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いかつい展覧会 [美術館]

2週続けての京都って感じで、今日は、京都府京都文化博物館で開催中
の「戦国時代展‐A Century of Dreams‐」を観に行ってきました。
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いかついタイトルの展覧会ですが、国宝の狩野永徳洛中洛外図屏風(上
杉本)と、こちらも国宝の上杉家文書を目玉にした展覧会でした。

若い女性が多いのを不思議に思いながら会場に入り、戦国時代のはじ
まりともいえる太田道灌の書状や武田信玄と上杉謙信の戦いを描いた
“川中島合戦図屏風(岩国本)”。整然と並んだ武田軍の陣営が描かれ
た右隻と武田信玄と上杉謙信の一騎打ちなど壮絶な戦いの描かれた左
隻の対比が興味深い屏風でした。
武将の肖像画も多かったんですが、大河ドラマ的な感じで真田の六文
銭の茜染の旗や上杉謙信伝説の泥足毘沙門天立像なども展示されてい
ました。

そして今回のお目当て、狩野永徳の洛中洛外図屏風(上杉本)。金色の
雲の隙間から京都の町々(今も残っている名所が多いに驚きます)や
活き活きと描かれた2500人あまりと言われる人々の営みや風俗を鳥の
ような気分で、じっくりゆっくり眺めさせてもらいました。
洛中洛外図屏風は、やっぱり面白くって、ズぅ~と見てられました!と
言うか、4回くらい列に並びなおして隅々まで楽しませてもらいました。

こちらも国宝の“上杉家文書”から長尾景虎書状、織田信長書状、徳川家
康書状、豊臣秀吉直書などなど多数の古文書が展示してありました。
古文書は軸などになってきれいに伸ばされて飾られる物が多いんですが、
こちらは折り目も鮮やかに手紙と言う風情が残っていて、歴史上の人物
が正にこれを書いたという妙な感動がありました。(国宝の古文書と言
えば、常設展示のしてある2階の会場では“東寺百合文書”の展示もして
ありました。)

お目当てだった狩野永徳の洛中洛外図屏風は素晴らしかったんですが、
諸々含めて見応えありました。想像以上に面白かったです。

京都文化博物館の別館では、風呂敷の展示会「FAMILY」が行われてい
たので覗いてみました。
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様々な柄の風呂敷の展示販売や風呂敷の包み方のワークショップなども
行われていて、面白かったですよ。

京都での昼ごはんは、三条寺町にある百年食堂「生そば 常盤」さんで、
ビフカツ丼を頬張りました。
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玉子丼の上にビフカツののったような和洋折衷って感じの特徴的な丼な
んですが、不思議な味わいで美味しかったです。

そして、京都芸術センターまで歩いて、「キュレータードラフト2017
スポンテイニアス・ビューティー 作家のいない展覧会/キュレーション
:笹原晃平」を拝見。
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特定の作家の展示はせず、笹原晃平さんが現在の京都を題材にキュレー
ションすると言う企画だそうです。
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ある意味、笹原晃平さんの作品のような気もしたんですが、市内で声を
かけた人にサインをしてもらった黒いTシャツ、散らしたチラシ、解体
された住宅の廃材、喫茶店の置き忘れ傘、チクタクと言う時を刻む音す
らもはや懐かしい柱時計などなど、時間と空間を感じられる面白い展示
がしてありました。

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