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神戸三宮で落語 [落語]

北風が冷たかった今日は、神戸朝日ホールで春を
感じようと「春蝶・一之輔の春一番」を見に行っ
てきました。
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演目は、春風亭一之輔さんの“らくだ”、桂春蝶さ
んの“ねずみ”。そして、春風亭一花さんの“片棒”
と、桂九の一さんの“植木屋娘”でした。
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ロビーで出汁の試飲と塩昆布を売っていた神宗は
スポンサーって感じでしたが・・こちらもスポン
サーなのか?先ずは、よんチャンTVでリポーター
をやっていると自己紹介されていたMBSの山崎香
佳アナウンサーが着物姿のお茶子さんで登場。 

そして、一之輔さんと春蝶さんが登場し、今回の
公演の解説と、一之輔さんの妹弟子の一花さんと、
九雀さんのお弟子さんで、最近イイ感じに天狗に
なっていると言う九の一さんを紹介。

初っ端は、一花さんの“片棒”。節約家(ケチ)の
まくらかかケチで有名な大店の旦那が、家督を継
がせるなら3人の息子の内、どの子が一番良いだ
ろうと思い、自分が死んだ時の弔いについてたず
ねたところ、長男と次男はともに豪華な弔いを提
案する。が、三男はケチな弔いを提案したが、親
父はさらに上手で死んでも片棒を担ぐと言い出す
と言う噺。
淀みなく落語を語られていた一花さん、上手いな
ぁ~って感じでした。

次は、春蝶さんで“ねずみ”。上方のねずみは岡山
が舞台で少々コッテリした濃いめの甚五郎モノで
した。春蝶さんの生の落語を聞いたのは初だと思
います。と言うか久しぶりに見た気がします。

中入り後は、九の一さんの“植木屋娘”。植木屋の
おやじが和尚に節季の書き出し(請求書)を書い
てもらうと寺を訪ねるが、あいにく和尚は忙しく、
代わりに居候で武家の跡取りと言う男前の伝吉に
書いてもらうことになり、伝吉を気に入った植木
屋が娘のおみつと結婚させようとするが、身分が
違うと言う事で断られ、いったんはあきらめるが
、実は・・・と言う噺。
若さなのか?キャラなのか?もの凄くパワフルで
汗だくな落語、面白かったです。

そして最後は、一之輔さんの“らくだ”。今回、一
之輔さんの“らくだ”が本命だったんですが、やっ
ぱり面白かったです。
一之輔さん独特のすごみや時折垣間見える可愛さ
が混在した屑屋さんとらくだの兄貴分のやり取り
はもちろん、月番、大家さん、漬物屋などなどと
のやり取りの端々で毒を吐く感じが、イイ感じの
スパイスになっていて、一之輔さんの世界にどん
どん引き込まれる感じが最高でした。大いに笑い
ました。

落語前の腹ごしらえは、さんプラザ地下にあるハ
ンバーグ専門店「笑顔のハンバーグ 克まる」さ
んでW(ダブル)ハンバーグをいただきました。
ボリュームもあり、肉を食べてるって感じがして
美味しかったです。

大阪に戻って、そう言えば来週はホワイトデーだ
なと思い出し、阪急うめだ本店のイベント“クッキ
ーの魅力”に立ち寄って、クッキー缶が可愛かった
マドモアゼルCとポルボカカオを購入。
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クッキーを買っていた横でやっていた、「クラフ
トアート 創作人形展 人形の矜持」を覗いてみま
した。
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10名の招待作家さんと第11回クラフトアート人
形マッチングコンクールの31名の公募作家さん
の作品が展示&販売してありました。
文楽好きなので人形も好きですし、四谷シモンさ
んや与勇輝さん、辻村寿三郎さんの作品も好きだ
ったりするので、おっさんですが人形には親しみ
があったりします。とは言え、スマホとは言え写
真をパチパチ撮っているのは私だけだった気がし
ます!苦笑
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それはともかく、どの作品も素晴らしかったです。
そしてほぼほぼ売れていました!凄い!

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爆笑から人情噺まで [落語]

冬の寒さが戻ったと言うか平年並みの寒さって
感じの三連休の初日。今日は、サンケイホール
ブリーゼに桂米紫さんの独演会「噺家生活三十
周年 桂米紫独演会」を見に行ってきました。
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米紫さんの“宗論”と言う演目が、大好きなんで
すが、今回は、その“宗論”がパンフレットの予
定演目に載っていたので、足を運んだ次第です。
“宗論”は、期待通り面白かったんですが、それ
以外に米紫さんは“厩火事”と“柳田格之進”。
開口一番で桂ニ豆さんの“にわかに(庭蟹)”、
そして米紫さんの師匠の桂塩鯛さんの“試し酒”
を楽しませてもらいました。

開口一番はニ豆さんのにわかに(庭蟹)。ただ
ただダジャレを並べただけって感じの軽い噺で
すが、初めて聞いた気がします。
ニ豆さんは若いんですが、落語の世界線で生き
てる感じの話し方をする不思議キャラの噺家さ
んで、ベタな噺が絶妙にはまってました。

次は、お目当ての米紫さんの宗論は、仏壇屋の
若旦那がキリスト教にはまって、浄土真宗の親
父さんと言い争っていたが、しまいに手が出て
大喧嘩!見かねて番頭さんが仲裁すると言うか
これがオチになる噺。
宗論は、他の方のも見てるし面白かったんです
が、なぜか米紫さんの奴が好きなんですよね。

続けて、米紫さんで厩火事。一門会などで米紫
さんが宗論をやると直後の人がやり難そうにし
ているのが、今回、判ったと、ご本人が言いな
がら、街で見かけた黄色いクラゲをキクラゲと
思ってるアホなカップルと足軽ギャルの枕で一
息入れて、仲が悪いのか良いのか判らないご夫
婦の噺。
米紫さんの長屋のおかみさんの風情が良いんで
すよ。

中入り後、塩鯛さんの試し酒。米紫さんの修行
時代の話しで、無遅刻無欠勤って感じで真面目
過ぎるので、遅刻する位じゃないと落語家にむ
いてないぞと言ったら、「では水曜日は遅刻し
ます」と返されたと言うネタを枕に、大酒飲み
の奉公人が、大杯武蔵野で五升の酒が飲めるの
かと言う噺。
塩鯛さんの酔いが回っていく奉公人の風情がイ
イ感じです。いつもは時間無制限的な師匠です
が、今日はあっさり切り上げてトリの米紫さん
へって感じでした。

最後は、人情噺の柳田格之進。米紫さんの落語
は素晴らしかったんですが、この話しの柳田格
之進について、何回も聞いてる噺ですが、真面
目で堅物かもしれないけど、自分のことばかり
考えていて、娘さんを大切にしてない感じが苦
手なんですよね。仕官できたのなら自分の身な
りより、先ずは新町に身を沈めた娘さんをなん
とかしろよと思っちゃって感情移入できないん
ですよ。

落語前の昼ごはんは、「中央軒 ドーチカ店」
さんの皿うどんに金蝶ソースをたっぷりかけ
ていただきました。
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甘めの餡とスパイシーなソースが相まって美
味しい!

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最近談春さんばかり聞いてるかも [落語]

本日は、森ノ宮ピロティホールで開催された「芸歴
40周年特別企画 立川談春独演会~これから~」を、
聴きに行ってきました。
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演目は、“夢金”と“明烏”。どちらも上方落語では同
系統が無い噺ではないかと思います。
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夢金は、タイトル通り夢オチの噺で、毎夜、金が欲
しいと大声で寝言を言うほど欲張りな船頭の熊さん、
雪と北風の強い晩、船宿に怪しげな若い浪人とその
妹と称する大店のお嬢さん風の娘が、舟を出してく
れと入ってくる。
寒いので船頭を引き受けたくない熊さんだが、ご祝
儀をたっぷり出すと言う言葉で欲に目がくらんで舟
を出すことになった。
途中、浪人から、娘は妹ではなく殺して金を奪おう
と思っているので手伝えと脅される。が、機転を利
かせて娘を救い、大店に送って行ったらお礼をたん
まりともらってと言う話。
談春さんの表現する寒空に舟を漕いでいる姿が印象
的でした。

明烏は、吉原の廓噺で東京の落語の代表格と言うか
八代目桂文楽師匠の十八番ってイメージが強い落語
です。吉原で若旦那ときたら道楽者で勘当されてと
言うのが定番ですが、こちらの若旦那は、堅物と言
う設定、おやじさんの策で、近所の遊び人2人に初
めて吉原に連れてこられて大騒ぎと言う内容。
何故かこの噺、内容とは無関係の甘納豆を食べる仕
草が有名で、談春さんもとりあえずやりながら甘納
豆を食べる仕草がもてはやされる意味が判らんなど
と言いながら上手く食べてらっしゃいました。

芸歴40周年特別企画ってことで、1月から10月まで
10ヶ月連続公演が企画されているみたいです。
土日や祝日の公演日も数回あるので、その辺りを狙
ってお邪魔できればと思ってます。
5月予定の“居残り佐平治”は聞きたい演目です。

落語の後、京橋にある「ぎょうざの満洲」さんで、
タンメンと餃子をいただきました。
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関西圏の餃子は2系統の王将があるので、満洲はあ
まり見かけませんが、何故か京橋にあって、たまに
タンメンが食べたいときによる感じです。すこし厚
めの皮の餃子も美味しい。

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ちょっと早めに落語で大晦日気分 [落語]

そろそろ世間は仕事納めって感じで(私の会社は
明日まで仕事ですが・・)、年の瀬の今宵は、中
之島のフェスティバルホールに「立川談春 独演会
三ヶ月連続 人情噺 その三 芝浜」を聴きに行って
きました。
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夏に芸文で牡丹灯籠を聴かせてもらった談春さん
ですが、その折、年末はオリジナルの芝浜をやる
ってことだったので、芸文のロビーでチケットを
買って、どんな芝浜なんだろうと楽しみにしてま
した。

それこそ独演会てことで談春さんのみの出演で、
先ずは、上方落語ゆかりの噺で“蜘蛛駕籠(上方で
は住吉駕籠とも言います)”。
関西だと向かいの茶店のおやじを駕籠にのせる場
面やお侍のシーン、そして酔っぱらいに絡まれる
辺りで終わって、8本足で駕籠をかくところまで
はいかないことも多い気もします。が(話の途中
でも十分笑いが取れるので、時間に合わせてどこ
でも切れるタイプの噺)、きっちりと蜘蛛のオチ
まで聴かせてもらいました。

そして、メインの芝浜の前に“芝浜の解説”。解説
と言っても、今語られる芝浜の原型を創り上げた
三代目三木助師匠の芝浜。独自の解釈を加え、近
年の芝浜の代名詞とも言える談志師匠の芝浜。
談志師匠から受け継ぎ自分なりに練った元の筋の
談春さんの芝浜を比べながら実演を交えた、たっ
ぷりと聴き応えのある解説でした。
三木助師匠は、夜が明ける河岸の浜辺の美しい緻
密な描写で、落語に色彩を持ち込んだと言う話が
印象的でした。
談志師匠の話は、さすがお弟子さんって感じで煙
管に火をつけるシーンやお金を数える場面、皮財
布の金を出す奥さんの可愛さなどを思い出ととも
に語ってくれました。
ご自身の芝浜では、奥さんが皮財布の金を出すを
ところは、照れもあって談志師匠の様にはできず
工夫した話などを聞かせてくれました。

では、何故、今、芝浜なのかと言う解説では、現
代の若い女性が芝浜を聴いて、素敵な夫婦と思う
のか?と言う疑問が生じ、どう見ても旦那の行動
はだたのハラスメントだし、男に都合の良い奥さ
ん像だしで、現代にはそぐわない話になっている
のでないか?もう少し対等な立場の話にならない
かと言う工夫をしたそうです。

そして中入り後、“これからの芝浜”をたっぷりと
聴かせてもらいました。
内容は、書かない方が良いと思いますが、元ネタ
では端折られている奥さんの経歴や金を隠したこ
とへの葛藤、大家さんに何度も相談に行ってると
ころなどが緻密に描かれていたり、話の大半が、
財布の金を旦那に見せてから後の話になっていた
りで、大筋の流れだけが芝浜で、ほぼ新作落語ば
りにオリジナルの噺になってました。
もちろん面白かったですし、人情噺の芝浜目線で
の温かみのある感動もあって、素敵な作品でした。

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上方の落語も [落語]

今週は毎年恒例のお休み週間ってことです。が、
先月、来月と諸々の用事があって、今年のお休
みは大人しく関西近郊でのんびり過ごそうかと
思い。今日は、三日続けて落語って感じで道楽
亭に行ってきました(土日は、東京の落語を楽
しんだので、上方の落語も聞きたくなった感じ
です)。
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コロナ前は月一くらいのペースで通っていた道
楽亭ですが、コロナで足が遠のいて(リモート
寄席は見てましたが・・)、振り返ってみると
2020年2月10日以来の道楽亭でした。

そんな久しぶりの道楽亭の出演者と演目は、開
口一番、男前の天吾さんで勢いのある元気いっ
ぱいの“時うどん”。
次はこちらもシュとした風貌の慶治朗さんで“月
並丁稚”、忘れっぽい主人公がお尻をつねると思
い出すとと言うくだりは、粗忽の使者と同じで、
地武太治部右衛門の役どころが丁稚の定吉に変
わっているんですが、子供のお尻をつねると言
うのが、大人の侍のお尻をつねる粗忽の使者よ
りも少しリアル過ぎるかもって感じでした。
そして、染太さんの創作落語で“今どきのおばあ
ちゃん”、創作落語なので内容の記載は控えてお
きます。
中トリは団朝さんで、正に今、話題になってい
る芸能事務所系の危うい話を盛り込んだ長めの
まくらの後“短命”、染太さんと髪型?がほぼ同
じで思わず目がいってしまいました。
中入り後、吉弥さんで“花筏”、阪神タイガース
の18年ぶりの“アレ”がマジック5になったと言
うまくらからの相撲噺と言うかお調子者の提灯
屋の徳さんの滑稽噺って感じです。
最後は松喬さんで山本周五郎作の“泥棒と若殿”、
度々TVドラマなどにもなっている有名な人情
時代劇で、家督争いに巻き込まれ廃墟同然の屋
敷に幽閉されている大名の若殿成信(信さん)、
世話をしていた家来も去り、食料も無くなり、
このまま餓死でもするかと覚悟を決めたある夜、
泥棒(と言っても今回が初仕事)の伝九郎が、
この廃墟に忍び込む。
金めの物が無いどころか、成信が三日何も食べ
ていないと言う話を聞いて、何故かこの伝九郎、
成信の世話をし始め、泥棒と若殿の奇妙な共同
生活が始まると言う話。最後は心にしみる人情
噺でした。
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久しぶりの道楽亭でしたが、さすがに月曜の昼
間に寄席に来ようと言うお客さん、年齢層高か
ったです!笑

落語前の腹ごしらえは、あべのウォークに在る
「溶岩焼きステーキやっぱりステーキ」さんで
お箸deステーキ(180g)をいただきました。
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沖縄の音楽が流れていて、お肉は赤身で肉々し
くって美味しいし、ご飯もサラダもスープも食
べ放題だし、けっこう気に入って、あちらこち
らの店に立ち寄ってます。

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森ノ宮で志の輔さん [落語]

昨日からの落語の続きって訳でもないですが、
今日は、森ノ宮ピロティホールで開催され毎年
楽しみにしている立川志の輔さんの独演会「志
の輔らくご in 森ノ宮 2023」を聴きに行って
きました。
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今回の演目、開口一番は、大阪高槻出身で今年
二ツ目昇進した八番弟子の志の大で“つる”、次
は、七番弟子の志の麿さんで“狸賽”。

そして、志の輔さんで“ちりとてちん”、酢豆腐
じゃなくって上方落語の“ちりとてちん”なんだ!
と思いながら粋な風情の“ちりとてちん”を楽し
ませてもらいました。

中入り後は、今年デビュー45周年と言う内海英
華さんの“女道楽”で、粋な三味線と唄、それに
おめでたい松の踊りを見せてもらいました。
段々増えていく扇の松の成長が素晴らしかった
です。舞踊でこれができる人は、他にいないん
だろうなと思いながら拝見させてもらいました。

最後は、志の輔さんで“抜け雀”、今回は説明的
な部分をできるだけ削ってオチを際立たせる演
出にしてみたってことでした。
最初の駕籠屋のくだりがあっさりしていたので、
宿場の情景描写くらいで聞いていると、最後の
オチで?ってなる気はしましたが、多くを説明
しない落語もお客さんの想像力と言うか裁量に
ゆだねる感じで良いんじゃないかと思います。
最近、何かと過剰説明な気もしますし。

今回の志の輔さんの落語は古典2席でしたが、
東京の噺家さんがやるのは珍しい“ちりとてち
ん”が聞けて、新作とはまた違った面白さがあ
りました。4日やるのはシンドイってことでし
たが、来年も楽しみにしています。

今日は珍しく一人ではなかったので、観劇仲間
の方々と落語の後、お初天神近くにある土佐料
理の店「土佐清水ワールド」さんで諸々土佐料
理をいただきました。
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分厚く切られたカツオのたたきや、弾力のある
マンボウの天ぷらなどなど、美味しかったです。

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残暑の怪談 [落語]

9月にはいても暑さは和らがず、残暑きびしい
日々ですが、そんな今日は、怪談噺で涼もうか
と思い、立川談春さんと柳家三三さんの二人会
「牡丹灯籠 俺たちの圓朝を聴け!」を聴きに兵
庫県立芸術文化センター阪急中ホール行ってき
ました。
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実は長い噺の牡丹灯籠を、3日間×2席つづで
リレー形式で語る企画で、昨日は、談春さんで
“お露と新三郎の出会いから三崎村”、三三さん
は“お露と新三郎の三崎村からお米談判まで“。
本日は、三三さんは“お札はがし”、そして談春
さんは“栗橋宿”でした。
ちなみに明日は、三三さんは“お峰殺し”で、〆
は談春さんの“関口屋のゆすり”だそうです。

イメージする牡丹灯籠は、萩原新三郎のところ
に飯島平左衞門の娘お露の幽霊が牡丹灯籠を下
げて通ってくるところと、本日の“お札はがし”
までだと思います。が、後半は、新三郎もお露
もまったく登場せず、新三郎の世話をしながら
も、幽霊から百両を受け取り新三郎を死に追い
やった伴蔵と妻のお峰の物語に変わっていき、
ちょうど話の分かれ目が、本日の演目“お札は
がし”と“栗橋宿”です。

ちょっと早めに会場に入ると、スピーカーから
ラジオのように談春さんと三三さんの軽妙なト
ークが流れてました。
開演前の時間を楽しんでもらおうと言う感じで
お二人でライブでトークをされてたみたいで、
そのままの流れで開演し、しばしお二人でのト
ークが続きました。

トークの後は、談春さんで“野ざらし”。こちら
も怪談噺ですが、怖い怪談と言うより、粗忽な
八五郎が粋な年増の骨を釣ろうと釣り場で大暴
れする愉快な怪談です。が、談春さん曰く、八
五郎のひとり気違いを演じるバランスが難しい
そうです。

そして、本命の牡丹灯籠って感じで、三三さん
の“お札はがし”。中入り後は、続きで談春さん
の“栗橋宿”でした。

落語の最後は、三三さんの“元犬”。小さん師匠、
小三治師匠から続く正統派の流れを受け継ぐ三
三さんの、ある種のラディカルと言うか狂気の
部分に引き込まれました(オチもオリジナルで
したし)!なんだかすごかったです。

落語の後もお二人でのトークだったんですが、
三三さんの元犬は稽古で練り上げたのではな
く、寄席の客前で回数をこなすことで徐々に
変化し、今の形になったと言う話を聞きなが
ら、寄席と言うある意味カオスな落語実験所
から距離を置いた立川の談春さんが妙に納得
していたのが印象的でした。
立川流の談春さんが、小さん師匠の孫弟子の
三三さんと一緒にやろうとした一端が垣間見
えた気がしました。
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トークの中で、談春さんの芝浜が元ネタから
かなり工夫をして変化していると言う話が出
て、12月末にフェスティバルホールの独演会
で聞かせてもらえるってことだったので、帰
りに思わずチケットを買ってしまいました。
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どんな芝浜か、今から楽しみです。

落語前の西宮北口での昼ごはんは、「西宮ブル
ース」さんのから揚げと焼売定食。
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肉感のある焼売、美味しかったです。

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無事開催の落語会 [落語]

昨日の台風がらみの大雨の影響で、朝から東海道
新幹線が動いてないってニュースを見て、今日の
落語会「らくごDE全国ツアーvol.11 春風亭一之
輔のドッサりまわるぜ2023」は、中止かな~と
思いながら、なにげにTwitterを見たら一之輔さ
んが飛行機で大阪に向かう旨のツイート!
予定より10分ほど遅れての開演となりましたが、
無事に一之輔さんの落語を聴くことができました。
会場は、今年2度目の大阪国際交流センターの大ホ
ール。
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開演前の注意事項のアナウンスも一之輔さんが務
め、面白おかしく、写真撮影と録画の禁止、スマ
ホの電源は切れとの念押し。後は、大人なんだか
ら迷惑かかると思うことは自分で判断してしない
でねとのお願い。
そのままの流れって感じに、Tシャツ姿で舞台に
現れた一之輔さん。新幹線が朝から運休し、急遽、
10時の飛行機で東京から大坂に向かい、なんとか
たどり着いた話や今春から笑点のレギュラーにな
ったことでの反響などをお客さんに訊ね、大阪に
も笑点を見る人がけっこういて、少なからず笑点
で一之輔さんのことを知って見に来た人がいるこ
とに驚きつつのトークコーナーでした。
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開口一番は、林家けい木さんの“夢の酒”。けい木
さんも雨の影響で、今日、飛行機で東京から来た
そうですが、実は昨日まで私用で大阪にいたそう
で、着物を持ってきてないと言う理由で大雨の中、
補助席にギリギリ座れた高速バスでいったん東京
に帰って、再び大阪に来たってことでした。いゃ
~ご苦労様です。
落語の方はいたってのんびりした内容で、若旦那
が昼寝で見た夢の話を聞いた奥さんが、夢の中の
粋な年増に嫉妬し、大旦那に若旦那の夢に入って
説教をしてほしいと無茶を言い、なんとか夢に入
った大旦那だったが、酒好きが高じて。。って噺
です。虚と実とさらに虚が絡む構造全てが、最後
のオチを言うための伏線って感じが落語ならでは
って気がして好きです。

そして、一之輔さんが着物に着替えて登場し、与
太郎さん的なちょっとネジが緩んでいる男が主人
公の噺“鈴ヶ森”と“時そば”を続けて披露。
ちょっとドジな新米泥棒と親分のやり取りが面白
い“鈴ヶ森”、一之輔さんの話は、子分が暗闇を怖
がって親分と手をつなぎたがったり、お尻に筍が
刺さったりとBL的な要素がチラつく展開です。
時そばは有名な噺ですが、一之輔さんのバージョ
ンは、ドジな男の話と言うより、そいつが呼び止
めた蕎麦屋の方が癖が強くて、なんだか変な蕎麦
屋の話って感じです。
どちらも少しブラックな感じがめちゃ面白くて笑
わせてもらいました。

仲入り後、再び一之輔さんで人情噺の“唐茄子屋
政談”。
こちらも有名な噺で、吉原に入り浸って勘当にな
った若旦那が、伯父さんの世話で唐茄子(かぼち
ゃ)を担いで売り歩き、その道中、親切で粋な男
に出会ったり、不幸な母子に出会ったり、強欲な
大家が登場したりって感じの内容です。
が、一之輔さんの解釈では、1回天秤棒担いでか
ぼちゃを売った位で、勘当が解けてめでたしめで
たしなんてことにはなんないだろう。その後もし
ばらく伯父さんのところで担ぎの唐茄子屋をやっ
て、出会った人々との関係性を構築すると言うオ
チにしてあって、なんだか腑に落ちた感じがしま
した。

せっかく上本町まで落語を聴きに来たので、上方
落語の聖地、生國魂神社に参拝しました。
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9月頭に開催される“彦八まつり”以外には、ほと
んど訪れたことの無い神社ですが、参拝者がチラ
ホラの神社もなんだか風情がありイイもんでした。
ついでに文楽にゆかりの浄瑠璃神社や祐徳稲荷神
社(佐賀県鹿島市)からの分祀大阪稲荷神社にも
お参り。
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境内には少しですが、花紫陽花も咲いてました。

上本町での落語前の腹ごしらえは、ハイハイタウ
ンにあるベトナム料理の店「ハノイフォー333」
さんで鶏肉のあっさりフォーのセット(揚げ春巻、
生春巻、サラダ、ベトナム風ぜんざいチェー)を
いただきました。
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塩分控えめで、仄かにパクチーの香りのするあっ
さりフォーがめちゃ美味しい!大好きです。

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配信ではなく生の一之輔さん [落語]

朝方までけっこう雨が降ってたんですが、昼間は
雲間に青空もチラチラ見えるような天気の日曜日。
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今日は、紅葉が鮮やかな大阪城公園にある“COOL
JAPAN PARK OSAKA TTホール”で開催の平成紅
梅亭presents「春風亭一之輔 独演会 秋の大阪、
一之輔」を観にと言うか聴きに行ってきました。
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よく有る独演会だと若いお弟子さんが前座で一席
語って、一之輔さん登場って感じですが、今回は、
ゲストに元読売テレビのアナウンサーの森たけし
さんを迎えて、2人でのトークコーナーを挟みつ
つ一之輔さんの落語を二席聴くと言う構成でした。

森さんは、青山学院大学の落研出身ってことで、
一之輔さんとも親しくと言うか、トークコーナー
での話によると、東京でやている今朝の一之輔さ
んの生ラジオ番組にリスナーとして電話で参加し
て、昼からは大阪での独演会でいっしょにトーク
をしてるってことでした。落語をやっていた森さ
んならではの質問って感じで、稽古の仕方やネタ
の憶え方、どれくらいの加減で古典にアレンジを
加えるのか、キャラクターの作り方などなど面白
い話が聞けました。
中入り後のトークコーナーは、会場入口に置いて
あった質問箱からの質問に答えると言う感じでした。

落語の方は、一席目が季節モノって感じで“加賀の
千代”で、二席目が妾馬“”と言うメジャーな噺だけ
ど、上方の落語ではあまりやらないネタ二席。
ちゅっとネジが緩み気味の甚兵衛さんと、そんな甚
兵衛さんが大好きなご隠居さんのやり取りが絶妙で、
楽しい加賀の千代でした。
妾馬の方も粗暴だけど人情深く裏表の無い八五郎の
キャラが、一之輔さんの風貌とシンクロする感じで、
面白かったです。

一之輔さんは、コロナでの外出自粛の期間にYouTu
beなどを使いながら落語の配信を積極的にしてらし
て、部屋にこもる生活の癒しになるように落語を提
供してらっしゃいました。
東京の落語家さんなので、それこそ独演会にでも行
かない限り、生で落語を聴く機会は無いので、配信
で聴いただけかなと思ってブログを調べてみたら10
年ほど前に上野の寄席で生落語を聴かせてもらてま
した。

落語前の腹ごしらえは、京橋駅近くのカオスな空間
にある「とんかつ 三谷」さんで、ロースかつ定食を
いただきました。
IMG_0056.JPG IMG_0055.JPG 
シンプルにウスターソースをかけていただきました。
羽釜で炊いたご飯も美味しかったです。
と言うか、他の方の注文を聞いていたら、白ごはん
を大盛り(追加料金無し)を頼んでる人が多かった
ので、ご飯が有名なのかも?

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パステル画と落語 [落語]

今日は、甲子園口にあるギャラリー“アートスペース
萌芽”さんでやっている森ママさん(森年江さん)の
パステル画の作品展「クレパスは、おもしろい」を
観に行ってきました。
IMG_7536.JPG IMG_7537.JPG 
森ママさんには、文楽やアートの鑑賞、街歩きのイ
ベントなどなど、滅茶苦茶お世話になってるんです
が、コロナでまったくお会いできてなく3年ぶりく
らいにお会いできました。
変わらずお元気そうで、近況やアートなどなどの楽
しい話をたくさん聞かせてもらいました。
パステル画の方は、壮大な山河の風景や人物、面白
いデザインの建物などなど多彩な題材を色々な技法
で描いてらして素晴らしかったです。

ちょうど今やている“西宮ぎゃらりーさんぽ”なるイ
ベントの一環の作品展だそうで、他にもおすすめの
展示を色々お聞きしたので、9月は西宮界隈のギャ
ラリーにも行ってみようかと思ってます。
(先日、見に行った西宮市大谷記念美術館のボロー
ニャ絵本展と関連しているみたいで、過去の受賞者
の方々が参加されているみたいです)

こちらもお世話になているO原さんご夫婦もちょう
どいらして、大阪までいっしょに戻り、私はそのま
ま森ノ宮ピロティホールに立川志の輔さんの独演会
「志の輔らくご in 森ノ宮 2022」を聴きに行きま
した。
IMG_7538.JPG 
今回の演目は、お弟子の志の大さんの“看板の一
(ぴん)”、そして志の輔さんの新作落語の“異議
なし!”と“唐茄子屋政談”でした。
IMG_7539.JPG 
“異議なし!”は初めて聞いた噺で、コロナ対策で
地方自治体にある意味ばらまかされた補助金の使
い道がヘンテコなモニュメントだったりってこと
が、少し前に話題になったことがありましたが、
そんなモノでも頭の良い方々が散々会議で議論を
して作るって決めたことだと思うと、何故そん結
論に至るのかプロセスを知りたいと言うマクラか
ら、セキュリティ強化を図るためのマンションの
会合の噺へ。何も決まらない会議のプロセスが笑
えました。
一人一人はまともな意見を持っていても、何故か
会議をやるとヘンな方向に話が進むって事ってあ
るよな~!と、会社の会議を思い出しながら笑わ
せてもらいました。面白かったです。

今日の昼は、甲子園口にあるカレー屋「カトマン
ドゥカリーPUJA」さんでスリヤランチ(チーズ
ナン+1/4プレーンナン)をいただきました。
IMG_7534.JPG IMG_7533.JPG 
溢れるほどチーズの入ったナンがめちゃ美味しか
ったです。

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