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天王寺で名宝と落語 [美術館]

寒風の吹く2月初っ端の日曜日。本日は、あべのハルカス美術館で開催中の「高
野山開創1200年記念 高野山の名宝」と道楽亭の二月昼席を楽しんできました。

先ずは、あべのハルカス美術館で「高野山の名宝」を拝見。816年に弘法大師空
海が密教の修行場を開いた高野山は、1200年間絶えず信仰を集めたことから
仏教芸術の名品も集まり“山の正倉院”とも言われる場所だそうです。
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今回は、国宝14点や重文(残りほとんど)を合わせて60点あまりの宝物が展示し
てあります(入れ替えがあるので、今日は44点を観ることができました)。
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会場に入ると小首をかしげた優しい表情が妙にリアルな弘法大師の坐像“萬日大
師”がお出迎え!
最初のブースは、空海を高野山に導いた丹生明神と狩場明神の掛け軸や空海が
高野山を開くまでを描いた絵巻“高野大師行状図絵”、“弘法大師入定図”のほか、
五鈷鈴や五鈷杵などの仏具が展示してあります。
次のブースには、887年に作られた“大日如来坐像”や“両界曼荼羅図”を中心に
密教の世界が繰り広げられていて、五大力菩薩像の“金剛吼菩薩像”、“天弓愛
染明王坐像”、“不動明王坐像”などが並んでいます。

今回の目玉は、なんと言っても運慶と快慶の仏像で、運慶作の八大童子像(恵光
童子像・制多伽童子像・矜羯羅童子像・恵喜童子像・清浄比丘童子像・烏倶婆誐
童子像)は、身近な子供をそのまま模して作ったんじゃないかと思えるほど、それ
ぞれ個性的で人間味溢れる表情をしていて、思わず語り掛けたくなるほどの素晴
らしさでした。
そして、快慶の方は、崇高な佇まいの“孔雀明王坐像”と力強い“執金剛神立像”
や四天王立像(多聞天像・広目天像・増長天像・持国天像)のシャープな造形に魅
了されました。

今年は、久々に高野山に行かなきゃな!なんて思わせる素敵な展覧会でした。

高野山の名宝を楽しんだ後は、動物園前に移動して道楽亭昼席の落語を拝聴。
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先ず、鯛蔵さんは時節柄の“初天神”でしたが、何だか妙に勢いのある話でした。
次のまん我さんの“豊竹屋”は、浄瑠璃で日常をおくる変わり者の話でお風呂の
シーンでは大笑いさせてもらいました。
そして、あさ吉さんの“かぜうどん”と言うか、ネタとまったく関係の無いまくら(英語
落語の話)から、唐突に“かぜうどん”に突入する荒業にビックリ!
中入り前の〆は、千朝さんの“植木屋娘”、何回か聴いてますが、だんだん幸右
衛門さんがエライ事になってきていて、このままどこまで行くのか楽しみのような不
安なようなって感じです。
中入り後は、わかばさんの“つる”からはじまり、わかばさんの妙にかしこまった感
じのする話しっぷりを楽しませてもらいました。
最後は雀三郎さんの“二番煎じ”、アクション豊かな雀三郎さんの話で、いつものよ
うに大笑いさせてもらいました。

昼ごはんは、アポロビルの地下に在る「ビストロスタンド フジ」さんで揚げ物三昧の
ビストロDX。
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ビフカツ&かにコロッケ&白身フライ、ボリュームがあって美味しかったです。
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