奈良の八木で町アート [美術館]
夏のように蒸し暑い9月最後の日曜日。今日は、毎年楽し
みにしている「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2019」
の“ぷらす”の会場“八木”に行ってきました(“はならぁと”
はその年のメイン会場“こあ”と地元が主体になった“ぷら
す”、新しい芽の“あらうんど”に分けて時期と場所をずら
して開催されています)。
先ずは、JR万葉まほろば線の畝傍(うねび)駅。こちら
では貴賓室の公開と祝令和元年行幸啓パネル展が開催さ
れていました。
そして、旧中野商店駄菓子屋では、愛宕祭立山資料展が
行われていました。秀樹とキャンディーズのチラシが懐
かしい!涙
展示スペースのwaccaでは、“第2回wacca展”と題して、
地域の方々や幼稚園や高中学校美術部の方々が描いた作
品が展示してありました。
駅近くの春日神社では、現代美術家・音楽家・パフオー
マー8名からなるMNYKKSSS8さんが境内や社務所など
を使ってインスタレーションを展開。なんだかすごいこ
とになってました。
cafe&gallery ジユクさんの2階では、乾杏志郎さんが異
形のフィギュアや絵画を展示してらっしゃいました。会
場に作家さんがいらして、数年前に春日神社の方で展示
をしてらしたのを拝見させてもらった時の話やそれ以降
の作品の話などをゆっくり聞かせてもらいました。面白
かったです。ありがとうございました。
最後は札ノ辻交流館、こちらではCHIZURU KISHIMO
TOさんの“不思議の町の札の辻アリス展”と題した展示が
行われていて、畳敷きの座敷の小さな扉を開きながらア
リスの物語を読み進めると言う楽しいインスタレーショ
ンでした。
八木は、古くから伊勢に向かう街道と吉野に向かう街道
が交わる場所として栄え、古い町並みも残り風情があっ
て良い感じです。
昼ごはんは、八木ではなく奈良への大阪の玄関口近鉄上
本町のハイハイタウンにある焼肉屋「浪花ホルモン李朝
園」さんで一人焼肉。
久しぶりに焼肉を食べた気がします。美味しかったです。
みにしている「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2019」
の“ぷらす”の会場“八木”に行ってきました(“はならぁと”
はその年のメイン会場“こあ”と地元が主体になった“ぷら
す”、新しい芽の“あらうんど”に分けて時期と場所をずら
して開催されています)。
先ずは、JR万葉まほろば線の畝傍(うねび)駅。こちら
では貴賓室の公開と祝令和元年行幸啓パネル展が開催さ
れていました。
そして、旧中野商店駄菓子屋では、愛宕祭立山資料展が
行われていました。秀樹とキャンディーズのチラシが懐
かしい!涙
展示スペースのwaccaでは、“第2回wacca展”と題して、
地域の方々や幼稚園や高中学校美術部の方々が描いた作
品が展示してありました。
駅近くの春日神社では、現代美術家・音楽家・パフオー
マー8名からなるMNYKKSSS8さんが境内や社務所など
を使ってインスタレーションを展開。なんだかすごいこ
とになってました。
cafe&gallery ジユクさんの2階では、乾杏志郎さんが異
形のフィギュアや絵画を展示してらっしゃいました。会
場に作家さんがいらして、数年前に春日神社の方で展示
をしてらしたのを拝見させてもらった時の話やそれ以降
の作品の話などをゆっくり聞かせてもらいました。面白
かったです。ありがとうございました。
最後は札ノ辻交流館、こちらではCHIZURU KISHIMO
TOさんの“不思議の町の札の辻アリス展”と題した展示が
行われていて、畳敷きの座敷の小さな扉を開きながらア
リスの物語を読み進めると言う楽しいインスタレーショ
ンでした。
八木は、古くから伊勢に向かう街道と吉野に向かう街道
が交わる場所として栄え、古い町並みも残り風情があっ
て良い感じです。
昼ごはんは、八木ではなく奈良への大阪の玄関口近鉄上
本町のハイハイタウンにある焼肉屋「浪花ホルモン李朝
園」さんで一人焼肉。
久しぶりに焼肉を食べた気がします。美味しかったです。
神戸でアートフェスとアートフェア [美術館]
午後から雨が降るとの予報でしたが、蒸し暑くって青空
ものぞいていた本日は、「アート・プロジェクト KOBE
2019:TRANS-」を観に神戸新開地界隈に行ってきまし
た。
芸術祭が立ち上がては消える神戸ですが、今回のアート
祭は、グレゴール・シュナイダーさんとやなぎみわさん
の2人のアーティストに絞った展示がしてありました。
グレゴール・シュナイダーさんの“美術館の終焉 12の道
行き”と言う作品は、新開地や長田など12か所に設えた
作品(部屋)をめぐりながら、美術館のホワイトキュー
ブとアートの関係を再考するというもの。
デュオドームに設えた第1留は“死にゆくこと、生きなが
らえること”と題し3Dスキャナで人間をスキャンし長田
にある第12留の出現するという作品。第2留の“ドッペル
ゲンガー”も長田にある第10留と連動し、同一人物が離
れた場所でシンクロするパフォーマンス作品。
第3留の“旧兵庫県立健康生活科学研究所 消えた現実”は、
閉鎖された研究所のビル全体を使ったインスタレーショ
ンで、真っ白に塗られたフロアや動物実験をやってた部
屋など禍々しい雰囲気が漂っていました。
第4留の“メトロこうべ 条件付け”は地下鉄の地下道にあ
る複数のシャワールーム跡をめぐる仕掛けで、同じ作り
の部屋が無限ループのように続く、不思議な体験ができ
ます。
第5留の神戸アートビレッジセンターKAVCホールでは、
映像作品が上映されていました。
第6留と第7留は普通民家にあるらしく見るのに事前に
整理券をもらう必要があるみたいです。
第8留以降は長田などちょっと離れた場所にあるってこ
とで今回はめぐるのは止めて、来月からはじまる下町芸
術祭と合わせてお邪魔しようかと思ってます。
やなぎみわさんは、ステージトレーラーで“日輪の翼”の
神戸公演を開催されるみたいです。
新開地から少し足を伸ばして、神戸メリケンパークオリ
エンタルホテルの13階で開催されているアートフェア
「神戸アートマルシェ2019」にも立ち寄ってみました。
ホテルのワンフロアを使って、31のギャラリーがそれ
ぞれ所属しているアーティストさんの中から1人を選び
31部屋を使って作品を展示するという形式で、趣の違
う部屋をめぐりながらギャラリーの方や作家さん自身
から作品についてお話を聞くことができて非常に面白
かったです。
基本的には商談の場なので、見るだけの私は、すみませ
ん!って気持ちで邪魔にならないよに部屋を回りました。
印象的だったのは、石田克さんの描いた棺桶の予約を受
けていたシステマギャラリーさん(清めの塩付き)。
ギャラリー三彩さんが紹介する杉本ひとみさんのセクシ
ーでお茶目でカワイイ陶器。
陶芸と言えば、COMBINE/BAMI galleryさんの紹介す
る小橋順明さんの虫の標本の焼き物はビックリでした。
ものぞいていた本日は、「アート・プロジェクト KOBE
2019:TRANS-」を観に神戸新開地界隈に行ってきまし
た。
芸術祭が立ち上がては消える神戸ですが、今回のアート
祭は、グレゴール・シュナイダーさんとやなぎみわさん
の2人のアーティストに絞った展示がしてありました。
グレゴール・シュナイダーさんの“美術館の終焉 12の道
行き”と言う作品は、新開地や長田など12か所に設えた
作品(部屋)をめぐりながら、美術館のホワイトキュー
ブとアートの関係を再考するというもの。
デュオドームに設えた第1留は“死にゆくこと、生きなが
らえること”と題し3Dスキャナで人間をスキャンし長田
にある第12留の出現するという作品。第2留の“ドッペル
ゲンガー”も長田にある第10留と連動し、同一人物が離
れた場所でシンクロするパフォーマンス作品。
第3留の“旧兵庫県立健康生活科学研究所 消えた現実”は、
閉鎖された研究所のビル全体を使ったインスタレーショ
ンで、真っ白に塗られたフロアや動物実験をやってた部
屋など禍々しい雰囲気が漂っていました。
第4留の“メトロこうべ 条件付け”は地下鉄の地下道にあ
る複数のシャワールーム跡をめぐる仕掛けで、同じ作り
の部屋が無限ループのように続く、不思議な体験ができ
ます。
第5留の神戸アートビレッジセンターKAVCホールでは、
映像作品が上映されていました。
第6留と第7留は普通民家にあるらしく見るのに事前に
整理券をもらう必要があるみたいです。
第8留以降は長田などちょっと離れた場所にあるってこ
とで今回はめぐるのは止めて、来月からはじまる下町芸
術祭と合わせてお邪魔しようかと思ってます。
やなぎみわさんは、ステージトレーラーで“日輪の翼”の
神戸公演を開催されるみたいです。
新開地から少し足を伸ばして、神戸メリケンパークオリ
エンタルホテルの13階で開催されているアートフェア
「神戸アートマルシェ2019」にも立ち寄ってみました。
ホテルのワンフロアを使って、31のギャラリーがそれ
ぞれ所属しているアーティストさんの中から1人を選び
31部屋を使って作品を展示するという形式で、趣の違
う部屋をめぐりながらギャラリーの方や作家さん自身
から作品についてお話を聞くことができて非常に面白
かったです。
基本的には商談の場なので、見るだけの私は、すみませ
ん!って気持ちで邪魔にならないよに部屋を回りました。
印象的だったのは、石田克さんの描いた棺桶の予約を受
けていたシステマギャラリーさん(清めの塩付き)。
ギャラリー三彩さんが紹介する杉本ひとみさんのセクシ
ーでお茶目でカワイイ陶器。
陶芸と言えば、COMBINE/BAMI galleryさんの紹介す
る小橋順明さんの虫の標本の焼き物はビックリでした。
レントゲンヴェルケさんが紹介する模型のような伊賀信
さんの立体。
神戸港の風景におしゃれに映える芦屋画廊kyotoさんの
上杉トモさんのドローイング。
同時代ギャラリーさんが紹介する熊田悠夢さんの動く仕
掛けの木彫は素朴で可愛くって素敵でした。
動くと言えばgekilin.さんの紹介するアストロ温泉さん
の作品は面白かったですし、コンセント腕時計は子供た
ちに大人気でどんどん売れてました。
人気と言えば、京都場さんが紹介していたイケメン仏画
の木村了子さん、ベットに妖しく横たわるイケメン抱き
枕は秀逸で、女性のお客さんが抱いて写真を撮るスポッ
トになってました!
3階のエントランスには、井口エリーさん、柴田久美さ
ん、藤野征一郎さん、福田紗也佳さん、加藤千佳さんの
作品も飾ってありました。
ラグビーのパブリックビューイングをやっていたメリケ
ンパークを横目に神戸を後にしました。が、日本、アイ
ルランドに勝ちましたね!凄い!
お彼岸の京都でゆるい絵 [美術館]
朝方風は吹いてましたが、台風も遠のき昼からは青空も
のぞいたお彼岸の今日は、見たい展覧会に行ったついで
と言ってはなんですが、西本願寺にお参り。(家の宗派
とは違いますが・・まぁ~同じ仏教ってことで)
22年まで阿弥陀堂の内陣が修復中ってことで、御影堂の
親鸞さんが席をゆずって、ご本尊の阿弥陀如来さまが中
央にお祀りしてありました。南無阿弥陀仏。
目的の展覧会は、西本願寺の向かいにある龍谷ミュージ
アムで開催中の「日本の素朴絵 ゆるい、かわいい、たの
しい美術」。
会社の事務所のホワイトボードに龍谷ミュージアムの招
待券(展覧会を指定してないフリーの券)が、マグネッ
トで数枚貼ってあったんですが、誰も持ていかなしちょ
うど面白そうな展覧会がはじまったので、いただいて足
を運んだ次第です。
5部構成に分かれていて、第1章は絵巻と絵本。最古の絵
巻と言われるお経の上に挿絵を描いた“絵因果経断簡”か
らはじまり、清盛の福原遷都の折の人柱を描いた話はゆ
るくないけど絵がゆるい“つきしま絵巻”、玉手箱の煙が
浦島の頭に突き刺さっているとしか見えない“うらしま
絵巻”、釣り竿を持って踊ってるとしか見えない海幸山
幸の神話を描いた“かみ代物語絵巻”、子供を蛇に食われ
た雀の夫婦が巡礼の旅に出ると言うこれも話はゆるくな
いけど絵がゆるい“小藤太物語絵巻”、鼠の嫁にされそう
になる娘を描いた“鼠草子絵巻”、実は京都で作られてい
たけど何故か“奈良絵本” などなど、いきなりゆるい絵巻
が並んでいて心奪われました!
第2章は庶民の素朴絵と題して、漫画のようにコマ割り
して聖徳太子の年齢ごとの伝説を描いた“聖徳太子絵伝
屛風”と同じようにコマ割りして描いた“平家物語屛風”
はゴチャゴチャしてて絶妙に絵が下手なところがイイ
感じ。それと素朴絵の代表格って感じで大津絵も並ん
でいました。
第3章は素朴な異界ってことで、仏軍が地獄に攻め込ん
で釜茹での釜も割れ、鬼たちが逃げ惑う“仏鬼軍絵巻”。
おならで妖怪退治の“神農化物退治絵巻”、 UFOが描か
れた“漂流記集”、“大坂城堀の奇獣 ”、件を描いた“クタ
ヘ”など。
第4章は知識人の素朴絵で、こちらは意図的にゆるく描
いた若冲、白隠、仙厓、鉄斎、光琳、大雅、蕪村などな
どの絵が並んでいました。が、あんまりゆるさは感じず。
ゆるキャラで例えるなら、プロが企画した“くまモン”と
“ふなっしー”の違いって感じです。そんな中でも耳鳥斎
の挿絵と南天棒の“雲水托鉢図”は面白かったです。
最後の第5章は立体に見る素朴ってことで、小脇にイノ
シシを抱えた埴輪、小さな誕生釈迦仏立像、ぽっちゃり
メタボな薬師如来坐像、顔がちょっと笑える狛犬、円空
と木喰の仏像がなどが飾ってありました。
普段、美術館では王侯貴族の間で珍重された完成度の高
い絵を見ることが多く、それはそれでもちろん素晴らし
いんですが、今回、庶民の間で楽しまれてた絵巻や布教
のために宗教画など、かなりゆるゆるの世界を垣間見る
ことができて、めちゃ面白かったです。
素朴絵鑑賞前の腹ごしらえは、西本願寺近くのうどん屋
「大阪屋」さんで京都風たぬきをいただきました。
あげ入りあんかけの京都風の他に、天かす入りの東京風、
かしわの入った名古屋風、きつねそばの大阪風というた
ぬきのメニューもありました。
生姜の風味とダシのきいたあんかけのつゆと柔らかめの
細うどん美味しかったです。
そして、龍谷ミュージアムからの帰り、お彼岸てことで
「京菓子司 松屋」さんの巨大なおはぎを購入。
めちゃデカイてめちゃ甘いおはぎ。上品じゃない京都っ
て感じで好きです。美味しい!
のぞいたお彼岸の今日は、見たい展覧会に行ったついで
と言ってはなんですが、西本願寺にお参り。(家の宗派
とは違いますが・・まぁ~同じ仏教ってことで)
22年まで阿弥陀堂の内陣が修復中ってことで、御影堂の
親鸞さんが席をゆずって、ご本尊の阿弥陀如来さまが中
央にお祀りしてありました。南無阿弥陀仏。
目的の展覧会は、西本願寺の向かいにある龍谷ミュージ
アムで開催中の「日本の素朴絵 ゆるい、かわいい、たの
しい美術」。
会社の事務所のホワイトボードに龍谷ミュージアムの招
待券(展覧会を指定してないフリーの券)が、マグネッ
トで数枚貼ってあったんですが、誰も持ていかなしちょ
うど面白そうな展覧会がはじまったので、いただいて足
を運んだ次第です。
5部構成に分かれていて、第1章は絵巻と絵本。最古の絵
巻と言われるお経の上に挿絵を描いた“絵因果経断簡”か
らはじまり、清盛の福原遷都の折の人柱を描いた話はゆ
るくないけど絵がゆるい“つきしま絵巻”、玉手箱の煙が
浦島の頭に突き刺さっているとしか見えない“うらしま
絵巻”、釣り竿を持って踊ってるとしか見えない海幸山
幸の神話を描いた“かみ代物語絵巻”、子供を蛇に食われ
た雀の夫婦が巡礼の旅に出ると言うこれも話はゆるくな
いけど絵がゆるい“小藤太物語絵巻”、鼠の嫁にされそう
になる娘を描いた“鼠草子絵巻”、実は京都で作られてい
たけど何故か“奈良絵本” などなど、いきなりゆるい絵巻
が並んでいて心奪われました!
第2章は庶民の素朴絵と題して、漫画のようにコマ割り
して聖徳太子の年齢ごとの伝説を描いた“聖徳太子絵伝
屛風”と同じようにコマ割りして描いた“平家物語屛風”
はゴチャゴチャしてて絶妙に絵が下手なところがイイ
感じ。それと素朴絵の代表格って感じで大津絵も並ん
でいました。
第3章は素朴な異界ってことで、仏軍が地獄に攻め込ん
で釜茹での釜も割れ、鬼たちが逃げ惑う“仏鬼軍絵巻”。
おならで妖怪退治の“神農化物退治絵巻”、 UFOが描か
れた“漂流記集”、“大坂城堀の奇獣 ”、件を描いた“クタ
ヘ”など。
第4章は知識人の素朴絵で、こちらは意図的にゆるく描
いた若冲、白隠、仙厓、鉄斎、光琳、大雅、蕪村などな
どの絵が並んでいました。が、あんまりゆるさは感じず。
ゆるキャラで例えるなら、プロが企画した“くまモン”と
“ふなっしー”の違いって感じです。そんな中でも耳鳥斎
の挿絵と南天棒の“雲水托鉢図”は面白かったです。
最後の第5章は立体に見る素朴ってことで、小脇にイノ
シシを抱えた埴輪、小さな誕生釈迦仏立像、ぽっちゃり
メタボな薬師如来坐像、顔がちょっと笑える狛犬、円空
と木喰の仏像がなどが飾ってありました。
普段、美術館では王侯貴族の間で珍重された完成度の高
い絵を見ることが多く、それはそれでもちろん素晴らし
いんですが、今回、庶民の間で楽しまれてた絵巻や布教
のために宗教画など、かなりゆるゆるの世界を垣間見る
ことができて、めちゃ面白かったです。
素朴絵鑑賞前の腹ごしらえは、西本願寺近くのうどん屋
「大阪屋」さんで京都風たぬきをいただきました。
あげ入りあんかけの京都風の他に、天かす入りの東京風、
かしわの入った名古屋風、きつねそばの大阪風というた
ぬきのメニューもありました。
生姜の風味とダシのきいたあんかけのつゆと柔らかめの
細うどん美味しかったです。
そして、龍谷ミュージアムからの帰り、お彼岸てことで
「京菓子司 松屋」さんの巨大なおはぎを購入。
めちゃデカイてめちゃ甘いおはぎ。上品じゃない京都っ
て感じで好きです。美味しい!
異形のみんぱく [美術館]
九州の先にいる台風17号の影響で曇天模様で時折強めの
風が吹いていた今日は、国立民族学博物館(みんぱく)
でやている特別展「驚異と怪異 想像界の生きものたち」
を観に行ってきました。(アートも好きですが、妖怪と
かそっち系も大好きなんですよ)
風が吹いていた今日は、国立民族学博物館(みんぱく)
でやている特別展「驚異と怪異 想像界の生きものたち」
を観に行ってきました。(アートも好きですが、妖怪と
かそっち系も大好きなんですよ)
みんぱくの収蔵品をメインに三次もののけミュージアム
(広島の三次に今年4月にオープンした、民俗学者で妖
怪研究家の湯本豪一さんのコレクションを展示している
博物館)の怪しげな品が並んだ展覧会。
通常みんぱくでは、世界の地域ごとに分類して収蔵品が
展示してあるんですが、今回は、想像上の生きものと言
う視点で、人魚や龍など“水”にまつわる生きもの、天狗
や怪鳥など“天”にまつわる生きもの、鬼や巨人や変身獣
など“地”にまつわる生きものが分類され、国をまたいで
展示することで、地域を超えた人間の創造性や伝播しな
がら各地域で少しづつ形態が変化していく様が感じられ
る趣向の展示がしてあり、非常に面白かったです。
(神楽面、やごろどんのデカイ刀とデカイ下駄、猩々な
ど古い能面や淡路文楽の九尾の狐なども展示してありま
した)
それに“驚異の部屋の奥へ”と題したコーナーでは、ライ
デン国立民族学博物館や三次もののけミュージアムから
借りてきた人魚や河童のミイラや見世物小屋に飾ってあ
った怪しげな作り物などが展示してあり、まさにブリコ
ラージュ(寄せ集め)の世界が楽しめました。人魚のミ
イラとそれのレントゲン写真が並んでいたり、鶏の足み
たいなモノを手足にした烏天狗のミイラや猫の頭蓋骨に
角を生やした猫鬼などなど、面白さと気持ち悪さが交差
してなんだか凄かったです。
2階では、主に資料が多数展示してあり、太平記絵詞や
太平記怪奇絵巻、マルコ・ポーロの東方見聞録(複製)、
ウリッセ・アルドロヴァンディの怪物誌、ヨハネス・シ
ェンクの怪獣誌などなど、さすがみんぱくって感じでし
た。
最後は現代版って感じで、海獣の子供の五十嵐大介さん
やアミーン・ハサンザーデ=シャリーフさんの絵画、江
本創さんのドラゴン骨格など標本アート作品、パブロ・
アマリンゴさんの精霊の神話的変化の絵、ファイナルフ
ァンタジーXVのモンスターなども紹介してありました。
せっかく万博公園に来て、ちょうど彼岸花の季節。確か
彼岸花のたくさん咲いている場所が在ったよなと思って
探したんですが、今年はすでに終わっているのか?場所
が変わったのか?発見できず。。。残念!
道端にちょっとだけ咲いている彼岸花を少しだけ楽しま
せてもらいました。
大阪中之島美術館楽しみです [美術館]
離れた台風の影響で若干雲はありましたが、お彼岸に
入ってなんだか急に秋の気配って感じで晴れてくれた
本日は、中之島界隈でギャラリー巡りをしてきました。
先ずは、東天満のアートコートギャラリーさんで、今
日までやっていた石塚源太さんの個展「多相皮膜」を
拝見。
石塚さんは、伝統的な漆芸で現代アート作品を制作す
る作家さんで、乾漆技法で制作された艶々で不定形の
うごめくようなオブジェや漆の金や銀で幾何学模様が
描かれた平面作品の他、金箔と古い枡を使ったなどが
展示してありました。
なめらかで艶やかで深みのある漆の風合いが、バブル
のようなオブジェに独特の有機的な雰囲気をまとわせ
ていて、見ていると吸い込まれそうになる作品でした。
ちょうど時分時になったので、ギャラリー近くにある
洋食屋「ファミリーHAMA」さんで、和風ビーフステ
ーキランチをいただきました。
西洋わさびの風味のきいた柔らかいお肉で白ごはんが
すすみました。美味しかったです。今月までは700円、
10月から値上がりするみたいです。
西天満に移動して、30あまりの古美術店が並ぶ老松通
りで開催されている「老松古美術祭」を冷やかしてみ
ました。
お店の中での商談がメインでしょうが、お店の前にも
かなりお安い品が並べてあって、古美術ファンの方々
が品定めなどしながら楽しんでらっしゃいました。
なにわ橋の駅にあるアートエリアB1で始まった、20
21年に開館予定の大阪中之島美術館開館プレイベント
2019として新しく収蔵したサラ・モリスさんの作品
“サクラ”の展示を眺めてみました。
2018年の春に大阪の各地をめぐって撮った50分ほど
の映像作品。地下鉄やコンビニやスーパー玉出など、
大阪に住んでいれば見慣れている日常の風景が映し出
される中に、ほとんど脈絡も無く文楽や山崎のウィス
キー工場や剣道、山中教授などなどの映像が挟んであ
るなんともつかみどころが無いけど、見入ってしまう
ような作品でした。
そして今日は、大阪中之島美術館準備室の大下さんに
よるキュレータートークも行われていて、今回展示し
ているサラ・モリスさんについて、文字を描いていた
初期の作品から現在の抽象的な絵画と映像作品につい
て解説をしてくれました。
今回収蔵したのは、映像作品“サクラ”の他、大阪の音
を波形にし、それを描いているという抽象絵画“社会
は抽象的であり、文化は具体的である”など4点だそう
で、絵画の方のタイトルがまさにサラ・モリスさんの
制作意図で、大阪というある種のステレオタイプ的な
イメージ(社会)を、細分化することで個々(文化)
の具体性は増すけど、大阪のイメージは逆に具体性を
失い抽象化する。抽象と具象は表裏一体の関係にある
ということを表現した作品だそうです。
また、タイトルの“サクラ”は春の桜ばかりではなくサ
クラクレヨンにもかかっているって事でした。茶目っ
気があるところがイイですね。
会場では、大阪中之島美術館の紹介もしてあり、遠藤
克彦さんの設計したブラックボックスの模型も展示し
てありました。出来上がるのが楽しみです。
なにわ橋からちょっと足を伸ばし、新地にあるパン屋
「ル・シュクレクール」さんで、タルト・フランベ、
クロワッサン、パン・オ・レザン、ヴィエノワーズシ
ョコラを買って帰りました。
ちょいと高いけど、めちゃ美味しいパンでした。
入ってなんだか急に秋の気配って感じで晴れてくれた
本日は、中之島界隈でギャラリー巡りをしてきました。
先ずは、東天満のアートコートギャラリーさんで、今
日までやっていた石塚源太さんの個展「多相皮膜」を
拝見。
石塚さんは、伝統的な漆芸で現代アート作品を制作す
る作家さんで、乾漆技法で制作された艶々で不定形の
うごめくようなオブジェや漆の金や銀で幾何学模様が
描かれた平面作品の他、金箔と古い枡を使ったなどが
展示してありました。
なめらかで艶やかで深みのある漆の風合いが、バブル
のようなオブジェに独特の有機的な雰囲気をまとわせ
ていて、見ていると吸い込まれそうになる作品でした。
ちょうど時分時になったので、ギャラリー近くにある
洋食屋「ファミリーHAMA」さんで、和風ビーフステ
ーキランチをいただきました。
西洋わさびの風味のきいた柔らかいお肉で白ごはんが
すすみました。美味しかったです。今月までは700円、
10月から値上がりするみたいです。
西天満に移動して、30あまりの古美術店が並ぶ老松通
りで開催されている「老松古美術祭」を冷やかしてみ
ました。
お店の中での商談がメインでしょうが、お店の前にも
かなりお安い品が並べてあって、古美術ファンの方々
が品定めなどしながら楽しんでらっしゃいました。
なにわ橋の駅にあるアートエリアB1で始まった、20
21年に開館予定の大阪中之島美術館開館プレイベント
2019として新しく収蔵したサラ・モリスさんの作品
“サクラ”の展示を眺めてみました。
2018年の春に大阪の各地をめぐって撮った50分ほど
の映像作品。地下鉄やコンビニやスーパー玉出など、
大阪に住んでいれば見慣れている日常の風景が映し出
される中に、ほとんど脈絡も無く文楽や山崎のウィス
キー工場や剣道、山中教授などなどの映像が挟んであ
るなんともつかみどころが無いけど、見入ってしまう
ような作品でした。
そして今日は、大阪中之島美術館準備室の大下さんに
よるキュレータートークも行われていて、今回展示し
ているサラ・モリスさんについて、文字を描いていた
初期の作品から現在の抽象的な絵画と映像作品につい
て解説をしてくれました。
今回収蔵したのは、映像作品“サクラ”の他、大阪の音
を波形にし、それを描いているという抽象絵画“社会
は抽象的であり、文化は具体的である”など4点だそう
で、絵画の方のタイトルがまさにサラ・モリスさんの
制作意図で、大阪というある種のステレオタイプ的な
イメージ(社会)を、細分化することで個々(文化)
の具体性は増すけど、大阪のイメージは逆に具体性を
失い抽象化する。抽象と具象は表裏一体の関係にある
ということを表現した作品だそうです。
また、タイトルの“サクラ”は春の桜ばかりではなくサ
クラクレヨンにもかかっているって事でした。茶目っ
気があるところがイイですね。
会場では、大阪中之島美術館の紹介もしてあり、遠藤
克彦さんの設計したブラックボックスの模型も展示し
てありました。出来上がるのが楽しみです。
なにわ橋からちょっと足を伸ばし、新地にあるパン屋
「ル・シュクレクール」さんで、タルト・フランベ、
クロワッサン、パン・オ・レザン、ヴィエノワーズシ
ョコラを買って帰りました。
ちょいと高いけど、めちゃ美味しいパンでした。
西梅田で大人の文化祭 [観劇(他)]
今日も暑かったですが、夏というより秋晴れって感じで、
さわやかな暑さの中、いつもお世話になってる知り合い
のLizさんの習い事(ヘルマンハープ)の発表会が、今年
も西梅田の毎日新聞大阪本社地下のオーバルホールで開
催されるってことで、ちょいとお邪魔をしてきました。
発表会は昼過ぎからってことで、ちょうど近くにある国
立国際美術館で始まった、日本・オーストリア外交樹立
150周年記念の特別展「ウィーン・モダン クリムト、シ
ーレ世紀末への道」を覗いてみました。
今回、クリムトとシーレが目玉てことでしたが、地下に
降りて会場に入ると、いきなり目の前に、マルティン・
ファン・メイテンスが描いた巨大なマリア・テレジアの
肖像画“マリア・テレジア(額の装飾画:幼いヨーゼフ
2世)”が飾ってあって、ハプスブルク家の女帝マリア
・テレジアの権勢を見せつけられた感じです。
そして、モーツァルトやフリーメイソンのロッジなどウ
ィーンの光と影って感じで、ちょいと怪しげで魅惑的な
世界も紹介してありました。そして、歴史的な意味合い
というより“会議は踊る”でお馴染みのウィーン会議の様
子などを描いた絵も展示してあり、なんだかいきなり想
定以上の面白さです。
絵ばかりではなく、後のモダニズムにつながる日常生活
に実用的な美を見出すビーダーマイアーがらみの展示で
は、椅子や食器などの工芸品も多数飾ってあったんです
が、これがめちゃおしゃれで格好良い!今売られていて
も斬新なデザインに思えるくらいの品ばかりでした。
工芸品ってわけではないですが、ヴィルヘルム・アウグ
スト・リーダーが描いた作曲家シューベルトの肖像画と
一緒にシューベルトが愛用していたシンプルで小ぶりの
眼鏡も飾ってありました。(解説曰く、シューベルトは
寝起き直ぐにでも作曲ができるように眼鏡をかけて寝て
いたそうです)
地下鉄なども通り、近代化と都市化が進むウィーンで、
古典主義とモダニズムが融合したような近未来的な美し
さを醸し出す建築家オットー・ヴァーグナーを紹介した
後、今回の目玉、クリムトとウィーン分離派とシーレの
展示。
グスタフ・クリムトは、下書きやポスターや服なども含
めて20点ほどが飾ってあたんですが、中でも“愛”の原画
と“エミーリエ・フレーゲの肖像”の幻想的な美しさは心
に残りました。
エゴン・シーレの方は、中指と薬指の間をVの字に開い
たお馴染みの“自画像”と、縦長の枯れた“ひまわり”が耽
美的雰囲気でイイ感じでした。
お腹一杯になるほどの展示の中で、思たより工芸品が面
白かったなという感想です。絵としてはマクシミリアン
・クルツヴァイルの“黄色いドレスの女性(画家の妻)”
が印象的でした。
地下2階では、常設展としてジャコメッティの第2弾「ジ
ャコメッティとⅡ」をやってました。
ジャコメッティと親交のあった矢内原伊作のブロンズ像
“ヤナイハラⅠ”と、それができるまでを撮った写真が展示。
これ以外に加藤泉さんの怪しげな絵画、棚田康司さんの
少年の木彫、トーマス・ルフさんの巨大証明写真、ロレ
ッタ・ラックスさんの人形のような少女の写真、石内都
さんの傷の写真、北野謙さんの多重ポートレート、内藤
礼さんの小さな死者のための枕、オノデラユキさんの古
着のポートレート、米田知子さんの眼鏡とテキスト、小
沢剛さんの野菜の銃などなど、こちらも好きな作品が多
くて大満足の展示でした。
会場の一番奥では、テリーサ・ハバードさん/アレクサ
ンダー・ビルヒラーさんの“フローラ”と言う裏表の映像
作品が上映されていて、ジャコメッティとフローラ・メ
イヨの写真を題材にし、息子さんへのインタビューの声
と映像の裏でフローラの物語を映像化した作品が流れる
面白い映像インスタレーションでした。
そしてイイ時間になったので、今日の本命「まいぶんフ
ェス2019 毎日文化センター会員発表会」へ。
昼過ぎから夕方まで、ステージでは13講座の方々の発表。
ホールの外では、生け花やパッチワークキルトの作品展
示と占いをやってました。
目的のヘルマンハープの演奏時間より少し早めにホール
に入ったら、ちょうど“大人のハーモニカ教室”の方々の
演奏が始まるところでした。ハーモニカって小学校の時
に数回吹いたくらいで、なんとなく子供のおもちゃ観が
あったんですが、バッハの主よ人の望みの喜びよやカー
ペンターズのsing、上を向いて歩こうなど、ちょっと素
朴で素敵な演奏を聞かせてもらいました。
次は“歌謡曲舞踊”という聞き慣れない不思議なステージ
が始まりました。演歌みたいな歌をBGMに着物を着て日
本舞踊のような雰囲気の踊りを踊るんですが、そもそも
元歌も初めて聞くモノばかりで、踊りも詳しくないので、
ご年配の女性の方々が力強く舞う姿にただただ関心して
ました。
そして、ステージにテーブルと椅子がセッティングされ
ていよいよ“いきいき楽しむヘルマンハープ”の演奏の始
まり。
ハープなんですが、木の箱に共鳴する音なので軽やかさ
と深みの混ざった温かみのある素敵な音色で、こぎつね、
ホーム・スイートホーム、朝、上を向いて歩こう、美女
と野獣、最後はムーンリバーの6曲を聞かせてもらいま
した。
講座の紹介もかねての演奏ってことで、曲の間に講師の
先生のヘルマンハープの解説も入りました。ドイツのヘ
ルマンさんって方が、1987年にダウン症の息子さんの
ために開発した新しい弦楽器で、本体と弦の間に楽譜
(ジグザグの線がひいてある)を挟み、楽譜の上の弦
をはじくだけで曲が弾けるというもので、オタマジャ
クシの楽譜が読めなくても大丈夫だそうです。
目的のヘルマンハープの後、“名曲を歌おう”と“殺陣フ
ィットネス”のステージも拝見させてもらいました。
勢いあまって拍手の前にアンコールをはじめてしまっ
たコーラスも素敵でしたし、殺陣フィットネスは迫力
もあり笑いも混ざったステージを楽しませてもらいま
した。
全部は見れませんでしたが、感想としては、いくつに
なっても女性は元気でイキイキしてて素晴らしいなっ
てことでした。それにしてもおっさんは何してるんだ
ろう?
さわやかな暑さの中、いつもお世話になってる知り合い
のLizさんの習い事(ヘルマンハープ)の発表会が、今年
も西梅田の毎日新聞大阪本社地下のオーバルホールで開
催されるってことで、ちょいとお邪魔をしてきました。
発表会は昼過ぎからってことで、ちょうど近くにある国
立国際美術館で始まった、日本・オーストリア外交樹立
150周年記念の特別展「ウィーン・モダン クリムト、シ
ーレ世紀末への道」を覗いてみました。
今回、クリムトとシーレが目玉てことでしたが、地下に
降りて会場に入ると、いきなり目の前に、マルティン・
ファン・メイテンスが描いた巨大なマリア・テレジアの
肖像画“マリア・テレジア(額の装飾画:幼いヨーゼフ
2世)”が飾ってあって、ハプスブルク家の女帝マリア
・テレジアの権勢を見せつけられた感じです。
そして、モーツァルトやフリーメイソンのロッジなどウ
ィーンの光と影って感じで、ちょいと怪しげで魅惑的な
世界も紹介してありました。そして、歴史的な意味合い
というより“会議は踊る”でお馴染みのウィーン会議の様
子などを描いた絵も展示してあり、なんだかいきなり想
定以上の面白さです。
絵ばかりではなく、後のモダニズムにつながる日常生活
に実用的な美を見出すビーダーマイアーがらみの展示で
は、椅子や食器などの工芸品も多数飾ってあったんです
が、これがめちゃおしゃれで格好良い!今売られていて
も斬新なデザインに思えるくらいの品ばかりでした。
工芸品ってわけではないですが、ヴィルヘルム・アウグ
スト・リーダーが描いた作曲家シューベルトの肖像画と
一緒にシューベルトが愛用していたシンプルで小ぶりの
眼鏡も飾ってありました。(解説曰く、シューベルトは
寝起き直ぐにでも作曲ができるように眼鏡をかけて寝て
いたそうです)
地下鉄なども通り、近代化と都市化が進むウィーンで、
古典主義とモダニズムが融合したような近未来的な美し
さを醸し出す建築家オットー・ヴァーグナーを紹介した
後、今回の目玉、クリムトとウィーン分離派とシーレの
展示。
グスタフ・クリムトは、下書きやポスターや服なども含
めて20点ほどが飾ってあたんですが、中でも“愛”の原画
と“エミーリエ・フレーゲの肖像”の幻想的な美しさは心
に残りました。
エゴン・シーレの方は、中指と薬指の間をVの字に開い
たお馴染みの“自画像”と、縦長の枯れた“ひまわり”が耽
美的雰囲気でイイ感じでした。
お腹一杯になるほどの展示の中で、思たより工芸品が面
白かったなという感想です。絵としてはマクシミリアン
・クルツヴァイルの“黄色いドレスの女性(画家の妻)”
が印象的でした。
地下2階では、常設展としてジャコメッティの第2弾「ジ
ャコメッティとⅡ」をやってました。
ジャコメッティと親交のあった矢内原伊作のブロンズ像
“ヤナイハラⅠ”と、それができるまでを撮った写真が展示。
これ以外に加藤泉さんの怪しげな絵画、棚田康司さんの
少年の木彫、トーマス・ルフさんの巨大証明写真、ロレ
ッタ・ラックスさんの人形のような少女の写真、石内都
さんの傷の写真、北野謙さんの多重ポートレート、内藤
礼さんの小さな死者のための枕、オノデラユキさんの古
着のポートレート、米田知子さんの眼鏡とテキスト、小
沢剛さんの野菜の銃などなど、こちらも好きな作品が多
くて大満足の展示でした。
会場の一番奥では、テリーサ・ハバードさん/アレクサ
ンダー・ビルヒラーさんの“フローラ”と言う裏表の映像
作品が上映されていて、ジャコメッティとフローラ・メ
イヨの写真を題材にし、息子さんへのインタビューの声
と映像の裏でフローラの物語を映像化した作品が流れる
面白い映像インスタレーションでした。
そしてイイ時間になったので、今日の本命「まいぶんフ
ェス2019 毎日文化センター会員発表会」へ。
昼過ぎから夕方まで、ステージでは13講座の方々の発表。
ホールの外では、生け花やパッチワークキルトの作品展
示と占いをやってました。
目的のヘルマンハープの演奏時間より少し早めにホール
に入ったら、ちょうど“大人のハーモニカ教室”の方々の
演奏が始まるところでした。ハーモニカって小学校の時
に数回吹いたくらいで、なんとなく子供のおもちゃ観が
あったんですが、バッハの主よ人の望みの喜びよやカー
ペンターズのsing、上を向いて歩こうなど、ちょっと素
朴で素敵な演奏を聞かせてもらいました。
次は“歌謡曲舞踊”という聞き慣れない不思議なステージ
が始まりました。演歌みたいな歌をBGMに着物を着て日
本舞踊のような雰囲気の踊りを踊るんですが、そもそも
元歌も初めて聞くモノばかりで、踊りも詳しくないので、
ご年配の女性の方々が力強く舞う姿にただただ関心して
ました。
そして、ステージにテーブルと椅子がセッティングされ
ていよいよ“いきいき楽しむヘルマンハープ”の演奏の始
まり。
ハープなんですが、木の箱に共鳴する音なので軽やかさ
と深みの混ざった温かみのある素敵な音色で、こぎつね、
ホーム・スイートホーム、朝、上を向いて歩こう、美女
と野獣、最後はムーンリバーの6曲を聞かせてもらいま
した。
講座の紹介もかねての演奏ってことで、曲の間に講師の
先生のヘルマンハープの解説も入りました。ドイツのヘ
ルマンさんって方が、1987年にダウン症の息子さんの
ために開発した新しい弦楽器で、本体と弦の間に楽譜
(ジグザグの線がひいてある)を挟み、楽譜の上の弦
をはじくだけで曲が弾けるというもので、オタマジャ
クシの楽譜が読めなくても大丈夫だそうです。
目的のヘルマンハープの後、“名曲を歌おう”と“殺陣フ
ィットネス”のステージも拝見させてもらいました。
勢いあまって拍手の前にアンコールをはじめてしまっ
たコーラスも素敵でしたし、殺陣フィットネスは迫力
もあり笑いも混ざったステージを楽しませてもらいま
した。
全部は見れませんでしたが、感想としては、いくつに
なっても女性は元気でイキイキしてて素晴らしいなっ
てことでした。それにしてもおっさんは何してるんだ
ろう?
池田でゴシュン [美術館]
夏に逆戻りのような暑さの中、今日は池田の逸翁美術館に
「ゴシュン 画家 呉春 池田で復活(リボーン)!」を観に
行ってきました。
呉春は、京都四条派の祖と言われる人ですが、一時期池田
に住んでたことがあり、池田でリボーンってことだそうで、
今回は、とにかく呉春三昧て感じで、前後期に分けて80点
あまりの作品が展示されるみたいです。
見た感じ、応挙の影響を受けた写実系の作品よりは、蕪村
のながれをくむおおらかな文人画風の作品がけっこう並ん
でいて、ユーモラスな絵とくねくねとした独特の字の書か
れた作品を楽しく拝見させてもらいました。
ちょうど「四条派展をやりましたvsやりますよ 学芸員は観
た!」と銘打った講演会が開催されていて、逸翁美術館の
仙海義之館長を司会に、西宮市大谷記念美術館の枝松亜子
さんと京都国立近代美術館の平井啓修さんを迎え、今年春
にやった“四条派への道”と、年末にかけて京都近代で開催
される“円山応挙から近代京都画壇へ”の両展覧会の話を中
心に、呉春や応挙やその系譜について色々話を聞かせても
らいました。
それぞれの美術館のおかれている状況(どこぞでも話題に
なりましたが、公金を使う云々て感じで、美術館のある街
にゆかりがあるのかとか、国立のそれも近代美術館で江戸
期のものをやっていのかとか、下世話な話だと客は入るの
かとか・・・)などもあって、展覧会の企画を通すこと自
体がかなり高いハードルだそうです(京都近代で応挙をや
るのは館としての夢だったみたいです)。が、決まった後
も作品の選定、貸出先との交渉、諸々の調査など、ひとつ
の展覧会を開催するまでの、ご苦労やこだわりや気づきな
どが聞けて面白かったです。
池田での昼ごはんは、“新そば打ち始めました”の貼り紙に
つられて蕎麦屋「蕎麦見世 のあみ」さんでせいろ蕎麦と
とろろごはんをいただきました。
上品な香りの蕎麦、美味しかったです。
夜は、阪急東通商店街のはづれにあるライブハウス“ムジ
カジャポニカ”さんにタテタカコさんのライブ「ムジカジ
ャポニカ13th後の祭りスペシャル タテタカコ ニューアル
バムリリースツアー」を聴きに行ってきました。
学校の校歌みたいなBGMの中、タテさんが登場。いつも
のように激しく軽やかなピアノとのびやかな声で素敵な
歌声を堪能させてもらいました。
アンコールでは、故遠藤ミチロウさんの楽曲を披露!魂
を震わせるような歌に目頭が熱くなりました。
「ゴシュン 画家 呉春 池田で復活(リボーン)!」を観に
行ってきました。
呉春は、京都四条派の祖と言われる人ですが、一時期池田
に住んでたことがあり、池田でリボーンってことだそうで、
今回は、とにかく呉春三昧て感じで、前後期に分けて80点
あまりの作品が展示されるみたいです。
見た感じ、応挙の影響を受けた写実系の作品よりは、蕪村
のながれをくむおおらかな文人画風の作品がけっこう並ん
でいて、ユーモラスな絵とくねくねとした独特の字の書か
れた作品を楽しく拝見させてもらいました。
ちょうど「四条派展をやりましたvsやりますよ 学芸員は観
た!」と銘打った講演会が開催されていて、逸翁美術館の
仙海義之館長を司会に、西宮市大谷記念美術館の枝松亜子
さんと京都国立近代美術館の平井啓修さんを迎え、今年春
にやった“四条派への道”と、年末にかけて京都近代で開催
される“円山応挙から近代京都画壇へ”の両展覧会の話を中
心に、呉春や応挙やその系譜について色々話を聞かせても
らいました。
それぞれの美術館のおかれている状況(どこぞでも話題に
なりましたが、公金を使う云々て感じで、美術館のある街
にゆかりがあるのかとか、国立のそれも近代美術館で江戸
期のものをやっていのかとか、下世話な話だと客は入るの
かとか・・・)などもあって、展覧会の企画を通すこと自
体がかなり高いハードルだそうです(京都近代で応挙をや
るのは館としての夢だったみたいです)。が、決まった後
も作品の選定、貸出先との交渉、諸々の調査など、ひとつ
の展覧会を開催するまでの、ご苦労やこだわりや気づきな
どが聞けて面白かったです。
池田での昼ごはんは、“新そば打ち始めました”の貼り紙に
つられて蕎麦屋「蕎麦見世 のあみ」さんでせいろ蕎麦と
とろろごはんをいただきました。
上品な香りの蕎麦、美味しかったです。
夜は、阪急東通商店街のはづれにあるライブハウス“ムジ
カジャポニカ”さんにタテタカコさんのライブ「ムジカジ
ャポニカ13th後の祭りスペシャル タテタカコ ニューアル
バムリリースツアー」を聴きに行ってきました。
学校の校歌みたいなBGMの中、タテさんが登場。いつも
のように激しく軽やかなピアノとのびやかな声で素敵な
歌声を堪能させてもらいました。
アンコールでは、故遠藤ミチロウさんの楽曲を披露!魂
を震わせるような歌に目頭が熱くなりました。
伊丹と六甲アイランドの幻想 [美術館]
週末ちょっとだけ秋の気配がと思ったら暑さがぶり返
した感じの3連休の初日。今日は、フィンランドのア
ラビア製陶所で活躍した陶芸家ルート・ブリュックさ
んの展覧会「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」を観に
伊丹市立美術館・工芸センターに行ってきました。
先日、大阪市立東洋陶磁美術館で開催されている「フ
ィンランド陶芸」でも陶板の作品を少しだけ拝見させ
てもらったルート・ブリュックさん。
第1展示室では、陶芸を始める前のイラストレーショ
ンから始まり、陶板画では、いったん施した釉薬を掻
き落とすスグラフィートと呼ばれる技法や鋳込み成型
(スリップ・キャスティング)呼ばれる技法で凸の内
側に釉薬を厚く塗ることで独特の深みと透明感を表現
した作品が並んでいました。
“ライオンに化けたロバ”などイソップ童話を題材にし
たユーモラスな作品や“最後の晩餐”や“東方の三博士”
など宗教画、教会や橋など建物をかたどったものなど
叙情的な雰囲気の作品が印象的でした。
第2回会場には、蝶を描いた箱形の器を組み合わせた
作品や幾何学的なタイルピースを組み合わせて作った
“都市”と言う作品など中期の徐々に抽象化していく作
品が展示してありました。
今回は、工芸センターが第3会場になっていて、こち
らにはレゴブロックのような小さなタイルピースを無
数に組み合わせた幾何学模様のような抽象画のような
後期の作品がインスタレーションのように展示してあ
り、なんとも幻想的な雰囲気が漂っていました。
1階には、ルート・ブリュックさんの生誕100周年を記
念して、娘さんが遺品のタイルピースで作ったという
10mほどのインスタレーション“心のモザイク”の日本
バージョンとして、茶箱の上にタイルを並べた作品が
展示してありました。
伊丹での昼ごはんは、「奥出雲 そば処 一福」さんで、
舞茸天そば(冷)を手繰りました。
サクサクの舞茸天の香りに負けてない風味豊でコシの
ある蕎麦、美味しかったです。
そして次は、神戸ゆかりの美術館を第1会場、神戸ファ
ッション美術館を第2会場として開催されている特別展
「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展」を観に六甲
アイランドへ。
第1会場の神戸ゆかりの美術館には、今回の目玉、高野
山金剛峯寺の囲炉裏の間を飾る襖絵“瀧図”と茶の間を飾
る襖絵“断崖図”。
暗い青灰色を背景に真っ白な瀧が無数に流れる静寂の
“瀧図”。正面の瀧と対峙するように置かれたソファーに
腰かけ、瀧をぼんやり眺めていると、なぜだか長谷川等
伯の松林図屏風が頭に浮かんできました。
“断崖図”は和紙のしわを岩に見立て、若き日の空海が修
行をした四国の山々を描いてあるそうで、むき出しの岩
肌に修行の厳しさを感じながらも、心の原風景というか、
初めて見るのになんとなく懐かしさを感じながら、同行
二人の心持で眺めさせてもらいました。
第2会場の神戸ファッション美術館には、千住さんの初
期の作品の他、2015年のヴェネチア・ビエンナーレで
展示された、蛍光塗料で描かれた瀧がブラックライトで
青白く輝く屏風“龍神Ⅰ・Ⅱ”が展示されていました(写真
撮影OK)。圧巻の美しさでした。
神戸ファッション美術館の館内には名誉館長コシノヒロ
コさんのコーナー「KH FASHION BOX」が設えてあり、
コシノさんのデザインした服と絵画が展示してありまし
た。
した感じの3連休の初日。今日は、フィンランドのア
ラビア製陶所で活躍した陶芸家ルート・ブリュックさ
んの展覧会「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」を観に
伊丹市立美術館・工芸センターに行ってきました。
先日、大阪市立東洋陶磁美術館で開催されている「フ
ィンランド陶芸」でも陶板の作品を少しだけ拝見させ
てもらったルート・ブリュックさん。
第1展示室では、陶芸を始める前のイラストレーショ
ンから始まり、陶板画では、いったん施した釉薬を掻
き落とすスグラフィートと呼ばれる技法や鋳込み成型
(スリップ・キャスティング)呼ばれる技法で凸の内
側に釉薬を厚く塗ることで独特の深みと透明感を表現
した作品が並んでいました。
“ライオンに化けたロバ”などイソップ童話を題材にし
たユーモラスな作品や“最後の晩餐”や“東方の三博士”
など宗教画、教会や橋など建物をかたどったものなど
叙情的な雰囲気の作品が印象的でした。
第2回会場には、蝶を描いた箱形の器を組み合わせた
作品や幾何学的なタイルピースを組み合わせて作った
“都市”と言う作品など中期の徐々に抽象化していく作
品が展示してありました。
今回は、工芸センターが第3会場になっていて、こち
らにはレゴブロックのような小さなタイルピースを無
数に組み合わせた幾何学模様のような抽象画のような
後期の作品がインスタレーションのように展示してあ
り、なんとも幻想的な雰囲気が漂っていました。
1階には、ルート・ブリュックさんの生誕100周年を記
念して、娘さんが遺品のタイルピースで作ったという
10mほどのインスタレーション“心のモザイク”の日本
バージョンとして、茶箱の上にタイルを並べた作品が
展示してありました。
伊丹での昼ごはんは、「奥出雲 そば処 一福」さんで、
舞茸天そば(冷)を手繰りました。
サクサクの舞茸天の香りに負けてない風味豊でコシの
ある蕎麦、美味しかったです。
そして次は、神戸ゆかりの美術館を第1会場、神戸ファ
ッション美術館を第2会場として開催されている特別展
「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展」を観に六甲
アイランドへ。
第1会場の神戸ゆかりの美術館には、今回の目玉、高野
山金剛峯寺の囲炉裏の間を飾る襖絵“瀧図”と茶の間を飾
る襖絵“断崖図”。
暗い青灰色を背景に真っ白な瀧が無数に流れる静寂の
“瀧図”。正面の瀧と対峙するように置かれたソファーに
腰かけ、瀧をぼんやり眺めていると、なぜだか長谷川等
伯の松林図屏風が頭に浮かんできました。
“断崖図”は和紙のしわを岩に見立て、若き日の空海が修
行をした四国の山々を描いてあるそうで、むき出しの岩
肌に修行の厳しさを感じながらも、心の原風景というか、
初めて見るのになんとなく懐かしさを感じながら、同行
二人の心持で眺めさせてもらいました。
第2会場の神戸ファッション美術館には、千住さんの初
期の作品の他、2015年のヴェネチア・ビエンナーレで
展示された、蛍光塗料で描かれた瀧がブラックライトで
青白く輝く屏風“龍神Ⅰ・Ⅱ”が展示されていました(写真
撮影OK)。圧巻の美しさでした。
神戸ファッション美術館の館内には名誉館長コシノヒロ
コさんのコーナー「KH FASHION BOX」が設えてあり、
コシノさんのデザインした服と絵画が展示してありまし
た。
残暑に幽霊の講談 [講談]
今宵は、梅田の駅前ビル地下にあるジャズバー“パイルド
ライバー”さんに、玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「第
12回パイルドライバー講談二人会」を聴きに行ってきま
した。
本日の演目は、南照さんで応挙と幽霊。それに玉秀斎さ
んの“貧乏業平”。開演前には玉秀斎さんのお弟子さん玉
山さんが、三方ヶ原の修羅場読みを聞かせてくれました。
南照さんの“応挙と幽霊”。落語にも“応挙の幽霊”と言う
似たようなタイトルの幽霊が酔っ払って寝ちゃう話があ
りますが、講談の方は打って変わって切ない人情話でし
た。
絵描き行脚の旅をしていた円山応挙が、長崎に逗留をし
ていたときに立ち寄った遊郭で、行灯部屋に寝かされえ
た病で明日をも知れぬ花魁に出会い。幽霊の絵の下書き
として、やつれた花魁を描き、花魁から分かれた両親を
探す手がかりになるかもしれないと臭い袋を託される。
程無く花魁は死んで、元の美しい花魁の姿で応挙の枕元
に立ち去っていく。京都に戻った応挙は、馴染みの飲み
屋のおやじが人の良いのにつけ込まれ、保証人になった
借金で傾きかかっているのを哀れんで、客寄せにと長崎
の花魁の下絵を元に描いた幽霊の絵を渡したら、それが
評判になりお店は大繁盛。旅から戻った応挙が再びお店
を訪れると、繁盛のお礼にと羽織を渡され、その柄が花
魁から預かった臭い袋の柄と一致して・・・。ジィ~ン
とくる話でした。
玉秀斎さんの“貧乏業平”。在原業平が貧乏したって話ど
ころか在原業平とはまったく関係無く、紀伊国屋文左衛
門と道具屋の話。
美男子で先祖の財産を食いつぶして貧乏をしている若か
りし頃の紀伊国屋文左衛門に付いたあだ名が貧乏業平。
その貧乏業平のところから名品を安く仕入れた道具屋だ
ったが、貧乏業平の因縁か?売る前にことごとく名品を
台無しになって売ることができず借金が膨れて道具屋は
やめるが、何故か仲人で大もうけと言うかなり強引な終
わり方の話でした。なんだかいつも以上に勢いのある玉
秀斎さんって感じで面白かったんですが、中でも道具屋
のおばあちゃんが秀逸でした。
ライバー”さんに、玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「第
12回パイルドライバー講談二人会」を聴きに行ってきま
した。
本日の演目は、南照さんで応挙と幽霊。それに玉秀斎さ
んの“貧乏業平”。開演前には玉秀斎さんのお弟子さん玉
山さんが、三方ヶ原の修羅場読みを聞かせてくれました。
南照さんの“応挙と幽霊”。落語にも“応挙の幽霊”と言う
似たようなタイトルの幽霊が酔っ払って寝ちゃう話があ
りますが、講談の方は打って変わって切ない人情話でし
た。
絵描き行脚の旅をしていた円山応挙が、長崎に逗留をし
ていたときに立ち寄った遊郭で、行灯部屋に寝かされえ
た病で明日をも知れぬ花魁に出会い。幽霊の絵の下書き
として、やつれた花魁を描き、花魁から分かれた両親を
探す手がかりになるかもしれないと臭い袋を託される。
程無く花魁は死んで、元の美しい花魁の姿で応挙の枕元
に立ち去っていく。京都に戻った応挙は、馴染みの飲み
屋のおやじが人の良いのにつけ込まれ、保証人になった
借金で傾きかかっているのを哀れんで、客寄せにと長崎
の花魁の下絵を元に描いた幽霊の絵を渡したら、それが
評判になりお店は大繁盛。旅から戻った応挙が再びお店
を訪れると、繁盛のお礼にと羽織を渡され、その柄が花
魁から預かった臭い袋の柄と一致して・・・。ジィ~ン
とくる話でした。
玉秀斎さんの“貧乏業平”。在原業平が貧乏したって話ど
ころか在原業平とはまったく関係無く、紀伊国屋文左衛
門と道具屋の話。
美男子で先祖の財産を食いつぶして貧乏をしている若か
りし頃の紀伊国屋文左衛門に付いたあだ名が貧乏業平。
その貧乏業平のところから名品を安く仕入れた道具屋だ
ったが、貧乏業平の因縁か?売る前にことごとく名品を
台無しになって売ることができず借金が膨れて道具屋は
やめるが、何故か仲人で大もうけと言うかなり強引な終
わり方の話でした。なんだかいつも以上に勢いのある玉
秀斎さんって感じで面白かったんですが、中でも道具屋
のおばあちゃんが秀逸でした。
御寺でアート [美術館]
夏に逆戻りって感じで、刺すように暑かった今日は、皇室
の菩提所であることから御寺と呼ばれる“泉涌寺”で開催さ
れている「未景2019 御寺アート元年」を観に行ってきま
した。
大門から見下ろすかたちの降り参道の先には、三世仏が安
置された“佛殿”、三世仏の下に安喜万佐子さんの金箔の木
々が並び、太い柱には宇野和幸さんの絵画が巻きついてい
ました。そして、楊貴妃観音像が祀られた“楊貴妃観音堂”
には、花山ダンゴさんの仏画と杉本晋一さんの屏風が飾ら
れてました。(こちらは写真NG)
メインの展示会場である“本坊”に入ると、エトリケンジさ
んのスチールワイヤーネットの天使が座り、横には柴清文
さんの派手でシャープなオブジェ、それに橋口新一郎さん
の糸の茶室が設えてありました。
本坊建屋の受付の横には、アリム・アズーズの写真と大好
きなイチハラヒロコさんの“この今がずっとのこの先も続
くの?”と言う言葉がドォ~ンと鎮座していました。
大沼憲昭さんの小さめの屏風を横目に妙応殿には、アリム
・アズーズさんの阪神淡路大震災の映像作品、杉本晋一さ
んの混沌とした油絵、エトリケンジさんのスチールワイヤ
ーネットの天使。
そして、山之内理枝さんのい草のオブジェ、田島周吾さん
のユーモラスな百魚の屏風、DENKITOMBO×金原芳山さ
んの大海の書と映像、庭には大隅秀雄さんの彫刻が風に揺
れていました。
小方丈の方は、庭には秋山陽さんのひしゃげた壺、飯盛雅
子さんのメディアアート、海野厚敬さんの壁一面の絵画、
山中隆さんと長谷川一郎さんの屏風、川嶋渉さんの墨の拓
本と濃淡とぼかしのサンプル、中野順二さんの漆芸作品、
菅原布寿史さんの源氏物語絵巻を八足台に描いたインスタ
レーションが展示してありました。
ちょうど菅原布寿史さんがいらして、作品や源氏物語につ
いて詳しく解説をしていただきました。作品が素晴らしか
ったのはもちろん源氏物語の話も非常に面白かったです。
特別拝観コースの部屋には、木村了子さんのセクスィー仏
画とイケメン九谷焼、池田泰子さんの耽美的なインスタレ
ーション、中村宏太さんの人間と同じ密度に撃ち込んだ弾
丸、平林朋宗さんの生け花が飾ってありました。
暑い京都からこれまた暑い大阪にもどり、今度はポタリン
グで汗だくになりながら、徳庵駅近くにあるギャラリー
“クモノス”さんで開催している「ALL OVER THE PLACE
彼方立てれば此方が立たぬ」を拝見。
今回は、喜田陽菜さん、佐々木優奈さん、杉浦出航さん、
宮原寛さんの4人展。
喜田さんは、子供の頃の顔をドローイングしそれをシルク
スクリーンで多層に重ねて今の顔を描いたと言う自画像や
お寿司で頭がいっぱい?の自画像などなどやっぱり面白い
な~!(詳しく解説してもらいました)
佐々木さんのミニマルな雰囲気の抽象画は印象的でした。
宮原さんのビルなどの一部を切り取った写真をさらに抽象
化したと言う作品と杉浦さんのユーモラスな漢字のスプレ
ーアートもイイ感じでした。
ゆうは(喜田さん+佐々木さん)さん、ご案内の手紙あり
がとうございました。
の菩提所であることから御寺と呼ばれる“泉涌寺”で開催さ
れている「未景2019 御寺アート元年」を観に行ってきま
した。
大門から見下ろすかたちの降り参道の先には、三世仏が安
置された“佛殿”、三世仏の下に安喜万佐子さんの金箔の木
々が並び、太い柱には宇野和幸さんの絵画が巻きついてい
ました。そして、楊貴妃観音像が祀られた“楊貴妃観音堂”
には、花山ダンゴさんの仏画と杉本晋一さんの屏風が飾ら
れてました。(こちらは写真NG)
メインの展示会場である“本坊”に入ると、エトリケンジさ
んのスチールワイヤーネットの天使が座り、横には柴清文
さんの派手でシャープなオブジェ、それに橋口新一郎さん
の糸の茶室が設えてありました。
本坊建屋の受付の横には、アリム・アズーズの写真と大好
きなイチハラヒロコさんの“この今がずっとのこの先も続
くの?”と言う言葉がドォ~ンと鎮座していました。
大沼憲昭さんの小さめの屏風を横目に妙応殿には、アリム
・アズーズさんの阪神淡路大震災の映像作品、杉本晋一さ
んの混沌とした油絵、エトリケンジさんのスチールワイヤ
ーネットの天使。
そして、山之内理枝さんのい草のオブジェ、田島周吾さん
のユーモラスな百魚の屏風、DENKITOMBO×金原芳山さ
んの大海の書と映像、庭には大隅秀雄さんの彫刻が風に揺
れていました。
小方丈の方は、庭には秋山陽さんのひしゃげた壺、飯盛雅
子さんのメディアアート、海野厚敬さんの壁一面の絵画、
山中隆さんと長谷川一郎さんの屏風、川嶋渉さんの墨の拓
本と濃淡とぼかしのサンプル、中野順二さんの漆芸作品、
菅原布寿史さんの源氏物語絵巻を八足台に描いたインスタ
レーションが展示してありました。
ちょうど菅原布寿史さんがいらして、作品や源氏物語につ
いて詳しく解説をしていただきました。作品が素晴らしか
ったのはもちろん源氏物語の話も非常に面白かったです。
特別拝観コースの部屋には、木村了子さんのセクスィー仏
画とイケメン九谷焼、池田泰子さんの耽美的なインスタレ
ーション、中村宏太さんの人間と同じ密度に撃ち込んだ弾
丸、平林朋宗さんの生け花が飾ってありました。
暑い京都からこれまた暑い大阪にもどり、今度はポタリン
グで汗だくになりながら、徳庵駅近くにあるギャラリー
“クモノス”さんで開催している「ALL OVER THE PLACE
彼方立てれば此方が立たぬ」を拝見。
今回は、喜田陽菜さん、佐々木優奈さん、杉浦出航さん、
宮原寛さんの4人展。
喜田さんは、子供の頃の顔をドローイングしそれをシルク
スクリーンで多層に重ねて今の顔を描いたと言う自画像や
お寿司で頭がいっぱい?の自画像などなどやっぱり面白い
な~!(詳しく解説してもらいました)
佐々木さんのミニマルな雰囲気の抽象画は印象的でした。
宮原さんのビルなどの一部を切り取った写真をさらに抽象
化したと言う作品と杉浦さんのユーモラスな漢字のスプレ
ーアートもイイ感じでした。
ゆうは(喜田さん+佐々木さん)さん、ご案内の手紙あり
がとうございました。