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新歌舞伎座 新開場一周年記念「九月松竹大歌舞伎」 [歌舞伎]

夏に逆戻り?って感じの土曜日、今日は、上六にある新歌舞伎座の
一周年記念公演「九月松竹大歌舞伎」昼の部を観に行ってきました。
演目は、橋之助さんが弁慶を務める“御摂勧進帳”、勘太郎さん&七
之助さんの“男女道成寺”、そして、勘三郎さんの“人情噺文七元結”
でした。
PA0_0010.JPG 九月松竹大歌舞伎.jpg 
御摂勧進帳は、歌舞伎十八番の勧進帳より古い作品で、お馴染みの
安宅の関での富樫と弁慶の話なんですが、型を重視した十八番モノ
とは違い、弁慶大暴れ!って感じの話。
義経一行から弁慶が遅れていて、こないからほっといて関所を越えよ
うとし、番人に止められているところに慌てて弁慶登場!と言う始まり。
富樫とのやり取りは十八番に近いところもあるんですが、弁慶が犠牲
になって捕まり義経を逃がすという設定。
義経が関所から離れてからがこの話の本番?!舞台中央に巨大な
天水桶が現れ、縄を引きちぎった弁慶が捕縛しようとする役人の頭を
片っ端から引っこ抜いて、その頭が舞台を飛び交いえらい事に!
途中、頭を掃除して天水桶に放り込むシーンや、最後は、天水桶の跨
った弁慶(橋之助さん)が一周年のお祝いを述べた後に、芋洗いといっ
て桶に棒を突っ込んで頭をゴリゴリ混ぜ、勢いで頭が桶から飛び出す
って演出!あまりにシュールな展開に思わず大笑いしてしまいました!
吃驚です!

次は、打って変わってこれぞ歌舞伎と言う華やかで艶やかな舞台男女
道成寺。
はじめ白拍子が二人出てきて踊っているが、片方が男の狂言師である
ことがバレ、折角なので狂言を舞えとせがまれる。狂言師(勘太郎さん)
と白拍子(七之助さん)が、交互や一緒に舞い踊る素敵な舞台でした。

最後は、落語でお馴染みの人情噺文七元結(って事で話の説明はは
ぶきます)。勘三郎さんの左官の長兵衛に泣き笑いさせてもらいました。
舞台を見ながら志ん朝さんの文七元結を思い出し、この舞台と同じ(な
いしは以上の)効果を一人でやってるのかと思ったら、勘三郎さんも凄
いけど落語って面白い!と再認識しました。
(志ん朝さんが特別なのかもしれませんが・・・)

奇想天外な勧進帳、色鮮やかで華やかな踊り、じっくり人情話とまった
く異なる舞台を、たっぷり見せてもらって、大満足の観劇でした。
PA0_0009.JPG 
「中村屋!」「成駒屋!」・・・最高!
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