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緊急事態宣言前にギャラリーめぐり [美術館]

明日から大阪も3度目の緊急事態宣言に入り、今回は、
色々制約も多いみたいで(1回目に近い感じ)、閉ま
る施設や中止になるイベントも多いてことで、とりあ
えず気になるギャラリーを回ってきました。
ギャラリーの方曰く、小さなギャラリーは、密になる
こともないし、粛々と営業は続けるみたいです。が、
イベント等は、流石にできなくなるってことでした。
まぁ~!ギャラリーは複数人でワイワイ行く場所でも
なく、もちろん行った後に皆で飯食うぞ!って雰囲気
にもならないので、営業を続けてもらえるのはありが
たいことです。

先ずは、阿波座にある大阪府立江之子島文化芸術創造
センター(enoco)で、大阪を拠点に活動する野原万
里絵さんの作品およびキュレーション展示「彼我の絵
鑑」展を拝見。
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野原さんが、伊藤継郎氏の“スケッチ・ブック”をヒン
トに、大阪府のコレクションの中から作品(上前智祐
氏・津高和一氏・柄澤齊氏・一原有徳氏・野村耕氏・
須田剋太氏・金光松美氏・Nell ROBERTS氏・泉茂氏
・李禹煥氏・井田照一氏)を選び、絵を解説するパン
フレットと言うかメモ帳(これも野原さんの作品)を
片手にそれらの絵と、その絵から着想した野原さんの
新作を鑑賞すると言う仕組みの展覧会で、多層的な観
点での鑑賞ができて面白かったです。
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阿波座から千日前線でなんばに移動して、次は、“特
定非営利活動法人キャズ(CAS)”さんで本日(4月24
日)まで開催していた山本聖子さんの個展「*黒の先
に落ちた赤ー”おやすみ、いい天気だね”」を拝見。
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山本さんは10年ほど前の六甲ミーツ・アートや昨年
のはならぁとでインスタレーション作品を拝見させ
てもらっていた方で、今回は、昨年初頭、台湾に滞
在した折に出会ったインドネシア移民の漁師の方と
の交流をきっかけに生まれた作品だそうです。
漁船の錆びた鉄の赤は、鉄が鉄鉱石に戻ろうとする
姿であり、鉄つながりで血(ヘモグロビン)の赤が
共鳴する作品となっていて、映像作品と鉄板のイン
スタレーションが展示してありました。
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どちらも幻想的で素敵な作品でした。

そして、同じなんばでもう一軒って感じで“TEZUKA
YAMA GALLERY”さんで、こちらも本日(4月24日)
までやっていた西本剛己さんの個展「NEOLOGISM
21714-21743」と栗棟美里さんの個展「あなたは
この世界にいるかもしれない。もしくはいないかも
しれない。」を覗いてみました。
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西本さんの“ディスタンス 21497”と言う大きな作
品は、太陽のコロナが描かれたビニルシートで隔
てられ空間をミニチュアの飛行機がグルグルと旋
回し、その下には帆で作ったノアの箱舟が浮かぶ
と言うもので、鉄枠の重厚さも相まって迫力あり
ました。それと石鹸運搬用の戦車がユーモラスで
可愛くって印象的でした。
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奥の部屋では栗棟さんのレンチキュラー(みうら
じゅんさん言うところのいやげ物って感じで、観
光地の土産物売場の片隅でほこりをかぶってそな
角度で絵の変わるシート)で描かれたポートレー
ト。
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IMG_8523.JPG 
見る角度で人物が見え隠れする虚実の混ざりあっ
たような世界が垣間見える面白い作品でした。

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