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宗達を堪能 [美術館]

そろそろお彼岸なのに今日も暑かったんですが、
本日は、和泉市久保惣美術館で開催が始まった
「宗達 物語の風景 源氏・伊勢・西行」展を見
に行ってきました。
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今回の展覧会の目玉は、俵屋宗達ないしは宗達
工房が手がけた源氏物語の掛け軸(元は屏風絵で
それが物語の場面ごとに切り離され“断簡”とし
て掛軸になってる)と、伊勢物語の色紙を全国か
らできるだけ集めて紹介すると言う企画で、源
氏物語が22点あまり(前後期で入れ替え有り)
、伊勢物語が25点あまり(前後期で入れ替え有
り)。ズラリと並んだ、源氏と伊勢の絵は圧巻
で、どことなくユーモラスな雰囲気とため息が
出るほどの美しさでした。
源氏の方は、もともと一つの絵だったのを断簡
にしているので、画面を建物が斜めにぶった切
るように配置されてたりするんですが、なんだ
かそれも独特の味と言うか宗達の遊び心を引き
出しているような気さえしました。
学芸員の方が取材の方に解説しているのを横耳
で聞いた感じだと、今回は数にもこだわったそ
うで、数を見ることで宗達たちがどの様な仕事
をしていたのかを捉えてもらうのも狙いだと言
う事でした。

数は少なめでしたが、西行物語の絵巻物も展示
してあり、禅画のような雰囲気も感じられるユ
ーモラスな絵でした。

宗達が絵を描き本阿弥光悦がその上に和歌を書
いた作品も10点ほど展示してあり、コロナ以降、
筆ペン臨書で書も好きになったことで、今まで
より2倍作品が楽しめるようになった気がします。
光悦の書は大胆と繊細が共存する素晴らしい書
でした。

国宝の“蓮池水禽図”と言う水墨画も展示してあ
りました。宗達に水墨画のイメージはあまり無
いですが、静けさを感じる素敵な絵でした。

個人的には、今回、これが楽しみだった“蔦の細
道図屏風”。古今東西数ある絵画の中でも最も好
きな絵のひとつです。
ちょうど目の前に置かれていたベンチに座って
ほぼ独り占め状態で、じっくり眺めさせてもら
いました。(屏風の左右を入れ替えても絵がつ
ながるデザインがされています)

今回は、珍しく図録を購入。伊勢物語の色紙が
1ページに1枚載っていて書がしっかり読めるの
で、臨書に使えればと思った次第です。
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和泉市久保惣美術館には、前々から行きたいな
と思いながら、なんとなくタイミングが合わず、
今回が初訪問でした。
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仕事でもない限り、大阪の南の方にはほとんど
行かないので、なんとなく足が向かなかったの
か?いつでも行けそうな気がして、先延ばしに
なっていたのか?は判りませんが、行ってみた
ら、めちゃ素敵な美術館でした。

美術館に向かう道すがらの昼ごはんは、天下茶
屋の商店街にある町中華「東明飯店」さんで唐
揚げ定食と餃子をいただきました。
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店内撮影禁止で料理の写真は有りませんが、甘
酢のタレのかかった唐揚げと薄皮の餃子、めち
ゃ美味しかったです。

本を買ったと言えば、展覧会とまったく関係無
いですが、京極夏彦さんの17年ぶりの百鬼夜行
シリーズの長編の新作「鵺の碑」を購入。
百鬼夜行シリーズのスピンオフ的な作品は定期
的に出ていたので、17年間も空いてると言う感
じはあまりしませんが、待ってましたって感じ
です。しかし、新刊で840ページ!分厚い!
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最近、老眼が進んで紙の本をあまり読まなくな
りましたが、頑張って紙の本を読んでみようと
思います。

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