晩秋の大阪ギャラリーめぐり [美術館]
気温が上がったり下がったりで妙な具合の秋ですが、
今日は、秋も深まったなって感じの秋晴れひんやり
空気の中、大阪のギャラリーの気になる展示をめぐ
ってきました。
先ずは、肥後橋にある“サードギャラリーAya”さん
の「東恩納裕一展」。
東恩納さんは、10年ほど前に六甲ミーツ・アートで、
蛍光灯の作品を拝見したことがあったんですが、今回
は、蛍光灯の他にボーダーと覆い隠すをテーマにした
作品が、4階と2階に分けて展示してありました。
ちょうど作家さんがいらしたんですが、よく官庁から
出される黒塗りの報告書をイメージし、黒いボーダー
の帯からマッチ売りの少女の物語が見え隠れする作品
で、黒く塗ってさも重要なように隠しているけど、中
身はたいしたこと書かれてないんじゃないのと言う意
味と、実は童話のマッチ売りの少女も今の価値観だと
虐待とも読み取れると言う二重の意味が込められてい
ると言う事でした。面白い!
そして、同じビルにある“Yoshimi Arts”さんの「Insi
ght 30”家の中で/at home”」も覗いてみました。
上出惠悟さんのタイヤ付きの急須とカワイイ犬のレリ
ーフ、笹川治子さんの震災をテーマにした瓦礫の犬と
猫や異素材を組み合わせた電話や盗聴器など不思議な
器具、寺林武洋さんの昭和な部屋の写実絵画、レイチ
ェル・アダムスさんのインテリアアート、西山美なコ
さんの怪しげなピンクのティッシュケースが飾ってあ
りました。
笹川さんのバラバラな素材の瓦礫を組み合わせた猫と
犬、骨格がしっかり表現できているためか、ちゃんと
猫と犬に見えるのが素晴らしかったです。
ギャラリーの方曰く、木、紙、プラスチックなどなど
素材がバラバラなので、実は接着が非常に難しいらし
く、接着剤選びをめちゃ苦労されたと言う裏話も面白
かったです。
こちらも肥後橋の大同生命ビルあるギャラリー“KOUI
CHI FINE ARTS”さんで開催している永田治子さんの
個展「その花を押延べる、そして個として対峙する」
も拝見。
花をモチーフにして抽象と具象の間を描いたような美
しい作品でした。
そして、四つ橋線で難波の“TEZUKAYAMA GALLERY”
さんに移動して、井田大介さんの個展「SYNOPTES」
と、彫刻のグループ展「Solidaholic 固体中毒」を拝
見しました。
井田大介さんの“SYNOPTES”と言う作品は、ギリシャ
神話の百眼の巨人アルゴスパノプテスと多数が少数を
監視する世界シノプティコンを題材にした作品だそう
で、昨年、東京のビエンナーレでVRのバーチャルで
作った作品をリアルで再構成した作品だそうです。
その時に、架空のサッカースタジアムに出現させた像
ってことで、ギャラリーの床も緑に覆われてました!
遠近感が曖昧で焦点を絞れない上に、センサーで人が
近づくと瞼を開いて目をギョロギョロするので、なん
とも不気味でした(ギャラリーの方、曰く、子連れで
きたお客さんがいて、子供がビックリして大泣きして
たってことでした)。が、素晴らしい作品でした。
彫刻のグループ展の方は、小池一馬さんが主催で同世
代の彫刻家を集めたそうで、今野健太さん、中谷ミチ
コさん、七搦綾乃さんの作品が飾ってありました。
夏に“ART OSAKA 2023”で見て印象的だった今野健
太さんのわらじ顔。そして中谷ミチコさんの凹彫刻も
幻想的で美しかったです。
今日は、秋も深まったなって感じの秋晴れひんやり
空気の中、大阪のギャラリーの気になる展示をめぐ
ってきました。
先ずは、肥後橋にある“サードギャラリーAya”さん
の「東恩納裕一展」。
東恩納さんは、10年ほど前に六甲ミーツ・アートで、
蛍光灯の作品を拝見したことがあったんですが、今回
は、蛍光灯の他にボーダーと覆い隠すをテーマにした
作品が、4階と2階に分けて展示してありました。
ちょうど作家さんがいらしたんですが、よく官庁から
出される黒塗りの報告書をイメージし、黒いボーダー
の帯からマッチ売りの少女の物語が見え隠れする作品
で、黒く塗ってさも重要なように隠しているけど、中
身はたいしたこと書かれてないんじゃないのと言う意
味と、実は童話のマッチ売りの少女も今の価値観だと
虐待とも読み取れると言う二重の意味が込められてい
ると言う事でした。面白い!
そして、同じビルにある“Yoshimi Arts”さんの「Insi
ght 30”家の中で/at home”」も覗いてみました。
上出惠悟さんのタイヤ付きの急須とカワイイ犬のレリ
ーフ、笹川治子さんの震災をテーマにした瓦礫の犬と
猫や異素材を組み合わせた電話や盗聴器など不思議な
器具、寺林武洋さんの昭和な部屋の写実絵画、レイチ
ェル・アダムスさんのインテリアアート、西山美なコ
さんの怪しげなピンクのティッシュケースが飾ってあ
りました。
笹川さんのバラバラな素材の瓦礫を組み合わせた猫と
犬、骨格がしっかり表現できているためか、ちゃんと
猫と犬に見えるのが素晴らしかったです。
ギャラリーの方曰く、木、紙、プラスチックなどなど
素材がバラバラなので、実は接着が非常に難しいらし
く、接着剤選びをめちゃ苦労されたと言う裏話も面白
かったです。
こちらも肥後橋の大同生命ビルあるギャラリー“KOUI
CHI FINE ARTS”さんで開催している永田治子さんの
個展「その花を押延べる、そして個として対峙する」
も拝見。
花をモチーフにして抽象と具象の間を描いたような美
しい作品でした。
そして、四つ橋線で難波の“TEZUKAYAMA GALLERY”
さんに移動して、井田大介さんの個展「SYNOPTES」
と、彫刻のグループ展「Solidaholic 固体中毒」を拝
見しました。
井田大介さんの“SYNOPTES”と言う作品は、ギリシャ
神話の百眼の巨人アルゴスパノプテスと多数が少数を
監視する世界シノプティコンを題材にした作品だそう
で、昨年、東京のビエンナーレでVRのバーチャルで
作った作品をリアルで再構成した作品だそうです。
その時に、架空のサッカースタジアムに出現させた像
ってことで、ギャラリーの床も緑に覆われてました!
遠近感が曖昧で焦点を絞れない上に、センサーで人が
近づくと瞼を開いて目をギョロギョロするので、なん
とも不気味でした(ギャラリーの方、曰く、子連れで
きたお客さんがいて、子供がビックリして大泣きして
たってことでした)。が、素晴らしい作品でした。
彫刻のグループ展の方は、小池一馬さんが主催で同世
代の彫刻家を集めたそうで、今野健太さん、中谷ミチ
コさん、七搦綾乃さんの作品が飾ってありました。
夏に“ART OSAKA 2023”で見て印象的だった今野健
太さんのわらじ顔。そして中谷ミチコさんの凹彫刻も
幻想的で美しかったです。
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