残暑に幽霊の講談 [講談]
今宵は、梅田の駅前ビル地下にあるジャズバー“パイルド
ライバー”さんに、玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「第
12回パイルドライバー講談二人会」を聴きに行ってきま
した。
本日の演目は、南照さんで応挙と幽霊。それに玉秀斎さ
んの“貧乏業平”。開演前には玉秀斎さんのお弟子さん玉
山さんが、三方ヶ原の修羅場読みを聞かせてくれました。
南照さんの“応挙と幽霊”。落語にも“応挙の幽霊”と言う
似たようなタイトルの幽霊が酔っ払って寝ちゃう話があ
りますが、講談の方は打って変わって切ない人情話でし
た。
絵描き行脚の旅をしていた円山応挙が、長崎に逗留をし
ていたときに立ち寄った遊郭で、行灯部屋に寝かされえ
た病で明日をも知れぬ花魁に出会い。幽霊の絵の下書き
として、やつれた花魁を描き、花魁から分かれた両親を
探す手がかりになるかもしれないと臭い袋を託される。
程無く花魁は死んで、元の美しい花魁の姿で応挙の枕元
に立ち去っていく。京都に戻った応挙は、馴染みの飲み
屋のおやじが人の良いのにつけ込まれ、保証人になった
借金で傾きかかっているのを哀れんで、客寄せにと長崎
の花魁の下絵を元に描いた幽霊の絵を渡したら、それが
評判になりお店は大繁盛。旅から戻った応挙が再びお店
を訪れると、繁盛のお礼にと羽織を渡され、その柄が花
魁から預かった臭い袋の柄と一致して・・・。ジィ~ン
とくる話でした。
玉秀斎さんの“貧乏業平”。在原業平が貧乏したって話ど
ころか在原業平とはまったく関係無く、紀伊国屋文左衛
門と道具屋の話。
美男子で先祖の財産を食いつぶして貧乏をしている若か
りし頃の紀伊国屋文左衛門に付いたあだ名が貧乏業平。
その貧乏業平のところから名品を安く仕入れた道具屋だ
ったが、貧乏業平の因縁か?売る前にことごとく名品を
台無しになって売ることができず借金が膨れて道具屋は
やめるが、何故か仲人で大もうけと言うかなり強引な終
わり方の話でした。なんだかいつも以上に勢いのある玉
秀斎さんって感じで面白かったんですが、中でも道具屋
のおばあちゃんが秀逸でした。
ライバー”さんに、玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「第
12回パイルドライバー講談二人会」を聴きに行ってきま
した。
本日の演目は、南照さんで応挙と幽霊。それに玉秀斎さ
んの“貧乏業平”。開演前には玉秀斎さんのお弟子さん玉
山さんが、三方ヶ原の修羅場読みを聞かせてくれました。
南照さんの“応挙と幽霊”。落語にも“応挙の幽霊”と言う
似たようなタイトルの幽霊が酔っ払って寝ちゃう話があ
りますが、講談の方は打って変わって切ない人情話でし
た。
絵描き行脚の旅をしていた円山応挙が、長崎に逗留をし
ていたときに立ち寄った遊郭で、行灯部屋に寝かされえ
た病で明日をも知れぬ花魁に出会い。幽霊の絵の下書き
として、やつれた花魁を描き、花魁から分かれた両親を
探す手がかりになるかもしれないと臭い袋を託される。
程無く花魁は死んで、元の美しい花魁の姿で応挙の枕元
に立ち去っていく。京都に戻った応挙は、馴染みの飲み
屋のおやじが人の良いのにつけ込まれ、保証人になった
借金で傾きかかっているのを哀れんで、客寄せにと長崎
の花魁の下絵を元に描いた幽霊の絵を渡したら、それが
評判になりお店は大繁盛。旅から戻った応挙が再びお店
を訪れると、繁盛のお礼にと羽織を渡され、その柄が花
魁から預かった臭い袋の柄と一致して・・・。ジィ~ン
とくる話でした。
玉秀斎さんの“貧乏業平”。在原業平が貧乏したって話ど
ころか在原業平とはまったく関係無く、紀伊国屋文左衛
門と道具屋の話。
美男子で先祖の財産を食いつぶして貧乏をしている若か
りし頃の紀伊国屋文左衛門に付いたあだ名が貧乏業平。
その貧乏業平のところから名品を安く仕入れた道具屋だ
ったが、貧乏業平の因縁か?売る前にことごとく名品を
台無しになって売ることができず借金が膨れて道具屋は
やめるが、何故か仲人で大もうけと言うかなり強引な終
わり方の話でした。なんだかいつも以上に勢いのある玉
秀斎さんって感じで面白かったんですが、中でも道具屋
のおばあちゃんが秀逸でした。