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レトロモダン [美術館]

夜半からの雨は上がったものの一日曇天模様だった日曜日。時折降る霧雨
の中、京都文化博物館で開催中の「京都府美術工芸新鋭展 京都国際現代
芸術祭2015への道」を観に行ってきました。
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タイトルにもなってますが、来年行われる京都国際現代芸術祭に向けて京都
を中心に活動する若手のアーティストを発掘しようという展覧会で、最優秀賞
の石塚源太さんの漆のオブジェ“塗層の景象”や優秀賞の瓜生祐子さんのケ
ーキと風景を融合させた絵画“decoration cake”をはじめ43名の作家さん
の作品が展示されていました。

薔薇の花弁の重なりを鍵盤に当てはめ経日の変化を音楽にした井浦崇さん
×大島幸代さんの“Plants music(the inner rose)”や町並みが半透明の
ピンクの城で覆われた並木文音さんのオブジェ“ただ、とりとめのない世界。”
など若手作家さんの作品も素晴らしかったんですが、やっぱりレトロな別館ホ
ールに展示してあるヤノベケンジさんの巨大オブジェ“Sun Sister”が凄い!

ヤノベさんが、東北の震災以降、各地で未来への希望をテーマに展示してい
る“Sun Child”の妹?立ち上がり、手を広げ、太陽とともに目覚める少女の
像で未来への希望や人々の寛容性や慈愛を表現してあるそうです。
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レトロな窓から射す光の中で両手を広げながら立ち上がる姿が神々しい!

京都文化博物館では、これ以外に福知山出身の日本画家佐藤太清氏の回顧
展「生誕100年 佐藤太清展」も開催されていたので覗いてみました。
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日展を中心に戦後の日本画を牽引した方だそうです。初めて入選をしたと言う
“かすみ網”や多くの賞を受賞した“風騒”、最後の作品“雪つばき”など初期か
ら最晩年までの作品が展示してあり、美しい花鳥画や風景画を楽しませていた
だきました。

常設展のフロアには「羅城門の記憶」と称し、平安京の表玄関であった羅城門
のジオラマと資料が展示してありました。
羅城門は、門自体が倒壊した後も、その名だけが伝説のように残り、今だに何
かしら妖しい魅力を発しています。資料の他、羅城門の現在の場所なども紹介
してありました。

そして、同じフロアには、季節の風物詩的に「京都府コレクション 雛人形名品
展」という、江戸時代を中心とした雛人形の展示も行われていました。
立雛や御殿雛など古い雛人形が並んでたんですが、綺麗というよりなんとなく
怖い!ある種の耽美的というか退廃的な雰囲気すら漂っていました。

京都での昼ごはんは、久々に三条堺町のイノダコーヒに立ち寄って、イタリア
ンスパゲティをすすりました。
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もちもちの太麺に濃厚なトマトソースがからんだ日本生まれのイタリアン(関東
ではナポリタン)美味しい!


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