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道楽亭一月昼席 [落語]

連休2日目の今日は、今年の初笑い(?)って感じで、落語を聴きに
道楽亭の昼席に行ってきました。
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先ずは、優々さんの「運(ん)廻し」。
近所の若い衆が集まったが、どいつもこいつも空っけつ!なんとか
酒が飲みたいと、兄貴分のところにおしかけて、酒と田楽をご馳走
になろうとするが、田楽は味噌が付くので、縁起をかつぎ“運(ん)”
の付く言葉を言い合い“ん”の数だけ田楽を食べるゲームを始め、
最後に「先年神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面半身、金看
板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看板灸
点」なんて“ん”づくめをくり出すって噺(寄合酒+田楽喰い)。

次は、雀太さんの「天災」。
女房や親にまで暴力をふるう短気で無頼な男をなんとかしようと長
屋のご隠居が心学の先生のところに送り込む。短気は損気、いや
な事があっても天災と思って怒らないようにと教えてもらい長屋に帰
ると、友達が先妻と後妻の件でもめていた。ここぞとばかりに天災
の話を持ち出すが、うろ覚えで滅茶苦茶にって噺。

そして、米紫さんの「宗論」。
キリスト教に凝った仏壇屋の若旦那と浄土真宗の旦那のやり取りが
絶妙な噺。宗教ばかりか牧師さんの口調まで影響され妙な喋りかた
の若旦那、ああ言えばこう言うで頭に血の上った旦那を汗だくで演じ
る米紫さん!素晴らしい。

中トリは米輔さんの「佐々木裁き」。
大阪の西町奉行に就任した佐々木信濃守が町を視察していると子
供達がお裁き遊びなることをやっていて、佐々木役の子供(桶屋の
倅)がなかなかとんちのきいた裁きをしていた。この子が気になった
佐々木、町役にこの子を連れて奉行所に出頭するようにと命じ、奉
行所で問答をすることにって噺。

中入後は、英華さんの「女道楽」。
道楽亭が完成した時、夜中にざこばさんに連れてこられ、寒い部屋
で宴会をした話をまくらに、落語愛宕山の“愛宕山坂”や、らくだでお
馴染み死人のカンカン踊りの“かんかんのう”を聞かせてくれました。
かんかんのうの前半は中国語風の出鱈目言葉で後半は妙に生々し
い金の話!面白かったです。私のように、こう言うのが日常的に耳
に入らなくなってからの落語ファンにとってはありがたい演目です。

最後は、米團治さんの「親子茶屋」。
英華さんがうっかり「小米朝さん」と口を滑らせたのをネタに「米團治」
がなかなか世間に認知されない悲哀をまくらにした後、色町狂いの
若旦那と、家では硬いが外に出ると息子を上回る色町狂いの旦那が、
お茶屋で鉢合わせという、なんだか妙にリアリティーを感じるような噺
を熱演されました。若旦那をやる米團治さんは真に迫って面白かっ
たです。

今年の初笑い!楽しませていただきました。今年も通うぞ落語会!
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