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上野で寄せ絵 [美術館]

うだるような暑さの中、今日は東京出張。仕事がことのほか早く
片付いたので、大阪に戻る前に、上野の国立西洋美術館に立ち寄
って駆け足で「アルチンボルド展」を拝見。
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アルチンボルドは、16世紀の末にハプスブルク家のおかかえ絵師
として活躍した人物で云々・・と説明するより、絵を見えれば一
発で判る、花や果物を寄せ集めて顔に見立てた肖像画を描いた人
です。
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代表的な寄せ絵の作品10点、花で春、野菜で夏、果実で秋、枯れ
枝で冬を表現した“四季”シリーズと鳥で大気、火器で火、動物で
大地、魚で水をあらわした“四大元素”シリーズ。
ひっくり返すと顔に見える(上下絵)の“コックと肉”に“庭師と野
菜”。仕事にまつわる道具で描いた“法律家”、“司書”、“ソムリエ”。
最晩年に描いた耳にさくらんぼと古木の対比が印象的な“四季”な
どの他、レオナルド・ダ・ヴィンチの素描なども展示してあって
見応えありましたよ。

確かに不思議な絵ではあるんですが、花や動物や鳥などの元の絵
が、滅茶苦茶緻密で正確に描かれているので奇天烈だけど稚拙じ
ゃない、寄っても離れても楽しめる素晴らしい絵でした。
日本だと浮世絵の歌川国芳が人や猫を集めて肖像画を描いていま
すが、それより200年以上前に、もっと不思議な絵を描いていた
人がいたんですね~!凄いです!

会場の入口には、CGでアルチンボルド体験のできるコーナーも
あったので、思わず前に立って寄せ絵の肖像画になってみました!
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額縁の中の不気味な人物は・・・私はです!怖い!笑

常設展では、2016年に世界文化遺産に登録された国立西洋美術
館を設計したル・コルビュジエの構想スケッチや図面を展示した
「ル・コルビュジエの芸術空間 国立西洋美術館の図面からたど
る思考の軌跡」が行われていました。
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今は、国立西洋美術館のみが建っていますが、当初は美術館を中
心に複数の施設でなる複合的な文化センターを構想されていたそ
うです。
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美術館に関しては、作品を螺旋型に鑑賞するとうに動線が考えら
れ、自然光で作品が鑑賞できないかも色々と研究されてました。
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また、将来、所蔵品が増えたときに外に向けて拡張できるように
卍型の施設になるような構想だったみたいです。
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思考の過程がうかがえる資料を眺めていると、さすがモダニズム
建築の提唱者って感じをヒシヒシと感じさせてもらいました。
素晴らしい!

東京での昼ごはんは、途中、高田馬場を経由したので、高田馬場
に来たらここばっかりって感じで「とん久」さんでロースかつ定
食をいただきました。
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いつものように、美味しかったです。

そして今日の帰りの駅弁は、ある意味、東京らしく、色んな地域
の寄せ集めって感じで、神奈川崎陽軒のシウマイと福井日本料理
一乃松のおいなりさんに広島八天堂のひろしま檸檬パン。
IMG_3519.JPG IMG_3520.JPG 
IMG_3523.JPG 
バラバラですが、上手く寄せ集まった感じで、美味しかったです。

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