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京都、散りゆく桜と文人画 [美術館]

花冷えと言うにも、ここのところの初夏のような陽気で、
桜は早くも散ってしまいましたが、例年の気温に戻って
風の冷たかった今日は、京都国立博物館 平成知新館で本
日からはじまった特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」
を観に行ってきました。
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池大雅は、江戸時代の南画で有名な絵師なので、日本画の
色々な企画の展覧会でちょこちょこは目にしてたんですが、
池大雅だけの展覧会と言うのは観たことがなかったので、
どんなんだろうと思って足を運んだ次第です。

池大雅の肖像画からはじまり、子供の頃は、絵よりも書の
方で神童と呼ばれるほど上手かったみたいで、初期の作品
は絵が半分、書が半分と言う感じの構成。字の上手さはよ
く分かりませんが、名を残す人は、やっぱり若いころから
上手いですよね。書で面白かったのは、"奉白隠禅師入門
偈”と言う白隠禅師の公案隻手音声に大雅が回答したモノが
ありました。

大雅が、筆の代わりに指で描いた"指墨画”を集めたコーナ
ーがあって、指でどうやって描いたんだろう?と思うよう
な大きな屏風絵も置いてあり、文人画っでなんとなく隠と
んして静かに描いているイメージでしたが、パフォーマン
スみたいなこともやってたんだと驚きました。

南画なので中国画をベースにした絵が多いんですが、大雅
が日本各地を訪ねて描いた絵も展示してあり、情緒溢れる
素敵な作品が多数並んでいました。"日本十二景図”など、
このシリーズが一番好きだったかもです。
お気に入りと言えば、大雅の奥さんの玉瀾の絵が優しいタ
ッチで素晴らしく、特に"離合山水図”は心に残りました。

これだけまとめて池大雅を観たのは初めてでしたが、思っ
た以上に面白かったです。

絵を観る前に先ずは、腹ごしらえって感じで、京博の近く
にある「手作りの洋食屋さん 里」でハンバーグ定食をいた
だきました。
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京都っぽくはないですが、濃い目の味付けが美味しい! 

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