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優雅な沖縄の舞踊 [観劇(他)]

今日も爽やかな秋晴れ、東京では台風の影響で延期になって
いた天皇陛下ご即位のパレード“祝賀御列の儀”で盛り上がっ
ていたみたいですね。
そんな本日、お祝いムードとはあまり関係なく、芸術文化セ
ンター阪急中ホールに「琉球芸能の美と心 組踊」を観に行っ
てきました。
組踊.jpg 
沖縄の音楽は好きですが、組踊って何だろう?ってくらいの
ノリで見に行った次第です。が、事前にネットで調べるでも
なく、見りゃなんとかなるだろう高をくくって席につきステ
ージを見ると両脇に字幕の装置。。あれ?と思っていたら、
ありがたいことに上演前に国立劇場おきなわ芸術監督の嘉数
道彦さん解説がはじまりました。

第1部は琉球舞踊の演目で、王宮内で演じられていた成人前
の男性の踊り若衆踊の“若衆こてい節”、成人の男性の踊り二
才踊から“高平良万歳”と女性の踊りで女踊の“かせかけ”。
それと庶民の間で演じられていた雑踊から“浜千鳥”と“加那
よー天川”の5曲。
舞台右手に太鼓、笛、琴と三味線を持った歌い手さんが並び、
中央で極彩色の衣装をまとった演者が優雅に舞うと言うスタ
イル。好きな沖縄民謡の軽やかなリズムとは趣を異にするゆ
ったりしたリズムが印象的でした。眠くなるパターンのリズ
ムに敗北。。。

そして第2部が本命の組踊で、こちらも嘉数さんの解説付き。
組踊と言うのは、今からちょうど300年前(1719年)、沖
縄が琉球王国の頃、先ごろ大火に見舞われた首里城で演じら
れたお能のような風情の舞踊劇だそうです。
今回演じられた“執心鐘入”は、ざっくりいうと安珍清姫の物
語やお能の道成寺をベースにしている話。美男子で有名な中
城若松が首里城に赴く旅の途中、人里離れた場所で夜になっ
てしまい、一夜の宿を頼んだ家の娘に言い寄られて逃げ出し、
お寺に助けを求め和尚の指示で釣鐘に隠れる。追いかけてき
た娘はお坊さんたちの制止を振り切て釣鐘に入るが、お目当
ての中城若松は和尚のとっさの判断でその前に逃げていても
ぬけの殻、怒った娘は鬼となり、和尚らと戦うという展開。
組踊の方は、演者がセリフを歌うように語って話を進める感
じで正にお能って雰囲気。ストーリーもなじみがあり、お坊
さんたちのセリフがけっこう笑いの要素もあって、普通に楽
しめました。

終演後、エントランスで演者の方々が並んで記念撮影をやり
つつ、首里城復興の募金も行われていたので、些少ですが寄
付をさせてもらいました。
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仕事がらみで全国おおむね訪問しているんですが、沖縄には
行ったことが無く(飛行機が苦手なので二の足を踏んでまし
た)、いつか首里城を見たいなと思っていたので、火事は本
当に残念です。いち早い復興を祈るばかりです。

芸文からの行き帰り、阪急うめだ店の横を通りかかったんで
すが、今年のクリスマス仕様のショーウィンドウは「Drama
tic Holiday Show!!」と題して、チェコのプラハで活躍する
人形作家林由未さんのくるみ割り人形でした。
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カワイイ人形たちが活き活きと動いて、素敵な物語の世界が
創り出されていました。阪急うめだ店のクリスマスの飾りは、
いつも工夫が凝らしてあって、この季節の楽しみの一つです。

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