気を付けながら絵や歌など

コロナが急拡大しいよいよ一日の感染者が1000人に
迫る勢いの大阪ですが、できるだけ密を避けながら
ギャラリーやコンサート（コロナが落ち着いていた
時にチケットを買っていた）に行ってきました。

先ずは、最近、各週で行ってる感じの谷町六丁目に
あるギャラリー“+1art”さんで開催している森萌衣
さんの個展「シェルターの窓　Windows in the
shelter」を拝見。
  
森萌衣さんの作品は、+1artさんの年末のチャリテ
ィーオークションや、昨年のKYOTO STEAM 2020
でも拝見していて、伝統的な日本画の技法を使いな
がら、重厚だけど軽やかでおしゃれな雰囲気の漂う
独特の世界観が印象に残る絵だなと思てました。
（卒業して間もない方ですが、学生時代は日本画の
修復を主に学ばれていたそうです）
今回は、春に因んだ花いっぱいの美人画が非常に美
しく（マスクで顔は隠れてましたが目元の感じが自
画像かなって雰囲気です）、ギャラリーの天窓から
射す天然光に照らされた作品の岩絵具の色が鮮やか
に輝く風情も素晴らしかったです。
面白かったのは、生活空間にちょっとしたアートを
と言うコンセプトで、みうらじゅんさん言うところ
の冷マ（冷蔵庫マグネット）に仕立てた小ぶりの作
品も作ってらして、その展示用にギャラリーの方が、
冷蔵庫（ザラザラした艶消しの白い塗装がしてあり、
一瞬これも作品かと思ってしまいました）まで用意
すると言う凝りようで、なぜか電源までつないであ
って、微かなモーターの音が、静かなギャラリーに
生活音を響かせていました。
  
  
 
ちょうど森萌衣さんがいらしたので、作品について
詳しく解説してもらいました。ありがとうございま
す。昨年から今年、コロナ禍にもかかわらずアート
イベントに引っ張りだこの人気の作家さんです。

次は、+1artさんの別館“+2”でやっている菊池和晃
さんの個展「Draw」を拝見。
  
菊池さんは、Kyoto Art for Tomorrow2020で、筆
と墨で正確に円を描くたいそうな装置を見て、面白
い方だなと思ってたんですが、今回は、ハンドルを
グルグル回すと歯車やチェーンに回って、絵具の付
いたゴム球みたいな物体で点を描くと言う装置が飾
ってありました。50cmほどを動かすのにハンドル
を1時間ほど回す必要があるってことで、そのパフ
ォーマンスの動画も流れてました。
  
  
本日はハンドルをグルグル回して点を描くイベント
を企画されていたみたいでしたが、コロナの急拡大
で中止になったみたいでした。まぁ～やってたにし
てもそれを1時間以上見ていられるかどうかの自信
は無いですが・・・！苦笑

そして、阪急うめだ本店7階リビングフロアのプロ
モーションスペースで開催されている陶房亀岡の亀
岡靖弘さんの「亀岡靖弘 作陶展」にも立ち寄って
みました。
 
亀岡さんは、もともとは大阪でお世話になている方
の弟さんと言うことで、陶芸イベントで来阪された
時は、見に行かせてもらっている方で、波佐見、三
川内、有田など陶器で有名な地に囲まれた小さな陶
芸の里“木原”の臥牛窯の“刷毛目”や“置き上げ”など
伝統的な装飾技法を継承しつつ、現代の食卓にも合
うデザインの焼き物も制作されています。
今回は、ピンクの小皿を買わせてもらいました。
 
コロナで自炊が増えているので活躍してくれそう
です。

本日の最後で今日のメインイベントは、梅田のザ･
フェニックスホールで開催された遊佐未森さんの
コンサート「cafe mimo Vol.20 ～春爛漫茶会～」。
  
ちょうど1年前にコロナで中止になったcafe mimo
の20周年コンサートのリベンジコンサートって感
じでした。が、まだまだコロナは続いているので、
感染に注意しながら静かに盛り上がるコンサート
となりました。
ボーカルはもちろん遊佐未森さんで、ギターの西海
孝さんとパーカッションの楠均さんも、いつものよ
うにちょっととぼけた風情で見事な演奏を披露して
くれました。
ほとんど外出できないコロナの間、遊佐未森さんは
今年6月に発売するアルバムを制作（主にリモート
で）されていたそうで、今回、その中からコロナ禍
を歌った“鼓動”など新曲を2曲聞かせてくれました。
それ以外に東北の震災から10年と言うことで“欅～
光りの射す道で～”や（遊佐未森さんは仙台出身）、
4月1日でデビュー33年ってことでデビューアルバ
ムから懐かしい“瞳水晶”と“月姫”も聞かせてくれて、
なんともじんわり染みる素敵なコンサートでした。
ありがとうございました。