SSブログ

上野で博物館に初詣 [美術館]

今年の初出張は金曜日に会議で東京。夕方まで会議だった
のと週末ってことで、そのまま泊まって気になっていたミ
イラ展ほか、上野公園界隈で諸々展覧会を巡ってきました。

初日の東京ランチは、東京国際フォーラムにある「ラ・メ
ール・プラール」さんのスフレオムレツをいただきました。
IMG_2127.JPG 
IMG_2129.JPG IMG_2132.JPG 
インパクトのある泡々の巨大なオムレツ!どうやて焼いて
いるのかわかりませんが、表面はしっかり焼けてて中は泡
立てた玉子、ほのかに塩気があり香ばしく美味しかったで
す(まさに泡を食べてる感じです・・・)。行ったことは
ないですがモンサンミッシェルの有名店だそうです。

そして、今年のアート鑑賞のスタートは、上野公園界隈で
のアート巡り。
IMG_2238.JPG 
先ずは、国立国会図書館国際子ども図書館で開催している
「絵本に見るアートの100年 ダダからニューペインティン
グまで」。
IMG_2141.JPG IMG_2146.JPG 
絵本を題材に20世紀のアートの潮流を振り返るような展示
がしてあり、先ずはダダからスタートし、シュルレアリス
ム、ロシアアバンギャルド、チェコアバンギャルド、バウ
ハウスとニューバウハウス、グラフィックデザイン、日本
のモダニズム、第二次世界大戦後の美術(ポップアート・
ニューペインティングなど)で活躍したアーティストの絵
本が展示してあり、古賀春江さん、堀文子さん、安西水丸
さん、赤瀬川原平さん、黒田征太郎さん、新宮晋さん、横
尾忠則さん、大竹伸朗さん、奈良美智さん、スズキコージ
さん、荒井良二さん、アンディ・ウォーホル氏、ダミアン
・ハースト氏、キース・へリング氏、ジャン=ミシェル・
バスキア氏、李禹煥氏などなど150点ほどの絵本が飾って
ありました(開いて読めたら最高ですが・・・眺めるだけ
です)。特別コーナーではアリス、赤ずきん、ピノキオ、
宮沢賢治の絵本も飾ってありました。

次は、東京藝術大学大学美術館陳列館の「第5回東京都特
別支援学校アートプロジェクト展」。
IMG_2149.JPG 
都内の特別支援学校に在籍している生徒たちに芸術活動に
積極的に取り組んでもらうことと、才能をいち早く発見し
て伸ばす目的で生徒が制作した作品を展示し、一般の方々
にも広く障がいのある方々への理解を深めてもらおうとい
う企画だそうです。印象的な作品も有りましたし、面白い
取り組みだなと思いながら拝見させてもらいました。
IMG_2151.JPG IMG_2153.JPG 
IMG_2157.JPG IMG_2163.JPG 
関西だと大阪府立江之子島文化芸術創造センターで障がい
ある方々のアートを観る機会があるんですが、けっこう
イイ作品がありますよ


同じく、東京藝術大学大学美術館の本館でやっていた「保
科豊巳退任記念展 萃点」。
IMG_2167.JPG IMG_2148.JPG 

保科豊巳さんは東京藝術大学の先生で、今年退任されると
いうことでの展覧会だそうです。会場に入るとちょうど保
科さんが、関係者とおぼしき方々に作品の解説をしてらし
たので、無関係者ですが勝手に付いて回って制作の背景や
作品の見どころや苦労した点などをじっくり聞かせてもら
いました。
IMG_2188.JPG IMG_2171.JPG 
IMG_2168.JPG IMG_2185.JPG 
IMG_2177.JPG IMG_2186.JPG 
IMG_2181.JPG IMG_2184.JPG 
火や和紙や木材などそれ自体で既に美しいモノの上に絵を
描くというのは、絵の具を塗って汚しているに過ぎないの
ではないかと言う話が面白かったですし、素材に寄り添っ
たようなシンプルな造形の作品が素晴らしかったです。

そして、東京国立博物館本館の新春の企画展「博物館に初
もうで 子・鼠・ねずみ」。
IMG_2231.JPG IMG_2203.JPG 
十二支の子(鼠)をはじめ、大黒様とねずみ、浮世絵、鼠
色の着物、涅槃図の中の鼠など、ねずみ探しゲームの感じ
で楽しく拝見させてもらいました。
IMG_2194.JPG IMG_2195.JPG 
IMG_2199.JPG IMG_2200.JPG 
IMG_2201.JPG IMG_2204.JPG 
IMG_2206.JPG IMG_2210.JPG
IMG_2207.JPG IMG_2209.JPG 
IMG_2214.JPG IMG_2215.JPG 
IMG_2216.JPG IMG_2218.JPG 
同じく本館では「伝説の面打たち」と言う能面の企画展示
もやってました。
IMG_2228.JPG 
日光作の三番叟(黒色尉)、伝赤鶴作の伝山姥の他、越智、
文蔵などの十作(南北朝から室町時代のすぐれた能面作家
10人)を中心に同時代の作品が23点展示してありました。
IMG_2220.JPG IMG_2222.JPG 
IMG_2224.JPG IMG_2229.JPG 
IMG_2226.JPG IMG_2227.JPG 
じっくり間近で見る能面も素晴らしですね。

東京国立博物館の東洋館の方では「人、神、自然 ザ・アー
ル・サー二・コレクションの名品が語る古代世界」と言う
古代文明系の展示も行われていました(古代文明好きなん
ですよね)。
IMG_2189.JPG 
紀元前2000年以上前のメソポタミア文明、古代エジプト
文明、古代ギリシア、ペルシャ文明、古代ローマ、ヘレニ
ズム文明、中国漢時代、マヤ文明、オルメカ文明などなど、
おおむね紀元前に作られた、人、神、動物などの造形物や
装飾品が飾ってあったんですが、金や石などで作った品の
写実的な造形美にはただただ驚かされました。アート表現
は4000年以上前からそんなに変わってないなって感じさ
えします。実はこちらにもミイラが飾てありました。

最後は、今回の本命、国立科学博物館の「ミイラ 永遠の命
を求めて」。
IMG_2245.JPG IMG_2244.JPG 
先ずは思っているよりお客さんが多くてビックリしたんで
すが、南北アメリカ、古代エジプト、ヨーロッパ、オセア
ニア、日本からの43体のミイラをはじめ、副葬品、棺桶、
CTスキャンなどの科学的研究成果などなど、ミイラにまつ
わる色々な情報を楽しむことができました。ミイラと一言
に言っても古代エジプトのミイラに代表される人為的に作
成したミイラと、何かしらの条件がそろって図らずも自然
にミイラになってしまったモノがあるそうです。
日本からは意図的にミイラになった即身仏の弘智法印宥貞
や柿の種子(お菓子じゃないですよ!)を大量に摂取して
ミイラになった本草学者のミイラ、土葬でミイラになって
しまった江戸時代の兄弟のミイラが鎮座していました。
ミイラと聞いて先ず思い浮かべる古代エジプト系は、きれ
いに寝かせてあってシュッとした感じで、棺桶や巻いた包
帯に死者の書と呼ばれるヒエログリフがびっしりと描かれ
てました。
南米系のチャチャポヤのミイラは、カワイイ顔の刺繍をほ
どこした小ぶりの袋に折りたたんで収められていて、人っ
てこんなにコンパクトになるの?って印象でした。が、CT
スキャン画像では確かに人が入ってまし、袋から顔だけ出
した女性のミイラもあってインパクトありました。
若干気持ち悪さもありましたが、めちゃ面白かったです。

ミイラ展、想像以上に賑わってました。が、賑わっている
と言えば、東京国立博物館本館では「高御座と御帳台」の
特別公開をやっていて70分待ちの列ができていました!
IMG_2191.JPG IMG_2239.JPG 
それに負けじと上野の森美術館の「ゴッホ展」の方も1時
間以上待つ長蛇の列が、それこそ巨大な蛇のように公園内
をのたくってました!

ミイラを観る前の腹ごしらえは(観た後だと食欲が無くな
りそうだったので・・)、上野の老舗のとんかつ屋「井泉
本店」さんでヒレかつ定食を頬張りました。
IMG_2237.JPG IMG_2232.JPG 
箸でも切れるという柔らかなヒレかつめちゃ美味しかった
です。食べ終わってお店の外に出たらこちらにも列ができ
ててびっくりでした!笑

今年も元気にアートめぐりを楽しみたいと思います。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。