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新春の東京でアートめぐり [美術館]

昨日(金曜日)、東京で仕事があったので早朝から新幹線で
東へ。E席が取れて晴れていないと見ることができない富士
山、今回はキレイに見えました。
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午前中に京橋でひとつ仕事を済ませ、午後は長時間に及ぶ会
議ってことで、しっかり腹ごしらえをしようと京橋にある人
気の南インド料理店「Dhaba India」さんで、3色カレーの
ランチをいただきました。
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今回の3色のカレーは、けっこう辛いマトンカレーにちょっ
と辛い小海老カレーとマイルドな豆カレーの3種。それぞれ
個性のあるカレーでめちゃ美味しかったです。

今日は、せっかく3連休前の週末に東京に行ったので、一泊
して気になっていた展覧会をめぐってみました。
先ずは、国立西洋美術館でやっている「ルーベンス展 バロ
ックの誕生」を拝見。
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ペーテル・パウル・ルーベンス、絵よりもTVのフランダー
スの犬で、最後にネロがパトラッシュとともに眺める祭壇画
を描いた人と言った方が馴染みのある方が多いのではないか
と思います。色々な企画展や美術館の常設展示で、単発で見
る機会はありましたが、まとまった形で見たのは初でした。
カワイイ娘さんを描いた肖像画からはじまり、劇画的な雰囲
気の“パエトンの墜落”などコントラストと色合いを強調した
宗教画や神話の世界へとつづき、最後は母乳3部作って感じ
で乳房から母乳が飛んでる“ヴィーナス、マルスとキュービ
ッド”と、“エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち”
や“ローマの慈悲(キモンとペロ)”。
女性の肌の質感が美しくって見惚れました。当たり前な感想
ですがやっぱり上手いですね。

常設展では、ゲルハルト・リヒターの自宅に対峙するように
飾ってあったと言うクールベとリヒターの絵が飾ってあるク
ールベとリヒターのコーナーが設けてありました(常設では
他のクールベの絵を見ることができます)。
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小企画展の「ローマの景観 そのイメージとメディアの変遷」
では、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの描いたロ
ーマの風景と木村伊兵衛氏や佐藤時啓氏のローマの同じ場所
の写真が並べるという面白い展示がしてありました。
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次は、同じ上野公園にある東京都美術館で20日までやってい
る「ムンク展 共鳴する魂の叫び」。
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もうじき終わりってことかもしれませんが、盛況で入るのに
40分待ち(10月からやってるしそろそろ落ち着いたかと思っ
てたんですが甘かったです)!さすが「叫び」って感じです。
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目玉の“叫び”以外にも、“マドンナ”や“接吻”や“吸血鬼”など
けっこう面白い作品がたくさんあって(100点ほど)見応え
ありました。もちろん“叫び”は印象的でしたが、最も心に残
ったのは白鳥の泳ぐ湖に女性が顔だけ出している不思議と言
うか不気味な“幻影”と言う絵でした。夢に出そうで怖い。。

冬の東京には珍しく曇天模様で底冷えしていたので、温かい
昼ごはんを食べようと「上野藪そば」さんのおかめそばを手
繰りました。
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厚めに切られた上品な玉子焼きにプリプリの蒲鉾、湯葉のリ
ボンもカワイイ温かいそば。安定の美味さです。

上野から東京駅に移動し、京橋にあるギャルリー東京ユマニ
テさんでやっている「T氏コレクション 青木野枝展」を拝見。
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青木野枝さんは芸術祭やパブリックアート的な屋外の大きな
作品のイメージが強かったですが、小さくても雰囲気のある
素敵な作品が20点ほど展示されていました。
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青木さんの作品は、昨年、新潟の水と土の芸術祭2018の砂
丘館でも拝見させてもらったんですが、独特の強さと繊細さ
と静けさが感じられてやっぱり良いですね。

そして新春アートめぐりの最後は、東京ステーションギャラ
リーで開催中の「吉村芳生 超絶技巧を超えてて」。
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17mもある金網のドローイングと356日の自画像(1年かけ
て撮った写真を元に9年かけて描いたそうです)、新聞に描
いた自画像と新聞を描いた上に描いた自画像がずらりと並ん
で圧巻でした。
色鉛筆で描いた超絶と言うか病的に描かれた細密画の花々に
ただただビックリでした。絶筆になったコスモスや東日本大
震災の鎮魂をこめた藤の花“無数の輝く生命に捧ぐ”、あの世
の風景の様な“未知なる世界からの視点”のメメント・モリ的
な死生観の漂う美しさに吸い込まれそうになりました。怖い
ほど綺麗でした。

今日は東京では初雪が降ったそうで、寒い中でしたが、素敵
なアートをめぐって、大阪に戻りました。

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