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落語でお彼岸詣り [落語]

4連休の最終日。お天気に恵まれたお彼岸の中日、京都
など関西の観光地もけっこうな人出で、コロナ前の賑わ
いに戻ったなどと言う行列の出来ているニュース映像を
横目に見ながら、昨晩につづいて、今日も「道楽亭リモ
ート寄席」第2弾のライブ配信を楽しみました。

先ずは、午前11時から米朝事務所社長の桂米團治さんと
桂鯛蔵さん。
道楽亭リモート寄席092201.jpg 
この公演は前後のトークの間に落語2席を挟む感じの番
組構成で、いきなり米團治さんと鯛蔵さんが登場し、か
み合っているのかどうか判らない微妙な空気の漂うトー
クを繰り広げた最後に今日の出演の順番をじゃんけんで
決め、勝った鯛蔵さんがトリってことで、いったん引っ
込んで直ぐに米團治さんが高座に上がって“稽古屋”を聞
かせてくれました。古典芸能全般に精通した米團治さん
の稽古屋の風情がなんとも良いんですが、この落語、宇
治の名物蛍踊りと言うのが印象的過ぎて内容が入ってこ
ないんですよね!笑
そして次は、鯛蔵さんの“風呂屋番”。内容は湯屋番なん
ですが、師匠や先輩に稽古をつけてもらったのではなく、
色々な師匠や先輩の落語を参考に自身で勝手に憶えたっ
てことで、遠慮してタイトルを変えてるてことでした
(古典落語の演目は、稽古をつけてもらったらやって
もよいと言う暗黙のルールが有るみたいです)。テン
ポの良い展開で面白かったです。

次は、午後2時からで桂南天さんと桂佐ん吉さん。
道楽亭リモート寄席092205.jpg 
こちらは、落語2席の後にトークコーナーと言う構成で、
先ずは、佐ん吉さんが登場し、“浮かれの屑より”を披露。
単発で見ている人は違和感が無かったと思いますが、通
しで見ている身としては、一日やっている寄席気分で見
ていたので、“浮かれの屑より”が、朝の鯛蔵さんの風呂
屋番とかぶる噺なので(居候の若旦那が働き行くまでの
くだりがまったく一緒)、ドキドキしながら見てました
(同じ系統の噺をしないというのが寄席の暗黙のルール
だったりします)。後半、屑よりをしだして隣の稽古屋
の音につられて、部屋で芝居と言うか大暴れをする場面
は、ソーシャルディスタンスで狭くなった道楽亭の舞台
で飛び回りながら演じる佐ん吉さんの勢いでググっと引
き込まれました。
南天さんの方は、不思議な噺としか言いようのない枝雀
さんの創作落語“いたりきたり”。色が白くてふわふわし
たペットいたりきたりとでたりはいったり、エサはとっ
たりみたりと言う虫。ナマコみたいな白くてふわっとし
たのらりくらりとねたりおきたり、エサはくたりくわな
んだりと言う虫の登場する話しです。無限ループのよう
な話しですが、よくこんがらがらずに憶えられるなと関
心しかりでした。
トークコーナーでは、佐ん吉さんが日本舞踊を10年以上
習っていたと言う話から、落語以外の個性的なお師匠さ
んの話を楽しく聞かせてもらいました。

最後は、午後5時の桂吉弥さんと桂小鯛さん。
道楽亭リモート寄席092204.jpg 
こちらは、朝といっしょでトークの間に落語を挟む構成
でしたが、最初トークが盛り上がって長引いたせいで、
最後のトークはご挨拶程度でした。
その最初のトークでは、小鯛さんが若く見えると言う話
からなぜか桂わかばさんの話になってわかばさんの気楽
に生きてるエピソードで盛り上がってました。
落語の方は、小鯛さんの“やかん”。知ったかぶりをする
男に色々な名前の由来を質問して、ダジャレ気味に無理
くり命名の由来を答えるという内容で、やかんの名前を
由来を聞くと講談の川中島の合戦の修羅場読みが始まっ
てと言う噺。
大トリと言うか今回の道楽亭リモート寄席の最後の最後
は吉弥さんで、まさにお彼岸の中日の今日の噺“天王寺詣
り”。お彼岸の中日に犬の供養で天王寺詣りに行くという
内容で、露店が出て賑わっている天王寺詣りの風情がな
んとも良い感じです(私も気が向いたらお彼岸の天王寺
詣りをするんですが、今も境内いっぱいに露店が並んで
賑わってます(今年は判りませんが・・・))。
今年は吉弥さんの口での引導鐘を聞かせてもらいました。
道楽亭リモート寄席092207.jpg 
19日から寄席の人数制限も解除されたみたいなので、あ
まり混まないメンバーの時に、生で道楽亭に行きたくな
りました。

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