密は避けつつギャラリーへ

緊急事態宣言のお陰か、大阪のコロナの感染も徐々に減
ってきてるような気もします。が、想定よりも減り鈍い
のか？宣言の延長などもささやかれている今日この頃。
不要不急と言えば不要不急だけど、まぁ～！あんまり密
にはならないだろうと思って、谷町六丁目にあるギャラ
リー“+1 art”さんにて、本日まで開催していた冬耳さん
と森茜さんの二人展「世界は虹に溶けてゆく」を覗いて
きました。
 
最終日ってことで、ちょうど作家の森茜さんがいらして、
今回の展示や作品について詳しく解説をしてくれました。
今回の二人展は、世界は虹に溶けゆくと言うタイトルな
んですが、森さん曰く、日本では虹は７色と言われてい
るんですが、世界では2色と認識されていたり3色だった
りと実は多様性があり、その多様性を互いに認め合うと
言うのがテーマだそうで、7色どころか鮮やかな多種の
原色が有機的に絡み合う冬耳さんの作品と、モノクロー
ムの写真を使った森茜さんの版画と言う、まったく方向
性の異なる作品が並べて展示してあり、互いに影響し合
いながら溶けあう独特の空間を創り出していました。
 
  
森さんの作品は、森さんが子どもの頃から感じていたと
言う自分の身体と精神の距離感（鏡を見てそこに映る自
分が自分ではないように感じていたそうです）を作品に
したそうで、写真の上の模様は、プラスチックの板を深
く彫って描いた版画だそうで、けっこう立体的なので、
一瞬刺繍に見える不思議な版画でした。
トライポフォビア（集合体恐怖症）の人はちょっと苦手
かな？って感じですが・・印象的で面白い作品でした。

そして、谷六からちょっと足を伸ばして、深江橋にある
ギャラリー“ギャラリーノマル”さんで開催している台湾
の作家張騰遠(チャン テンユァン)さんの個展「NEW N
ORMAL」にも立ち寄りました。
  
張騰遠さんの個展は去年の春に企画していたのがコロナ
で伸びて、このタイミングになったそうです。が、また
またの緊急事態宣言ってことで、張さんは日本に来るこ
とができなかったそうです。そんな張さんの代わりに張
さんの描くキャラクター“パロットマン”のフィギュアが
2階のスリットから会場を眺めていました。
  
作品は、ニューノーマルやアフターコロナをテーマに、
人類滅亡後の未来の地球で、遺跡となった文明を調査
する鳥型エイリアンと言う設定のパロットマンが、ス
テイホームをしている姿が描かれてました。壁一面に
シワを伸ばしたような作品が飾ってあったんですが、
これは昨年の個展が中止になりクシャクシャにして捨
てた作品でも、あきらめなかったら復活することもあ
ると言うのを表現していると言うことでした。
  
  
なんとも言えない毒とカワイイが融合した作品は、独
特のユーモラスな雰囲気を漂わせていました。