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春の襲名前夜祭 [文楽]

今日はお休み!だったんですが、せっかく桜が満開の時季なのに
あいにくの天気。。。ってことで、桜を見るのはあきらめて梅田
をウロウロ。

のんびり平日のランチでも楽しもうと、駅前ビルにあるイタリア
料理の店「オステリア ガウダンテ」さんで、和牛のラグーミート
ソースの自家製タリオリーニのランチをいただきました。
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平打ちの細いパスタにからんだソースとゴロゴロ入ったお肉が柔
らかくてめちゃ美味しい!

そんでもって、トーホーシネマズ梅田で今日からはじまった「夜
は短し歩けよ乙女」を拝見。
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森見登美彦さんの原作で、監督は大好きなアニメ四畳半神話大系
も手がけた湯浅政明さん。
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幻想と妄想の混沌が、独特のタッチの絵とテンポで描かれていて、
久々に湯浅政明ワールドにどっぷり浸らせてもらいました。面白
いかどうかと問われると返答に困りますが、私は大好きです。
エンディングのASIAN KUNG-FU GENERATIONも痺れました。
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映画のおまけで、夜は短し歩けよ乙女銀幕篇“先輩から乙女への手
紙”が付いてました。

そして、夕方から難波に移動し、先ごろ、山本能楽堂で招待券を
ご本人からいただいた六代豊竹呂太夫さんの襲名前夜祭を見に国
立文楽劇場に行ってきました。
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幕が上がり、ほぼ満席の招待客の皆さんに前に現れたのは、明日
から名前の変わる六代豊竹呂太夫(英太夫改メ)さんと落語家で
呂太夫さんの浄瑠璃のお弟子さんでもある桂南光。それに司会の
産経新聞亀岡典子さん。
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先ずは、襲名される呂太夫と言う名前のお話。六代呂太夫さんの
おじいさんが、若太夫になる前に三代呂太夫として大活躍され、
おじいさんがこの呂太夫と言う名前を非常に愛されていたと言う
ことで呂太夫の名前を継いだという事だそうです。南光さん的に
は、もうひとつ先の若太夫でよかったんじゃないかと言う思いも
おありでしたが、ご本人的には、これで終わりではなく、先ずは
呂太夫と言う感じでした。

それから、呂太夫さんの子供の頃、文楽の世界に入られた二十歳
の頃、公演先でのスナップ、南光さんとの稽古風景などの写真を
スクリーンに映しながら思い出話で盛り上がりました。
五代呂太夫さんに後押しされ飛び込んだ文楽をシュールレアリズ
ムだと思って面白そうだと感じたという話が新鮮でした。
文楽の世界に入って50年、70歳になって、バラバラの骨のよう
だった浄瑠璃が、やっと少しずつつながってきて人の形で動くよ
うな感覚になってきたそうです。規格品のようなサラリーマンの
世界は、経年劣化して60歳で終わりをむかえる感じですが、ゆっ
くりゆっくり磨かれ、70歳を超えて脂がのってくる世界と言うの
もあるんですね。素晴らしい!

今後、益々精進して、今の価値観で見るとシュールレアリズムの
ような不条理の世界を浄瑠璃の力で、あたかも条理の世界として
納得してもらえるように語りたいそうです。

ご襲名おめでとうございます。公演も拝見させてもらいます。

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