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おめでたい文楽 [文楽]

今日は、文楽鑑賞仲間の方々と文楽を観に行く前に、色々
と評判を耳にして行ってみたいと思っていた大阪市立東洋
陶磁美術館の「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コ
レクション-メトロポリタン美術館所蔵」を観に行ってき
ました。
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館に入ると、ロビーの吹き抜けの空間に四代田辺竹雲斎さ
んの巨大な竹のインスタレーション“GATE”が、大蛇のご
とくどくろを巻きながら2階まで身体を伸ばし、見上げる
その姿に圧倒されました。
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そして、展示室には、歴代の田辺竹雲斎の作品をはじめ、
超絶技巧で作られた竹工芸品が、その作品と響き合うよ
うな所蔵の陶芸作品と並べて飾ってあり、繊細で大胆な
手仕事の世界と、めくるめく幾何学模様の世界を堪能す
ることができました。
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なんだか理系の血が騒ぐ、展示会だったような気がしま
す!笑
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竹工芸の作品と一緒に、川崎毅さんの街シリーズの陶芸
オブジェ作品や飛青磁花生などエリック・ゼッタクイス
トさんの陶器をモチーフにしたドローイングなどの展示
もしてありました。

竹細工を観る前の腹ごしらえは、裁判所裏にある「ちー
ず亭」さんで特製ビーフシチューをいただきました。
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トロトロのビーフシチュー、ごろりとのったチーズも相
まって美味しかったです。
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ちょうど大阪国際女子マラソンのコースが東洋陶磁の目
の前だったので、東洋陶磁に入る前に最後の選手を少し
だけ応援させてもらいました。(トップ選手は見逃しま
した。。。)

そして、竹細工の後は、国立文楽劇場で「令和二年 初春
文楽公演(第二部)」の千穐楽を拝見。
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もうじき節分なのでお正月気分って感じでもなかったん
ですが、さすがに新春公演ってことで劇場は睨み鯛など
仄かにお正月気分が残っていました。
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そして演目は、加賀見山旧錦絵から草履打の段 、廊下の
段 、長局の段、奥庭の段 。そして、明烏六花曙から山
名屋の段でした。
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加賀見山旧錦絵の草履打の段。三味線は清治さんで、靖
太夫さん(呂勢太夫さん病気休演の代打)、芳穂太夫さ
ん、小住太夫さん、亘太夫さん、碩太夫さんの掛け合い
浄瑠璃でした。
場面は鶴岡八幡宮の門前、参拝に来た中老の尾上(和生
さん)と局の岩藤(玉男さん)。町人上がりの尾上に対
して武芸のたしなみも無い役立たずといちゃもんをつけ
る岩藤、立場上反抗のできない尾上の頭をあろうことか
自分の草履で打って、プライドをずたずたに引き裂く!
岩藤の悪役っぷりに、ムカムカするよな話でした。
次の廊下の段は、藤太夫さんと團七さんの浄瑠璃。
尾上の召使いお初(勘十郎さん)が、廊下で女中たちか
ら草履に一件を聞かされていると、そこに岩藤が現れ、
お初に対してもいがかりを付ける。そこに弾正(玉輝
さん)が現れ、お家転覆の密談をはじめる。
そして長局の段は、前が千歳太夫さんと富助さん、後
が織太夫さんと藤蔵さんの浄瑠璃。
草履で殴られあまりの恥辱に死を覚悟する尾上、お初
はそんな尾上に対して、忠臣蔵の話を例えに短気を起
こさぬように説得するが、尾上は実家に書状を届けて
ほしいとお初に頼み、お初が屋敷から離れたすきに自
害をしてしまう。
最後の奥庭の段は、靖太夫さんと錦糸さんの浄瑠璃。
主人尾上の敵討ちとばかりにお初が、岩藤のいる奥屋
敷の庭に忍び込むと、お家の大事な品を盗んできた家
来を岩藤が殺すところにでくわし、これ幸いに尾上の
仇を討とうと躍り出て、岩藤との決闘の末に岩藤を成
敗する。その騒ぎにお家の重鎮が現れ、お初が岩藤と
弾正の密書を手渡し、めでたく終演となりました。
今で言うところのパワハラって感じで、最後ですっき
りするというより、ちょっとザラっとした気分が残る
話でした。

2幕目の明烏六花曙の山名屋の段の浄瑠璃は、呂太夫
さんと清介さんに胡弓の燕二郎さん。
こちらは文楽には珍しい吉原の話なんですが、主人公
のちょっと男が頼りないのはいつもの通りって感じで、
遊女浦里(勘彌さん)と恋仲の時次郎(玉助さん)。
浦里がいる女郎屋の主人勘兵衛(文司さん)は、時次
郎の家の家宝の掛け軸を盗み、その詮索で時次郎が浦
里を利用していると思い込み、浦里から時次郎のこと
を聞き出そうと遣り手婆のおかや(簑一郎さん)と一
緒に拷問をするが口を割らない。そこに浦里に横恋慕
する手代の彦六(簑二郎さん)が加わり、助ける代わ
りに自分のモノになれと言い寄り、おかやとやり合う。
そんなゴタゴタの隙に時次郎が掛け軸を取り戻し、め
でたしめでたしって話でした。勘兵衛が子供拷問する
嫌な場面も有りましたが、とにかく手代の彦六と遣り
手婆のおかやが無茶苦茶で笑わせてもらいました。
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そして今回は、おめでたい新春と合わせて、竹本津駒
太夫改め六代目竹本錣太夫さんの襲名披露興行となっ
ていました。おめでとうございます!

文楽の後は、いつもの台湾料理屋「福華酒家」さんで、
干し豆腐、スイレン、黄ニラでシャキシャキ三昧!
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ぷりぷりの水餃子、パリパリのかた焼きそばなどなど、
いつもながら安定のうまさでした。

今回もチケットの手配から食事会の予約まで、なにか
らなにまでお世話になり、ありがとうございました。

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