第十八回もりぐち寄席「桂米朝一門会」 [落語]
台風接近で大雨が降るかと思っていたら、さほど荒れた天候でもなかっ
た今日は、守口文化センター・エナジーホールで行われた「第十八回も
りぐち寄席“桂米朝一門会”」を聴きに来ました。
本日の出演は、桂雀三郎さん、塩鯛さん、こごろうさん、よね吉さん、佐
ん吉さん。
先ずは、佐ん吉さんの「田楽喰い」、気心が知れた若い衆が集まったの
で、酒でも飲もうかと言うことになったが、こぞって金が無い！兄貴のと
ころに菰樽が有ったと言う奴がいて、そろって兄貴のところに出向いて
酒と田楽をご馳走になるが、田楽は味噌が付くので縁起が良くない、「ん
廻し」で遊びながら田楽を食べようということになって、「ん」の付く言葉を
並べだし、はじめは人参、大根、レンコンなどまともだったが、そのうち、
「本山坊さん看板ガン」や「先年神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面
半身、金看板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看
板灸点」など“ん”だらけの無茶な言葉をひねり出す奴が出てくるって噺。
佐ん吉さんスピード感とテンポの良さで笑わせてもらいました。
次は、よね吉さんは「芝居道楽」、芝居狂いの若旦那、朝早くから芝居小
屋に入り浸り、夜遅くに帰ってくる毎日、たまに店番をやらしても芝居と現
実がごっちゃになって客を怒らせる始末。今夜も六方踏んで店に帰って
きた若旦那、あまりのことに大旦那が説教をするが、ことごとく芝居に台
詞で言い返して、大旦那を激怒させ２階に追いやられるが凝りもせず２階
でバタバタで芝居のマネをしたり叫んだり！やかましいので黙るようにと
丁稚の定吉を注意に上らせるが、定吉も負けず劣らずの芝居好きだった
ので、逆に拍車がかかり大騒ぎの挙句定吉が階段から転げ落ちてくるっ
て噺。２階での芝居が忠臣蔵で定吉が転げ落ちた階段の数が七段目か
らだと「七段目」。「芝居道楽」では、てっぺんから落ちてました定吉くん！
よね吉さんの芝居の演技、ビシッと決まって素晴らしい！
中とりは、塩鯛さんの「宿題」、これは三枝さんの創作落語。学習塾の宿
題を見てくれと子供にせがまれたお父さんが、その場しのぎのいい加減
な答えをひねり出す噺。お父さんが問題の内容に疑問を投げかけるとこ
ろや、職場でさっぱり仕事ができないが、宿題の答えは明瞭に答える高
学歴の部下との関係などなんだか色々考えさせられる面白い話です。
塩鯛さんの「塩鯛」になった経緯話にも笑わせてもらいました。
中入り後、こごろうさんの「青菜」、大家に仕事に行った植木屋さんが、
帰りに酒をご馳走になり、旦那が酒のつまみに青菜を出すように奥さん
に頼むが、あいにく青菜は食べて無くなった旨を隠し言葉（「鞍馬から牛
若丸が出でまして名も九郎判官」「ああ、義経、義経」）でやり取りする
様子を目の前にして、自分もやってやろうと家に帰って奥さんを無理や
り押入れに入れて、友人の大工相手に、お屋敷でのやり取りを再現しよ
うとするが・・・って噺。
こごろうさんは独特の声が良い、お屋敷の情景描写も涼しげでしたし、下
町のおばちゃんのガサツな雰囲気も素晴らしかったです。
最後は、雀三郎さんの「ちしゃ医者」、地域で評判の藪医者赤壁周庵先生
に診療をお願いに来た隣村の男、下働きの久助がとれだけ藪かを説明し
て帰るように説得するが、村人の方も、病人が死ぬのは判っているので、
ただ居てくれれば良いヘタに治したりでもしたら困るので赤壁先生を呼び
にきたと言う始末。滅茶苦茶言われながらも駕籠で隣村に向かうが、途
中で病人が死んだと聞かされ、迎えに来た隣村の男は駕籠を放り出して
去って行ってしまう。駕籠は一人ではかけないので、先生と久助が空の駕
籠をかいて帰っていると、運良く？手水屋が通りがかり、桶と一緒にのっ
てくれれば自分が駕籠をかこうと申し出てくれ、立ち寄った農家で駕籠の
中に“医者”が居るを“ちしゃ”と間違えたおばあさんが駕籠に近づき赤壁
先生に蹴られてしまう。怒った息子が何故足で蹴ったと言い寄るが、手に
かかったら・・・って噺。
話もですが雀三郎さんはキャラが大好き！見ているだけで楽しくなります。
お馴染みの「ヨーデル食べ放題」も聞かせてもらって大満足でした。
落語前の腹ごしらえは、古民家カフェ「cafe&gallery ゆめどの」さんで
“お豆とほうれん草のカレーランチ”をいただきました。
頭をかがめくぐり戸を抜けると、外観の印象より天井が高く開放的な空間。
そこに渡された梁の構造がいかにもって風情を漂わせていて、なかなか
雰囲気が良いカフェでした。
た今日は、守口文化センター・エナジーホールで行われた「第十八回も
りぐち寄席“桂米朝一門会”」を聴きに来ました。
本日の出演は、桂雀三郎さん、塩鯛さん、こごろうさん、よね吉さん、佐
ん吉さん。
先ずは、佐ん吉さんの「田楽喰い」、気心が知れた若い衆が集まったの
で、酒でも飲もうかと言うことになったが、こぞって金が無い！兄貴のと
ころに菰樽が有ったと言う奴がいて、そろって兄貴のところに出向いて
酒と田楽をご馳走になるが、田楽は味噌が付くので縁起が良くない、「ん
廻し」で遊びながら田楽を食べようということになって、「ん」の付く言葉を
並べだし、はじめは人参、大根、レンコンなどまともだったが、そのうち、
「本山坊さん看板ガン」や「先年神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面
半身、金看板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看
板灸点」など“ん”だらけの無茶な言葉をひねり出す奴が出てくるって噺。
佐ん吉さんスピード感とテンポの良さで笑わせてもらいました。
次は、よね吉さんは「芝居道楽」、芝居狂いの若旦那、朝早くから芝居小
屋に入り浸り、夜遅くに帰ってくる毎日、たまに店番をやらしても芝居と現
実がごっちゃになって客を怒らせる始末。今夜も六方踏んで店に帰って
きた若旦那、あまりのことに大旦那が説教をするが、ことごとく芝居に台
詞で言い返して、大旦那を激怒させ２階に追いやられるが凝りもせず２階
でバタバタで芝居のマネをしたり叫んだり！やかましいので黙るようにと
丁稚の定吉を注意に上らせるが、定吉も負けず劣らずの芝居好きだった
ので、逆に拍車がかかり大騒ぎの挙句定吉が階段から転げ落ちてくるっ
て噺。２階での芝居が忠臣蔵で定吉が転げ落ちた階段の数が七段目か
らだと「七段目」。「芝居道楽」では、てっぺんから落ちてました定吉くん！
よね吉さんの芝居の演技、ビシッと決まって素晴らしい！
中とりは、塩鯛さんの「宿題」、これは三枝さんの創作落語。学習塾の宿
題を見てくれと子供にせがまれたお父さんが、その場しのぎのいい加減
な答えをひねり出す噺。お父さんが問題の内容に疑問を投げかけるとこ
ろや、職場でさっぱり仕事ができないが、宿題の答えは明瞭に答える高
学歴の部下との関係などなんだか色々考えさせられる面白い話です。
塩鯛さんの「塩鯛」になった経緯話にも笑わせてもらいました。
中入り後、こごろうさんの「青菜」、大家に仕事に行った植木屋さんが、
帰りに酒をご馳走になり、旦那が酒のつまみに青菜を出すように奥さん
に頼むが、あいにく青菜は食べて無くなった旨を隠し言葉（「鞍馬から牛
若丸が出でまして名も九郎判官」「ああ、義経、義経」）でやり取りする
様子を目の前にして、自分もやってやろうと家に帰って奥さんを無理や
り押入れに入れて、友人の大工相手に、お屋敷でのやり取りを再現しよ
うとするが・・・って噺。
こごろうさんは独特の声が良い、お屋敷の情景描写も涼しげでしたし、下
町のおばちゃんのガサツな雰囲気も素晴らしかったです。
最後は、雀三郎さんの「ちしゃ医者」、地域で評判の藪医者赤壁周庵先生
に診療をお願いに来た隣村の男、下働きの久助がとれだけ藪かを説明し
て帰るように説得するが、村人の方も、病人が死ぬのは判っているので、
ただ居てくれれば良いヘタに治したりでもしたら困るので赤壁先生を呼び
にきたと言う始末。滅茶苦茶言われながらも駕籠で隣村に向かうが、途
中で病人が死んだと聞かされ、迎えに来た隣村の男は駕籠を放り出して
去って行ってしまう。駕籠は一人ではかけないので、先生と久助が空の駕
籠をかいて帰っていると、運良く？手水屋が通りがかり、桶と一緒にのっ
てくれれば自分が駕籠をかこうと申し出てくれ、立ち寄った農家で駕籠の
中に“医者”が居るを“ちしゃ”と間違えたおばあさんが駕籠に近づき赤壁
先生に蹴られてしまう。怒った息子が何故足で蹴ったと言い寄るが、手に
かかったら・・・って噺。
話もですが雀三郎さんはキャラが大好き！見ているだけで楽しくなります。
お馴染みの「ヨーデル食べ放題」も聞かせてもらって大満足でした。
落語前の腹ごしらえは、古民家カフェ「cafe&gallery ゆめどの」さんで
“お豆とほうれん草のカレーランチ”をいただきました。
頭をかがめくぐり戸を抜けると、外観の印象より天井が高く開放的な空間。
そこに渡された梁の構造がいかにもって風情を漂わせていて、なかなか
雰囲気が良いカフェでした。
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