夏の文楽はダメ男 [文楽]
今日は、いつもの文楽鑑賞仲間の方々と、令和四年
夏休み文楽特別公演第二部名作劇場「心中天網島」
を観に行ってきました。
心中天網島は近松門左衛門作で、小春と言う新地の
お姉ちゃんに入れ揚げた紙屋を営む治兵衛と言う妻
子持ちの男が、ただただ自分の嫉妬心と面子のため
に新地のお姉ちゃんを殺して自分も死ぬと言う話で、
ダメ男の多い文楽でも最低クラスのダメ男の話です。
昨今のニュースを見ていても、似てるような事件が
ちょこちょこ起こるので、男の本質みたいなところ
が描かれているんだと思います。
ちなみに網島と言うのは2人が心中する地名で、ち
ょうど藤田美術館のあるあたりです。
先ずは北新地河庄の段で、浄瑠璃は、睦太夫さんと
勝平さん、呂勢太夫さんと清治さん、それに織太夫
さんと清志郎さんでした。清治さんの緊張感のある
三味線が、侍に扮して心中を思いとどめらせに来た
兄粉屋孫右衛門の心情を語っているようでした。
次の天満紙屋内の段の浄瑠璃は、咲寿太夫さんと寛
太郎さん、錣太夫さんと宗助さん。
そして大和屋の段は、咲太夫さんと燕三さん。燕三
さんの切れが良くて情感のある三味線が、悲劇に落
ちてゆく2人の姿と相まって素晴らしかったです。
最後のは、三輪太夫さん、睦太夫さん、津國太夫さ
ん、咲寿太夫さん、文字栄太夫さん、團七さん、團
吾さん、清丈さん、清公さん、清方さんの掛け合い
で、心中の場面ですが、新地から網島に向かう大江
橋からの道行名残の橋づくしの歌と場面転換が印象
的な段です。
人形の方は、紀の国屋小春を勘十郎さん、紙屋治兵
衛を玉男さん、女房おさんを和生さんで、恋敵?江
戸屋太兵衛を文司さん、治兵衛の兄粉屋孫右衛門を
玉也さん、おさんの父五左衛門を勘壽さん、五貫屋
善六を簑一郎さん、大和屋伝兵衛を勘介さん、息子
勘太郎を勘昇さん、娘お末を清之助さんが務めてら
っしゃいました。
第三部のサマーレイトショーの演目“紅葉狩”と国立
劇場でやている歌舞伎鑑賞教室“紅葉狩”は、“刀剣
乱舞-ONLINE-”とのコラボレーション企画になっ
てるてことで、物語で平維茂が鬼女更科姫と戦った
時に使った小烏丸をモデルにした“刀剣男士 小烏丸”
の文楽人形が飾ってありました。
隣りには、昨年、四月文楽公演の“小鍛冶”でのコラ
ボレーションした“刀剣男士 小狐丸”も一緒に飾てあ
りました。
これきっかけで文楽を見に来る人が、どれくらいい
るのかは判りませんが、良いことだと思います。
個人的な感想としては、顔の造りをもう少し刀剣乱
舞によせた方が受けそうな気はしますが・・。
歌舞伎では最近アニメを取り入れた演目もやってい
るので、敷居を下げて間口を広げるのに、夏休み企
画でアニメやゲームを題材にした演目をやってみて
はと思います。
夏休み文楽特別公演第二部名作劇場「心中天網島」
を観に行ってきました。
心中天網島は近松門左衛門作で、小春と言う新地の
お姉ちゃんに入れ揚げた紙屋を営む治兵衛と言う妻
子持ちの男が、ただただ自分の嫉妬心と面子のため
に新地のお姉ちゃんを殺して自分も死ぬと言う話で、
ダメ男の多い文楽でも最低クラスのダメ男の話です。
昨今のニュースを見ていても、似てるような事件が
ちょこちょこ起こるので、男の本質みたいなところ
が描かれているんだと思います。
ちなみに網島と言うのは2人が心中する地名で、ち
ょうど藤田美術館のあるあたりです。
先ずは北新地河庄の段で、浄瑠璃は、睦太夫さんと
勝平さん、呂勢太夫さんと清治さん、それに織太夫
さんと清志郎さんでした。清治さんの緊張感のある
三味線が、侍に扮して心中を思いとどめらせに来た
兄粉屋孫右衛門の心情を語っているようでした。
次の天満紙屋内の段の浄瑠璃は、咲寿太夫さんと寛
太郎さん、錣太夫さんと宗助さん。
そして大和屋の段は、咲太夫さんと燕三さん。燕三
さんの切れが良くて情感のある三味線が、悲劇に落
ちてゆく2人の姿と相まって素晴らしかったです。
最後のは、三輪太夫さん、睦太夫さん、津國太夫さ
ん、咲寿太夫さん、文字栄太夫さん、團七さん、團
吾さん、清丈さん、清公さん、清方さんの掛け合い
で、心中の場面ですが、新地から網島に向かう大江
橋からの道行名残の橋づくしの歌と場面転換が印象
的な段です。
人形の方は、紀の国屋小春を勘十郎さん、紙屋治兵
衛を玉男さん、女房おさんを和生さんで、恋敵?江
戸屋太兵衛を文司さん、治兵衛の兄粉屋孫右衛門を
玉也さん、おさんの父五左衛門を勘壽さん、五貫屋
善六を簑一郎さん、大和屋伝兵衛を勘介さん、息子
勘太郎を勘昇さん、娘お末を清之助さんが務めてら
っしゃいました。
第三部のサマーレイトショーの演目“紅葉狩”と国立
劇場でやている歌舞伎鑑賞教室“紅葉狩”は、“刀剣
乱舞-ONLINE-”とのコラボレーション企画になっ
てるてことで、物語で平維茂が鬼女更科姫と戦った
時に使った小烏丸をモデルにした“刀剣男士 小烏丸”
の文楽人形が飾ってありました。
隣りには、昨年、四月文楽公演の“小鍛冶”でのコラ
ボレーションした“刀剣男士 小狐丸”も一緒に飾てあ
りました。
これきっかけで文楽を見に来る人が、どれくらいい
るのかは判りませんが、良いことだと思います。
個人的な感想としては、顔の造りをもう少し刀剣乱
舞によせた方が受けそうな気はしますが・・。
歌舞伎では最近アニメを取り入れた演目もやってい
るので、敷居を下げて間口を広げるのに、夏休み企
画でアニメやゲームを題材にした演目をやってみて
はと思います。
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