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異形のみんぱく [美術館]

九州の先にいる台風17号の影響で曇天模様で時折強めの
風が吹いていた今日は、国立民族学博物館(みんぱく)
でやている特別展「驚異と怪異 想像界の生きものたち」
を観に行ってきました。(アートも好きですが、妖怪と
かそっち系も大好きなんですよ)

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みんぱくの収蔵品をメインに三次もののけミュージアム
(広島の三次に今年4月にオープンした、民俗学者で妖
怪研究家の湯本豪一さんのコレクションを展示している
博物館)の怪しげな品が並んだ展覧会。
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通常みんぱくでは、世界の地域ごとに分類して収蔵品が
展示してあるんですが、今回は、想像上の生きものと言
う視点で、人魚や龍など“水”にまつわる生きもの、天狗
や怪鳥など“天”にまつわる生きもの、鬼や巨人や変身獣
など“地”にまつわる生きものが分類され、国をまたいで
展示することで、地域を超えた人間の創造性や伝播しな
がら各地域で少しづつ形態が変化していく様が感じられ
る趣向の展示がしてあり、非常に面白かったです。
(神楽面、やごろどんのデカイ刀とデカイ下駄、猩々な
ど古い能面や淡路文楽の九尾の狐なども展示してありま
した)
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それに“驚異の部屋の奥へ”と題したコーナーでは、ライ
デン国立民族学博物館や三次もののけミュージアムから
借りてきた人魚や河童のミイラや見世物小屋に飾ってあ
った怪しげな作り物などが展示してあり、まさにブリコ
ラージュ(寄せ集め)の世界が楽しめました。人魚のミ
イラとそれのレントゲン写真が並んでいたり、鶏の足み
たいなモノを手足にした烏天狗のミイラや猫の頭蓋骨に
角を生やした猫鬼などなど、面白さと気持ち悪さが交差
してなんだか凄かったです。
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2階では、主に資料が多数展示してあり、太平記絵詞や
太平記怪奇絵巻、マルコ・ポーロの東方見聞録(複製)、
ウリッセ・アルドロヴァンディの怪物誌、ヨハネス・シ
ェンクの怪獣誌などなど、さすがみんぱくって感じでし
た。
最後は現代版って感じで、海獣の子供の五十嵐大介さん
やアミーン・ハサンザーデ=シャリーフさんの絵画、江
本創さんのドラゴン骨格など標本アート作品、パブロ・
アマリンゴさんの精霊の神話的変化の絵、ファイナルフ
ァンタジーXVのモンスターなども紹介してありました。

せっかく万博公園に来て、ちょうど彼岸花の季節。確か
彼岸花のたくさん咲いている場所が在ったよなと思って
探したんですが、今年はすでに終わっているのか?場所
が変わったのか?発見できず。。。残念!
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道端にちょっとだけ咲いている彼岸花を少しだけ楽しま
せてもらいました。

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