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師走の伊丹と尼崎でアート [美術館]

ぽかぽか陽気の今日は、I'M 市立伊丹ミュージアム
に牛腸茂雄さんの写真展「“生きている”ということ
の証」を見に行ってきました。
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牛腸(ごちょう)さんの写真と言えば、運動場の霧
の中で子供達が走っている写真が有名です。
が、今回、没後40年記念の全集出版を受けての回顧
展と言う事で、初期の写真集“日々”、代表作“SELF
AND OTHERS”、カラー写真“見慣れた街の中で”の
作品と未完に終わった“幼年の「時間(とき)」”6点も
含め、約200点ほどの写真と手記などの関連品が展
示してありました。
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牛腸さんは、70年代コンポラ写真の第一人者ってこ
ともあって、印象的には、ほぼ横位置の構図で子供
や家族のポートレートが多いのと、どの写真の被写
体も友人に撮ってもらってるような自然で穏やかな
表情をしていて、何よりも構図が絶品でいた。
牛腸さんは、幼少の時に大病を患い身体的にハンデ
ィキャップがあり、医者からも長くは生きられない
と言われながら(36歳で亡くなってます)、バウハ
ウスの流れをくむ桑沢デザイン研究所に入り、そこ
で写真の才能を見出され、短い期間ですが、人間を
真っ正面からとらえたような写真を撮られた方です。
特に子供の写真が素晴らしく、子供の目線と言うか
身体的に子供と目線が合うと言う事なのかもしれま
せんが、正面から写真を撮られながらも自然体で写
っている姿が、心に残りました。

展示室6でやっていた「2023伊丹国際クラフト展
ジュエリー」も覗いてみました。
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国内174名、海外19ヵ国128名、計302名の作品
965点を審査し、選ばれた入選者97名の作品が展
示してありました。
もちろん日本の方が多いんですが、台湾や韓国、
中国の方の作品も多く選ばれていて、写真が無く
って残念ですが、細密で美しい作品に目を奪われ
ました。

それと、尼崎のAーLABでやっている黒宮菜菜さんの
個展「たましいのかたち Soul Form」にも足を伸
ばしてみましたと言うか、JR尼崎駅から歩いたん
ですがけっこう遠かったです。。。
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古事記や古墳に描かれた壁画から着想して描かれた
作品は、プリミティブな雰囲気が漂っていて、なん
だか癒されました。

埴輪みたいな小さな顔のオブジェも可愛かったですし、
天岩戸の神話を題材にした袖を振る女性の絵、特に和
歌山で古墳時代の遺跡から小鳥(アジサシ)を抱いて
埋葬された少年の遺骨が出土したと言う話を題材にし
た作品は、非常に美しく心打たれました。
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ROOM3の壁に広がった“ウツシキ アヲヒトクサ”も遺
跡の壁画感が有って素晴らしかったです。
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アヲヒトクサ(青人草)と言うのは古事記に書かれて
いる人間を表す言葉だそうで、正に現世(うつしよ)
の人々と言う感じの作品でした。

伊丹での昼ごはんは、関スー内にある喫茶店「トーク」
さんで、オムライスをいただきました。
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昔ながらの喫茶店のオムライスって感じで美味しかっ
たです。

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