みんぱくで継承 [美術館]
大阪府北部地震の影響でしばらく休館していたみんぱく(国立
民族学博物館)が再開したって事で、ちょっくら覗きに行って
きました。
先ずは、特別展示館で開催されている「工芸継承 東北発、日本
インダストリアルデザインの原点と現在」を拝見。
館に入るとプロローグとして明治の伝統工芸のコーナーが設え
てあり、安藤緑山の蜜柑や南瓜、正阿弥勝義、並河靖之などの
超絶技巧の品々。
第1章は、工芸の近代化を目指し昭和3年(1928年)に仙台に
設立された国立の工芸研究と指導機関“商工省工芸指導所”の成
果。
第2章は、東北歴史博物館で行ったワークショップの成果を“現
在につながる5つの試作品”と題し、木工、箪笥、木箱、漆、非
円形ろくろのチームが作成した作品を展示してありました。
2階では“工芸資料を博物館で伝える”と題し、みんぱくで保存
する園コレクションと金沢美術工芸大学で全国の工芸品を分類
した平成の百工比照が展示してあります。
最後は“コウゲイを継承する”として、東北で活躍する若手の作
家さんの作品とリオオリンピックで使った卓球台が飾ってあり
ました。
また、会場には柳宗理さんのバタフライスツールなど椅子も置
いてあり、座り心地を試すことができました。
ライフスタイルや価値観も大きく変化し、次世代への伝統工芸
の継承が難しくなった昨今、頑張っている方々がいると言うだ
けでも素晴らしいなと思います。
そして次は、本館の展示を眺めながら、企画展「アーミッシュ
・キルトを訪ねて そこに暮らし、そして世界に生きる人びと」
も楽しませてもらいました。
アーミッシュは、スイスやドイツを起源とするキリスト教再洗
礼派の流れをくむ方々で、主に北米の都市郊外や農業地域で昔
ながらの伝統的な生活様式を守りながら暮らす人々だそうです。
服装や生活の細部まで色々と制約の多い暮らしの中で、作り続
けていたキルトがデザインの素晴らしさから注目を集めるよう
になったそうです。今回は、キルト作品はもちろんアーミッシ
ュの方々の生活なども掘り下げた展示になっていて非常に興味
深いものでした。
これだけモノがあったら地震でエライ事になってたんだろうな!
なんて思いながらみんぱくの本館をウロウロしていたら、ちょ
うどナビひろばで「みんぱくウィークエンド・サロン 研究者と
話そう」と言うイベントが行われていて、今回は、国立民族学
博物館教授の池谷和信さんによる「ビーズからみた人類史」と
言う講義が行われていました。
現時点で分かっている最古のビーズは10万年前のモノだそうで、
壁画などが描かれるよりはるかに古く、人類はかなり初期から
装飾と言う文化を持ち合わせていたことがうかがえると言うこ
とでした。また、ビーズと言う視点から地球の隅々に広がって
いった人類を考察すると面白い発見があるのではないかという
事でした。
ビーズを研究している人がいると言うこと自体もビックリでし
たが、ビーズの話から人類の認知革命と言う壮大な話につなが
っていったのにも驚きました。面白かったです。
みんぱくの地震被害はなんとか復旧していましたが、台風21号
の被害で、公園内はほぼほぼ立入規制区域って感じになってい
て厳しい状況でした。早く復旧することを祈るだけです。
民族学博物館)が再開したって事で、ちょっくら覗きに行って
きました。
先ずは、特別展示館で開催されている「工芸継承 東北発、日本
インダストリアルデザインの原点と現在」を拝見。
館に入るとプロローグとして明治の伝統工芸のコーナーが設え
てあり、安藤緑山の蜜柑や南瓜、正阿弥勝義、並河靖之などの
超絶技巧の品々。
第1章は、工芸の近代化を目指し昭和3年(1928年)に仙台に
設立された国立の工芸研究と指導機関“商工省工芸指導所”の成
果。
第2章は、東北歴史博物館で行ったワークショップの成果を“現
在につながる5つの試作品”と題し、木工、箪笥、木箱、漆、非
円形ろくろのチームが作成した作品を展示してありました。
2階では“工芸資料を博物館で伝える”と題し、みんぱくで保存
する園コレクションと金沢美術工芸大学で全国の工芸品を分類
した平成の百工比照が展示してあります。
最後は“コウゲイを継承する”として、東北で活躍する若手の作
家さんの作品とリオオリンピックで使った卓球台が飾ってあり
ました。
また、会場には柳宗理さんのバタフライスツールなど椅子も置
いてあり、座り心地を試すことができました。
ライフスタイルや価値観も大きく変化し、次世代への伝統工芸
の継承が難しくなった昨今、頑張っている方々がいると言うだ
けでも素晴らしいなと思います。
そして次は、本館の展示を眺めながら、企画展「アーミッシュ
・キルトを訪ねて そこに暮らし、そして世界に生きる人びと」
も楽しませてもらいました。
アーミッシュは、スイスやドイツを起源とするキリスト教再洗
礼派の流れをくむ方々で、主に北米の都市郊外や農業地域で昔
ながらの伝統的な生活様式を守りながら暮らす人々だそうです。
服装や生活の細部まで色々と制約の多い暮らしの中で、作り続
けていたキルトがデザインの素晴らしさから注目を集めるよう
になったそうです。今回は、キルト作品はもちろんアーミッシ
ュの方々の生活なども掘り下げた展示になっていて非常に興味
深いものでした。
これだけモノがあったら地震でエライ事になってたんだろうな!
なんて思いながらみんぱくの本館をウロウロしていたら、ちょ
うどナビひろばで「みんぱくウィークエンド・サロン 研究者と
話そう」と言うイベントが行われていて、今回は、国立民族学
博物館教授の池谷和信さんによる「ビーズからみた人類史」と
言う講義が行われていました。
現時点で分かっている最古のビーズは10万年前のモノだそうで、
壁画などが描かれるよりはるかに古く、人類はかなり初期から
装飾と言う文化を持ち合わせていたことがうかがえると言うこ
とでした。また、ビーズと言う視点から地球の隅々に広がって
いった人類を考察すると面白い発見があるのではないかという
事でした。
ビーズを研究している人がいると言うこと自体もビックリでし
たが、ビーズの話から人類の認知革命と言う壮大な話につなが
っていったのにも驚きました。面白かったです。
みんぱくの地震被害はなんとか復旧していましたが、台風21号
の被害で、公園内はほぼほぼ立入規制区域って感じになってい
て厳しい状況でした。早く復旧することを祈るだけです。
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