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京都でアート講義 [美術館]

曇天模様でtちょっと蒸し暑かった3連休の初日。今日は
京都に赴きTOBICHI京都で開催している松本大洋さんの
デビュー30周年記念「松本大洋 原画展とライブペイン
ティングを少々」を覗いてきました。
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鉄コン筋クリートやピンポン、30周年記念アートなど数
点の原画と壁には東京会場でライブペインティングの作
品が展示してありました。
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壁のライブペインティング作品の続きって感じで、本日
と明日、松本大洋さんが京都でもライブペインティング
をされるって事でした。が、今日は、予約をしていた京
都造形芸術大学で開催される村上隆さんと名和晃平さん
のトークイベントと時間がかぶったので、涙をのんで原
画と東京でのライブペインティングの絵をじっくり拝見
させてもらって、TOBICHI京都を後にしました。

そして、出町柳まで移動して叡山電車の茶山に降り立ち、
テクテク歩いて京都造形芸術大学で行われた「村上隆 特
別講演 in 春秋座」を拝聴。
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第1部は村上隆さんの「『仁 義 礼 智 信』この世は人間
関係でのみ構成されています。それは芸術とて同じです」
と銘打った特別講演。
芸大の学生さん向けって事でしたが、開口一番、今日は
アートの話はしませんと宣言され、自分を題材にして芸
術家(アートで飯の食える)を志す若い人に向けて、現
在の活動の基盤である会社カイカイ・キキに至るヒスト
リーを芸大を卒業したあたりから年代を追ってプロジェ
クターを使いながら解説(できるだけ淡々と)されてい
ました。
30年前のMAC発売を皮切りにコンピューターが一般化し
たことでアートが大きく変わり、それから10年ごとにア
ートだけではなく社会全体に大きな変化の波が来ていて、
特に昨今、インターネットによってソーシャルメディア
による相互監視社会に突入したことで、ピラミッド構造
から村上さんが提唱してきたスーパーフラットが現実の
ものになり、これから次の展開に向かうだろうって感じ
でした。
言葉の端々に欧米セレブ層を中心とした現代アートシー
ンやファッションシーンなどの独特の文化(と言うか価
値観)の世界で、どの様に渡り歩いてきたかと日本にお
ける現代アート啓蒙のある種の挫折とあきらめみたいな
話も出てきて、興味深い内容でした。

第2部はヤノベケンジさん司会で、村上隆さんと最近活躍
めざましい名和晃平さんの対談「労働、献身、金、未来」。
村上隆さんと名和晃平さんが工房(村上さんは社員が300
人近いので工房と言うより会社ですが)制作をする上での
考え方や方法論を解説(村上さんは1部で説明していたの
で、2部は主に名和さんがやっているサンドイッチの話で
したが・・)。
村上さんと名和さん、ひと回り世代も違うって事もあいま
って考え方の違いなどが聞けて面白かったです。
ヤノベさんがなんとか、村上さんからアートの話を引き出
そうとしてましたが、村上さんは、現代アートの話は日本
でしても理解されない(理解できない)と言い切り、欧米現
代アートシーンと言うか現代アートマーケットを日本の漫
画文化や漫画市場で例えた話をされてて面白かったです。

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