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旧京街道の講談会 [講談]

今宵は、久々の講談って感じで、千林商店街にある
落語カフェ“伝楽亭”さんに旭堂南華さんの講談会
「偶数月の第三水曜日は南華の日」を聴きに行って
きました。
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今宵の番組は、季節物って感じで赤穂浪士の“寺坂吉
右衛門”と、年間続き読みの“野狐三次”でした。
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寺坂吉右衛門は、捨て子の吉右衛門が吉田忠左衛門
の父に拾われたが、女中との不義密通の罪で屋敷を
追い出され、江戸で八百屋を営んでいたが、忠左衛
門の妻とばったり出会って・・と言う場面。忠臣蔵
まではまだまだ遠い!
野狐三次の方も長い長い話みたいで、今夜の場面は
三次の出番はほとんどなく、三次の主人が番頭に船
から突き落とされて殺されそうになるっ話でした。
来年も続くそうです。

どちらもこれからってところで、次回に続くって感
じの講談の終わり方。面白かったです。

講談前の腹ごしらえは、こちらも旧京街道にあるお
好み焼き屋「双基」さんで、焼きそば(大)を頬張
りました。
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美味しかったです。

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久々の生講談 [講談]

今宵は、千林商店街近くの住宅地にある落語カフェ
「伝楽亭」さんで、2ヶ月に1度のペースでやって
いる旭堂南華さんの講談会「旭堂南華講談会2023」
を聞きに行ってきました。
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演目は2席で、“復讐奇談安積沼(ふくしゅうきだん
あさかのぬま)”と年間続き読みの“野狐三次”でした。
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安積沼は、百物語や歌舞伎などの幽霊画や浮世絵で
もお馴染みの小幡小平次の前段の部分の抜き読みで、
大和(奈良)の富豪の娘が菱川師宣の描いた掛軸の
美少年に恋煩いをしてしまう、娘の恋煩いを癒そう
と父親が菱川師宣の元に出向き、モデルに会わせて
ほしと願うが、モデルの子は両親が殺され江戸の男
郎屋に売られ、そこで歌舞伎役者に見そめられ山井
波門と言う役者になっていた。
大和の富豪は波門に金を渡し、親の仇を討ったら婿
にすると約束し、波門は仇を追って東北をさ迷って
いたが、宿に使った家の向かいに住んでいた大店の
箱入り娘に惚れられ、恋仲になる。ある日、その娘
が殺され、娘のところに通っていた波門が疑いをか
けられる。が、奉行の機転で真犯人を捕まえる時に
娘の幽霊に化けたのが小幡小平次だったと言う話。
そこでもらったお礼の金がきっかけで、小平次が殺
されると言う話に展開するそうです。

野狐三次の方は、続き読みの途中だったので、前の
方の内容は判りませんが、今日の部分は、三次の母
親が勤め先のお店で二百両盗んだ泥棒の濡れ衣をき
けられ、知り合いの鳶の頭と一緒に濡れ衣をはらす
ために母親が務めていた大店に乗り込んで、店の番
頭が犯人だと暴く場面でした。

久しぶりの生講談、面白かったです。

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大河ドラマ外伝? [講談]

今宵は、梅田にあるジャズバー“パイルドライバー”さんに
玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「第十三回パイルドライ
バー講談二人会」を聴きに行ってきました。
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今日の演目は、玉秀斎さんで“細川幽斎の奮戦(荒大名の
茶の湯+古今伝授)”、南照さんで“細川ガラシャ”。
細川ガラシャは明智光秀の娘ってことで、先週から始まっ
た大河ドラマの外伝(?)って感じの流れでした。

玉秀斎さんのお弟子さん玉山さんの修羅場読みの後、南照
さんで“細川ガラシャ”。明智光秀の三女として生まれた玉
子、10歳の時に織田信長の仲介で(京都北部の守りをかた
めるため)、細川幽斎の息子忠興と婚約し14歳の時に輿入
れ。しかし、父である明智光秀が織田信長を討ったことか
ら幽閉。その後、許され玉造界隈で再び忠興と暮らすが、
キリスト教に惹かれ、夫が九州に行っている間に四天王寺
にお彼岸のお参りに行くと言って屋敷を抜け出し教会で洗
礼を受ける。豊臣秀吉が亡くなり、石田三成と徳川家康が
敵対する中、忠興が徳川方につくのを阻止するために三成
がガラシャを人質に取ろうとするが拒否し、自害ができな
いので家来に長刀で突かれ、火を放った屋敷とともにこの
世を去ったそうです。辞世の句は“散りぬべき 時知りてこ
そ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ”。

次は、玉秀斎さんで“細川幽斎の奮戦”。内容的には細川忠
興他、豊臣の荒大名と呼ばれた加藤清正、池田輝政、浅野
幸長、黒田長政、加藤嘉明、福島正則が、本多佐渡守正信
にお茶に招待され、お茶の作法を知らない6人が起こすドタ
バタ劇である荒大名の茶の湯の後に、古今伝授を受けてい
た細川幽斎が石田三成と対峙し、幽斎と言うか古今伝授を
守るために朝廷が調停に入ったという話でした。古今伝授
とは、天皇家の秘密を含んだ古今和歌の解釈を伝える儀式
だそうです。

講談前の腹ごしらえは、同じく大阪駅前ビルにある洋食屋
「ステーキ&ハンバーグ ぶどう亭」さんのカニクリームコ
ロッケとハンバーグ。
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休日なぞは長い行列のできているぶどう亭さんですが、さ
すがに平日の夕方はすんなり入れました!
ジューシーなハンバーグもトロトロのクリームコロッケも
めちゃ美味しかったです。

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残暑に幽霊の講談 [講談]

今宵は、梅田の駅前ビル地下にあるジャズバー“パイルド
ライバー”さんに、玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「第
12回パイルドライバー講談二人会」を聴きに行ってきま
した。
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本日の演目は、南照さんで応挙と幽霊。それに玉秀斎さ
んの“貧乏業平”。開演前には玉秀斎さんのお弟子さん玉
山さんが、三方ヶ原の修羅場読みを聞かせてくれました。
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南照さんの“応挙と幽霊”。落語にも“応挙の幽霊”と言う
似たようなタイトルの幽霊が酔っ払って寝ちゃう話があ
りますが、講談の方は打って変わって切ない人情話でし
た。
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絵描き行脚の旅をしていた円山応挙が、長崎に逗留をし
ていたときに立ち寄った遊郭で、行灯部屋に寝かされえ
た病で明日をも知れぬ花魁に出会い。幽霊の絵の下書き
として、やつれた花魁を描き、花魁から分かれた両親を
探す手がかりになるかもしれないと臭い袋を託される。
程無く花魁は死んで、元の美しい花魁の姿で応挙の枕元
に立ち去っていく。京都に戻った応挙は、馴染みの飲み
屋のおやじが人の良いのにつけ込まれ、保証人になった
借金で傾きかかっているのを哀れんで、客寄せにと長崎
の花魁の下絵を元に描いた幽霊の絵を渡したら、それが
評判になりお店は大繁盛。旅から戻った応挙が再びお店
を訪れると、繁盛のお礼にと羽織を渡され、その柄が花
魁から預かった臭い袋の柄と一致して・・・。ジィ~ン
とくる話でした。

玉秀斎さんの“貧乏業平”。在原業平が貧乏したって話ど
ころか在原業平とはまったく関係無く、紀伊国屋文左衛
門と道具屋の話。
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美男子で先祖の財産を食いつぶして貧乏をしている若か
りし頃の紀伊国屋文左衛門に付いたあだ名が貧乏業平。
その貧乏業平のところから名品を安く仕入れた道具屋だ
ったが、貧乏業平の因縁か?売る前にことごとく名品を
台無しになって売ることができず借金が膨れて道具屋は
やめるが、何故か仲人で大もうけと言うかなり強引な終
わり方の話でした。なんだかいつも以上に勢いのある玉
秀斎さんって感じで面白かったんですが、中でも道具屋
のおばあちゃんが秀逸でした。

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梅田で講談 [講談]

今宵は、梅田の駅前ビルにあるジャズバー“パイルドライバー”
さんに、玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「パイル講談二人会」
を聴きに行ってきました。
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今回の演目は、南照さんの“幸助餅”と玉秀斎さんで“猿飛佐助”。
それと、玉秀斎さんの入門3ヶ月目お弟子さん玉田玉山(ぎょく
ざん)さんが修羅場読みと自伝を聞かせてくれました。

玉秀斎さん曰く、猿飛佐助は先代(三代目)の玉田玉秀斎さんが
創作した物語と言うか人物だそうです。が、今はすっかり講談を
離れ、ひとり歩きしているので、再び講談の世界で活躍してもら
うようにと、北浜の青山ビルで続き読みをしてらっしゃるそうで
す。今回は、猿飛佐助誕生の物語でした。

そして、南照さんの“幸助餅”は、落語や歌舞伎でもお馴染みです
が、知ってるストーリーとちょっと違ったような気がしました。
とは言え、ハッピーエンドのイイ話です。

今回も楽しいお話をありがとうございました。

講談前の腹ごしらえは、同じ駅前ビルにある洋食屋「ぶどう亭」
さんでお得なAセット(ハンバーグ・エビフライ・コロッケ)をい
ただきました。
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肉汁あふれるハンバーグもサクサクプリプリのエビフライもめち
ゃ美味しかったです。

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梅田で江戸の話 [講談]

今宵は、いつもお世話になっている梅田にあるジャズバー
パイルドライバーさんに、今回10回目だと言う恒例の玉田
玉秀斎さんと旭堂南照さんの「講談二人会」を聴きに行っ
てきました。
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先ずは、旭堂南照さんで藤沢周平さんの“驟(はし)り雨”
の朗読講談。
とある商家に盗人に入ろうと通り雨が止むのを、神社の陰
に潜んでいた男の目の前で繰り広げられる人間模様と言う
人情話。盗人が哀れな親子を助け・・・講談の常套句、さ
ぁ~!この続きが気になるってところで終わる話でした。
グッと情ののった南照さんの語りで、切ないながらもなん
だかほっこりした気分になれました。

次は、玉田玉秀斎さんで正に今のシーズンの噺って感じで
寛永三馬術から“愛宕山 梅花折り取り”。
関西や落語でお馴染みの京都の愛宕山ではなく、江戸の愛
宕山の噺。徳川家光が愛宕山の愛宕神社に登る急な石段の
上に咲いた梅の花を見つけ、馬で上って取ってこいと無茶
を言い出す。怖気づいて仮病を使う者や挑戦して大怪我を
する者がでる中、丸亀藩の曲垣平九郎が見事愛馬で石段を
駆け上がり、見事、梅の枝を取って、馬乗り名人の名を轟
かせる。が、その馬術を盗もうとする奴があらわれて・・
ってところでお仕舞!玉秀斎さんのテンポの良い話に引き
込まれました。

晩ご飯は、大阪駅前第4ビルにある「グリル 欧風軒」さんで
ハンバーグ定食をいただきました。美味しい!
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そして、世界中を飛び回っているエミコさんが、パイルさん
に預けたロンドン土産のバレンタインデーのプレゼント。
rita FARHIのけっこう辛い豆菓子をいただきました。
ありがとうございました。
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冬の風物詩? [講談]

今日は有休を取って奈良国立博物館で開催している「第70回
正倉院展」を観に行ってきました。
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晩秋の風物詩って感じで、毎年楽しみにしている正倉院展で
すが、今年はちょっと遅めになってしまい立冬も過ぎ冬の訪
問となりました。と言っても今日は気温と湿度が高めで冬っ
ぽくはなかったんですが・・。

今回の目玉は、螺鈿の輝きが美しい“玳瑁螺鈿八角箱”と“平螺
鈿背八角鏡”。それに色鮮やかで豪華な孫の手みたいな“犀角
如意”。他には、艶やかな巻きスカート“錦紫綾紅臈纈絁間縫
裳”、刺繍の入ったバレエシューズような“繡線鞋”などなど、
56点あまりの宝物が展示してありました。
今回も美しい宝物に心奪われました。素晴らしかったです。
正倉院の宝物を見るたびに工芸品としての技術やデザイン性
の高さ、素晴らしい品々や資料を後世に残そうとする想いが
脈々と続いてきたことに感心させられます。

想いを伝えると言えば、京都美術工芸大の学生さんが正倉院
宝物の復元をした品も飾ってありました。素晴らしい。
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平成最後で、70回目ってことも影響しているのかどうかは判
りませんが、平日にもかかわらず、入口に行列もできていて
けっこう賑わってました。

帰りの道すがら、300年ぶりに復興して一般公開されている
興福寺のピカピカの中金堂を横目に(中には入らず。と言う
か広範囲に柵で覆われていて近くにも寄れません)、駅に戻
りました。
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宝物を観る前の腹ごしらえは、近鉄奈良駅近くの「そば切り
百夜月」さんで、ざるそば二八の大盛り。
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風味豊かな蕎麦。美味しかったです。お腹いっぱい!

大阪に戻って夜は、100年ぶりの講談ブーム?を牽引すると
言われる講釈師 神田松之丞さんの「講談漫遊記Vol.2」を聴
きに天満橋のエル・シアター(大阪府立労働センター)に行
ってきました。
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いつもはお客さんの数が少ない講談会にばかり行っているの
で、講談でもこんなにお客さんが入るんだと、松之丞さんの
話を聴く前からビックリ!
開演前からロビーでサイン会をやるなどファンサービスも頑
張っている松之丞さんを横目に会場に入り待つこと暫し。
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幕が上がって松之丞さん登場。「講釈師、冬は義士、夏はお
化けで飯を食い」ってことで、演目は、冬の風物詩、赤穂義
士伝より堀部安兵衛特集と銘打って、安兵衛駆け付け、安兵
衛婿入り。そして、中入りを挟んで、荒川十太夫でした。
端々に少し毒のある話を織り交ぜ笑いも誘いながら、本編の
講談は情感たっぷりの迫力の語りで700人が釘付けって感じ
で、凄かったです。
話にどんどん引き込まれて、アッと言う間の楽しい時間を過
ごさせてもらいました。

講談界で一人気を吐くって觀もありますが、なにきっかけで
も良いので講談を耳にする人が増えるのは、講談好きとして
は、嬉しい限りです。他の講談会ももっとお客さんが増えて
くれることを期待します。

開演後も直ぐにロビーに現れてサイン会をやるなど頑張って
らっしゃいました。素晴らしい!

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まだまだ暑いですが、早くも忠臣蔵 [講談]

今宵は、大阪駅前ビルにあるジャズバーパイルドライバー
さんで、恒例の玉田玉秀斎さんと旭堂南照さんの「講談二
人会(第九回)」を聴きに行ってきました。
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いつものようにお二人で、ちょっと頑固なアメリカ出身の
南春さんと英語講談をやっている事や23日に大丸心斎橋劇
場で二人会をやる事など、近況や公演告知の話をしばし。
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二人での話しの後、先ずは旭堂南照さんが、本日、はじめ
て人前で語るという玉田玉秀斎さん作の「ある女性シンガ
ーの物語」を披露。
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女性ジャズ・ヴォーカリスト御三家の1人、ビリー・ホリ
デイの幼年期から歌手としてデビューするまでの壮絶な人
生の話!南照さんの語りにググッと引き込まれましたが、
これからどんどん語り込んで、益々素晴らしい話になって
いく事でしょう。

そして、玉田玉秀斎さんの方は、今年もあとわずか?って
事で赤穂義士伝外伝から「直助の恩返し」。
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外伝って事で、赤穂浪士四十七士の一人岡島八十右衛門の
話ではなく、その家来直助の話で、極貧の主人八十右衛門
が刀をバカにされた事から、主人想いの直助が単身大阪に
出向き有名な刀鍛冶に弟子入りして、一心不乱に修行して
立派な刀を八十右衛門に贈るという話。
本編に入る前の話も面白くって、備長炭の名前の由来の話
や近江牛と井伊直弼の話など講釈師見てきたような・・的
な内容で感心しながら笑わせてもらいました。

講談前の腹ごしらえは、同じ大阪駅前ビルにある「豚々亭」
さんで豚もやし定食。
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ごまだれに山椒をたっぷり入れて食べるのがお気に入り。
美味しい!

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久々に講談 [講談]

朝、昼、晩と暑くない時間帯が無いってくらい異常に暑い
日が続いてますね!
早くも夏バテ気味ですが、今宵は、いつもお世話になって
いる梅田にあるジャズバーパイルドライバーさんで不定期
に行っている講談会「玉田玉秀斎・旭堂南照 二人会」を
聴きに行ってきました。今回で8回目になるそうです。
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先ずは、玉秀斎さんと南照さんが並んで登場し、近況やこ
れからの講談会の告知をしばし。
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10月23日に大丸心斎橋劇場でやる二人会では、玉秀斎さ
んが作った新作"ある女性ジャズシンガーの物語”を南照
さんが語り、南照さんが作った新作"藤本儀一作 鬼の詩”
を玉秀斎さんが語るという試みをなさるそうですが、演
目のタイトルは決まっているけど、中身はこれからだそ
うです!
そして、8月5日にやる一門会では、南遊さんと言う尋常じ
ゃないくらい滑舌の悪い若手の講釈師さんが滑舌良くしゃ
べれるかどうかが見せ場と言う不思議な話や三題噺形式で
直木賞候補作家の木下昌輝さんが即興で小説を書き、玉秀
斎さんが講談の中でそれを語る"書く語る”と言う試みの
話を聞かせてくれました。

そんでもって、本編の講談の方は、南照さんが"男の花道”
で、玉秀斎さんが"三代目 玉田玉秀斎”と言う噺。
映画や舞台にもなっているのでご存知の方も多いと思いま
すが、男の花道は、三世中村歌右衛門と長崎で医学を学ん
だ目医者土生玄磧の友情物語。
旅の宿で歌右衛門の失明の危機を救った玄磧、お礼の金を
受け取らないので、歌右衛門は呼んでくれたら必ず駆けつ
けると約束して別れ、江戸に行って大活躍。
一方、玄磧の方も江戸に戻ったが、まじめで頑固な性格が
災いして貧乏暮らしをしている。ある日、玄磧が嫌々行っ
た酒宴で、雇い主から舞を踊るように命令されるが、自分
は踊れないけど、一声かけたら歌右衛門が来て代わりに踊
ってくれると言い出し、もし、来なかったら切腹するって
ことになってしまい、劇場に出演中の歌右衛門に手紙を書
き、その手紙を受け取った歌右衛門、舞台でお客さんに事
情を説明し、しばし舞台を離れる了承を得て、切腹寸前の
酒宴の席に駆けつけると言う話。

三代目玉田玉秀斎の方は、100年ほど前の話で、旅回りの
途中、今治の旅館の女将さんと恋仲になり大阪に駆け落ち
をしてしまう。当時は姦通罪と言う罪があり、女将さんの
縁者(子供たち)も今治にいられなくなって大阪に上り玉
秀斎と暮らす。
ちょうど講談の速記本が全盛期で、義理の息子の力もかり
て速記本を出し生計を立てていたが、だんだん売れなくな
り困って義理の息子が書き始めた猿飛佐助を主役にした真
田十勇士が大ヒット!という話。

どちらも面白かったです。

講談前の腹ごしらえは、大阪駅前ビルの洋食屋「ステーキ
&ハンバーグ ぶどう亭」さんでカットステーキセット。
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肉!肉!って感じで美味しかったです。
土用には、うなぎのように"う”のつく食べ物を食べると良
いってことと、丑と牛って語呂もイイので"牛”を食べてみ
ました!笑

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冬は義士 、夏はお化けで飯を食い [講談]

今年も残すところ1ヶ月、師走に入った土曜日。講釈師も走
るのか?って感じで、今日は、千日前トリイホール下の千日
亭に「第61回 TORII講談席 12月 やっぱり赤穂義士伝、来
ない人は不忠者でっせ!」を聴きに行ってきました。
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演目は、12月ってことで、お馴染みの赤穂義士伝(忠臣蔵)
三昧と言う趣向。と言っても今回は、ご存知の赤穂義士伝の
本編ではなく、四十七士のそれぞれの物語を描いた赤穂義士
銘々伝や、スピンオフ的な赤穂義士外伝を楽しませてもらい
ました。

開口一番は、旭堂鱗林さんの“小田小右衛門 大石の介錯人”。
いきなり赤穂義士外伝ですが、細川家で大石内蔵助が切腹し
た時に介錯をした小田小右衛門と言う人物の話。足軽の身分
だった小田小右衛門が、切腹直前の大石に身分を聞かれ、あ
まりに低い身分の人間に介錯されるのは口惜しかろうと思い、
偽りの身分を伝える。しかし、嘘をついたことが心に引っか
かり、なんとかやりくりして、大石の一周忌と三回忌のとき、
偽って伝えた身分の身なりでお参りに行ったが、細川家のお
偉いさんに見つかってしまい、処分されると思いきやって話。
鱗林さんの人情味の溢れる話、面白かったです。

そして次は、旭堂南華さんで“四十七番目の男 寺坂吉右衛門”。
次は、赤穂義士銘々伝の寺坂吉右衛門だったんですが、これ
がやけに討ち入りから遠い話で、寺坂吉右衛門の生い立ちと、
お世話になった道場の奥さん付きの女中さんと恋仲になり不
義密通と言う事で道場から追い出され、江戸に出て八百屋で
大成功するが、火事で焼き出され、ぼてふりからやり直そう
とした時に出会ったのが、道場の奥さん。討ち入りどころか
赤穂との縁もまだまだ見えないですが、それから先は明晩の
お楽しみって感じで、ここまで!
南華さんのテンポの良いしゃべりに引き込まれました。

中トリは、旭堂南北さんで“三村次郎左衛門の薪割り”。
こちらも赤穂義士銘々伝、吉良邸を探ろうと薪割り屋に扮し
た三村次郎左衛門が、吉良邸近くに住まいする刀砥ぎ名人の
竹屋喜平次と仲良くなり、竹屋の看板の文字を書く代わりに、
討ち入り用の刀を研いでもらうと言う話。三村の書いた看板
は代々伝わり大正までは有ったが、関東大震災で焼けてしま
ったと言うオチ!
飄々とした南北さんの“講釈師、見てきたような・・”って感
じが、面白かったです。

中入り後、最後は旭堂南湖さんで“俵星玄蕃と蕎麦屋”。
こちらも赤穂義士銘々伝で、今度は、そば屋に化けた杉野十
兵次の話。蕎麦屋の屋号が的に矢が当たった「あたり屋」で、
やたらに蕎麦を褒める客が、小銭で十六文はらおうとする場
面や、俵星玄蕃の道場が博打場になっていて小声で蕎麦を人
数分提供するなど落語の名場面も交えつつ、三波春夫の歌よ
ろしく、俵星玄蕃の男気を感じさせる話でした。
南湖さんが蕎麦を手繰るところで苦労をしていて、講談は落
語と違って身ぶりをやらないと言うのを改めて確認したって
感じで、ちょっと不思議な感動でした!笑

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