新旧の絵画をめぐる北陸の旅(2日目) [美術館]
GWの4日目、そして北陸の旅の2日目。今日は、金沢を散策しま
した。
金沢での移動に便利なのは、シェア型レンタサイクル“まちのり”
ってことで、今回のまちのりを利用させてもらいました。
最初に200円払い、20ヶ所ほどのポートに30分以内に戻せば1日
200円で乗り放題と言う仕組みです。
先ずは、自転車を漕いでひがし茶屋街へ。何回も来ていますが、
重伝建好きとしては、外せないところです。
特に住宅地から観光地へと変わる朝の風情が好きなんですよね。
そして、再び自転車に乗って、金沢城と兼六園へ。石川橋から今
は車が行き交う百間堀を見下ろしながら、ブラタモリで紹介して
いた金沢城にサイフォン現象を利用して兼六園から水を送った仕
組みに思いを馳せました。
金沢城では青空に映える五十間長屋、兼六園では新緑に映える霞
ヶ池の徽軫灯籠を楽しませてもらいました。
そして、金沢での昼ごはんは、長町にある金沢郷土料理の店「四
季のテーブル」さんで鴨の治部煮膳をいただきました。
上品な味付けでめちゃ美味しかったです。
お腹も膨れたところで、今回の旅で一番楽しみにしていたと言う
より、これが無かったら今回の旅には出かけなかったであろう、
金沢21世紀美術館で開催中の「池田学展 The Pen凝縮の宇宙」
を拝見。
池田学氏は、佐賀出身で、近年、最も注目されている画家の1人。
同郷ってこともあって応援してます。が、絵を買う 財力はない
ので、展覧会を観に行くくらいです・・!
描かれた絵は、壮大で繊細、超絶に細かく書き込まれたディテー
ルの集積から生まれる壮大な世界にどっぷりと浸りました。
大友克洋氏や押井守氏や宮崎駿氏などの影響も少なからず有るの
かな~?なんて思いつつ眺めさせてもらったんですが、いゃ~!
とにかく凄い!
3.11を挟むように描かれた2008年の“予兆”と言う大きな波が地
上のあらゆるモノをのみ込む絵と、最新作の瓦礫の中に立つ巨大
な木が鮮やかな花を咲かせる“誕生”と言う作品が 、特に印象的
でした。本当に素晴らしかったです。
あんまり集中し過ぎてヘロヘロになったので、糖分補給って感じ
で、館内のカフェ「Fusion21」さんで、金沢パフェをつつきま
した。
あまじょっぱい大学芋と上品な甘さのアイスがあいまって、ちょ
っと不思議でしたが、けっこう好きな味でした。
糖分補給の後、同時開催されていた「コレクション展1 PLAY」
と「粟津潔 マクリヒロゲル4 海と毛布 粟津潔の写真について」、
それに「アペルト06 武田雄介」も覗かせてもらいました。
「PLAY」では、加藤泉氏、草間彌生氏、鯉江真紀子氏、ローズ
マリー・ラング氏、森村泰昌氏など12人の作家さんの作品が展示
してあり見応えありましたよ。
金沢21世紀美術館以外に、1DAYパスポートで巡った、泉鏡花記
念館、金沢蓄音器館、鈴木大拙館、金沢能楽美術館も面白かった
です。
泉鏡花記念館では、常設の鏡花ゆかりの品以外に、「酉TORI/
卯USAGI 錦絵で愉しむ向かい干支」と言うウサギと鳥の作品ば
かりを集めた展示がしてありました。
鏡花は、生涯で100点を超えるウサギグッズを蒐集していたそう
で、理由は、鏡花の干支酉年の〝向かい干支〟に当たる卯(ウサ
ギ)のモノを集めると縁起が良いと言うことだそうです。
金沢蓄音器館では、1877年にエジソンがはじめて録音・再生の
実験に成功した蓄音機のレプリカの解説にはじまり、明治、大正、
昭和の各時代の蓄音器やレコードが、時代を追って展示していま
した。
1日数回、当時の蓄音機での演奏も披露されるらしく、蓄音機の
聴き比べなどもできると言うことでした。
鈴木大拙館は、Zen(禅)を世界に紹介した鈴木大拙の世界観を、
本や書や写真を紹介するばかりではなく、空間全体で感じてもら
うと言うコンセプトの美術館だそうです。
建築家の谷口吉生氏が設計した水鏡の庭や思索空間棟など水と直
接の織りなす静寂の世界が、禅の宇宙って風情で美しかったです。
加賀宝生流の品を収蔵する金沢能楽美術館は、1階に能について
の解説や体験コーナーが設けてありました。
そして、2階では「秘スル花ヲ 知ルコト 山科理絵が描く能楽世
界」と言う企画展示が行われてました。
山科理絵さんは、京極夏彦氏の妖怪えほん“ことりぞ”の絵を描く
など、少し漫画の要素のある幻想的な日本画を描く方で、今回は、
能の番組にちなんだ品と合わせて絵画作品が展示されていました。
1DAYパスポートは、時間と興味があれば、510円で17ヶ所の施
設がめぐれるめちゃお得なチケットです。
たっぷり金沢観光と美術館めぐりを楽しんで、帰りは、金沢では
なく富山名物ですが、大好きな“ますのすし” と“ぶりのすし”の
両方をちょっとずつ楽しめる「源」さんの “ますとぶりの小箱”
弁当を頬張りながら大阪に戻りました。
楽しい北陸の旅でした。
した。
金沢での移動に便利なのは、シェア型レンタサイクル“まちのり”
ってことで、今回のまちのりを利用させてもらいました。
最初に200円払い、20ヶ所ほどのポートに30分以内に戻せば1日
200円で乗り放題と言う仕組みです。
先ずは、自転車を漕いでひがし茶屋街へ。何回も来ていますが、
重伝建好きとしては、外せないところです。
特に住宅地から観光地へと変わる朝の風情が好きなんですよね。
そして、再び自転車に乗って、金沢城と兼六園へ。石川橋から今
は車が行き交う百間堀を見下ろしながら、ブラタモリで紹介して
いた金沢城にサイフォン現象を利用して兼六園から水を送った仕
組みに思いを馳せました。
金沢城では青空に映える五十間長屋、兼六園では新緑に映える霞
ヶ池の徽軫灯籠を楽しませてもらいました。
そして、金沢での昼ごはんは、長町にある金沢郷土料理の店「四
季のテーブル」さんで鴨の治部煮膳をいただきました。
上品な味付けでめちゃ美味しかったです。
お腹も膨れたところで、今回の旅で一番楽しみにしていたと言う
より、これが無かったら今回の旅には出かけなかったであろう、
金沢21世紀美術館で開催中の「池田学展 The Pen凝縮の宇宙」
を拝見。
池田学氏は、佐賀出身で、近年、最も注目されている画家の1人。
同郷ってこともあって応援してます。が、絵を買う 財力はない
ので、展覧会を観に行くくらいです・・!
描かれた絵は、壮大で繊細、超絶に細かく書き込まれたディテー
ルの集積から生まれる壮大な世界にどっぷりと浸りました。
大友克洋氏や押井守氏や宮崎駿氏などの影響も少なからず有るの
かな~?なんて思いつつ眺めさせてもらったんですが、いゃ~!
とにかく凄い!
3.11を挟むように描かれた2008年の“予兆”と言う大きな波が地
上のあらゆるモノをのみ込む絵と、最新作の瓦礫の中に立つ巨大
な木が鮮やかな花を咲かせる“誕生”と言う作品が 、特に印象的
でした。本当に素晴らしかったです。
あんまり集中し過ぎてヘロヘロになったので、糖分補給って感じ
で、館内のカフェ「Fusion21」さんで、金沢パフェをつつきま
した。
あまじょっぱい大学芋と上品な甘さのアイスがあいまって、ちょ
っと不思議でしたが、けっこう好きな味でした。
糖分補給の後、同時開催されていた「コレクション展1 PLAY」
と「粟津潔 マクリヒロゲル4 海と毛布 粟津潔の写真について」、
それに「アペルト06 武田雄介」も覗かせてもらいました。
「PLAY」では、加藤泉氏、草間彌生氏、鯉江真紀子氏、ローズ
マリー・ラング氏、森村泰昌氏など12人の作家さんの作品が展示
してあり見応えありましたよ。
金沢21世紀美術館以外に、1DAYパスポートで巡った、泉鏡花記
念館、金沢蓄音器館、鈴木大拙館、金沢能楽美術館も面白かった
です。
泉鏡花記念館では、常設の鏡花ゆかりの品以外に、「酉TORI/
卯USAGI 錦絵で愉しむ向かい干支」と言うウサギと鳥の作品ば
かりを集めた展示がしてありました。
鏡花は、生涯で100点を超えるウサギグッズを蒐集していたそう
で、理由は、鏡花の干支酉年の〝向かい干支〟に当たる卯(ウサ
ギ)のモノを集めると縁起が良いと言うことだそうです。
金沢蓄音器館では、1877年にエジソンがはじめて録音・再生の
実験に成功した蓄音機のレプリカの解説にはじまり、明治、大正、
昭和の各時代の蓄音器やレコードが、時代を追って展示していま
した。
1日数回、当時の蓄音機での演奏も披露されるらしく、蓄音機の
聴き比べなどもできると言うことでした。
鈴木大拙館は、Zen(禅)を世界に紹介した鈴木大拙の世界観を、
本や書や写真を紹介するばかりではなく、空間全体で感じてもら
うと言うコンセプトの美術館だそうです。
建築家の谷口吉生氏が設計した水鏡の庭や思索空間棟など水と直
接の織りなす静寂の世界が、禅の宇宙って風情で美しかったです。
加賀宝生流の品を収蔵する金沢能楽美術館は、1階に能について
の解説や体験コーナーが設けてありました。
そして、2階では「秘スル花ヲ 知ルコト 山科理絵が描く能楽世
界」と言う企画展示が行われてました。
山科理絵さんは、京極夏彦氏の妖怪えほん“ことりぞ”の絵を描く
など、少し漫画の要素のある幻想的な日本画を描く方で、今回は、
能の番組にちなんだ品と合わせて絵画作品が展示されていました。
1DAYパスポートは、時間と興味があれば、510円で17ヶ所の施
設がめぐれるめちゃお得なチケットです。
たっぷり金沢観光と美術館めぐりを楽しんで、帰りは、金沢では
なく富山名物ですが、大好きな“ますのすし” と“ぶりのすし”の
両方をちょっとずつ楽しめる「源」さんの “ますとぶりの小箱”
弁当を頬張りながら大阪に戻りました。
楽しい北陸の旅でした。
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