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地蔵と地獄と狂言 [観劇(他)]

薄曇りの今日は、池田の逸翁美術館に「地蔵と
地獄」展を見に行き、そこから宝塚経由で西宮
北口に移動して、兵庫県立芸術文化センターの
中ホールで「春爛漫 茂山狂言会 お豆腐狂言会」
を楽しみました。

先ず、逸翁美術館で開催中の「地蔵と地獄」展。
地蔵と地獄.jpg 
展示室に入ると、地蔵尊と十王が細密に描かれ
た重要文化財の“地蔵十王像”が目に飛び込んん
できます。罪状?の書かれた巻物を読む役人と
議論を交わしている風の左右5人づつ描かれた
十王、中央で悠然と眺める地蔵尊って感じで、
仏教画にしてはドラマチックな雰囲気の作品で
した。
曼荼羅に書かれている仏の解説書“十巻抄(重
要文化財)”の巻五に描かれた地蔵菩薩。中性
的で少し色気のある“地蔵菩薩像”。

次は、十王のコーナー。十王の信仰は、仏教の
四九日、儒教の百日忌・一周忌・三回忌、道教
の冥府思想が習合し生まれたそうです。
小ぶりだけど迫力のある“十王坐像”。後に閻魔
様につながるとは思えないくらい美しい顔立ち
の“十二天像 焔魔天”と、これは閻魔様になるな
って感じの白描の“十二天図像 焔魔天”。4幅の
“十王図”は、それぞれん十王の下に火車に追わ
れる人、虎に食われる人、釜で茹でられる人々、
阿修羅の世界が描かれ、 一枚に十王が描かれた
“十王図”も下半分は地獄絵で壮絶でした。

そして、地獄のコーナー(十王のコーナーも十
分地獄でしたが・・)。
“六道絵(文政本)”から天道図、生老病死を描
いた人道苦相図1、餓鬼道図、燃え盛る等活地
獄図、スケベが落ちる衆合地獄図。  
金剛寺(矢田寺)の満米上人が閻魔様(地蔵尊)
に招かれて地獄めぐりをしている絵巻“矢田地
蔵縁起絵巻”。“泣不動縁起絵(断簡)”も飾って
ありました。

茶室の設えには、“地蔵堂風炉釜”や尾形乾山が
写した一杯飲んで寝るのが極楽なりと書かれた
“一休偈”が飾ってありました。 
他に浮世絵の“絵本合法衢”や“一休地獄噺”、イ
ラスト付きの往生要集の本も並んでいてなかな
か面白かったです。

次は、屋根の無い能舞台を2階席から眺めた
「春爛漫 茂山狂言会 お豆腐狂言会」。
春爛漫お豆腐狂言.jpg 
番組は、茂山逸平さんの解説に続き“木六駄”、
人間国宝に認定された茂山七五三さんが座頭を
演じる“月見座頭”、今の季節の“花折”。雪月花
に酒と言うテーマの番組でした。

“木六駄”は、太郎冠者(千五郎さん)が主人
(竜正さん)の命を受け、伯父(宗彦さん)の
ところに、木六駄と墨六駄に酒樽を届ける道中
で立ち寄った茶屋の主人(茂さん)と意気投合
し酒樽を飲みかわし、気が大きくなって木六駄
も渡して、墨だけ持って伯父にとろろ到着した
が・・・と言う話。
牛12頭を引き連れてる風情が見どころって事
でした(逸平さん曰く)

“月見座頭”は、座頭(七五三さん)が中秋の名
月の元、月は見えないけど虫の音を楽しもうと
野辺に出向くと、月を眺めに来た上京の男(千
之丞さん)と出会い、意気投合して酒宴をはじ
め、舞など舞って楽しんだ後、何故か上京の男
が、悪戯っぽく声色を変えて座頭に喧嘩をふっ
かけ杖を奪って引きづり回すと言う話。
今の感覚で見ると(逸平さんの解説曰く、座頭は
その当時、特権階級の人だったと言う時代背景
をさっ引いたとしても)、最後はちょっと引いて
しまいました。。。

“花折”は、住持(あきらさん)から、桜の季節に
寺の庭の桜が荒らされるので、今年は花見禁止に
すると告げられた新発意(逸平さん)。
寺に入るのを断ったら花見の衆(宗彦さん、虎真
さん、島田洋海さん、山下守之さん、井口竜也さ
ん、鈴木実さん)が門前で酒宴をはじめ、酒を飲
みたい新発意は花見の衆を寺に入れ酒宴に参加、
酩酊して桜の枝を折って客に渡すと言う話。
酔ってゆく新発意が面白い!桜を荒らしていたの
は新発意?笑

現代のコンプラ感覚で少し引いたのもありました
が、三つとも大ネタで、めちゃ面白かったです。

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ケラさんの描く戦争 [観劇(他)]

昨夜は、サンケイホールブリーゼにケラリーノ
・サンドロヴィッチさん作・演出の演劇「KERA
CROSS 第五弾“骨と軽蔑”」を観に行ってきまし
た。
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キャストは女性7名で、宮沢りえさん、鈴木杏
さん、犬山イヌコさん、堀内敬子さん、水川あ
さみさん、峯村リエさん、小池栄子さんでした。

抽選に2度ハズレ、ダメかなと思いながら3度
目のチェレンジでなんとか取れた席は2階の最
上段!舞台を遠くに見下ろす感じでの観劇とな
りました。が、劇場の構造の関係か、闇の中で
長方形に切り取られた舞台がそのまま映画のス
クリーンみたいな感じで、全体を引いた視点で
見ながら、オペラグラスで演技をクローズアッ
プしながら楽しませてもらいました。

西の国と東の国との戦争が長らく続き、空襲や
ミサイルの爆発音が日常になって久しい国(両
国、ほとんど男性が戦死し、女性と子供が徴兵
され戦っている状況)での物語。西の国の軍需
産業で富を得る会社のお屋敷での女性7名の日
常化した非日常をシニカルでコミカルに描いた
会話劇の作品でした。

お屋敷の中庭とリビングルームを合わせた様な
舞台で、外と内とがコロコロと入れ替わる演出
で、後半この舞台自体をネタにして、外と内と
を混同するようなシーンも盛り込んでありまし
た。

先ずは、家政婦のネネ(犬山イヌコさん)が登
場し、軽い客いじりで客席に話しかけながら話
が始まり、次にお屋敷の次女ドミー(鈴木杏さ
ん)が現れ、ネネと意思疎通ができているのか
でいていないのかの絶妙な会話が繰り広げられ、
ケラさんの舞台が始まったな~って感じでした。

場面はリビングルームに移り、お屋敷の長女で
幻想小説作家のマーゴ(宮沢りえさん)とドミ
ーのどちらが先だでループする子供の様な口喧
嘩が繰り広げられ、余命いくばくとない主人
(社長)の暴力と看病で疲れアルコール依存症
になった社長の妻でマーゴとドミーの母グルカ
(峯村リエさん)が現れます(後半、夫に勝る
とも劣らない非情でワンマンな経営者の顔を覗
かせます)。
ある意味異物で異邦人的だけど、この物語に深
くかかわるマーゴの熱狂的なファン(ストーカ
ー?)のナッツ(小池栄子さん)が登場し、マ
ーゴの逃げた夫についての伏線を回収をしつつ、
ぎくしゃくとした家族関係を解体し再構築して
いきます。マーゴとドミーとナッツの会話劇が
素晴らしかったです。
物語の展開にスパイス的に効いていた社長秘書
&愛人(?)で社長亡きあとグルカを補佐する
ソフィー(水川あさみさん)も印象的でしたし、
物語のポジティブとネガティブな転換の切っ掛
けになる虫の亡霊とマーゴの編集者のミロンガ
(堀内敬子さん)もイイ感じでした。

コミカルに展開する7人の素敵な女性の会話劇
と端々に現れる身近な戦争の悲劇が相まって心
に刺さる作品でした。素晴らしかったです。

観劇前の腹ごしらえに会場地下にあるパン屋
「ブーランジェリーブルディガラ 大阪店 」さ
んのセーグルフリュイ(レーズン、イチジク、
オレンジピール、 カレンズとクルミを練りこ
んだライ麦パン)。
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美味しい!

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生の大相撲、最高! [観劇(他)]

春のお彼岸の今日は、街歩きや観劇でお世話に
なっている知り合いの方から、大相撲の大阪場
所のチケットが取れそうなんだけど、一緒に見
に行きませんかと言うお誘いがあったので、迷
わずチケットを取ってもらってエディオンアリ
ーナ大阪(大阪府立体育館)に「令和六年 大相
撲大阪場所(春場所)」を見に行ってきました。
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生で相撲を見るのは2回目で、10年以上前に仕
事で東京に行った折、たまたまお客さんが両国
で両国国技館横のホテルに泊まったので、朝方、
仕事の前に国技館に立ち寄って、序の口や序二
段と言われる取組を見たことがあったんですが、
今回は、テレビでお馴染みの夕方の取組までた
っぷり拝見させてもらいました。
取組自体は朝の9時半からやってるみたいでし
たが、さすがにそこから見る勢いはなく、12
時過ぎから18時間まで観戦しました。
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席は、椅子席の一番上でしたが、思った以上に
土俵が近くに見えた上に、正面の席だったので、
行司さんも正面に見えるテレビでお馴染みの画
角から見られたので、生ですがテレビな感じで
も楽しめました!笑
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色とりどりの幟がはためく体育館の入口にはお
茶屋さん(相撲案内所)が左右に並んでいて、
館内には、様々なグッズやお弁当やお土産を売
っている売店などなど、正に興行って感じの独
特の雰囲気も楽しめます。
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昼過ぎから観戦している人はさすがに少なかった
んですが、のんびりした空気が漂っていて、売店
で推しのグッズを買ったりしながら楽しんでらっ
しゃる雰囲気でした。
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番付が下だと立ち合いなどの時間が少ないので、
取組はどんどん進んでいくんですが、物言いが
付く取り組みもあり、けっこう時間をかけて審
議をされてました。
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ちょうど中盤くらいから見た感じですが、番付
が上がると土俵の隅に口をすすぐ水桶が運ばれ
てきて、塩も置かれ、立ち合いも長くなり、十
両になると鮮やかな派手目のまわしがしめれる
ようになったり、正にテレビで見ている相撲っ
て感じになって行きました。
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幕内の頃には客席も埋まって満員御礼の垂れ幕
も下がりました。
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テレビでは、かなり上の人たちの取組を見てい
るんだと言う事をひしひし感じました。
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誰かを応援するどころか、名前もほとんど知ら
なかったんですが、それぞれの力士の出身県と
町の名前を言ってくれるので、なんとなくそれ
を頼りに応援できたりもします。
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ペコちゃんまわし!そして、行司さんが取組の
口上(当日の取組かと思ってましたが、後でネ
ットで調べたらこれは翌日の取組ってことでし
た)。
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やはり大阪場所ってことで関西出身の力士の応援
が凄くって、名前が染められたタオルが多数揺れ
てました(タオルもですが懸賞旗の数も凄い!
一本7万円だそうです)。
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応援云々はともかく、番付上位の方々は、オー
ラがある感じで、遠くからですが迫力を感じま
した。
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生の大相撲、本当に面白かったです。来年も見
に行けたらと思います。

相撲観戦の後は、会場の目の前に在る「新世界
もつ鍋屋 なんば店」での食事会。もつ鍋をいた
だきました。
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ちょっと濃いめの出汁と甘く柔らかく煮えたキ
ャベツが美味しい。〆は、ちゃんぽん麵と雑炊、
そちらも美味しかったです。

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素晴らしい歌声 [観劇(他)]

今日は、いつもお世話になっていると~るさんの
歌声を聴きに兵庫県立芸術文化センター KOBEL
CO大ホールで開催された「第92回 関西学院グリ
ークラブリサイタル」を聴きに行ってきました。
第92回関西学院グリークラブリサイタル.jpg 
いつもの観劇仲間の方々と、いつもの様に見下ろ
す感じがちょっと怖い3階席からの鑑賞。

第Ⅰステージは、客演指揮者に本山秀毅さんを迎
えて、作詞C・B・デ・ガストルド(訳:宮澤邦子
さん)で、作曲が萩原英彦さんの「動物たちのコ
ラール第Ⅳ集」。讃美歌の様な神聖な歌でした。

第Ⅱステージは、男声合唱組曲「中原中也の詩か
ら」で、作曲は多田武彦さん、指揮は眞見隼史さ
ん。“汚れっちまった悲しみに”のフレーズくらい
しか中也の詩は判りませんが・・良かったです。

第Ⅲステージも、男声合唱組曲「月光とピエロ」
作詞は堀口大學さんで作曲は清水脩さん、指揮は
広瀬康夫さんで、こちらは、高等部グリークラブ
と新月会の合同ステージでした。と言うか、今日
はここを聴きに来たって感じです。
さすがに人数が倍以上になったら、ステージから
3階席まで声が塊として押し寄せてくるようで、
凄い迫力でした。

第Ⅳステージは、広瀬康夫さん指揮で「Barber
shop Showtime!」
前半3ステージがかっちりしたコーラスの曲だっ
たので、気楽に楽しく聞けるこのステージでホッ
と一息って感じで、フォーメーションや軽いダン
スなどもあって見ても楽しいステージでした。

最後の第Ⅴステージは、宮沢賢治作詞の男声合唱
組曲「永訣の朝」、作曲は鈴木憲夫さん、指揮は
広瀬康夫さんでした。
死にゆく妹に語りかける賢治独特の言葉の世界で、
宇宙観や宗教観がカオスのように渦巻く、難解で
素晴らしい歌でした。

そして、観劇の後は、観劇仲間の方々と阪急西宮
ガーデンズの「インザグリーンガーデンズ」さん
で、薪窯で焼く本格ナポリピッツァとイタリアン
の食事会。
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ピッツァも料理も美味しかったです。

そして、観劇仲間の方々からバレンタインデーの
チョコをいただきました。
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ありがとうございます。

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能と狂言のオペラ [観劇(他)]

三連休の中日、兵庫県立芸術文化センター 阪急
中ホールに「オペラ“卒塔婆小町”/“赤い陣羽織”
を見に行ってきました。
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「卒塔婆小町」の元ネタは、観阿弥作のお能の
演目で、小野小町を主人公とする小町物と言わ
れる作品ですが、それを三島由紀夫が、近代能
楽集と題して現代の物語に仕立て、その三島の
卒塔婆小町に石桁真礼生氏が作を付けたのが今
回のオペラだそうです。
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指揮は、牧村邦彦さんで、ザ・カレッジ・オペ
ラハウス管弦楽団の方々の生演奏でのオペラで
した。中ホールには色々な作品を見に行くんで
すが、ステージ前方に楽団の入るスペースが用
意されているのを初めて見ました。
能や狂言とオペラの融合と言う事で、演出は狂
言師の茂山千三郎さんでした。

怪しげな夜桜の咲く公園のベンチでイチャイチ
ャしている若い男女、そんなのお構いなしで、
シケモクを拾って歩く老婆(福原寿美枝さん)、
そんな老婆に詩人(伊藤正さん)が若い連中の
恋路を邪魔しないようにと諭すが、99歳と言
う老婆は昔話を始める。小町(東野亜弥子さん)
と呼ばれて美しかったころに若草少将に言い寄
られたが、私を美しいと言った男はみんな死ん
でいったと語り、私を美しいと言うとあなたも
死ぬことになるると詩人に忠告するが・・・。浮
浪者役で茂山千三郎さんも舞台に立たれてました。

現代劇に仕立てては有りましたが、幽玄な雰囲気
が漂うお能と言うオペラでした。

次の「赤い陣羽織」は、狂言を題材にした作品で、
作が木下順二氏で作曲は大栗裕氏。オペラ以外に
も歌舞伎など色々な舞台で上演されているみたい
です。
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こちらも指揮は牧村邦彦さん、演奏はザ・カレッ
ジ・オペラハウス管弦楽団で、演出は茂山千三郎
さんでした。

とある村で、おやじ(松本薰平さん)と妻のおか
か(大岡美佐さん)、馬の孫太郎(茂山千三郎さ
ん)が仲良く暮らしていたが、新任の代官(松原
友さん)がおかかを気に入り、手下(孫勇太さん)
を連れて三日にあげずに見回りにやってくる。
なんとかおかかを我がものにしようと画策し、庄
屋(片桐直樹さん)におやじを捕まえさせ、その
隙に家に忍び込もうとするが、近くの川に落ちる
は、おかかにはクワで殴られ散々な目に遭い、自
慢の赤い陣羽織を干していたが、庄屋の家から抜
け出して戻ってきたおやじだが、代官の服が脱ぎ
散らかしてあるのを見て逆上し、意趣返しに、赤
い陣羽織を着て代官の家に乗り込むが、奥方(溝
越美詩さん)が機転を利かせ、浮気をする代官を
こらしめようとおやじを利用すると言う話。
狂言仕立てと言う事で笑いが満載の楽しいオペラ
でした。

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戦場ではなく議場のメリークリスマス [観劇(他)]

今宵は、守口市役所の議場で開催された「光かがやく
冬のクラシックコンサート イプシロンピアノデュオ」
を聴きに行ってきました。
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去年も応募して何気に聴けたので(今年と同じ北端祥
人さんのピアノ演奏)、申し込めば誰でも聴けるのか
と思っていたら、けっこう人気みたいで、司会の方曰
く、800人ほどの応募があって、抽選で昼の部と夜の
部を合わせて200人が選ばれたそうです!思ったより
狭き門だったみたいです。
そんな議場の議員さん席にドカッと腰掛けて、守口市
出身と言う北端祥人さんと奥さんでもある守重結加さ
んのクリスマス感溢れるピアノの演奏を楽しみました。

演目は、エルガーが婚約者に贈った“愛の挨拶”、サン
=サーンスが弟子の結婚式に贈った“ウェディングケー
キ作品76”。
次は、北端さんのソロでこれも贈り物曲って感じのシ
ューマンの“献呈(リスト編曲)”明るく優しい旋律で
した。そして、守重さんのソロでシューベルトの“即興
曲90番-2”、軽く明るい旋律と不穏で暗い旋律が複雑に
入れ替わる不思議な曲でした。
そして再び、お2人での演奏によるクリスマスソング。
クリスマスソングオンパレードって感じのL.アンダー
ソンの“クリスマス・フェスティバル”、今年亡くなっ
た坂本龍一さんの“Merry Christmas,Mr.Lawrence”、
最後は、チャイコフスキーの“くるみ割り人形;行進曲
・金平糖の踊り・葦笛の踊り・花のワルツ”。
アンコールは、L.アンダーソンの“そりすべり”とクサー
ヴァーの“きよしこの夜”でした。

クリスマス気分満喫の素敵なピアノ演奏でした。

晩ごはんは、冷凍庫に備蓄していた五穀米を年内に食
べようと思い、北浜のコロンビア8さんのスパイスカ
レーを再現したS&Bのレトルトカレーを買ってきまし
た。
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トッピングのスパイスも付いて、さすがスパイスのS&
Bって感じの再現性で、美味しかったです。

そして昼間は、空堀商店街にあるギャラリー“+1art”さ
んに、先日、チャリティオークションで落札した作品を
取りに行ってきました。
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足の指のポッピング音に触発されて描いたと言うポップ
な抽象画、六根由里香さんの“ポッピング音行行 ed.1/1”
と、箱の中に封印された絵巻が気になる松下みどりさん
の“津軽三味線 高橋竹山より”です。

空堀商店街に行ったので、大好きな天ぷら屋「揚げたて
天ぷら から天」さんで空堀天ぷら飯をいただきました。
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揚げたて出される天ぷらが美味しい!今回は特に熱々で
みずみずしいカブの天ぷらが美味しかったです。

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音に魅了された秋の三連休中日 [観劇(他)]

夏は高知で活動をされる空堀商店街にあるギャラ
リー“+1art”さん、ギャラリーは夏の間お休みさ
れていたので、久々の訪問となりました。
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今年から定期的に開催されている、音を素材にし
たり、音をイメージした作品を制作する若手の作
家さんを支援する“プラスプラスプロジェクト”の
第4弾として、吉濱翔さんの「Walking/ Unfoc
us」と言う個展を拝見と言うか拝聴しました。

海岸近くの雑木林に4つの高性能のレコーダーを
設置し、今回の個展の開催期間でる7時間×15日
間の録音をして、同時刻の音をギャラリーの空間
で4.1chのサラウンドスピーカーで再現すると言
う音響作品。
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よく有るループする音ではなく、毎日毎時間違う
音が鳴っていると言う、録音だけど、ある意味ラ
イブ感のある作品でした。
カラスが鳴いて小鳥たちが騒いだり、遠くで犬が
吠えたり、車の音やヘリコプターの音がしたり、
風が強くなった後に雷が鳴り始めたりと、ギャラ
リーの壁を眺めながら、別の空間に意識が飛んで
いくような不思議な作品で、面白かったです。
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轍をモチーフにした抽象的な油絵の作品も飾てあ
りました。

久々と言えばこちらも久しぶりに空堀商店街にあ
る「揚げたて天ぷら から天」さんで、揚げたての
天ぷらの定食をいただきました。
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熱々の天ぷら、めちゃ美味しい!

昼間、音響アート作品を楽しんだ後は、神戸朝日

ホールで行われた遊佐未森さんの35周年記念ツア
ーのスタート「Mimori Yusa 35th Anniversary
Concert」を聴きに行ってきました。
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今回は、バンマスとピアノに大口俊輔さん、ドラ
ムは楠均さん、ギターは西海孝さん、チェロの越
川和音さんと言うメンバー構成での演奏でした。
ツアーがはじまったばかりなので、詳細の曲構成
などは書けませんが、35周年と言う事で、懐かし
い曲が多かったのと、東日本大震災(仙台出身と
言う事でしばらく曲が書けなくなったそうです)
や今回のコロナなどを受けて、ターニングポイン
トになった曲を、概ね時系列的に演奏し、ぐるり
とめぐって瞳水晶って感じのプレイリストになっ
てました。
アンコールは、いつもの様に物販ブラザーズの
トークと、皆で“アラビアの唄”を踊て、“夢みる
季節タルトタタン”で明るく元気に〆って感じの、
たっぷり3時間弱のコンサートでした。楽しい時
間でした。

17:00~と言う微妙な時間のスタートだったの
で、コンサート前に小腹をおさえようと、さん
プラザの「たこ焼 たちばな」さんで明石焼きを
頬張りました。
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ずれた時間だったせいか並ばずに入れました。
相変わらず美味しかったです。

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ケラさんが描く近未来 [観劇(他)]

昼間、北加賀屋のアート倉庫めぐりを楽しんだ後、
西宮北口に移動して、兵庫県立芸術文化センター
阪急 中ホールでの公演「ケムリ研究室no.3“眠く
なっちゃった”」を観に行ってきました。
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作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチさんで
すが、“ケムリ研究室”は、ケラさんと緒川たまき
さんの2人が主宰するユニットで、今回の公演が
第三弾になるそうです。
眠くなっちゃった02.jpg 
出演は、緒川たまきさん、北村有起哉さん、音尾
琢真さん、奈緒さん、水野美紀さん、近藤公園さ
ん、松永玲子さん、福田転球さん、平田敦子さん、
永田崇人さん、小野寺修二さん、斉藤悠さん、藤
田桃子さん、依田朋子さん、山内圭哉さん、野間
口徹さん、犬山イヌコさん、篠井英介さん、木野
花さん。
長いので有名なケラさんの芝居、今回の上映時間
は、1幕目が1時間50分、休憩15分を挟んで、第
2幕が1時間20分で、合計3時間25分と言う感じ
でした。
内容は詳しく話せませんが、ケラさんのいつもの
ナンセンス系の芝居と違って、笑いの要素はほぼ
無しで、なかなかハードなシーンも有って、かな
り暗い芝居でした。が、いつもと同様に巧妙な音
楽とプロジェクションマッピングで、テンポ良く
話が展開するので、長さを感じず没頭して芝居に
入り込めた感じです。
あんな夢の無い近未来が来られたら困りますが
(一応、近未来設定でしたが、世界大戦前夜や、
まさに今起こっている戦争の戦火の中で暮らして
いる人々って感じもしました)、素晴らしい芝居
でした。

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秋の神戸でタンゴの響き [観劇(他)]

今日は、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO
大ホールで開催された「世界音楽図鑑/ステッ
プコンサート 小松亮太 昭和タンゴ・プレイバ
ック~碧空」を聴きに行ってきました。
小松亮太タンゴ.jpg 
小松亮太さんは、バンドネオン奏者の第一人者
で、THE世界遺産のテーマソングなどを手がけ
る方です。

タンゴ好きと言う人じゃなくても、昭和の頃に
よく耳にしていたタンゴを演奏しながらタンゴ
の良さを知ってもらおうと言う感じのコンサー
トで、第1部では、タンゴで世界旅行と称して、
有名なタンゴの生まれた国や背景(時代、流行
った経緯、アレンジ、小ネタ)などを紹介しな
がら演奏が進んでいきました。
小松さんが一曲一曲かなり丁寧に解説をした後
に曲が聞けるので、滅茶苦茶分かり易く楽しめ
ました。

先ずは、フランスの“ラスト・タンゴ・イン・
パリ”からはじまり、次は、どぉ~んと飛んで日
本の服部良一さんが作曲した“夜のプラットホー
ム”。
そして、ドイツに行って“小さな喫茶店”と“碧空”
、ドイツはタンゴには欠かせない国でバンドネオ
ンもドイツで作られた楽器だそうです。
次は、あまりデンマークのイメージが浮かばない
“ジェラシー”。
タンゴはあまり好まれないと言うアメリカに渡っ
て“ブルータンゴ”、ブルース&タンゴでブルータ
ンゴだろと言う話でした。
そして本場アルゼンチの“淡き光”、“エル・チョ
クロ”、“想いのとどく日”、“バンドネオンの嘆き”。
アルゼンチと思われがちですが実はウルグアイの
“ラ・クンパルシータ”、小松さん曰く、オリンピ
ックでアルゼンチン選手の入場の時に使われ、ウ
ルグアイが抗議をしたと言う逸話があるそうです。

第2部はトークコーナーを設けて、先ずは“タンゴ
のダンスの物語”と銘打って、タンゴダンスの話。
今回、ダンサーとしてタンゴダンス世界1位と言う
Nanaさん&Axelさんを迎えて、タンゴでイメージ
する腰をくっつけて首をクゥクゥと振るダンスは、
実はイギリスで作られたもので、本場アルゼンチ
ンのダンスはまったく違い、基本のステップを組
み合わせてダンスホールで即興で踊るモノだそう
です。“首の差で”と言う曲で素敵なダンスを披露
してくれました。

次は、“タンゴのリズムの物語”と題して、コント
ラバスの田中伸司さんの演奏によるリズムの説明。
クラシックやジャズとは違った独特のリズムがあ
り、クラシックのように弓使って激しいリズムを
刻む手法が面白かったです。

そして、ネスカフェゴールドブレンドの15秒のC
M曲(八木正生さん作曲の目覚め)を、今回参加
している熊田洋さんが4分モノに編曲した曲を披
露。アレンジと言えば、アニメ「ベルサイユのば
ら」のテーマ曲、薔薇は美しく散るを小松亮太さ
んが編曲した曲も演奏されました。

後半は、小松さんが大好きだと言うラバジェン作
曲“メリディオナル”。
そして、ピアソラの“オブリヴィオン”、“アディオ
ス・ノニーノ”、“リベルタンゴ”で本編は終了とな
りました。

アンコールでは、小松亮太さんの曲“THE世界遺
産の風の詩”とダンス付きの“ラスト・タンゴ・イ
ン・パリ”で終演をなりました。

演奏は、バンドネオンは小松亮太さんと北村聡さ
ん、ヴァイオリンは近藤久美子さんと専光秀紀さ
ん、ヴィオラは吉田有紀子さん、チェロは松本卓
以さん、ギターは桜井芳樹さん、ピアノは熊田洋
さん、コントラバスは田中伸司さん、パーカッシ
ョンは小林照未さんと竹本一匹さん、そしてダン
スはNanaさん&Axelさんでした。

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南イタリアの熱いメロディー [観劇(他)]

今日は、兵庫県立芸術文化センターに「世界
音楽図鑑 灼熱のタランテッラ」を聴きに行っ
てきました。
灼熱のタランテッラ.jpg 
兵庫県立芸術文化センターの世界音楽図鑑
ワールド・ミュージック・シリーズは、開館
初期から続いている人気の企画で、民族音楽
など世界の音楽を色々紹介されてます。
今回は、イタリア南部の伝統的な音楽スタイ
ル“タランテッラ”を独自にアレンジし演奏す
るグループで、ミュージシャン6名とダンサ
ー1名の7人構成のダンス・ヴォーカル・グル
ープCGS(カンツォニエーレ・グレカニコ
・サレンティーノ)でした。
CGSは、イタリアはもちろん、世界各国の
ワールドミュージックフェスに参加し、高い
評価を得ているバンドだそうで、初来日だと
言う事でした。

リーダーの優男マウロ・ドュランテさんは、
ヴォーカルとヴァイオリンとタンブレッロ
を担当。
小柄でエキゾチック雰囲気の女性アレッシア
・トンドさんがヴォーカルとタンブレッロ。
ヴォーカルとブズーキを担当するのはエマヌ
エーレ・リッチさん。
伝統的なイタリアの曲のヴォーカルとパーカ
ッションを担当するジャンカルロ・パリアル
ンガさん。
イタリアンバグパイプ、ハーモニカ、リコー
ダーを演奏するジュリオ・ビアンコさん。
ダイアトニック式アコーディオンを演奏する
マッシミリアーノ・モラビトさん。
※ブズーキはマンドリンの様な弦楽器、タン
ブレッロは大き目のタンバリン、どちらもイ
タリアの伝統楽器弦楽器だそうです。
ダンスは、スタイルが良く長い手足で優美に
舞うシルビア・ペッローネさん、華麗なステ
ップと赤いドレスが印象的でした。

タランテッラと言うのは、毒蜘蛛に刺された
時に治療として踊られていた呪術系の舞が発
祥のダンスだそうで、CGSは、特にイタリ
ア半島のかかとにあたるプリーア州のピッツ
ィカをベースに音楽を創作しているそうです。
たまに耳にするようなイタリアっぽい音楽以
外に、少しイスラム圏の音楽が融合したよう
な官能的な楽曲もあって面白かったです。

リーダーのマウロ・ドュランテさんが、これ
が南イタリアスタイルだと会場を煽って、立
てる人は全員立って、手拍子をしながら踊っ
て歌ってと楽しい時間を過ごしました(踊る
と言っても高齢の方が多かったので軽く身体
を揺らす程度でしたが・・・)。

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