瀬戸芸2019秋<高見島・粟島> [美術館]
瀬戸芸2019秋の旅3日目は、西の島の残り2島って感じで、
高見島と粟島をめぐりました。
平日なので、移動はそこそこ予定通りに行くんですが、西
の島々は通常観光地ではないので、ご飯を食べるとことが
少なく、下手するとご飯を食いぱぐれる可能性もあるので、
ホテルでちょっとしっかり目に朝カレーを食べて腹ごしら
え。朝のカレーも良いもんですね。
かなり余裕をもって丸亀から多度津に電車で移動し、そこ
から無料のシャトルバスで多度津港。そして高見島に高速
船で渡ったんですが、どうもその船、ボランティアスタッ
フのこえび隊の皆さんが乗る船だったみたいで、お邪魔し
てすみませんでした。。
こえび隊の皆さんが朝礼をしているのを横目で眺めながら、
とりあえず野外展示の作品を拝見。港にある白い岩の中の
白い部屋は鎌田祥平さんと並木文音さんの“積みかさなる白
と空白”。
PARANOID ANDERSONSさんの“Long time no see”は、
解体した一軒の家を再構築したインスタレーションだそう
です。面白い!
そうこうしている内に各展示会場に入れる時間になったの
で、これまた急坂を登って作品集まる高台へ。
新作が多く、空き家の中に今は無き人の気配を感じさせる
ロサナ・リオスさんの“家のメメント・モリ”。
こちらも空き家の中の生活の気配を抽象化した藤野裕美子
さんの“過日の同居”。
村田のぞみさんの“まなうらの景色”は細いステンレス線の
網が部屋を侵食。
山田愛さんの“内在するモノたちへ、”は敷き詰められた小
石が陰陽の世界をせり上がるなんとも不思議なパワーが漂
っていました。
大石いずみさん“keep a record”は古民家内にホワイトキ
ューブを構築し絵画を飾る逆説的で面白い仕掛け。
新作ではないですが、除虫菊の家では、内田晴之さんのぐ
るぐる蚊取り線香インスタレーションが大きく変貌して四
角になった“静かに過ぎてゆく”が煙っていて、1階では小枝
繁昭さん極彩色の花の絵や彫刻の織り成す“はなのこえ・こ
こ・・・”が華やかな雰囲気を漂わせていました。
野村正人さんの“海のテラス”も様子が変わってました。また
、テラスの奥の家では梶井照陰さんの“KIRI”と言う映像が
静かに流れていました。
旧作ですが大好きな、中島伽耶子さんのアクリルの棒や板
で自然の光を操る“時のふる家”と“うつりかわりの家”も健
在で、美しく輝いていました。
そして、高見島からちょっと料金が高い秋会期中の特別便
の高速艇(船を待っていた時、多度津高見島の定期便に比
べ料金が高いとごねていたお客さんに、係りの人がそんな
説明をしていたのを聞いただけですが・・)で、今年の瀬
戸芸2019の最後の島、粟島へ。
予定通りに粟島に移動でしたので、とりあえず昼ごはんを
食べようと「ル・ポール粟島」さんで海鮮丼をいただきま
した。美味しかったです。
お腹も膨れたので、アート散策開始。先ずは、粟島海洋記
念館と前の突堤に停泊する日比野克彦さんの作品“瀬戸内海
底探査船美術館プロジェクト”、“船瀬戸内海底探査船美術
館一昨日丸特別企画展覧会 日常生活と海の底”、“種は船プ
ロジェクト”を眺め。
そして、海をテーマにした作品を展開するSOKO LABO
(菊地良太さん、森山泰地さん、喜多直人さん、今井さつ
きさん、代田江理子さん、嘉春佳さん、表良樹さん)と、
科学探査船タラ号の活動報告“TARA”やTARAの活動の時の
大小島真木さんのドローイングや二コラ・フロックさんの
黒潮の写真などを拝見。
大小島さんの巨大なクジラが泳ぐ武道場の共同制作のイン
スタレーションは圧巻でした。
大小島真木さんと言えば、粟島芸術家村にインドの少数民
族ワルリー族のマユール・ワイェダさん、トゥシャール・
ワイェダさん、ビカス・ボンギャさんや粟島ぼーい&がー
ると5ヶ月かけて造ったという、鯨の化石が眠る神話の洞
窟が設えてあり、なんとも神秘的な素晴らしい作品でした。
ブーゲンビリアの花を見ながら坂を上った先にの旧粟島幼
稚園には、JR宇野みなと線アートプロジェクトでも作品展
示をしているエステル・ストッカーさんの幾何学的な線の
世界“思考の輪郭”が広がり。
旧粟島小学校は、廃校になった時間4時8分で時が止まって
ムニール・ファトゥミさんの“過ぎ去った子供達の歌”が響
いていました。
ディン・Q・レさんの花束の床や監視カメラで空き家を監
視する作品“ナイト&デイ(人生は続く)/この家の貴女へ
贈る花束/Pho”もシュールで面白かったです。
そして、小屋の中から潜望鏡で外を監視するリチャード・
ストライトマター・トランの“ヒキコモリ”もシュールです。
粟島と言えば、久保田沙耶さんの“漂流郵便局”ですが、こ
ちらは土日祝の開局てことで、残念ながら閉まってました。
今回も見応えのあった粟島。スタッフの方に見送られなが
ら粟島から須田港に渡りました。ありがとうございました。
そして、最後の最後は、須田港待合所をロープでぐるぐる
巻きにした山田紗子さんの“みなとのロープハウス”。イイ
感じでした。
そして、アンパンマン南風を乗り継いで岡山へ。
まだまだ見ていない作品もたくさんありますが、とりあえ
ず全島制覇ってことで、私の今年の瀬戸芸2019はこれで
完了です。
春、夏、秋と今年もたっぷり素敵なアートと瀬戸内の素晴
らしい風景と船旅を楽しませてもらいました。
本当にありがとうございました。また、3年後が楽しみです。
高見島と粟島をめぐりました。
平日なので、移動はそこそこ予定通りに行くんですが、西
の島々は通常観光地ではないので、ご飯を食べるとことが
少なく、下手するとご飯を食いぱぐれる可能性もあるので、
ホテルでちょっとしっかり目に朝カレーを食べて腹ごしら
え。朝のカレーも良いもんですね。
かなり余裕をもって丸亀から多度津に電車で移動し、そこ
から無料のシャトルバスで多度津港。そして高見島に高速
船で渡ったんですが、どうもその船、ボランティアスタッ
フのこえび隊の皆さんが乗る船だったみたいで、お邪魔し
てすみませんでした。。
こえび隊の皆さんが朝礼をしているのを横目で眺めながら、
とりあえず野外展示の作品を拝見。港にある白い岩の中の
白い部屋は鎌田祥平さんと並木文音さんの“積みかさなる白
と空白”。
PARANOID ANDERSONSさんの“Long time no see”は、
解体した一軒の家を再構築したインスタレーションだそう
です。面白い!
そうこうしている内に各展示会場に入れる時間になったの
で、これまた急坂を登って作品集まる高台へ。
新作が多く、空き家の中に今は無き人の気配を感じさせる
ロサナ・リオスさんの“家のメメント・モリ”。
こちらも空き家の中の生活の気配を抽象化した藤野裕美子
さんの“過日の同居”。
村田のぞみさんの“まなうらの景色”は細いステンレス線の
網が部屋を侵食。
山田愛さんの“内在するモノたちへ、”は敷き詰められた小
石が陰陽の世界をせり上がるなんとも不思議なパワーが漂
っていました。
大石いずみさん“keep a record”は古民家内にホワイトキ
ューブを構築し絵画を飾る逆説的で面白い仕掛け。
新作ではないですが、除虫菊の家では、内田晴之さんのぐ
るぐる蚊取り線香インスタレーションが大きく変貌して四
角になった“静かに過ぎてゆく”が煙っていて、1階では小枝
繁昭さん極彩色の花の絵や彫刻の織り成す“はなのこえ・こ
こ・・・”が華やかな雰囲気を漂わせていました。
野村正人さんの“海のテラス”も様子が変わってました。また
、テラスの奥の家では梶井照陰さんの“KIRI”と言う映像が
静かに流れていました。
旧作ですが大好きな、中島伽耶子さんのアクリルの棒や板
で自然の光を操る“時のふる家”と“うつりかわりの家”も健
在で、美しく輝いていました。
そして、高見島からちょっと料金が高い秋会期中の特別便
の高速艇(船を待っていた時、多度津高見島の定期便に比
べ料金が高いとごねていたお客さんに、係りの人がそんな
説明をしていたのを聞いただけですが・・)で、今年の瀬
戸芸2019の最後の島、粟島へ。
予定通りに粟島に移動でしたので、とりあえず昼ごはんを
食べようと「ル・ポール粟島」さんで海鮮丼をいただきま
した。美味しかったです。
お腹も膨れたので、アート散策開始。先ずは、粟島海洋記
念館と前の突堤に停泊する日比野克彦さんの作品“瀬戸内海
底探査船美術館プロジェクト”、“船瀬戸内海底探査船美術
館一昨日丸特別企画展覧会 日常生活と海の底”、“種は船プ
ロジェクト”を眺め。
そして、海をテーマにした作品を展開するSOKO LABO
(菊地良太さん、森山泰地さん、喜多直人さん、今井さつ
きさん、代田江理子さん、嘉春佳さん、表良樹さん)と、
科学探査船タラ号の活動報告“TARA”やTARAの活動の時の
大小島真木さんのドローイングや二コラ・フロックさんの
黒潮の写真などを拝見。
大小島さんの巨大なクジラが泳ぐ武道場の共同制作のイン
スタレーションは圧巻でした。
大小島真木さんと言えば、粟島芸術家村にインドの少数民
族ワルリー族のマユール・ワイェダさん、トゥシャール・
ワイェダさん、ビカス・ボンギャさんや粟島ぼーい&がー
ると5ヶ月かけて造ったという、鯨の化石が眠る神話の洞
窟が設えてあり、なんとも神秘的な素晴らしい作品でした。
ブーゲンビリアの花を見ながら坂を上った先にの旧粟島幼
稚園には、JR宇野みなと線アートプロジェクトでも作品展
示をしているエステル・ストッカーさんの幾何学的な線の
世界“思考の輪郭”が広がり。
旧粟島小学校は、廃校になった時間4時8分で時が止まって
ムニール・ファトゥミさんの“過ぎ去った子供達の歌”が響
いていました。
ディン・Q・レさんの花束の床や監視カメラで空き家を監
視する作品“ナイト&デイ(人生は続く)/この家の貴女へ
贈る花束/Pho”もシュールで面白かったです。
そして、小屋の中から潜望鏡で外を監視するリチャード・
ストライトマター・トランの“ヒキコモリ”もシュールです。
粟島と言えば、久保田沙耶さんの“漂流郵便局”ですが、こ
ちらは土日祝の開局てことで、残念ながら閉まってました。
今回も見応えのあった粟島。スタッフの方に見送られなが
ら粟島から須田港に渡りました。ありがとうございました。
そして、最後の最後は、須田港待合所をロープでぐるぐる
巻きにした山田紗子さんの“みなとのロープハウス”。イイ
感じでした。
そして、アンパンマン南風を乗り継いで岡山へ。
まだまだ見ていない作品もたくさんありますが、とりあえ
ず全島制覇ってことで、私の今年の瀬戸芸2019はこれで
完了です。
春、夏、秋と今年もたっぷり素敵なアートと瀬戸内の素晴
らしい風景と船旅を楽しませてもらいました。
本当にありがとうございました。また、3年後が楽しみです。