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残暑の怪談 [落語]

9月にはいても暑さは和らがず、残暑きびしい
日々ですが、そんな今日は、怪談噺で涼もうか
と思い、立川談春さんと柳家三三さんの二人会
「牡丹灯籠 俺たちの圓朝を聴け!」を聴きに兵
庫県立芸術文化センター阪急中ホール行ってき
ました。
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実は長い噺の牡丹灯籠を、3日間×2席つづで
リレー形式で語る企画で、昨日は、談春さんで
“お露と新三郎の出会いから三崎村”、三三さん
は“お露と新三郎の三崎村からお米談判まで“。
本日は、三三さんは“お札はがし”、そして談春
さんは“栗橋宿”でした。
ちなみに明日は、三三さんは“お峰殺し”で、〆
は談春さんの“関口屋のゆすり”だそうです。

イメージする牡丹灯籠は、萩原新三郎のところ
に飯島平左衞門の娘お露の幽霊が牡丹灯籠を下
げて通ってくるところと、本日の“お札はがし”
までだと思います。が、後半は、新三郎もお露
もまったく登場せず、新三郎の世話をしながら
も、幽霊から百両を受け取り新三郎を死に追い
やった伴蔵と妻のお峰の物語に変わっていき、
ちょうど話の分かれ目が、本日の演目“お札は
がし”と“栗橋宿”です。

ちょっと早めに会場に入ると、スピーカーから
ラジオのように談春さんと三三さんの軽妙なト
ークが流れてました。
開演前の時間を楽しんでもらおうと言う感じで
お二人でライブでトークをされてたみたいで、
そのままの流れで開演し、しばしお二人でのト
ークが続きました。

トークの後は、談春さんで“野ざらし”。こちら
も怪談噺ですが、怖い怪談と言うより、粗忽な
八五郎が粋な年増の骨を釣ろうと釣り場で大暴
れする愉快な怪談です。が、談春さん曰く、八
五郎のひとり気違いを演じるバランスが難しい
そうです。

そして、本命の牡丹灯籠って感じで、三三さん
の“お札はがし”。中入り後は、続きで談春さん
の“栗橋宿”でした。

落語の最後は、三三さんの“元犬”。小さん師匠、
小三治師匠から続く正統派の流れを受け継ぐ三
三さんの、ある種のラディカルと言うか狂気の
部分に引き込まれました(オチもオリジナルで
したし)!なんだかすごかったです。

落語の後もお二人でのトークだったんですが、
三三さんの元犬は稽古で練り上げたのではな
く、寄席の客前で回数をこなすことで徐々に
変化し、今の形になったと言う話を聞きなが
ら、寄席と言うある意味カオスな落語実験所
から距離を置いた立川の談春さんが妙に納得
していたのが印象的でした。
立川流の談春さんが、小さん師匠の孫弟子の
三三さんと一緒にやろうとした一端が垣間見
えた気がしました。
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トークの中で、談春さんの芝浜が元ネタから
かなり工夫をして変化していると言う話が出
て、12月末にフェスティバルホールの独演会
で聞かせてもらえるってことだったので、帰
りに思わずチケットを買ってしまいました。
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どんな芝浜か、今から楽しみです。

落語前の西宮北口での昼ごはんは、「西宮ブル
ース」さんのから揚げと焼売定食。
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肉感のある焼売、美味しかったです。

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