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七宝会 第三回 定期能 [能・狂言]

曇天模様で時折雨のぱらつく土曜日、もう師走かぁ~!早いなぁ~!
なんて思いながら、今年はあまり足を運ばなかったお能を観に香里園
にある“香里能楽堂”に行ってきました。

拝見したのは「七宝会 第三回 定期能」。本日の番組は、玉井博祜さ
んの舞囃子「三井寺」、澤田宏司さんの「放下僧」、大蔵流狂言善竹隆
司さんの「胸突」、少し休憩後、仕舞「駒之段」「葛城」「芭蕉」、最後は
石黒実都さんの「黒塚」でした。
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「放下僧」は、父の仇を放下僧に扮して探す兄弟。瀬戸の三島神社で
仇と出会い、兄は自分の持つ団扇のいわれ、弟は弓矢のいわれを語
りながら仇に近づき、隙を見て斬りかかり本望を遂げるという話。
仇とその家来、放下僧の兄弟の4人が舞台で対峙する場面は舞台か
ら殺気が伝わってくる程の迫力で圧倒されながら楽しませてもらいまし
た。

狂言の「胸突」は、師走によく上演される借金取り(師走の風物詩?)
の話だそうで、借金をなかなか返してくれない男のところを訪れた貸し
手、居留守を使ったり、明日には返せるなどいい加減なことばかり言
って返す誠意が見えない相手に腹を立て軽く突き飛ばしたら、胸が痛
い!死ぬ!と大騒ぎ!慌てた貸し手は利子はいらないと言い出すと、
それを聞いた借り手はここぞとばかりに、死ぬ!死ぬ!と騒いで借金
をすべて帳消しにさせると言う話。いゃ~!笑わせてもらいました。

最後は「黒塚」、安達が原で日が暮れ一軒の民家に宿を求めた那智
の阿闍梨祐慶、その家には女が一人で暮らしており、糸車で糸を巻き
ながら世間話などをしていたが、部屋を覗かないようにと言って薪を取
りに野外に出て行く。覗くなと言われると覗きたくなるのが人情って感じ
で祐慶の従者が覗くと、そこには人の屍が積み重なっていて鬼女の棲
みかであることに気付く。鬼の姿で現れた女と祐慶が壮絶な戦いを繰
り広げ、負けた鬼女が去っていくという話。祐慶の従者のおどけたしぐ
さが鬼女のおどろおどろしい雰囲気を際立たせている感じで、色々楽
しませてもらいました。

久々のお能でしたが、面白かったです。

香里園のついでに京阪沿線巡りって感じで、守口にある蓮如上人ゆか
りの古刹「難宗寺」さんにある大銀杏が色づいていたので、ちょっとだけ
覗いてみました。
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いつもなら散っている時期だと思いますが、今年は遅れていて、ちょうど
イイ感じでした。

そして、お能後の晩ご飯は、京橋まで足を伸ばしてこちらも久々に「中
華そば花京」さんであっさり中華そばを所望。
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美味しかったんですが、私的にはこれでも結構こってりでした。
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