときより強い風が吹いて、非常に蒸し
暑い一日でしたが、北欧フィンランドの陶器でも観て涼し
い気分になろうと思い、大阪市立東洋陶磁美術館で開催し
ている、日本フィンランド外交関係樹立100周年記念の特
別展「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア―コレ
クション・カッコネン」を観に行ってきました。
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フィンランドの焼物はマリメッコのイメージが強く、シン
プルな形でおしゃれなペイントがしてあるって印象くらい
しかなかったんですが、今回、アルフレッド・ウィリアム
・フィンチ氏からはじまる近代フィンランド陶芸の変遷を
追う形で約130点ほどの作品を拝見させてもらって、多様
性のある豊かな世界を垣間見た感じです。
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アルフレッド・ウィリアム・フィンチ氏に師事したミハエ
ル・シルキン氏、ビルゲル・カイピアイネン氏、ルート・
ブリュック氏の活躍がフィンランド陶芸のはじまりだそう
です。
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これ以外にも、アイリス工房やアラビア製陶所などの作品
が多数展示してありました。
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どれも個性的で面白かったです。

そして、同時開催の特別展として「マリメッコ・スピリッ
ツ フィンランド・ミーツ・ジャパン」と言う展示も行わ
れていてと言うか、どちらかと言うとこちらが目的だった
りしたんですが・・。
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今回の目玉は、マリメッコの茶室。館長の出川哲朗さん
(同姓同名ですが別人です)が、フィンランドの人と茶
室に入ったら、上座や下座の無い丸に近い茶室かなと妄
想し、スケッチを描いたところからはじまった企画だそ
うです。それに茶室建築家の飯島照仁氏が協力して八角
形の原案を作成。
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マリメッコの方のデザイナー担当はサミ・ルオッツァラ
イネン氏で、原案を元にマリメッコ案を提示。
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マリメッコ案は、原案よりけっこうシックな雰囲気だっ
たみたいです。それに対して館長はウニッコをどうして
も使いたいという希望を出したそうです。が、マリメッ
コの方は原案の赤のウニッコは強過ぎると否定的で、最
終的には水屋は黒地に薄紫のウニッコになったそうです。
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めちゃおしゃれでインパクトのある茶室でした。
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もちろん茶室以外に定番のテキスタイルも展示してあり
ました。こちらも今回の展覧会を受けて、現在マリメッ
コで活躍する3名のデザイナー(パーヴォ・ハロネン氏、
マリヤ・ロウエカリ氏、アイノ=マイヤ・メッツォラ氏)
が、“JAPAN”をテーマに新作を作成したそうです。
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素晴らしい!

フィンランドの後は、生暖かい強風にあおられながら中
之島を歩いて、堂島リバーフォーラムへ。
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今回で5回目になる堂島リバービエンナーレ「堂島リバー
ビエンナーレ2019 シネマの芸術学-東方に導かれて- 」
を拝見。
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キュレーションに飯田高誉氏迎え、“ジャン=リュック・
ゴダール『イメージの本』に誘われて”と言う副題の通り、
20世紀の記憶のアーカイブ的なジャン=リュック・ゴダー
ル監督の最新映画『イメージの本』を題材に6組のアーテ
ィストの作品が展示してありました。

会場に入ると、ポートレートと言うか巨大な証明写真で
お馴染のトーマス・ルフ氏が集めた1980年代の新聞写真
のスクラップが並んでいました。
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そこを抜けると、今回の目玉、ジャン=リュック・ゴダー
ル監督の映画“イメージの本”が一日2回上映されるスペー
スが設えてありました。
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その奥には、空音央氏とアルバート・トーレン氏の映像
作品と写真と額縁。
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映像や写真が多い中で、佐藤允氏の絵画はある意味異彩
を放ってました。
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ダレン・アーモンド氏の作品は、昔のモノクロフィルム
の記録映像の様な風情。
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大好きなフィオナ・タン氏の映像作品、今回は、イメー
ジと記録をテーマにした“影の王国”と言う作品が上映さ
れてました。面白かったです。
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それと東京の家族の写真を集めた“人々の声、東京”と言
う写真のインスタレーションも良かったです。
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今回のもうひとつの目玉、ゲルハルト・リヒター氏の“ア
トラス”から809点がずらりと並び、愛媛の豊島(とよし
ま)にある“14枚のガラス/豊島”と同種のガラス作品“エ
イト・グラス・パネル”が飾ってありました。
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“アトラス”は圧巻でした。
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雲行きも怪しくなってきたので、そそくさと家路につき
ました。

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天王寺でお参りと浮世絵 [美術館]

とりあえず、今日も暑かったですね~!と言う書き出しに
なってしまうお盆の本日は、四天王寺への参拝と合せ(夏
は帰省をしないので、遠くからですが、今年あちらに逝っ
た叔父とご先祖様を思いながらお参りをさせてもらいまし
た)、大阪市立美術館で開催している「メアリー・エイン
ズワース 浮世絵コレクション 初期浮世絵から北斎・広重
まで」を観に行ってきました。
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メアリー・エインズワース氏は浮世絵収集家のアメリカ人
女性で、オハイオ州にあるオーバリン大学のアレン・メモ
リアル美術館に寄贈した浮世絵コレクション1500点の中
から今回200点の作品が、お盆ってこともあって里帰りし
ています。
解説曰く、メアリー・エインズワース氏のコレクションは、
菱川師宣や奥村政信など初期の墨摺絵と呼ばれていた頃の
浮世絵が充実していることが特長で、それ以外に歌川広重
が大好きだったらしく、かなりの数の作品を集めていたそ
うです。

会場に入ると、先ずは菱川師宣や奥村政信など初期の浮世
絵が飾られており黒い線や若干彩色されたシンプルで素朴
な感じの作品が並んでいました。挿絵的な雰囲気から徐々
に一枚の作品と言う感じに変わっていくプロセスを楽しむ
ことができます。
次は、印刷として色がつく始め、浮世絵と言う形が確立し
ていた頃の鳥居清長や鈴木春信、勝川春章などの作品。清
楚な雰囲気の女性の絵が多く、けっこうこのあたりの浮世
絵も好きです。
女性の絵といえば美人画の歌川豊国や喜多川歌麿も飾って
あったんですが、圧巻は歌麿の大判錦絵7枚組み“見立唐人
行列”。40名近い美人が並んでいて見応えありました。
歌川広重ばかりではなく葛飾北斎もコーナーができていて、
“冨嶽三十六景”から状態の良い“凱風快晴”や“山下白雨”な
ど10枚ほどの絵の他に、縦長の構図が印象的な“詩哥写真
鏡”は、在原業平、安倍仲麿、清少納言、伯楽天などを題材
にした絵。そして、綱渡りの様な“飛越の堺つりはし”など
けっこう好きなシリーズの“諸国名橋奇覧”もあって面白か
ったです。
充実していた歌川広重のコーナーでは、“東海道五拾三次”
から3種の“日本橋”、雪の静けさを感じる“蒲原夜之雪”や
“亀山雪晴”、旅人の声が聞こえてきそうな“御油旅人留女”
や“庄野白雨”など14点。画面を占領する巨木が印象的な
“浪花名所図安立町難波屋のまつ”や“近江八景唐崎夜雨”。
これ以外に、ゴッホが模写したので有名な名所江戸百景
の“亀戸梅屋舗”や花火の後先で水面の明るさが変わる2種
の“両国花火”などなど50点あまりの作品が並んでいまし
た。
個人的には風景画のイメージは無かったんですが、歌川国
芳や渓斎英泉の風景画もありました。

2階のコレクション展では、葛飾北斎の肉筆画“潮干狩図”
や良寛さんの書なども楽しむことができます。

浮世絵を楽しんだ後、お盆(盂蘭盆会)ってことで、美術
館横の一心寺さんに参拝。
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在牟堂と言う休憩所では、「一心寺 寺宝虫干し展 厭離穢
土・欣求浄土 地獄と極楽の仏画展」が行なわれていたの
でちょっと覗いてみました。 
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お盆を感じる“六道絵図”や“唐絵地蔵十王図”。四分の一と
小さいですが極彩色で美しい“當麻曼荼羅”の写し、法然上
人が日の丸に南無阿弥陀の文字を書いたという平清盛の旗
など一心寺お宝が展示してありました。入場料300円なん
ですが、300円以上しそうなカラーの解説書がもらえて、
警備の女性が宗教的な側面からめちゃ詳しく解説してくれ
ます。ありがとうございました。

参拝の流れで、盂蘭盆会の万灯供養をやっている四天王寺
にもお参りさせてもらいました。
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聖徳太子のご本地仏である救世観音が祀られる金堂と五重
塔が並ぶ中央伽藍。
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そして、薬師如来と四天王が祀られる六時礼讃堂をめぐり
ました。
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北の引導鐘と呼ばれる黄鐘楼からは極楽までも響くといわ
れる鐘の音が響いていました。
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帰りに、四天王寺門前にある和菓子屋「総本家 釣鐘屋」
さんの釣鐘まんじゅうを購入。素朴な風味で美味しい!
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京都でも華山 [美術館]

夏の京都は暑い!体感温度で感じる京都の暑さは天気予報
で言ってる気温を超えてる気がします。。。
そんな暑い京都に、昨年秋、東京ステーションギャラリー
で観て面白かった「横山華山展」を、本場の京都でもう一
度観ようと思い立ち、京都文化博物館に行ってきました。
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改めて観てみても、とにかく器用な人だなってのが一番の
感想で、何を描いてもそつが無いというか上手い、そんで
もって丁寧で細かい。中でも風俗や群衆を描いた絵が秀逸
で、紅花の収穫から出荷までの人々の営みを詳細に活き活
きと描いた“紅花屏風”。金地に子供たちが楽しそうに遊ぶ
“唐子図屏風”は子供たちの笑い声が聞こえてきそうな雰囲
気です。
また、30mにもおよぶ祇園祭の絵巻“祇園祭礼図巻”は、歴
史資料的な側面も持つくらい山鉾が忠実に描かれているん
ですが、山鉾を引く人々が本当によく描かれていて、列の
中ほどで気を抜いて世間話でもしてるような人々をジッと
見ていると、なんだか楽しい気分になります。
今回、風景が描かれた屏風絵を見ていて改めて思ったのは、
屏風の折り畳み構造を絶妙に利用して遠近感を出すのが上
手いな~ってことでした。
でも、こんな人でも明治以降、埋もれて名前も忘れられて
いたというのだから、時の流れには残酷な側面があります
ね。運良く掘り起こされれば良いですが、埋もれたままの
人も大勢いるんでしょうね。

京都のアートと言えば、今年の春にオープンして、気にな
ってはいたんですが、いつでも行けそうな感じで、行きそ
びれていたアートなスタバ「スターバックスコーヒー京都
BAL店」さんに立ち寄ってみました。
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名和晃平さんが主宰するアートティスト集団「SANDWIC
H」が手がけた店で、30名ほどの若手アーティストさんの
作品80点ほどが展示されていました。
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名和さんは京都造形芸術大学の先生もしていて、京都には
芸術系の学校が多いわりに若手の作家さんが作品を一般の
方に向けて、常設で発表する場所が少ないと言うことで、
このスタバを企画したみたいです。素晴らしい!

こちらも気になっていて、観にいかなきゃと思いながらも
期間最終盤の訪問になってしまった細見美術館で開催して
いる「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」
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ちょっと前にテレビで特集をしていて(何の番組かは忘れ
ましたが・・)、ハンドメイドにこだわった制作をしてい
るタラブックスの絵本の日本語翻訳版を出すのに色々苦労
したって内容で、現物を見てみたいなと思った次第です。
タラブックスは、インド南部のチェンナイを拠点とする出
版社で、 1994年から、インドの伝統的な絵柄、またイン
ドの自然や風習などをモチーフに子供向けの絵本をハンド
メイドにこだわって作っているそうです。

屋上にある茶室 古香庵で、インドで売っている実物を読む
ことができたんですが、厚めの紙の質感、糸で縫い合わせ
た素朴な作り、シルクスクリーン印刷のインク香りなどな
ど、本自体がなんとも素敵でした。
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代表的なシリーズ“夜の木”は、中央インド出身の3人のアー
ティストが、ゴンド族の中で語り継がれてきた昔ばなしや
神話をもとに描いたものだそうです。
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そんな“夜の木”をはじめ、カラフルで抽象的でカワイイ絵
が描かれた絵本とその原画が多数展示してありました。
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西ベンガル地方にはポトゥア(絵巻物師)と呼ばれる人々
が、絵巻物を片手に歌と語りで物語を伝える伝統芸能があ
るそうで(読み聞かせる姿がビデオで流れていました)、
その絵巻物も展示してありました。
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中でも、インド洋を襲った大津波を題材にした「つなみ」
と言う絵巻物を元に蛇腹の本に仕立てた絵本が印象的でし
た。こちらは同じ構造で日本語版もありました。
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絵本の原画といっしょにタラブックスが本を作るこだわり
を書いたパネルも多数飾ってあって、大量消費やデジタル
と一線を画す絵本。本って手触りや臭いも含めて作品なん
だなって気付かされる素敵な展覧会でした。

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