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夏の歌舞伎 [歌舞伎]

まだまだ梅雨は続くみたいですが、台風が過ぎて一気に夏っぽく蒸し暑くなった
感じの大阪。そんな、そぼ降る雨の今日は、「七月大歌舞伎」を観に大阪松竹
座に行ってきました。
七月大歌舞伎.jpg  
本日の演目、先ずは、伊賀越道中双六から“沼津” 、藤十郎 さんの十兵衛に
翫雀さんの平作と扇雀さんのお米。
十兵衛の荷物をふらつきながら運ぶ老雲助の平作というシーンから始まるんで
すが、2人で舞台の右側から客席におり、1階席を巡って、花道に現れるという
サプライズ演出で会場が盛り上がり、そこから平作の家での印籠の薬をめぐる
お米(傾城瀬川)とのからみ、最後は、千本松原で平作が命がけで藤十郎から
敵討ちの相手股五郎の情報を得る悲劇の場面へ。喜劇から徐々に悲劇に転が
り落ちてゆく落差が素晴らしい!

次は、これが観たくて今回夜の部を選んだといっても過言ではない新古演劇十
種の内から“身替座禅”、仁左衛門さんの山蔭右京、翫雀さんの奥方玉の井、
身代わりにされる太郎冠者は橋之助さん。
恐妻家の大名山蔭右京、旅先で出会った恋人が上京していると聞いて会いたく
てたまらないが、奥さんが怖くて出かけられない。なんとか会いに行きたいと一
計を案じ、夢見が悪いからお寺に参じたいと言うが許してもらえず、だったら邸
内で座禅をしたいというが、それも渋られ、一晩でもよいからと懇願し、太郎冠
者を身代わりに仕立てて、恋人のところへ!って話。兎に角、仁左衛門さんの
山蔭右京が大好きなんですよね!
特に恋人のところからほろ酔いで帰ってきて、奥さんにばれているとも知らずに、
のろけ話を語りながら舞う場面が素晴らしい!

そして、夏といえばやはり怪談!って感じで、落語でもおなじみの真景累ヶ淵か
ら“豊志賀の死” 、時蔵さんの豊志賀に菊之助さんの新吉。
顔が腫れる病で苦しむ富本節の師匠豊志賀と師匠を一生懸命に看病する若い
恋人新吉だが、豊志賀は、新吉と弟子のお久との仲を疑い嫉妬に狂い、嫌味
ばかり言っている。そんな状況に嫌気がさした新吉が、近所の寿司屋でお久と
逃げる算段をしていると、豊志賀の声が聞こえ、怖くなって伯父さんのところに
逃げ込むが、伯父さん曰く、病の豊志賀が迎えに来ていると言うと奥から豊志
賀が現れ、今までのことをわびる。とりあえず豊志賀を伯父さんのところで寝か
せ、帰り支度をしていたら、今度は同じ長屋に住む噺家さん蝶が現れて、長屋
での豊志賀の最期を語り出す!奥に寝かせたはずの豊志賀は・・って話。
落語を題材にしている部分を残しつつ、怖いながらもちょっぴり面白くって楽しい
舞台でした。

最後は、こちらも夏の演目、五変化舞踊邯鄲園菊蝶の夏の景“女伊達”、孝太
郎さんの女伊達木崎のお秀です。
屋号(まつしまや)の書かれた傘の中でキレ良く優美に舞う孝太郎さん!これぞ
歌舞伎って感じで華やな一幕でした。
Image001.jpg 
趣向の違う4つの演目にワクワクドキドキ!今回も歌舞伎の面白さを満喫させ
てもらいました。

そして、観劇前の腹ごしらえは、なんばウォークにある「焼きスパ ローマ軒」さん
で“焼きカルボ(大)”をいただきました。
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ナポリタンの進化版というか派生版という感じのスパゲティ、濃い、多い、安い!
で、お腹いっぱい!満足!


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