御茶ノ水建築散歩 [観光]
今日は、御茶ノ水で会議ってことで、昨夜から東京に入り、朝、少し早起きをして、
散歩がてら御茶ノ水界隈の建築めぐりをしてみました。
先ずは、古い人には神田明神下に住む銭形平次親分でおなじみ(?)の「神田明
神」に参拝。
参道に甘酒屋さんが在ったりする情緒とビルの谷間にきりりと鎮座する姿が素晴
らしい。神田明神に横には、昭和初期に建てられ江戸の風情漂う木造建築の神
田の家「井政」もあります。
次は、関西だと橿原神宮や平安神宮、それに築地本願寺の設計で有名な伊東忠
太氏が設計した「湯島聖堂」にも参拝。
湯島聖堂は、将軍綱吉創建の孔子廟や昌平坂学問所跡として有名です。が、伊東
忠太氏の設計した建物という視点で見ると、藤森照信氏が“伊東忠太動物園”と称
するほど伊東忠太建築には不思議な動物が装飾されていて、湯島聖堂でも“鬼犾
頭”など様々な幻獣が隠れています!(笑)
そして、武道館や京都タワーの設計で有名な山田守氏の「聖橋」を渡って、ニコライ
堂へ。
聖橋は、山田氏らしいアーチの美しい橋で、湯島聖堂とニコライ堂(日本ハリストス
正教会教団東京復活大聖堂)の両聖堂を結ぶ橋という意味で名が付いたそうです。
ロシアの建築家シチュールポフの原設計でコンドルが実施設計したと言われる「ニ
コライ堂(日本ハリストス正教会教団東京復活大聖堂)」は、ビザンティン様式の教
会建築。
緑のドーム屋根と白の外壁のバランスが素晴らしい。
そして、ヴォーリズの設計で有名な「山の上ホテル」と、これまたヴォーリズの設計
した“主婦の友社”を磯崎新氏がリニューアルした「お茶の水スクエアA館(紆余曲
折があるみたいで正式名は分りません)」まで足を伸ばしてみました。
山の上ホテルは、幾何学的なアール・デコ調のスッキリした外観が素晴らしい。
お茶の水スクエアA館の方は、中央に磯崎新氏のポストモダンの建屋と両脇にヴ
ォーリズ建築の外壁を残した建屋を有する再生保存型建築の先駆け的な建物だ
そうです。
御茶ノ水で、新旧ないまぜとも言えるような面白い建築を楽しませてもらいました。
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