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能と神話のアート [美術館]

雲間から青空も覗いて寒さも少し和らいだ今日は、
空堀商店街に在るギャラリー“+1art”さんでやっ
ている浮川秀信さんと赤星マサノリさんの立体×
演劇の二人展「無顔 FACELESS」を見に行ってき
ました。
IMG_8635.JPG IMG_8637.JPG 
ギャラリー展示室の真ん中には、浮川さんがピア
ノ線を溶接して制作した道成寺の釣鐘が設置され、
その周りには、これまたピアノ線溶接の松が並ぶ
インスタレーションと言うか舞台装置が設置して
ありました。
IMG_8638.JPG 
部屋の四隅には、マイクとヘッドホンが置かれ、
マイクで喋ると声がAIの技術で清姫なのか女性
の声に変換され、ヘッドホンから聞こえてくる仕
掛けでした。
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来週から今回の展示の目玉、ギャラリー空間を舞
台にして、赤星マサノリさん他、4名の方々が出
演する演劇「無顔」の公演が開催されるそうです。
舞台の内容は、能の道成寺をベースに様々な神話
が組み合わさった物だそうです。

昼ごはんは、松屋町にある古民家居酒屋さんを昼
だけ間借りして営業をされていると言う「とんか
つ ひー豚」さんで、ロースかつ定食をいただきま
した。
IMG_8633.JPG IMG_8631.JPG 
柔らかいけどしっかり豚肉って肉感と風味のある
美味しいとんかつでした。

そして深江橋に移動し、“ギャラリー ノマル”さん
で本日までやっていた黒宮菜菜さんの個展「たまの
うつわ Vessel of the Soul」を覗いてみました。
IMG_8643.JPG IMG_8645.JPG 
年末から尼崎のアートスペースA-LABでも黒宮菜菜
さんは「たましいのかたち Soul Form」と言う個
展をやっていて、それを見に行った折に、ノマルさ
んでも1月末に個展をやると言う告知があったので、
足を運んだ次第です。

ちょうど作家さんがいらして、日本の神話に詳しい
お客さんと万葉集の英訳を手がけたと言う外国のお
客さんに作品の説明をしてらしたので、これ幸いと
後ろに付いて回って、作品の説明を盗み聞き(?)
せてもらいました。
古事記を題材に、蜜蠟を油絵具の油として使い、葦
やカズラなどの実際の植物を蝋で塗り込んで、その
上に舟や馬や鳥など魂を運ぶと言われているモノを
描いているそうです(通常の油絵具の油と違い蜜蠟
は蒸発しなので厚く残ると言う性質を利用して制作
をされているってことでした。が、融点が60℃くら
いなので熱に弱いのが難点だそうです。私も仕事で
蜜蠟は使うので、取り扱いが難しいだろうなと思い
ながら聞いてました)。
古墳の壁画の様な趣やメメントモリ的と言うか折口
的な死の雰囲気もある独特の作品で、素晴らしかっ
たです。

日本の古典に詳しいお客さん2人が、良い感じで質
問を投げかけるので、作家さんも作品の説明ばかり
ではなく思考の深い所をお話されてて、盗み聞きっ
ぽい感じでしたが、非常に面白いお話が聞けました。
ありがとうございました。

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