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神戸でゴッホ [美術館]

本編の展覧会よりも、どちらかと言うと原田マハさんの
講演会が目的って感じもなきにしもあらずでした。が、
「ゴッホ展 ハーグ、そして。パリ。ゴッホへの道」を
観に兵庫県立美術館に行ってきました。
IMG_3219.JPG 
朝から野暮用でバタバタしていて、案内のメールをちゃ
んと確認もせず、開演2時のギリギリに兵庫県立美術館
到着したら会場が隣のビルって言われ、焦りまくって会
場に駆け込んで椅子に座った途端に講演スタート!
兵庫県立美術館の館長さんによる原田マハさんのご紹介
に間に息を整え、少し落ち着いたところで原田さん登壇
となりました。

いきなりゴッホには入らず、先ずは前段と言うことで、
原田さんの兵庫県立美術館の想いで話からスタート。
中学生の頃(40年ほど前)、美術全集の訪問販売をし
ていたお父さんに同行し、岡山からわざわざ兵庫県立
美術館のムンク展を観に来たのが初めての兵庫県立美
術館だったそうです。

原田さんはゴッホをテーマに“たゆたえど沈まず”と言
う本を書いてらして、その取材を通して感じたゴッホ
への想いを交えながら、ゴッホの画業10年の軌跡を、
展覧会の構成に沿って、ハーグ時代(ミレーに影響さ
れた暗い色調の労働者の絵)、パリ~アルル時代(印
象派と日本に影響されて、一気に色彩に目覚めた絵)、
そして最晩年、1890年7月29日に亡くなるまでの1年
間に分けて語ってくれました。(ゴッホがパリに出て
きた日、弟テオの事務所に行ったが留守で、置手紙に
ルーブル美術館で待っていると書き、それを見た弟が
美術館に駆け付ける話は、流石小説家さんって感じで
情景が浮かぶような語りでした。)

10年で2000枚くらい絵をかいていたそうで、平均す
ると1年に200枚!10年の画業ですが、ある意味一生
分の絵は描いて去っていった方なんだろうと思います。
最後に取材の時に訪れたゴッホと弟テオが並んだお墓
の写真も紹介してくれました。
1時間半ほどの講演でしたが、ゴッホ愛が溢れている感
じでめちゃ面白かったです。

講演会はもちろん面白かったんですが、展覧会のゴッホ
の絵の方も素晴らしかったです。
IMG_3220.JPG 
ゴッホ展と言いながらゴッホの絵はちょっことなんて思
ったりもしてましたが、想像以上にゴッホだらけで、あ
る意味ビックリでした!笑
今回の目玉の“糸杉”と“薔薇”、こちらも想像以上で、思
わず絵の前から動けなくなってしまいました(混んでい
たので邪魔にならないようにちょっと後ろでですが・)。
写真や画像データではお馴染みの絵だったんですが、実
物の醸し出すオーラと言うかパワーは凄いですね!絵の
中にゴッホのエネルギーが宿ている感じでした。

茫然自失のゴッホの帰り、先日来たときは無かったよう
な気がするんですが、展示室の2階と1階につながる吹き
抜けの階段ホールに新宮晋さんの“星の海”と言う作品が
浮かんでいました!
IMG_3224.JPG IMG_3228.JPG 
安藤忠雄さんのコンクリート打ちっぱなし建屋に黄色の
インスタレーションが印象的です。

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