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夏の展示会諸々 [美術館]

夏季休暇最終日、今朝なにげにTVを見ていたら鉄道模型の重鎮
原信太郎氏の紹介をしていて、ちょうど天六の大阪くらしの今昔館
で「原信太郎鉄道模型を極める-関西の鉄道・まち-」と言う展示
会をやっていたので観に行ってきました。
Dscf3840.jpg 
13歳の時にブリキ缶で作った鉄道模型(展示してありました)から
始まり、80年間で作った模型が1000両、芦屋の自宅には100
畳を越える部屋に走行レースが張り巡らされていると言う筋金入り
の鉄分豊富な方。展示してあった模型の細部にこだわった精巧な
作りも圧巻で、ちゃんとパンタグラフから電気を取って走る構造まで
再現してあるらしく(残念ながら今回は走ってはいません)本当に縮
小版って感じで、1台1台眺めているだけでなんだかワクワクします。
特に、近鉄、阪急、京阪、阪神など日頃使っている路線の、初期の
電車を再現した模型を中心に飾ってあるので、少なからず身近に
感じられ、大変楽しく拝見させてもらいました。

昼から難波に講談を聴きに行くようもあったし、気になっていた展示
会もあったので、心斎橋で地下鉄を降り、コム・デ・ギャルソンのギャ
ラリーSixでやっている加藤泉さんの個展「はるかなる視線」を拝見。
Dscf3853.jpg Dscf3852.jpg 
鮮やかな彩色のカワイイようななくないような独特のキャラクター(極
彩色のちょっと毒のあるキューピーちゃんって感じ?)の木彫と絵画
が整然と並べられ、不思議な雰囲気を醸し出していました。キャラク
ターとしても面白いんですが、彫刻として削った木肌と彩色の質感が
絶妙で、見れば見るほど引き込まれそうな楽しい世界でした。

そして、大阪市立近代美術館心斎橋展示室の夏休み企画「いつの
人? どこの人? どんな人?」も覗いてみました。
Dscf3858.jpg 
子供と一緒に見られるようにとクイズ用紙があったり、絵の前には踏
み台が設えてあったりと工夫もしてあって面白いなぁ~!なんて感心
したんですが、展示作品もなかなか良くって、佐伯祐三の郵便配達夫
やロシアの少女、ユトリロのグロテレス教会、ジャコメッティの鼻などな
どの他、森村泰昌さん、やなぎみわさん、西尾美也さん、柴田敏之さん、
小泉雅代さんの作品なんてのも展示してあり、子供が楽しいかどうか
は測りかねますが私的には楽しい展覧会でした。
中でもジャコメッティの鼻は良かったなぁ~~!

って感じで、鉄道、彫刻、絵画とまとめて堪能させてもらいました。


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コメント 2

shibu

好きな人、凝る人ってのは本当に感心しますね。
ブリキ缶から作ったってのがまたすごい。
私は一度だけ自作っぽいことをしたようなしないような(?)ですが、
お粗末な結果でしたね。
少年のうちは金も掛けられなかったですし。
うちにあったのは、オヤジが買ってくれたHOゲージの最小セット。
ねだったワケではないので、
今考えると時刻表好きだったオヤジ自身が欲しかったんだと思います。
あとはお年玉で貨物車両を少しずつ増やしていくのがやっとで、
ボギー車なんてのは高嶺の花。
やっとの思いでコンテナ車を一両だけ買いましたね。
大人になってからは、なぜか嵌らなかったですね。幸いにも(笑)
by shibu (2011-08-18 23:48) 

kengo

♪shibuさん
90歳を越えるまでに95カ国を巡り、現地で実物を確認して1000両の
精密な模型を作ったそうで、趣味もここまでいくと凄みがあります!
その趣味を活かして(?)某有名文具メーカーの全自動倉庫システムを
創り上げた人だそうです。何事も突き詰める人は凄いですね。
by kengo (2011-08-19 20:34) 

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