SSブログ

秋の神戸でタンゴの響き [観劇(他)]

今日は、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO
大ホールで開催された「世界音楽図鑑/ステッ
プコンサート 小松亮太 昭和タンゴ・プレイバ
ック~碧空」を聴きに行ってきました。
小松亮太タンゴ.jpg 
小松亮太さんは、バンドネオン奏者の第一人者
で、THE世界遺産のテーマソングなどを手がけ
る方です。

タンゴ好きと言う人じゃなくても、昭和の頃に
よく耳にしていたタンゴを演奏しながらタンゴ
の良さを知ってもらおうと言う感じのコンサー
トで、第1部では、タンゴで世界旅行と称して、
有名なタンゴの生まれた国や背景(時代、流行
った経緯、アレンジ、小ネタ)などを紹介しな
がら演奏が進んでいきました。
小松さんが一曲一曲かなり丁寧に解説をした後
に曲が聞けるので、滅茶苦茶分かり易く楽しめ
ました。

先ずは、フランスの“ラスト・タンゴ・イン・
パリ”からはじまり、次は、どぉ~んと飛んで日
本の服部良一さんが作曲した“夜のプラットホー
ム”。
そして、ドイツに行って“小さな喫茶店”と“碧空”
、ドイツはタンゴには欠かせない国でバンドネオ
ンもドイツで作られた楽器だそうです。
次は、あまりデンマークのイメージが浮かばない
“ジェラシー”。
タンゴはあまり好まれないと言うアメリカに渡っ
て“ブルータンゴ”、ブルース&タンゴでブルータ
ンゴだろと言う話でした。
そして本場アルゼンチの“淡き光”、“エル・チョ
クロ”、“想いのとどく日”、“バンドネオンの嘆き”。
アルゼンチと思われがちですが実はウルグアイの
“ラ・クンパルシータ”、小松さん曰く、オリンピ
ックでアルゼンチン選手の入場の時に使われ、ウ
ルグアイが抗議をしたと言う逸話があるそうです。

第2部はトークコーナーを設けて、先ずは“タンゴ
のダンスの物語”と銘打って、タンゴダンスの話。
今回、ダンサーとしてタンゴダンス世界1位と言う
Nanaさん&Axelさんを迎えて、タンゴでイメージ
する腰をくっつけて首をクゥクゥと振るダンスは、
実はイギリスで作られたもので、本場アルゼンチ
ンのダンスはまったく違い、基本のステップを組
み合わせてダンスホールで即興で踊るモノだそう
です。“首の差で”と言う曲で素敵なダンスを披露
してくれました。

次は、“タンゴのリズムの物語”と題して、コント
ラバスの田中伸司さんの演奏によるリズムの説明。
クラシックやジャズとは違った独特のリズムがあ
り、クラシックのように弓使って激しいリズムを
刻む手法が面白かったです。

そして、ネスカフェゴールドブレンドの15秒のC
M曲(八木正生さん作曲の目覚め)を、今回参加
している熊田洋さんが4分モノに編曲した曲を披
露。アレンジと言えば、アニメ「ベルサイユのば
ら」のテーマ曲、薔薇は美しく散るを小松亮太さ
んが編曲した曲も演奏されました。

後半は、小松さんが大好きだと言うラバジェン作
曲“メリディオナル”。
そして、ピアソラの“オブリヴィオン”、“アディオ
ス・ノニーノ”、“リベルタンゴ”で本編は終了とな
りました。

アンコールでは、小松亮太さんの曲“THE世界遺
産の風の詩”とダンス付きの“ラスト・タンゴ・イ
ン・パリ”で終演をなりました。

演奏は、バンドネオンは小松亮太さんと北村聡さ
ん、ヴァイオリンは近藤久美子さんと専光秀紀さ
ん、ヴィオラは吉田有紀子さん、チェロは松本卓
以さん、ギターは桜井芳樹さん、ピアノは熊田洋
さん、コントラバスは田中伸司さん、パーカッシ
ョンは小林照未さんと竹本一匹さん、そしてダン
スはNanaさん&Axelさんでした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。