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4月文楽公演「通し狂言 妹背山婦女庭訓」 [文楽]

今日は、パイルの文楽好きの皆さん10人と“国立文楽
劇場”の四月公演「通し狂言 妹背山婦女庭訓」を観に
行ってきました。今回の公演は、吉田簑助さんの文化功
労者顕彰記念でもあります。
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平城遷都1300年を記念して、奈良が舞台の、中大兄
皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を打倒した「大化の改新」を
題材にした作品です。
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劇場に入って先ず目に付いたのは、いつもは存在しない
舞台左手の床!妹山背山の段で左右に分かれて浄瑠
璃を演じるための特別な舞台に、弥が上にも期待が高
まります!
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小松原の段
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春日大社に参拝に来た雛鳥と、狩の帰りに一休みしてい
た久我之助が、偶然出会い一目で恋に落ちると言う場面。
雛鳥お付の腰元たちが狩道具である吹き矢を使って滑稽
にやり取りをしたりと、明るいはじまりですが、仲違いをし
ている家の子供同士であることを知ってしまうと言う、後半
の悲劇を匂わせる導入部。

蝦夷子館の段
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病で盲目となった天智天皇の追い落としを画策する蘇我
蝦夷子の館。
謀反の連判状を天皇側に渡そうとする妻を殺したが、連
判状は取調べに来た中納言に既に渡っており観念して切
腹する蝦夷子であったが、それもこれも息子である蘇我
入鹿の計略だったと言う場面。
圓生さんが寝床の枕で浄瑠璃で笑うのは大仰だと言うと
ころがあるんですが、そのまんまって笑い方に思わずこっ
ちも笑いながら拍手をしてしまいました!

猿沢池の段
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盲目の帝は寵愛していた采女が猿沢池に身を投げた噂
を聞いて、池に出かけるが、そのとき入鹿が宮中に攻め
込み帝位を奪い取ったと言う知らせが・・・言う場面。

太宰館の段
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俗に“花渡しの段”と言われるそうですが、花を渡すのは
次の段なのになぁ~!なんて思いながら展開を見る。清
澄と定高に采女を匿っているだろうと因縁を吹っ掛ける
入鹿。定高には雛鳥を清澄には久我之助を差し出すよ
うに命令を下し、次の段の悲劇の引き金となる場面。

妹山背山の段
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いよいよクライマックス!現地視察にまで行った「妹山背
山の段」。
舞台中央に吉野川、右手背山に清澄の屋敷、左手妹山
には太宰の屋敷が配置され、背山の床には住大夫さん、
妹山の床には綱大夫さん、定高は文雀さん、雛鳥は簑助
さん、同時ではないけど三味線の清治さんと人間国宝が
共演する豪華な段でした。
太宰館の段で入鹿から無理難題を言われ、それぞれの
家では久我之助と雛鳥が恋する相手が助かればと死に
逝く。若い2人の思いによって両家は和解し雛鳥の悲劇
の嫁入りで舞台は幕となる。
両岸で声をかけたり、渡したりと言うのが、現地を見に行
ったお陰で距離感や実際の川の流れが目に浮かび、妙
にリアリティーがあって、どっぷり浸って観る事ができまし
た。しかし、なんで?!って展開の話です!

文楽の後は、皆で梅田まで戻って、実はサーファーさん
のお身内の方が営む、太融寺の大阪王将で餃子をつま
みながら観劇談議に花を咲かせました。
皆さんお世話になりました。今日も楽しい一日でした☆彡
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