SSブログ

瀬戸芸の年に前々回の瀬戸芸を想う [映画]

ぽかぽか陽気で大阪の桜もどんどん咲き進んでいる
日曜日。
桜とはあまり関係無いですが、今日は、十三のシア
ターセブンで上映された林海象監督の「BOLT」を
観に行ってきました。
IMG_3813.JPG 
この上演は“特集上映&避難者トーク企画3.11を改
めて考える”と言う企画で、関西方面に避難されて
いる福島の方々が、原発事故に関連する映像作品を
定期的に上映されているそうです。
私的には、2016年の瀬戸芸の折、高松市美術館で
公開撮影をされているのを拝見して、どんな作品に
なったんだろうと言う思いも有って足を運んだ次第
です。
IMG_3816.JPG 
映画は、タイトルにもなっている“BOLT”、“LIFE”
と“GOOD YEAR”の3部構成になっていて、原発の
技術者だった永瀬正敏さん演じる男性が、原発事故
に遭い、命がけで汚染水貯水槽のボルトを締める物
語からはじまり、被ばくの量が基準値を超え原発で
働けなくなり避難地域の遺品処理の仕事をしている
2話、廃墟のような自動車修理工場で謎の装置を作っ
ているところに謎の女性が現れる3話。
今も重くのしかかる原発事故の影がストレートに伝
わる素晴らしい映画でした。

上映後に林海象監督が登壇されてのトークイベント
も開催され、撮影の背景として、震災後、京都から
東北芸術工芸大に就任し、学生さんと接した時に震
災の心の傷が大きなことを目の当たりにして、これ
は映像に残さなければと思って、上映の順番とは逆
に“GOOD YEAR”、“LIFE”、“BOLT”と徐々に原発
に近づく感じで撮り進めたそうです。
まだまだ放射線量の多い時期に避難地域に入った話、
〝BOLT”の撮影では、監督とカメラマンなど数名の
プロ以外は、東北芸術工芸大や京都芸術大(旧京都
造形芸術大)の生徒さんが合宿状態で作り上げたなど
など、色々な話を興味深く拝聴させてもらいました。
IMG_3819.JPG 
IMG_3817.JPG IMG_3820.JPG 
美術を担当していたヤノベケンジさんもお客さんと
して見に来てらして、ちょっとだけ挨拶をされまし
た。高松市美術館の自分の個展の会場で、自分の作
品を使って映画の撮影を公開で行い、それが作品に
なって映画館で上映されると言う、すべてが一連の
現代アートの作品になっているとおっしゃっていた
のが印象的でした。
ヤノベケンジさんは、チェルノブイリ以降、原発を
題材にした作品を創り続けてらっしゃるので、福島
や今回のウクライナ(チェルノブイリはウクライナ
に在ります)の状況をさぞかし憂いてらっしゃると
思います。

この映画が完成して初公開されたのは2020年の秋
だったそうですが、ちょうどその時期に林海象監督
は頸椎を骨折する大事故にあわれて、1年以上入院
されてたそうです。今回、お客さんが入った映画館
で上映されるのを見て舞台挨拶もできて、感無量だ
とおっしゃってました。
早く元気になって、今後も面白い映画をどんどん撮
ってもらいたいと願っています。

十三での昼ごはんは、「そばすし 深川」さんで箱寿
司とうどんのセットをいただきました。
IMG_3812.JPG IMG_3811.JPG 
お手頃価格で食べられる箱寿司が美味しかったです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

久しぶり映画 [映画]

コロナ以降、ほとんど映画館で映画を見なくなった
んですが、気になっていた映画があったので、久々
に映画館に足を運んでみました。
観た映画は、昨年惜しくも亡くなったノッティング
ヒルの恋人を撮ったロジャー・ミッシェルさん監督
の遺作「ゴヤの名画と優しい泥棒」。
274732353.jpg 
1961年に起きたロンドンのナショナル・ギャラリ
ーからゴヤの〝ウェリントン公爵”が盗まれると言
う実際の事件をベースに作った映画だそうなんです
が、老人のBBC視聴料金を只にしろと抗議をしたり、
風刺の効いたユーモアたっぷりの法廷シーンなどな
ど(判決もなんとなくイギリスっぽいなって感じで
ニヤッとします)、ウイットに富んだほのぼの系の
素敵な映画でした。
主役のおじいちゃん役のジム・ブロードベントさん
と奥さん役のヘレン・ミレンさんの演技も素晴らし
かったです。

映画の帰り、百貨店で駅弁大会をやっていたので、
豊橋駅壺屋さんの稲荷寿しを買ってきました。
274816258.jpg 
濃い目に味付けされた甘辛の油揚げが美味しい!
関西のいなり寿司は甘めの薄味なので、たまに濃い
味付けのいなり寿司を食べたくなります。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

最後のエヴァか! [映画]

テレワークも多く、あんまり会社に行ってないので、
ついつい有休を取るのを忘れがちになります。が、
年に5日以上有休を取らないと怒られるので、今日
は有休を取て、3回目の緊急事態宣言の前に見に行
っとくか!って感じで、遅ればせながらですが、庵
野秀明監督の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
Evangelion 3.0+1.0 Thrice Upon a Time」を見
に行ってきました。
シン・エヴァ.jpg 
2時間半の長丁場でしたが、四半世紀にわたる謎多
きエヴァシリーズの解答用紙を渡されて、後は自分
で答え合わせをしてねって感じの映画でした。
先日、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀の庵野
監督の回を見てたので、それも含めて色々面白かっ
たです。
エヴァ=巨神兵=火の七日間の無かった世界を描き、
これで庵野監督も巨神兵(宮崎監督)の呪縛から解
放されたのだろうか?

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

難解と言うか酔いそうになる映画 [映画]

台風は遠のいたけど雲が多めで若干湿度も高くあんまり
すっきりしない天気だった今日は、気になっていた映画
クリストファー・ノーラン監督の新作「TENET(テネッ
ト)」を観に行ってきました。
テネット.jpg 
久しく映画も観てなくて、思い起こせば2月に観た“191
7”以来なので、映画館にも8ヶ月ぶりくらいに行った感
じです。そもそもそんなに映画を観る方ではないですが、
それでも月一くらいのペースでは観てたので、半年以上
空くとさすがに映画が観たいなって気分になってました。
クリストファー・ノーラン監督の作品は、内容的に独特
の小難しさはありますが、それよりなにより映像表現が
大好きで、ついつい足を運んでしまう監督のひとりです。
今回の「TENET(テネット)」は、そんなノーラン監督
の作品の中でも特に小難しと評判の映画だったので、ど
んなんだろうと、ちょっとワクワクしながら映画館に足
を運んだ次第です。

まだ上映中ってこと以上に、ここでストーリーを細かく
書いたところで、私の文章力ではネタバレさせられる自
信はほとんどありません。が、詳細を書くのは、さすが
にひかえさせてもらいます。
(事前にストーリーをしっかり把握してから観に行った
方が、逆に楽しめるんじゃないか?と思うくらいです!
苦笑)

主人公は名もなき男って名前でジョン・デヴィッド・ワ
シントンさんが演じ、その名もなき男を助ける相棒ニー
ルは、ロバート・パティンソンさん。
敵役セイターは名優ケネス・ブラナーさんで、その奥さ
んキャットを長身でスタイル抜群のヒロインって感じで
エリザベス・デビッキさんが演じてました。
時間の逆行がテーマなんですが、順行している時間の世
界と逆行している時間の世界が渾然一体なった映像を観
ていると、視覚情報を頭で処理できずに目が回りそうで、
なんだか乗り物酔いしたような気分になっちゃいました!
(嫌な予感はしていたので映画館の一番上の席を取って
観ましたが、それでもかなりきました。。。)

内容はタイムトラベラーの伏線タネ明かし系なのでSFが
好きな人は、そんなに難しくはなく面白くって楽しい映
画だと思います。
個人的には、エントロピーと時間逆行装置の関係をもっ
と詳しく説明してほしかったかな。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

超長回し映画 [映画]

ウイルスと花粉と雨であんまりパッとしない3連休の初日。
今日は、第92回アカデミー賞で話題になったサム・メンデ
ス監督の「1917 命をかけた伝令」を観に行ってきました。
87128031.jpg
個人的には、ドンパチやる戦争映画はあまり好きじゃない
ので、普段なら足を運ばないタイプの映画ですが、この作
品、全編ワンカットに見える長回し撮影で、第77回ゴール
デングローブ賞のドラマ部門の作品賞と監督賞、そして第
92回アカデミー賞の撮影賞、視覚効果賞、録音賞を取った
という事だったので、ただただ映像に興味をそそられて映
画館まで足を運びました。
全編ワンカットと言うサム・メンデス監督の無謀とも思え
る要望に応えた撮影監督は“ショーシャンクの空に”やコー
エン兄弟の作品などの撮影を手掛け、アカデミー賞でも常
連のロジャー・ディーキンスさんです。


上映中なので、詳し内容は書けませんが、1917年4月6日、
第一次世界大戦真っ只中のヨーロッパ西部戦線、後退した
と見せかけて連合国軍をおびき出そうとしているドイツ軍
に対し、罠だと見破った本部が、翌朝進軍予定の前線の部
隊に進軍中止の伝令を出すという内容で、伝令を託された
若い兵士ウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケ
イさん)とトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャ
ップマンさん)が、塹壕、廃墟、沼、激流、平原などなど
で敵の攻撃をかいくぐりながらひたすら走る映画でした。
イギリス映画ってことで、シャーロックでお馴染みのベネ
ディクト・カンバーバッチさんとアンドリュー・スコット
さんも上官役で登場しました。

想像以上に映像が凄かったです。実験的な手法なのに見事
にエンターテインメントに仕上がっているところが素晴ら
しい!

映画館もですが、ショッピングモールも普段よりお客さん
が少なかったような気がします。普段、休日のフードコー
トなんて座る席がまったく無いのに今日はそこそこ席が空
いてました。やっぱり人混みは避けますよね。。。

映画の後、駅弁大会をやっていたので、広島駅の炙りあな
ごめしを買ってみました。
87075285.jpg
とろけるように柔らかくって脂の乗ったあなごが、めちゃ
美味しい!

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

長い長い物語も完結 [映画]

曇天模様でパッとしない一日だった今日は、「スター・
ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け」を
観に行ってきました。
81854857.jpg
監督はJ・J・エイブラムス氏で、40年以上続いたスター
・ウォーズの最後の物語(エピソード)です。
エピソード7~9は、レイ(デイジー・リドリー氏)を
主人公とする3部作となっていて、今回の作品でレイの
出生の秘密が明かされるとともに、カイロ・レン(アダ
ム・ドライバー氏)との戦いの顛末、長い長い物語を暗
黒面で操っていたパルパティーンの再登場などなど終演
に向かって、旧三部作で活躍したレイア姫(キャリー・
フィッシャー氏)、ルーク・スカイウォーカー(マーク
・ハミル氏)、ハン・ソロ(ハリソン・フォード‎氏)、
ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ
氏)まで勢ぞろいって感じの大サービスでした。
が、そうなってくると続三部作で新しく加わったフィン
(ジョン・ボイエガ氏)とポー(オスカー・アイザック
氏)の立ち位置が判らないまま終わっちゃったなって気
もします。
細かなことも少し気になったりはしましたが、最後は一
周回って第1作に戻った感じで惑星タトゥイーンでスカイ
ウォーカーを引き継いで〆と言うのもファン心をくすぐ
る演出だったと思います。
私的にも一応コンプリートって感じです。が、長かった
ですね。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

映画の映画 [映画]

今日は仕事納めの大掃除って感じで、空いている地下鉄で
ゆっくり座って出勤。ことのほか掃除が早く終わったので、
終業時間を待たずに仕事を納め、「良いお年を!」の挨拶
を交わして会社を後にし、周防正行監督の新作「カツベン
!」を見に行ってきました。
カツベン.jpg 
映画が活動写真と呼ばれ、まだ音の無かった時代。スク
リーンの横に立って映画の説明をする活動弁士(カツベ
ン)の話。劇中で弁士がしゃべるのを“説明”と表現して
いて、なんとなく違和感はありましたが、動く写真の横
でその写真の解説をしてるって感じだったのが徐々に芸
になり、その弁士に客が付くという時代のドタバタ恋愛
喜劇て感じの楽しい映画でした。

始まったばかりなので、内容は詳しくは書けませんが、
少年のころから活動弁士に憧れ、弁士の真似をばかりし
ていたが本物の弁士にはなれず、活動写真泥棒の偽弁士
に嫌気がさして逃げ出した染谷俊太郎(成田凌さん)と、
女性役も男性が演じていた初期の活動写真のころから俳
優にあこがれていた染谷の幼馴染、栗原梅子こと後に沢
井松子(黒島結菜さん)のキャラメル味の淡い恋愛模様
を軸に、映画館靑木館のご主人(竹中直人さん)と女将
さん(渡辺えりさん)と、隣町の新興映画館タチバナ館
の主人(小日向文世さん)と娘(井上真央さん)との覇
権争い、そこに染谷があこがれていた弁士山岡秋聲(永
瀬正敏さん)や人気弁士茂木貴之(高良健吾さん)など
癖の強い弁士や楽士や映写技師が絡んだ上に、活動写真
泥棒と染谷を追いかける刑事木村(竹野内豊さん)も参
戦。最初から最後まで古く良きドタバタ映画な感じの2時
間ちょっと、あッと言う間のひと時でした。
面白かったです。

ストーリーとは別に、映画監督の牧野省三(山本耕史さん)
の撮影風景があったり、二川文太郎(池松壮亮さん)も登
場したり、映画の中でモノクロのサイレント映画がたくさ
ん流れるんですが、古い映像も使いつつ、昔の雰囲気で取
り直したモノもあったりと映画愛があふれたような映画で
した。

最後は、奥田民生さんの「カツベン節」!活動写真時代の
タイトルや役者のあだ名を織り交ぜて、カツベンはギッチ
ョンチョンでパイノパイノパイ・・・と明るく軽く楽しい
エンディングでした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

平日の昼下がりに映画 [映画]

爽やかに晴れた休暇中の月曜日。月曜は美術関係の施設が
お休みだからってことでもないですが、今日は、ちょっと
前から気になていた映画、クエンティン・タランティーノ
監督の新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウ
ッド」を観に行ってきました。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド.jpg 
レオナルド・ディカプリオ氏とブラッド・ピット氏のW主
演と言うことで話題になってる感じでしたが、どちらかと
言うとタランティーノ監督の作品って方にひかれ観に行っ
た次第です。

上映中なので内容は詳しく書けませんが(Wikipediaに詳
しく書いてあるので、今更って気もしますが・・)、すっ
かり落ち目で何かにつけて悲観的になって、おませな8歳
の子役の女の子トルーディ・フレイザー(ジュリア・バタ
ーズさん)になぐさめられて涙する映画俳優リック・ダル
トン(レオナルド・ディカプリオ氏)と、彼のお抱えスタ
ントマン兼運転手兼雑用係のクリス・ブース(ブラッド・
ピット氏)のハリウッドでの生活や撮影風景が、見事に再
現された60年代当時の町並み、車、映画、テレビ、音楽、
ラジオ、ファッション、風俗などなどにのって、リズミカ
ルに小気味良く展開するタランティーノ監督お得意のパタ
ーン(こちらもお得意のパターンですがもちろんバイオレ
ンスも有ります)。

伏線と言うか後半はそちらの方がメインになるんですが、
1969年8月9日に起きた映画監督ロマン・ポランスキー
(ラファル・ザビエルチャ氏)の妻シャロン・テート(マ
ーゴット・ロビーさん)の悲劇を、ある意味映画的にたら
ればで描いていました。

アル・パチーノ演じるプロデューサーがダルトンをマカロ
ニウエスタンの世界に導いたり、スティーブ・マックイー
ン(ダミアン・ルイス氏)やブルース・リー(マイク・モ
ー氏)が登場するなどストーリー以外でも楽しめます。
ダルトンが大脱走のオーディションを受けているシーンは
ちょっと笑えました。

プッシーキャット(マーガレット・クアリーさん)なる未
成年者風のヒッピーの女の子を出してクリスに未成年者と
遊ぶと捕まるってセリフを語らせたのは、ポランスキー監
督や#metooなど、こちらもハリウッドの闇の部分へのあ
る意味伏線かな?って場面もありました。

やぱりタランティーノ監督の映画は面白いですね。

映画前の腹ごしらえは、ルクアバルチカにあるカレー屋
「旧ヤム鐵道」さんで、“2つのミルクで煮込む牛豚キー
マにspicyカリフラチャトニがけ”と“しめじと銀杏の豆カ
レー”のあいがけにおまけのスープカレーは“生姜のタイカ
レー”をいただきました。
71649188.jpg 
程良く辛いキーマとほのかに甘い豆カレーに香り豊かな
タイカレーが相まってめちゃ美味しかったです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

落語のまつりと不思議な映画 [映画]

今日は、毎年楽しみにしている落語家さんのファン感謝祭
「第29回 上方はなし 彦八まつり」を見に生國魂神社に行
ってきました。
IMG_8482.JPG IMG_8490.JPG 
雨が降るみたいな予報でしたが良い感じに晴れてて(予報
通りに午後から雨が降りましたが・・・)、けっこう暑か
ったので、塩鯛さんの屋台で冷やし鯛焼きを買って頬張り
ながら、他の屋台もひやかした後、生國魂神社に参拝。
IMG_8510.JPG 
IMG_8491.JPG IMG_8492.JPG 
いつものように境内にある“浄瑠璃神社”にもお参り。
IMG_8499.JPG 
そして、これまた境内にある今週の大雨でエライ事になっ
ている佐賀武雄市や大町町近くにある祐徳稲荷神社の御分
霊“稲荷神社”に参拝し、被災された方々が一日も早く復興
されることをお祈りさせてもらいました。
IMG_8502.JPG 
境内にはステージも設えてあって落語家さんたちの地車囃
子や住よし踊や大道芸の生玉辻舞台などの奉納が行なわれ
てました。
IMG_8487.JPG 
IMG_8494.JPG IMG_8508.JPG 
しばし、落語家さんたちの本業の落語とは違う芸を楽しま
せてもらいました。

昼ごはんは、谷町九丁目にある台湾料理の店「蘭亭」さん
で日替わり定食(エビと玉子のチリソース)をいただきま
した。
IMG_8513.JPG 
ほのかに甘くピリッとしたチリソースのからんだプリプリ
のエビとふんわりの玉子、めちゃ美味しかったです。

落語のお祭りの後は、梅田スカイビルにあるシネ・リーブ
ル梅田で上映しているミッシェル・オスロ監督のアニメー
ション映画「ディリリとパリの時間旅行(吹替)」を拝見。
IMG_8518.JPG 
上映中なので詳しくは書けませんが、19世紀末パリ万博で
賑わうベル・エポックのパリが舞台で、フランス人とニュ
ーカレドニア人の血をひく褐色の肌の少女ディリリ(吹替
:新津ちせちゃん)と、三輪車配達屋の青年オレル(吹替
:斎藤工さん)が、オペラ歌手のエマ・カルヴェ、化学者
のマリ・キュリー、女優のサラ・ベルナールに助けられな
がら男性支配団に誘拐された少女たちを救うという話。

写真からおこしたと言う背景がとにかく細密で美しく、モ
ンマルトルの丘、エッフェル塔、オペラ座、凱旋門、チュ
イルリー公園、ヴァンドーム広場、ムーラン・ルージュ、
アイリッシュ・アメリカン・バー、地下鉄の入口、ミュシ
ャのポスターなどなど世紀末の美しいパリを散策している
ような映像が秀逸でした。(細密な背景にちょっとのっぺ
りとした2次元的な雰囲気のキャラクターが動くのが不思
議な雰囲気のアニメです。)

風景だけではなく、脇役も豪華で、ピカソ、マティス、ル
ソー、モネ、ルノアール、ロートレック、サティ、ドビュ
ッシー、ラ・グーリュ、ポール・ポワレ、プルースト、ジ
ッドなどなど。犬に噛まれたオレルを助けるのは細菌学者
のパスツールだったり、ツェッペリン伯爵から飛行船の材
料を調達したり、なんだか芸術家の博覧会って風情も楽し
めます。

吹替え版は判りやすかったんですが、翻訳風の台詞と絵の
雰囲気に少し違和感があったので、フランス語版を見れば
良かったかな?って気もしました。
それはともかくとにかく絵が美しかったのと、移民や人種
差別や女性差別など社会問題にも切り込んでいて素敵な映
画でした。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

お盆っぽい映画 [映画]

第七藝術劇場とシアターセブンの共同企画。ヴィジュア
ル・フォークロアの制作のした民俗ドキュメンタリー映
画14本を、7月から10月まで4期に分けて紹介する「映
像×民俗(ヴィジュアル・フォークロア)」の第2講として
上映された、宗教史から民俗学まで幅広く活躍するの中
沢新一さんが脚本を務め、北村皆雄さんが監督した2007
年の作品「精霊の山ハヤマ」を観に、昨日につづき今日
も十三に行ってきました。
IMG_8071.JPG 
ハヤマ(端山・羽山・葉山)と呼ばれる村の裏山の様な
独特の形の低い山を対象とした山岳信仰を題材にした作
品で、国の重要無形文化財にも指定されている福島の“木
幡の旗祭り”と“金沢の羽山ごもり”、山形の“山寺の夜行
念仏”と“三森山のモリ供養”を追いかけたドキュメンタリ
ー映画でした。

出羽三山、特に月山のつながる信仰がベースになってい
て、東北では、村で亡くなった人は、先ずは身近な低い
山に魂が登り、その後徐々に高い山に移って、最後は月
山にたどり着くと考えられていて、ハヤマはその入口の
様な場所として信仰の対象になっているそうです。
福島の旗祭りと羽山ごもりは、山=女性と言う思想がベ
ースになって、ハヤマで生まれ変わって成人になる儀式
や豊年や子孫繁栄を願う儀式、夜行念仏とモリ供養の方
は、亡くなってハヤマに昇った魂と再会する行事でした。
形式としては、仏教や神道の形をとっていますが、見え
ないものと心をつなげるような、もっと原始的な信仰の
様な感じがしました。

上映後に北村監督のレクチャーも開催され、最初に少し
だけこの映画を制作した経緯である千歳栄さんとの出会
いについて話をされた後、お客さんの質問に答える形で、
映画の背景や撮影秘話(羽山ごもりの撮影はかなりハー
ドルが高かったことなど)などを詳しく伺うことができ
て、非常に面白かったです。(質問している方々も宗教
や民俗学系に詳しい方ばかりみたいで、自説もからめた
質問が飛んでいました)

古くからの山岳信仰と神仏習合があいまって形作られた
伝統が、明治の廃仏毀釈でいったん崩壊しそうになった
のを、なんとか踏みとどまって今日まで受け継いでいる
そうですが、残念なことに、近年の過疎と高齢化には勝
てず継続が難しい状況だそうです。日本各地に残る伝統
行事はおおむねそのような環境に置かれているそうです。

監督は違いますが、昨年拝見した同じ東北のドキュメン
タリー映画“廻り神楽”もヴィジュアル・フォークロアの
制作だそうで、その話もお客さんとのやり取りの中で少
しだけ出てきました。

しっかし、暑いですね~!こんな時は思わずアイスが食
べたくなります(下戸で甘党なので)ってことで、森永
乳業の北海道あずき。
IMG_8074.JPG 
練乳の風味とつぶ感のある小豆が絶妙に美味いです。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感