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上方落語定席 月例・島之内寄席 三月席 [落語]

谷四でアートを楽しんだ後は、難波まで足を伸ばして
ワッハ上方のワッハホールで行われた「島之内寄席」
の三月席を見てきました。
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開口一番は、笑福亭由瓶さんの「釜盗人」。盗人にも
三分の理って感じで、昨今の急ぎ働き(鬼平っぽい言
い回しですが)を憂えた技巧派(?)の盗人集団。何か
世間をアッと言わせるような物を盗もうと思いついたの
が、日本中のお釜を盗む!大きなお釜がよかろうと豆
腐屋のお釜を盗むが、豆腐屋の主人がお釜の中で寝
ずの番をしてて・・・って噺。由瓶さんは今年の新人賞
候補だそうです。

次は、林家染雀さんの「隣の桜」。桜を題材にしたこの
季節にぴったりの噺。お隣さん同士の喧嘩。壁を越え
た桜の枝を折られ、苦情を言ったら、逆にやり込めら、
意趣返しに庭で花見を開き、覗き込んだ隣人の鼻を!
って噺。
主人と丁稚定吉とのやり取りの部分が好きで、今回も
笑わせてもらいました。

そして、桂一蝶さんの「昭和任侠伝」。任侠映画にかぶ
れたちょっと粗忽な兄ちゃん。刺青を入れようとするが
痛くて逃げ出し。務所に入ろうと交番前のバナナの叩
き売りからバナナを一本盗んで交番に行くが、体良く追
い返され、家に帰ったら・・・鶴田浩二じゃないけど“右も
左も真暗闇じゃござんせんか♪”って噺。

前半最後は、桂枝女太さんの「鴻池の犬」。捨て犬3匹。
一匹は金満家の鴻池に引き取られ裕福に暮らし。一匹
は交通事故で死に。一匹は手(口)癖が悪くて追い出さ
れ身をやつし兄弟(鴻池の犬)に再会する。犬目線の話
の展開を楽しませてもらいました。
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中入後は、桂三風さんの「ああ、定年」。昨日定年になっ
たお父さん。仕事一筋で何の趣味も無くやることが無い。
奥さんは女友達と出かけておやじさんの相手なんかする
はずもなく。ひとりカルチャーセンターに行ってカラオケを
始めるって噺。
三風さんマイク片手に歌いまくってました!:)

〆は、笑福亭松枝さんの「三枚起請」。男友達3人が同
じ遊女からもらった三本足の八咫烏の印の入った熊野
午王宝印に書いた夫婦約束の起請。遊女を問い詰めに
いくが、熊野のお札で烏が死ぬなら、三千世界の烏を殺
し、ゆっくり朝寝がしてみたい!と、逆に開き直られる。
いゃ~!面白かったです☆ 太陽伝を思い出しました。


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