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生の風信帖 [美術館]

初夏のような陽気だった今日は、奈良国立博物館に
空海の生誕1250年記念した特別展「空海 KŪKAI
密教のルーツとマンダラ世界」を見に行ってきま
した。
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第1室は、部屋の中央には大日如来が鎮座した国
宝の“五智如来坐像”が四方に配置され、左右には
“不動明王坐像”と金剛峯寺の“大日如来坐像”。
左右の壁には、国宝“十二天像”と“真言八祖像”、
正面の壁には、金剛峯寺の両界曼荼羅(血曼荼羅)
と両部大壇具、まさに立体曼荼羅の世界が創り上
げてあり、圧巻の世界観です。すごい!
片隅に空海像も置いてあります。
また、難解な曼荼羅も分かり易く解説してあって、
会社員的な視点で見ると、胎蔵界曼荼羅は会社で
言うところの組織図みたいなモノで、金剛界曼荼
羅は経営計画書みたいなモノだなと思うと、なん
だかスッと頭に入ってきた感じでした。
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そんな曼荼羅と言えば、国宝の両界曼荼羅”高雄
曼荼羅(胎蔵界)”と“西院曼荼羅”も展示。高雄
曼荼羅の方は濃緑地に金銀泥で繊細な線描で描か
れた仏、西院曼荼羅は本当に平安時代のモノなの
と思えるくらい色鮮やか!ビックリです。

他に、空海が中国から持ち帰ったと伝わる国宝の
“金銅密教法具”と“錫杖頭”、空海が枕元に置いて
いたので枕本尊とも言われる国宝の“諸尊仏龕”な
どなども飾ってあって、密教世界にどっぷりと浸
れました。

それと、密教の経由も詳しく解説してあり、イン
ドから陸のシルクロードで大日経と共に中国に伝
わった胎蔵界系の密教。
一方、インドから海のシルクロードでインドネシ
ア経由で金剛頂経と共に中国に入った金剛界系の
密教。
空海の師である恵果が、この2系統の密教を一つ
にまとめて、それを空海に伝授し、それが空海を
通して日本に伝わったと言う事みたいです。
伝播の歴史をふまえて密教を見ると言うのも面白
かったです。
今回は、インドネシアで発掘された“金剛界曼荼羅
彫像群”による立体曼荼羅も飾ってありました。

唯一の写真OKの品は、空海が唐の長安で見たかも
しれないと言う大理石の“文殊菩薩坐像”も飾って
ありました。
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密教は無論ですが、空海と言えばやはり“書”って
感じで、コロナ禍に筆ペン臨書で散々書いた大好
きな“風信帖”の生を見ることができました!と言
うかこれを見たくて、奈良まで足を伸ばしたと言
っても過言ではありません。
軽やかに書かれた書簡から最澄との関係性まで垣
間見えるような素敵な文字でした。
他に“金剛般若経開題残巻”、“灌頂歴名”、“聾瞽指
帰”、“三十帖冊子”、“大日経開題”など国宝を含め
書も多数飾ってありました。

空海とは直接関係無いですが、金剛峯寺のそれこ
そ孔雀に座った快慶作と言われる“孔雀明王坐像”
の美しさは圧巻でした。

空海の密教面ばかりではなく、書の方も充実した、
大満足の展覧会でした。
でも最後は、空海さん(金剛峯寺の弘法大師座像)
にそっぽを向かれて会場を後にしました!苦笑

なら仏像館では「特別公開 金峯山寺仁王門 金剛
力士立像」が開催されてました。
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この金剛力士立像(吽形・阿形)は、金峯山寺仁
王門(国宝)に置かれているモノで、5mほどの
高さがあり、部屋の中で見ているってこともあっ
て圧倒的な存在感でした。
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力士立像と言えば、志村けんさんの「アイーン!」
みたいな姿の力士立像もありました!
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ユーモラスでカワイイ!


それにしても奈良はと言うか奈良も、海外の観光
のお客さんが凄かったです。日本人比率低めでし
た。
海外の方で面白かったと言えば、空海展で見かけ
た中国の学生さんっぽい女性2人が経典や空海の
書を中国語で読みながら解説をしあっていて、確
かに昔の中国語だけど、今の子も読めるの?って
気になりました。大学で仏教の勉強でもしてるの
なか?

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お洒落になった東洋陶磁 [美術館]

今日は、修理で預けていた自転車を谷四の「Bici
Termini」さんに取り行ってきました。
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内装のギアの部品が割れて上手くギアチェンジが
できなくなっていたのを、中古のギアから取り出
してストックしてある部品と取り換えて、それ以
外の部分のゆがみや摩耗も調整して、なんとか動
くようにしてもらいました。(とにかくブロンプ
トンを頻繁に修理や改良されるので、部品のスト
ックも集まるみたいです。1時間ほどお店にいた
だけでも4人の方が、ブロンプトンの引き取りや
持ち込んをしてらっしゃいました)

自転車を取りに行ったついでと言ってはなんです
が、2年余りの改装を経てリニューアルオープン
した大阪市立東洋陶磁美術館に「シン・東洋陶磁
MOCOコレクション」を見に行ってみました。
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建屋本体はシックなレンガ色ですが、ガラス張り
のエントランスホールやこれまたガラス張りのお
しゃれな雰囲気のカフェが増設されたりとやはり
顔が変わると新しくなったな!って気がしますね。
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外観もですが、展示スペースは光の加減が良くな
って(ガラスも変わったのかな?)めちゃくちゃ
見やすくなってました。
今回、リニューアルオープン記念と言うことで、
コレクションの中から300点以上の作品を13のテ
ーマに分けて展示してありました。

先ずは、「天下無敵」と題して特選のコレクショ
ン作品と六田知弘氏の絵のコラボレーション展示。
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次は、「翡色幽玄」のコーナーで、翡色(ひしょ
く)と呼ばれた高麗青磁。
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そして、「粉青尚白(ふんせいしょうはく)」の
コーナーでは、日本では三島と称される朝鮮時代
前期の粉青。
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「清廉美白」では、朝鮮時代の白磁の紹介。
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「優艶質朴」は、李秉昌の韓国陶磁コレクション。
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「陶魂無比」では、日本の陶磁器を紹介。
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「喜土愛楽」と題して、渦巻き模様が特徴的な金子
潤氏の“2フィート・トール・ダンゴ”や川崎毅氏の
“街(高い所の家)”、ルーシー・リー氏の“青ニット
線文鉢”など陶芸家の作品も紹介されてました。
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「陶花爛漫」、新石器時代から宋・元時代までの中国
陶磁。
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「明器幽遠」コーナーの明器と言うのは、古代中国
の墓から出土した品を中心に、大好きな優雅に回る
“加彩婦女俑”や唐三彩の“獅子”、“木葉天目茶碗” な
どが展示してあります。
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「天青無窮」、“青磁水仙盆”や国宝の“飛青磁花生”
など天青と呼ばれる中国青磁の名品を自然光で展示。
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「皇帝万歳」では、磁都と称された景徳鎮で焼かれ
た作品を紹介。
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他に粉末状嗅ぎタバコ用の鼻煙壺のコーナー「百鼻
繚乱」や、1階にも現代陶芸家の作品展示コーナー
「泥土不滅」がありました。
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そして、新たに美術館のキャラクターになった
「mocoちゃん」の元になった絵が描かれた“青花
虎鵲文壺”。
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虎と言うか猫(虎もネコ科ですが・・)みたいで
カワイイキャラクターです。

一番の目玉は国宝の“油滴天目茶碗”。専用ケース
も設置されてましたし、バーチャルで油滴天目茶
碗を触って楽しむ装置も新設されてました。

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もともと好きな美術館でしたが、さらに良くなっ
た感じです。

中之島での昼ごはんは、裁判所横にあるカレー屋
「もりやま屋」さんでチキンカレーをいただきま
した。
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辛さはそれほどでもなく香り豊かなカレーです。

大川河川敷のソメイヨシノは、ほぼ散ってました
が、八重桜がちょこちょこと残ってました。
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今週末に終わった造幣局の通り抜けの八重桜もま
だ咲いてました(入れませんが・・)。
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大好きな漣 [美術館]

黄砂予報は出てましたが、ポカポカ陽気で気持ちの
良い土曜日だったので、自転車を漕いで、大阪中之
島美術館で開催している「没後50年 福田平八郎」
展を見に行ってきました。
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デザイン的というか装飾的と言うか“漣”の頃の福田
平八郎の絵が大好きなんですが、今回は、没後50年
の大回顧展ってことで、“野薔薇”や“雨後”など卒業
の頃に描いた初期の細密描写の絵から、晩年の太い
線と鮮やかな色でサラッと描いたような作品まで、
150点以上の作品が展示してあって(前後期合わせ
ると200点あまり)、じっくりたっぷり楽しませて
もらいました。
同時開催中のモネの方は、二の足を踏むほどのお客
さんでしたが、こちらはそこそこって感じで、のん
びり鑑賞できました。

初期の作品では、上記以外に“池辺の家鴨”、“夜桜”、
“安石榴(ざくろ)”、“鯉”などが印象的でした(鯉
は何点かありましたが初期の鯉が好きでした)。
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“朝顔”の屏風あたりが写実の頂点って感じで、その
後は装飾的な表現に移っていくってことでしたが、
初期から晩年まで、変わらないのは構図が絶妙にお
しゃれなんですよね。
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大好きな“漣”もですが“水”、“氷”、“新雪”、“雲”な
ど水に関わる作品を多数残されているんですが、
写生帖を見ると20年以上水を追及されていてなん
ともすごかったです!
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晩年の“桃”の、桃自体とお盆に写る桃の描写には見
とれました。
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ため息が出るほど美しかったです。
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作品はもちろん良かったんですが、写生狂を自称す
るような方だたってってことで、作品側に置いてあ
った写生帖もすごかったです。

自転車で戻りつつ、肥後橋の“Yoshimi Arts”さんで
今日までやっていた興梠優護さんの個展「Balm」
を拝見。
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はっきりと顔を描かないとろけたような表現が印象
的な絵で、今回はメゾンレクシアさんと言う化粧品
メーカーの香水瓶のパッケージを担当された記念の
個展と言う事で、香水も置いてありました。
けっこう甘めなオリエンタル調の香水で好きな香り
でした。

もう少し足を伸ばして、空堀商店街にあるギャラリ
ー“+1art”さんではじまった、ひらいゆうさんと井
上明彦さんの2人展「水たまり」も覗いてみました。
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ちょうど井上さんがいらして、今回の作品はブルキ
ナファソと言うガーナの上に在る西アフリカの国の
土壁の装飾に使うオレンジと黒の土を採取してきて、
日本画の技法の膠に溶いてドローイングを描いたっ
て事でした。
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思わず触りたくなるようなザラザラした質感が印象
的な作品でした。
(私はブルキナファソと言う国を知らなかったんで
すが、アート界隈では有名な国だそうです)

ひらいゆうさんの方は、京都出身でパリで活動をさ
れている作家さんで、実家の襖を使った作品や暗い
水の上に浮かんだような人物などなど。
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ちょっと怪しげな独特の雰囲気が漂う面白い絵でし
た。

自転車で絵を見に行ったついでというか、こちらが
本命と言うか、昨年、調整をしてもらってだましだ
まし乗っていたブロンプトンですが、いよいよ調子
が悪くなったので、谷四にあるブロンプトンの修理
で定評のある自転車屋「Bici Termini」さんにブロ
ンプトンを預けてきました。
20年以上乗ってる自転車なので、部品も無いから直
る保証はないけど頑張ってみますってことでした
(一時期だけ出回っていた台湾ロンプトンなので、
なおのこと部品が無いみたいです)!
お任せするしかないですが、さてさてどうなるやら?
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京橋の大阪王さんで餃子で晩ご飯♪
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若い発想が面白い [美術館]

雨模様の土曜日、今日は空堀商店街にあるギャラ
リー“+1art”さんに京都市立芸術大の一回生の学
生さんたちの2023年度総合基礎実技第2課題
展「課外授業 身体」と、別館“+2”で開催してい
る昨年末にチャリティーオークションで作品を買
った松下みどりさんの個展「出つる未明の」を見
に行ってきました。
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「課外授業 身体」の方は、ギャラリーの床と壁に
はカラフルなテープで描かれた空堀商店街界隈の
地図が浮かび、その中に6名の教員の方々の支援
を受けた6名の学生(浅見泰佑さん、木村健太郎
さん、小島大地さん、中尾澪さん、古野佐和夏さ
ん、山本ふたばさん)のインスタレーションが展
示してありました。
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水を使って上町台地の高低差を表現した精巧なオ
ブジェ、這ウスと言う駄洒落のために測量に使う
距離計を頭に付けて這うパフォーマンス(体力が
無く這えずじまいだったそうですが・・)、人の
頭の動きを描き留めたドローイング、地図アプリ
をコラージュした石垣、空堀でイタチになってイ
タチを探すパフォーマンス、商店街にひっそりと
置かれたあひるちゃん、どこでも輪投げなどなど、
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実験的だったりナンセンスだったりで、けっこう
面白かったです。

そして、あひるちゃんを探しながら+2まで歩いて、
松下みどりさんの個展。
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日本画専攻で今年院を卒業されたそうです。が、
今回は、日本画に使う素材“膠”に焦点を当てた作
品を制作してらして、膠をそのまま固めた作品、
熱い膠を手を使って和紙の上で引きずって描いた
作品、膠が乾くがままに変形させた和紙など実験
的で面白い作品でした。
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絵も飾ってあって、月と桜と水たまりを描いた三
部作は、幻想的な夜桜の風情が漂う素敵な作品で
した。
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ギャラリーからの帰り、商店街にある和菓子屋
「東雲堂」さんで、お彼岸の牡丹餅を購入。
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小豆の味が濃いつぶ餡と上品な風味と舌触りの
こし餡、どちらも美味しかったです。

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古代文明は面白い [美術館]

ポカポカ陽気の今日は、自転車を漕いで、国立国際
美術館で開催されている特別展「古代メキシコ マヤ
アステカ、テオティワカン」を見に行ってきました。
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なんだか久しぶりに古代文明系の展覧会に出向いた
気がします。
アートも好きなんですが、古代文明系の展覧会が大
好きで、神戸の博物館がリニューアルする前は、よ
く古代文明系の展覧会をやっていたので足を運んで
いました。
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そんな古代メキシコ展の展示は、すべて写真OKの
太っ腹企画で、4章仕立てで約140点の展示がして
ありました。

第1章は、“古代メキシコへのいざない”と称して、
メキシコ周辺の古代文明のルーツと言われるオル
メカ文明。ヒスイの石像やマスクなどを中心に、
その後の文明のルーツを探る展示がしてありました。
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第2章は、“テオティワカン神々の都”で、メキシコ
の中央高原に栄えたテオティワカンの太陽や月のピ
ラミッドや羽毛の蛇ピラミッドの出土品を中心に信
仰や文字などを紹介する展示がしてありました。
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特に“嵐の神の壁画”は、風の谷のナウシカ(アニメ)
のオープニングで巨神兵を描いた絵巻物の映像とそ
っくりと言うか、これが元ネタかもと思いを馳せな
がら楽しませてもらいました。
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第3章は、“マヤ都市国家の興亡”で、マヤ文明は
一番広大で長期に栄えた文明ってことで古代メキシ
コの代名詞的な文明ってことで、宇宙観や暦やマヤ
文字などなどの展示。
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そして今回の目玉、パレンケ13号神殿で真っ赤な
辰砂(水銀朱)で覆われて埋葬されていた姿から
“赤の女王”と呼べれる女王のマスクや冠やネックレ
スなどの装飾品が、埋葬されていた姿で展示して
ありました。
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幻想的で素晴らしかったです。

最後の第4章は、“アステカテノチティトランの
大神殿”で、アステカ文明の湖上都市テノチティト
ランの出土品の展示をしてありました。
トラクロ神の壺や蛇の形の剣、メンドーサ絵文書
などの展示。
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そして、こちらも目玉の展示等身大の“鷲の戦士像”。
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なかなかの存在感でした。
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最後は富の象徴、黄金の装飾品が輝いており、なん
だかめでたい気分で展示室をあとにしました。

今回、グッズ売り場が充実していて、展覧会がらみ
の品以外にメキシコの物品も多数販売されてました。
子供が多いのは想定内でしたが、けっこう女性が多
いのにちょっと驚きました(完全なステレオタイプ
ですが・・)。古代文明系は男の子心をくすぐるだ
けかと思ってましたが、女心もくすぐるんですね。
素晴らしい!

国立国際美術館地下2階では、コレクション展「身
体-身体」も開催されていたので、ちょっと覗いて
みました。
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いつもはミュージアムショップ横に展示してある
高松次郎さんの“影”が、展示室正面にドォ~ンと
鎮座してました。場所が変わると印象も変わって
けっこうデカイ!
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他には、ブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏のインスタレ
ーション人魚の領土-旗と内臓、加藤泉氏の無題、
草間彌生さんの道徳の部屋、塩田千春さんのトラウ
マ/日常、三島喜美代さんのBox CG-86、シェリー
・レヴィーンさんのブラック・ニューボーン、イケ
ムラレイコさんのWhite figure、レイチェル・ホワ
イトリードさんの無題(樹脂のトルソ)、ジョージ
・シーガルの煉瓦の壁、アンディ・ウォーホルの4
フィートの花、ジャコメッティのヤナイハラⅠ、ジ
ャン・フォートリエの人質の頭部、マン・レイのイ
ジドール・デュカスの謎、デュシャンのL.H.O.O.Q.
マーク・マンダース氏の乾いた土の頭部などなどが
展示してありました。
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中之島まで来たので、ついでと言ってはなんですが、
肥後橋にあるギャラリー“サードギャラリーAya”さん
で開催している石内都さんの個展「The Drowned」
も拝見。
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石内都さんと言えば、広島の被爆者の衣服や遺品を
撮った写真が有名ですが、今回は、2019年の台風19
号で水浸しになりカビてしまった川崎市市民ミュージ
アム所蔵品の写真が展示してありました。
と言う事でタイトルが溺れたです。会場には石内さん
もいらして、濡れてカビて原型が曖昧になった品をク
ローズアップで撮った写真のカオス観が、大竹伸朗さ
んっぽい。なんて言ってらっしゃいました。

肥後橋をあとにして、少し足を伸ばしてと言うか自転
車を漕いで、徳庵に在るギャラリー“クモノス(Cum
onos)”さんでやっているバラバラだけどグループ展
っぽい「宮原寛個展」、「小西佑奈個展“凪のゆらぎ”」
、「紗居・にのみやみゆ 二人展“not perfect”」を見
に行ってみました。
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1階は宮原寛さんの色彩豊かな抽象画、2階では小西
佑奈さんのキャラクターや色合いが可愛くってリズミ
カルな雰囲気の作品、3階では紗居さんの絵本の様な
優しい色合いと幾何学的なシャンプーさがあいまった
作品と、にのみやみゆさんの優しくスモーキーな色合
いでノスタルジックな雰囲気の絵が飾ってありました。
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今日から始まったってこともあって、けっこう賑わっ
てました。

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寒風の京都で若手のアート [美術館]

寒の戻りで北風にのって微かに雪の舞う京都に
出向いて、若手現代アート作家さんを紹介する
「ARTISTS' FAIR KYOTO 2024」を見てきま
した。
アーティストフェア京都2024.jpg 
先ずは、京都国立博物館<明治古都館>で、ベ
テランアーティストさんの推薦および公募のア
ーティストさん33組の作品の展示と販売を拝見。
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椿昇さん推薦の西凌平さんと丸井花穂さん。
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鬼頭健吾さん推薦の伊藤美優さん、鳥越愛良さ
ん、廖元溢(Liao Yuan Yi)さん。
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池田光弘さん推薦は石田成弘さん、岡本ビショ
ワビクラムグルンさん。
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ミヤケマイさんの推薦する遠藤文香さん、久村
卓さん。
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大庭大介さんは大上巧真さんと小西梨絵さん。
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鶴田憲次さんは清方さんと德永葵さん。
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伊庭靖子さん推薦は松元悠さんと三宅佑紀さん。
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薄久保香さん推薦は石山未来さん、山本和真さん。
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やなぎみわさんのお勧めは松岡勇樹さんと吉浦
眞琴さん。
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やんツーさんは、Christopher Lodenさんで、
名和晃平さんはブルノ・ボテラさん、ボスコ・
ソディさんは西村大樹さん。
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公募は12組、伸島ゆいさん、内海紗英子さん、
佐藤壮馬さん、Officellさん、品川美香さん、
西垣肇也樹さん、方圓(Fang Yuan)さん、
森山佐紀さん、森夕香さん、山羽春季さん、
リュ・ジェユンさんでした。
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昨年までは京都文化博物館の別館でやってま
したが、今回は京都国立博物館での開催と言
うことで、別会場の清水寺には近いけど京都
新聞ビルには遠い!って感じでした。

そして、京都新聞ビル 地下1階に移動して11
組の作品を拝見。
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小谷元彦さん推薦は、死蔵データのお店を出店
されていたカタルシスの岸辺さん。
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それに瀬戸芸2019の高見島での作品が印象的
だった山田愛さん。山田さんは、今回も石を粉
にして描いた絵や墓地の玉砂利を使ったインス
タレーションを展示してらっしゃいました。
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Yottaさん推薦は倉知朋之介さんでスラムダンク
実写版の映像作品と関西のアートイベントでお
馴染みの彫刻家米村優人さん。
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田村友一郎さんの紹介する志賀耕太さんのもん
じゃ焼きと山本将吾さんの不定形のオブジェ。
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やんツーさん推薦は自らの肉体の拡張や呪縛を
感じる作品の花形槙さん。
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加藤泉さんの推薦は保良雄さんのフランス人が
レシピだけで作ったどら焼き製造記録。
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ヤノベケンジさんの推薦は米山舞さんでしたが、
すでに売れっ子のアーティストさんと言うか絵
師さんってことで一番おお客さんが集まってま
した。
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そしてこちらにも公募の方がいらして、越後妻
有でも活躍の劉李杰(Liu Lijie)さんの紙の束
のインスタレーションと陶製手榴弾の上にエネ
ルギー問題や輸送問題をジオラマで表現した
宮原野乃実さん。
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清水寺では、アドバイザリーボードとして椿昇
さんをはじめ推薦者側の方々16組の展示も行わ
れていましたが、清水寺自体が混んでそうだっ
たのと、寒かったので今回は遠慮しました。

京都での昼ごはんは、京阪の神宮丸太町駅近く
に在るカフェ「more」さんで、ハニーマスタ
ードチキンのプレートランチをいただきました。
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野菜がたっぷりで健康的な昼ごはん、めちゃ美
味しかったです。

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波動を感じるアート [美術館]

爽やかに晴れた三連休の中日。今日は、北加賀屋
に在るCCOクリエーティブセンター大阪(名村造
船所跡地)に國久真有さんの個展「PLATEAU 儚
さと無我を愛する 、ぐるぐる」を見に行ってきま
した。
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國久さんは令和4年に咲くやこの花賞の美術部門
(現代美術)を受賞されており、今回はその記念
の個展ってことでした。
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國久さんの作品は、アート祭などのイベントにも
度々作品を出してらして、ちょこちょこ見かける
んですが、何と言うか一回見たら忘れないくらい
インパクトのある作品で、キャンバスの四方から
自分の身体を軸に筆を持った手を文具のコンパス
のように使って、無数の円を描くと言う独特の手
法の絵です。ある種の抽象表現主義的な作者の意
図や想いを制限する手法や、物理的に手と言うか
筆の届かない場所は描けないと言った具体の様な
身体性のある作風です。が、色づかいのセンスな
のか?作品から漂う雰囲気は、めちゃおしゃれだ
し、正に今を感じる現代アートなんですよね。
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今回は、クリエーティブセンターと言う大きな
(と言うかだだっ広い)会場での展示というこ
とで、かなり大きめの作品が展示してあったり、
ライブペイントもされているみたいで、見応え
ありました。
開催は5日間と短めでしたが、トークイベントな
ども多数組まれていて、濃いめの個展になって
ました。

同じ北加賀屋でCCOへの道すがらに在る千鳥文
化ホールで、上平千晶さんの個展「折重なる反
響と波のゆくさき」も開催されていたので、覗
いてみました。
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上平さんは、本業はプログラマーで、古風なス
ピーカーから流れる喧そうと展示会場を俯瞰し
たカメラに映る粒子のように流れ再構築される
自分の身体の映像を楽しめるインスタレーショ
ンでした。
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タイトルの折重なる反響と波が、近くでやって
いる國久さんの同心円の無数の重なりと共鳴し
ている感じで、面白かったです。

北加賀屋は不動産会社の千島土地さんがアート
な街創りを展開する場所ってこともあって、北
加賀屋の駅直結のビルには、チアキコハラさん
のオブジェ“カクメイ☆HUGチャン”とライブペ
イントの絵“BIG MOTHER”が飾ってありました。
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北加賀屋に向かう道すがら、西梅田の駅前第1
ビルに在る寿司屋「彦寿司」さんでにぎり1.5
人前を頬張りました。
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昨今の大阪駅前ビルは、有名店は長蛇の列で、
他は居酒屋風の飲み屋さんばかりになって、昼
ごはんを静かに食べられる鄙びた雰囲気の店は
すっかり無くなりましたが、彦寿司さんは寿司
職人って感じのおじさんが一人でやってるお店
で、静かにご飯が食べられるお店です。お寿司
も美味しかったです。


以下(冗談半分)、今回の國久真有さんの個展
を行った体で、ブログの記事を書いてとGoogle
の生成AI“Gemini(旧Bard)”に願いしたら
こんな記事を書いてくれました。
私の記事よりも格段に端的で要点をおさえた記
事ですね。素晴らしい!
でも、少し優等生過ぎるかも?笑
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
タイトル:生命力あふれる円が織りなす、今を
感じる作品世界
本文:現代美術家、國久真有さんの個展「PLA
TEAU 儚さと無我を愛する、ぐるぐる」に行っ
てきました。
会場に入ると、まず目に飛び込んできたのは、
大きなキャンバスに描かれた力強い円形の作品
たち。鮮やかな色彩とダイナミックな筆致が印
象的で、生命力に満ち溢れています。
國久さんは、自身の身体を軸に、腕のストロー
クと遠心力を利用して円を描く独自のスタイル
で作品を制作しています。
今回の個展では、これまで以上に大きなキャン
バスに挑戦しており、その存在感は圧倒的です。
作品を観ていると、まるで自分が作品の中に入
り込んで、円と一緒にぐるぐる回っているよう
な感覚になりました。それは、とても不思議な
感覚で、今まで味わったことのないものでした。
國久さんの作品は、抽象的な表現でありながら、
どこか具象的なものを感じさせてくれます。
それは、おそらく人間の身体性を表現している
からなのでしょう。
現代美術は難しそうと感じている人も多いかも
しれませんが、國久さんの作品は、とても分か
りやすく、誰でも楽しめると思います。
今回の個展は、現代美術の新しい可能性を感じ
させてくれる、素晴らしい展覧会でした。ぜひ
多くの人に足を運んでもらいたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とは言え凄いのは、國久さんの情報が事前の学
習データに入っているとは考え難いので(失礼
は承知です)、先ず、Googleで検索して、いく
つかの記事を読み込んで、特徴をかいつまんで
ブログっぽい感じに仕上げたんだろうと思いま
す。前までは学習データに無かったら、適当に
でっち上げて文章を創ってましたが(ハルシネ
ーション)、少ない情報の入力でも、こちらの
意図をくんで正確に答えが返せるようになって
きてますね。進化が止まらない感じです。

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日常をアートに [美術館]

日曜日、芸文大ホールで関西学院グリークラブの
リサイタルを見る前に、ちょっと寄り道をして、
尼崎の“A-LAB”で開催が始まった羽部ちひろさん
と赤松加奈さんの二人展「A-LAB Exhibition Vol.
42 “テーブルにトマト”」を見てみました。
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羽部ちひろさんの方は、今回、初見のアーティス
トさんでしたが、赤松加奈さんの方は、先日、京
都府新鋭選抜展でトマトの作品を拝見しましたし、
キテ・ミテ中之島や学園前アートフェスタやはな
らぁとなどなど関西のアート祭でお馴染みのアー
ティストさんです。
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お二人ともに日常の風景や生活を題材に作品を制
作してらっしゃるんですが、アプローチはまった
く違っていて、羽部さんはソファーに座る人物の
シルエットなど、日常の何気ない風景に、映画の
ワンシーンなどを重ねて、マグリットの様な異世
界を表現したり、シャツの胸のワンポイントマー
クを基に幻想的な風景を描くなど騙し絵的な要素
の楽しさも感じられる面白い作品でした。
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赤松さんの方は、農業を通して感じた自然を写真
におさめ、その写真を様々な要素に分解しコラー
ジュすることで再構築して、そのコラージュを基
に具象や抽象の絵画を描いてらしたり、今回は、
絵ばかりではなく、馬のインスタレーションや土
器の様な壺の作品も飾ってありました。
軽やかなリズムを感じる明るい色調の作品が素敵
なんですよね。
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アート鑑賞前の尼崎での昼ごはんは「尼崎焼そば
センター」さんで、とん平焼き定食をいただきま
した。
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久しぶりにメニューにとん平焼きの文字を見かけ
たので思わず、注文してしまいました。

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梅とアート [美術館]

今日は、2月半ばとは思えないぽかぽか陽気に誘
われて、「大阪城梅林」に梅を見に行ってきまし
た。
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暖冬の影響か7~8部咲きって感じに咲いていて、
花も美しかったんですが、園内梅の香りが漂って、
目と鼻で楽しませてもらいました。
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大阪城見物のついでなのか?海外の方もたくさん
いらして、梅を楽しんでらっしゃいました。
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そして恒例の和歌の道には、“紫式部集”から季節
の和歌が選んで吊るしてありました。
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難波潟 むれたる島の もろとろに 立ち寄るものと
思はましかば
知りぬらむ ゆききにならす 塩津山 よにふる道は
からきものぞと
花といはば いづれかにほひ なしと見む 散りかふ
色の ことならなくに 
曇りなく 千歳にすめる 水の面に 宿れる月の 影も
のどけし
恋しくて ありふるほどの 初雪は 消えぬるかとぞ 
うたがはれける
などなど。

梅を見た後は、のんびり歩いて谷四に向かいギャ
ラリーに行く前の腹ごしらえって感じで「やたが
らす UDON」さんで和牛の牛すじうどんをすすり
ました。
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トロトロの牛すじと弾力のあるうどんがあいまっ
て、めちゃ美味しかったです。

そして、空堀商店街にあるギャラリー“+1art”さ
んで開催している今井祝雄さんの個展「ビデオテ
ープガーデン」を拝見と言うか体験。
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ギャラリーの床には、何かしら録画してある108
本のビデオテープから抜き取った磁気テープが敷
き詰められ、その上にアクリル板がのせてあって、
テープの上を歩きながら鑑賞するインスタレーシ
ョンでした。
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ビデオテープ世代ってこともあって、ある種のノ
スタルジーとテープを踏みつけると言う罪悪感を
いだきながら記憶媒体の変遷や儚さを踏みしめま
した。デジタルデータは踏めないですしね。。。
壁にはこちらも懐かしいテレビの砂嵐映像が流れ
てました。

次は、難波の“TEZUKAYAMA GALLERY”さんに
移動し、岩田小龍さんの個展「something」と、
上原浩子さんの個展「祈りの庭」を拝見。
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岩田小龍さんの「something」、岩田さんはニ
ューヨーク在住のペインターで、今回の作品は、
お土産に鳩サブレーをもらい、その空き缶から
着想を得て、ポップな色彩とユーモラスな描写
で様々なパッケージを描いた作品になってまし
た。
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ちょうどコカ・コーラの缶を描いたけっこう大
き目の作品を買おうかどうか迷っているご夫婦
を横目に見ながら、ギャラリーの方がお客さん
に向けて詳しい作品の解説をしているのに耳を
傾けさせてもらいました(ギャラリーさんにと
って買う人はお客さんで、買わない私はただの
冷やかしです)。

冷やかしついでに、上原浩子さんの「祈りの庭」
、上原さんは血管が透けて見えるハイパーリア
ルな人体の彫刻を創られる方で、今回は、身体
と山岳信仰を題材に、力強く合わせた祈りの手
の彫刻、身体と森や川などが融合した作品、着
物を着た人物像、抽象画にも見えるリアルな肌
の絵、屋久島、高千穂、戸隠などイメージした
風景画などが展示してありました。
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ハイパーリアルだけど幻想的な作品に魅せられ
ました。素晴らしかったです。
作家さんもいらしてて、曰く、自分の手を見な
がら細部を制作されているそうで、年齢ととも
に肌も変化するし、特に冬は血管が判らないの
で困るってことでした。

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素敵な仏様 [美術館]

あべのハルカス美術館で始まった10周年記念
企画の「円空 旅して、彫って、祈って」を見
に行ってきました。
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生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立て、修行
の旅の中、日本各地で仏像を彫った円空。
今でも5千体ほどの仏像が大切に祀られている
そうです。

会場に入ると木がそのまま仏になったような金
剛力士像が出迎えてくれます。
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円空は、現代の価値観で見ると変わった人と言
う感じかなと思ったら、江戸時代から奇人扱い
されてたみたいで、“近世奇人伝”と言う本に生
えた巨木で仏像を彫る姿が挿絵で描かれていて、
この金剛力士像が、その仏ではないかと言われ
ているみたいです。
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けっこう細かく彫ってる初期の仏像から、木の
形をそのまま活かした仏像や最後に彫ったと伝
えられる仏像まで、160体ほどの仏像が網羅的
に集めた展示で見応えありました。
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仏像以外に狛犬や神像、大般若経の素朴な風情
の仏画、詠んだ和歌なども紹介してありました。
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木そのものの中に仏を見出した円空仏の姿が、
アニミズム的で素晴らしかったです。

天王寺での昼ごはんは、「溶岩焼きステーキ や
っぱりステーキ」さんで、お箸deステーキを頬
張りました。
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しっかり目に焼いて食べるのが好きなんですが、
にんにく醤油を付けて美味しくいただきました。

テンシバで春節祭やってたので、ちょっとだけ
覗いてみました。
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屋台もたくさん出ていて、ステージでは、歌や
モンゴルの舞踊、二胡の演奏をやってました。
中国の方ばかりではなく色々な国の方もいらし
て、イイ感じに賑わてました。

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