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師走にケラさんのお芝居 [観劇(他)]

今宵は、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールに、
作・演出、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの芝居
「KERA・MAP #010 しびれ雲」を観に行ってきまし
た。
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出演は、井上芳雄さん、緒川たまきさん、ともさかり
えさん、松尾諭さん、安澤千草さん、菅原永二さん、
清水葉月さん、富田望生さん、尾方宣久さん、森準人
さん、石住昭彦さん、三宅弘城さん、三上市朗さん、
萩原聖人さん。

舞台は、キネマと恋人でお馴染みの架空の島“梟島”の
小さな港町。
緒川たまきさん演じる石持波子の夫の七回忌の日。頭
を打って記憶をなくした青年フジオ(井上芳雄さん)
が現れ、島の潮目が変わる前兆を伝えられるしびれ雲
が空に浮かび、静かな日常を過ごしていた島の人々の
関係に微妙な不協和音が広がると言う話。
波子の妹門崎千夏(ともさかりえさん)と文吉(萩原
聖人さん)夫婦の痴話喧嘩、波子の娘富子(富田望生
さん)、波子の夫の本家の家族、縄手兄妹(菅原永二
さん、清水葉月さん)、波子に言い寄るケーキ屋佐久
間(三宅弘城さん)、藪医者占部(松尾諭さん)など
など個性的な面々の素晴らしい演技を堪能しました。


今回も3時間半と言う長丁場のお芝居でしたが、面白
くて、あっという間に終わった感じでした。

波子の「人生がら前にしかすすまんだりよ。じきん新
しい正月がらくるし、ほっといても誕生日がらやって
くるがっさ!」の台詞が心に残りました。

小津安二郎の映画を見ているような、市井の人々の些
細な出来事を、ユーモアを交えて丹念に描いた舞台で、
コロナ禍やウクライナでの戦争など非日常から日常を
取り戻そうと言う、メッセージを感じる素敵なお芝居
でした。

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