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大阪中之島美術館楽しみです [美術館]

離れた台風の影響で若干雲はありましたが、お彼岸に
入ってなんだか急に秋の気配って感じで晴れてくれた
本日は、中之島界隈でギャラリー巡りをしてきました。

先ずは、東天満のアートコートギャラリーさんで、今
日までやっていた石塚源太さんの個展「多相皮膜」を
拝見。
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石塚さんは、伝統的な漆芸で現代アート作品を制作す
る作家さんで、乾漆技法で制作された艶々で不定形の
うごめくようなオブジェや漆の金や銀で幾何学模様が
描かれた平面作品の他、金箔と古い枡を使ったなどが
展示してありました。
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なめらかで艶やかで深みのある漆の風合いが、バブル
のようなオブジェに独特の有機的な雰囲気をまとわせ
ていて、見ていると吸い込まれそうになる作品でした。

ちょうど時分時になったので、ギャラリー近くにある
洋食屋「ファミリーHAMA」さんで、和風ビーフステ
ーキランチをいただきました。
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西洋わさびの風味のきいた柔らかいお肉で白ごはんが
すすみました。美味しかったです。今月までは700円、
10月から値上がりするみたいです。

西天満に移動して、30あまりの古美術店が並ぶ老松通
りで開催されている「老松古美術祭」を冷やかしてみ
ました。
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お店の中での商談がメインでしょうが、お店の前にも
かなりお安い品が並べてあって、古美術ファンの方々
が品定めなどしながら楽しんでらっしゃいました。

なにわ橋の駅にあるアートエリアB1で始まった、20
21年に開館予定の大阪中之島美術館開館プレイベント
2019として新しく収蔵したサラ・モリスさんの作品
“サクラ”の展示を眺めてみました。
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2018年の春に大阪の各地をめぐって撮った50分ほど
の映像作品。地下鉄やコンビニやスーパー玉出など、
大阪に住んでいれば見慣れている日常の風景が映し出
される中に、ほとんど脈絡も無く文楽や山崎のウィス
キー工場や剣道、山中教授などなどの映像が挟んであ
るなんともつかみどころが無いけど、見入ってしまう
ような作品でした。
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そして今日は、大阪中之島美術館準備室の大下さんに
よるキュレータートークも行われていて、今回展示し
ているサラ・モリスさんについて、文字を描いていた
初期の作品から現在の抽象的な絵画と映像作品につい
て解説をしてくれました。
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今回収蔵したのは、映像作品“サクラ”の他、大阪の音
を波形にし、それを描いているという抽象絵画“社会
は抽象的であり、文化は具体的である”など4点だそう
で、絵画の方のタイトルがまさにサラ・モリスさんの
制作意図で、大阪というある種のステレオタイプ的な
イメージ(社会)を、細分化することで個々(文化)
の具体性は増すけど、大阪のイメージは逆に具体性を
失い抽象化する。抽象と具象は表裏一体の関係にある
ということを表現した作品だそうです。
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また、タイトルの“サクラ”は春の桜ばかりではなくサ
クラクレヨンにもかかっているって事でした。茶目っ
気があるところがイイですね。

会場では、大阪中之島美術館の紹介もしてあり、遠藤
克彦さんの設計したブラックボックスの模型も展示し
てありました。出来上がるのが楽しみです。
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なにわ橋からちょっと足を伸ばし、新地にあるパン屋
「ル・シュクレクール」さんで、タルト・フランベ、
クロワッサン、パン・オ・レザン、ヴィエノワーズシ
ョコラを買って帰りました。
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ちょいと高いけど、めちゃ美味しいパンでした。

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