堺散策 [観光]
快晴で爽やかな日曜日。本日は、大人の遠足って感じで、梅田のパイルさんの
常連さんたちと堺散策。
南海本線七道駅に集合し、ガイドの小野さん(なぜか宮城出身!)を待つ間、駅
前にある河口慧海の銅像を見ながらパイルご店主夫人の解説を聴講。河口慧
海は明治時代、鎖国状態のチベットに単身おもむき、チベット仏教を日本に紹介
した人物であることを知る!程無く、小野さん登場。
そして、小野さんに引率され、駅前で話しをしていた河口慧海ゆかりの寺子屋「清
学院」へ。
寺子屋の字の如く、不動明王を祀ったお堂の奥座敷に小さな机を並べて子供ら
が勉強していた風情がなんとも愛らしい雰囲気でした。寺子屋の方が今では耳
馴染んでいますが、寺子屋と呼ぶのは関西で、武士が先生をやっていた江戸で
は、手習指南所というお堅い呼名を使うことが多かったそうです。
そして、次は、堺といえば、包丁か鉄砲って感じで「堺鉄砲館」と「鉄砲鍛冶屋敷」。
堺鉄砲館では館長さんに解説をしてもらいながら、実際に火縄銃を持たせてもら
いました。が、想像以上に重くてビックリ!あんなモノ抱えてよく戦なんぞしてたな
と、ある意味感心しました。鉄砲鍛冶屋敷の方は、私有地ということで特定の公
開日にしか開いていないそうで、今回は外から眺めただけでした。
次は、江戸時代初期に建築されたという「山口家住宅」。昔の堺の繁栄を感じる
ことのできる建物です。
間口はそんなに広くないんですが奥に長く、中に入ると大きなへっついのある土
間に隣接するように座敷が並び、茶室や土蔵や庭なども設えてある素晴らしい
住宅でした。
豪華な家を見た後は、蓮如上人ゆかりの本願寺堺別院と門前の堺県庁址とい
う石碑を見ながら、堺って県だったんだ!なんて思いながら大蘇鉄で有名な「妙
國寺」へ。
この大蘇鉄は樹齢1100年といわれ、信長が安土城に移したけど、堺に帰りた
いと毎夜泣き、信長が怒り切り倒そうとしたけど、切り口から鮮血を流し大蛇の
ごとく苦しむのを見て、妙國寺に返したという伝説の樹だそうです。
ここでは、蘇鉄の他に、土佐藩士が切腹させられた“堺事件”も有名で、宝物室
には、切腹の時に使った刀や血染めの三方が展示してあり、寺の前にはお墓も
あります。
ここらでちょっと一休みって感じで、「かん袋」さんで名物のくるみ餅を買って、近
くの公園で糖分補給!
素朴な甘さに疲れが癒されました。お店で食べられるかき氷のせくるみ餅も美味
しそうでしたよ。
お餅でひと息入れた後は、ちんちん電車(阪堺線)で移動し、沢庵和尚が再建し、
三好一族の墓、千家一門の墓、なぜか?家康の墓(大阪では家康は夏の陣で
討ち死にしたことになっています!)まである、堺の歴史と文化を凝縮したような
「南宗寺」に参拝。
( ↓ これが家康の墓・・だそうです)
上記の墓の他に、織部好みといわれる枯山水、マリア様ではないかといわれる
石仏、仏殿には狩野信政の八方睨みの龍などが楽しめます。
最後は、ほんのさっきまで“第17回 ツアー・オブ・ジャパン 堺ステージ”が開催
されていた「自転車博物館サイクルセンター」と「仁徳天皇陵」。
緑のバリケードがレースの残り香を感じさせてくれます!
サイクルセンターには、古い自転車やミルク運び用など珍しい自転車から、最
新のレース用の自転車まで、数多くの自転車が展示してあり、自転車好きには
たまらない場所です。
そして、「仁徳天皇陵」の前に移動し、皆で記念写真を撮って、私はその足で、
博多出張に向かいました。(他の方々は、美々卯でうどんすき・・羨ましい~!)
2011年の5月21日に、ナオミさんが改修に携わった大安寺を拝観しに行った
時に巡った堺でしたが、今回、案内の小野さんの解説を聞きながら巡ることが
できて、グッと知識が深まった感じで、楽しかったです。ありがとうございました。
そして、諸々の段取りをして下さったMご夫妻にも感謝です。
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